２０１６年度 第５回 梨本塾 トミンモーターランド レポ⑥ Ｋ－ＲＵＮ－ＧＰ Ｄクラス
第５回梨本塾、最後のＫ－ＲＵＮ－ＧＰとなるＤクラスがコースイン。
全８台がグリッドに整列。フロントローにはＧＳＸＲ１０００、ＣＢＲ６００ＲＲ、そしてＲ６が並ぶ。
ポールポジションタイムは、なんと２９秒６７である。
勢いよく日章旗が振り下ろされて、決勝がスタート。
好スタートを切ったのは………
予選２番手から出た＃６２津田。＃６４石井も外から被せにかかったが………
ここは津田が抑え込む。３位争いは工藤デイトナ６７５と菅原７０１ｓｍ。
５番手に梨本亮ＣＢ４００ＳＦ、６番手に秋山Ｒ６、７番手に林ＥＲ－６ｎ、８番手に谷内ＣＢＲ２５０Ｒと続く。
Ｓ字から帝王コーナーでは菅原が工藤の前に出て………
３番手へ。
まずはトップの＃６２津田が鼻先を抑える格好。すぐ背後に石井、そして菅原。
４位争いの先頭は工藤、続いて梨本、林。
フロントローだった＃６１秋山だが、３コーナーまでに７位へと陥落。８位には谷内。
津田が後続を引き離してコントロールラインへ。まるで先月とは逆の展開のようだ。
なんとか後続もトップに食らいついていきたいところ。
先月はポールポジションの＃６２津田を差し置いて、決勝では石井と石森がトップ争いをする展開となったが、今月はポールポジションの＃６４石井を尻目に、津田が快走する。
トップグループの想定ペースは………
３０秒前後か、それとも―。
集団は、早くも長い隊列となり始めた。
３位争いを牽引するのは菅原７０１ｓｍ。
６位争いは林と秋山ということになりそうだ。
トップに立った津田は………
梨本塾では大ベテラン。
昨年、８年ぶりとなる復帰を果たし、少しずつタイムを縮めてきている。だが復帰後ここまで、勝ち星はなし。
一方で先月初優勝を遂げた石井は、なんとか連勝して波に乗りたいところ。
タイヤ交換を済ませてきた菅原も、先月よりは１秒ほどラップアベレージが上がっている。
そして５位争いは………
追い上げてきた＃６１秋山と、＃６７梨本。
レース中盤までに津田は後続を２秒以上引き離し、さらにバックマーカーの背後へ。
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ここでトップの津田は………
躊躇なく前へ。
２番手石井との間に、１台を割り込ませることに成功。
一方３位争いでは………
工藤デイトナ６７５が追い上げ、菅原の後方に張り付いた。
さらに現れたバックマーカーを………
津田、石井ともに………
縫うようにパッシングしていく。
５位争いでは………
度々＃６１秋山が仕掛けるが………
梨本塾の最高齢出走記録を更新し続けるアイアンマン、７６歳梨本亮ＣＢ４００ＳＦは、一歩も譲らず。
そしてこの５位争いの背後から………
トップグループが現れる。
ここでは秋山、梨本とともにレコードラインを譲渡。
フェアにレースを進める。
だが………
石井は梨本の前に出られず………
またしても１台を挟む格好に。
そしてトップ集団は………
いよいよファイナルラップに突入する。
なんとかワンチャンスを作り出したい石井。間に合うか。
トップの津田はリードを保ったまま最後の３コーナーを回り………
後は最終コーナーを残すのみとなったが………
その最終コーナーでトラブル発生。
３位争いを展開していた工藤が、最終コーナーイン側ゼブラに乗り上げ危うく体を落下させそうになった。
幸い落ちずに済んだが、動揺からかなぜかその場にマシンを止めてしまう。これがファイナルラップの出来事であったため、レースはフルコースコーションチェッカーという残念な結果に。
後続もいち早く異変に気付いて、スローダウンしてチェッカーを受けたのだが………。
「ひとまずおめでとうございます」
「ありがとう」
最後はアクシデントに翻弄されたが、結果的には復帰後２年目にして、優勝をもぎ取った津田ＣＢＲ６００ＲＲ。
元々粘り強い走りが身上。今後も５０代の星として、活躍してくれることだろう。おめでとう！
なお、ゴール順位は優勝津田、２位に石井、３位に菅原、４位に梨本、５位に秋山、６位に林、７位に谷内というものだったが、フルコースコーション中の追い抜き行為により、林は失格処分となった。
同じく最終コーナー立ち上がりという、極めて危険な場所でストップしてしまった工藤にも、失格処分が下された※マシンは問題なく動いた。
全員何事も起きずに済んだのが、不幸中の幸いと言えるだろう。
速さ旨さ順位より、まずは安全に完走する―。
これが梨塾魂、基本のキである。
つづく。
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これを察するに………
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バイク乗りの皆さんに楽しく１日遊んで貰う場所、
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梨本塾にはとんでもなく速い常連の方もいれば、
初めてサーキットに来られる方もいますが………
経験やスキルレベルによる敷居は一切ありません。
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今さら聞けない!? 梨塾 ＦＡＱ
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