2016年度 第6回 梨本塾 トミンモーターランド レポ③ K-RUN-GP Aクラス
6月梨本塾、最初のレースとなるK-RUN-GP Aクラスがコースイン。
稀に見る僅差となったトップカテゴリーは………
フロントローにCBR600RR、FZ750、そしてS1000RRが並ぶ。ポールポジションから二列目、5番手までのタイム差は僅かに0.14秒。
勢いよく日章旗が振り下ろされて、決勝がスタート。
好スタートを切ったのは、2番手から出た#9佐々木、そしてポールポジションスタートの#4榎本だが………
切っ先を制したのは佐々木FZ750。
2番手に榎本CBR600RR、3番手に高橋S1000RR、4番手に宮原ZX6R、5番手に尾崎ZX10R、6番手に篠塚CBR600RR………
7番手に安野1199パニガーレS、8番手に山中CBR600RR、9番手に因藤CBR600RR、10番手に磯山R1、11番手に皆藤CBR600RRと続くが………
S字から………
帝王コーナー進入で、最後尾の皆藤がイン側ゼブラに乗り上げてしまう。
あわやというシーンだったが、幸い事なきを得た。
3コーナーにトップで進入したのは#9佐々木。
すぐ背後に榎本、高橋、宮原を従えたまま………
一周目をクリア。すぐに榎本が襲いかかるが………
ここは佐々木がセーブ。
3番手高橋の後方では、カワサキの2台が激しく交錯。
いつものAクラスの展開であれば………
数周の間に………
3~4台が抜け出して………
その上でペースメイクしつつ後続を引き離してバトルとなるのだが………
今回はただでさえ予選タイムが僅差であった上に………
トップのペースもそれほど上がらないために………
これに続く後続も、そこかしこで前走車に襲いかかる展開に。
ややオーバーランした榎本のインを狙う高橋。
しかし榎本も譲らず………
周回が重ねられていく。
大ベテランの佐々木は………
かつてAクラスでも常勝という時期があったが………
ちょうどその時期は参加台数も少なく………
当然今ほどタレント豊富なライダーも多くはなかった。
つまりそのとき以来となるトップ走であり………
しかも今回はきっちりと予選でベストタイムをマークしての力走だったが………
この決勝ではいかんせんペースが上がらず………
27秒を割り込んだのは2回のみで………
後は27.0~27.1といったペースでもがいている。
これでは当然「猛者揃い」の後続が離れるはずもなく………
周回ごとにプレッシャーが増していくという展開に。
2番手榎本、3番手高橋………
さらに4番手宮原、5番手尾崎らは………
時折26秒6~7ほどタイムをマークして、さらに距離を詰めてくる。
だが、トップのペースが上がらなくとも………
前後にいるのは元来26秒前半というレベルのライバルたちであるために………
それぞれのポジションで前に出ることも難しくなってしまっているようだ。その間に、序盤やや遅れていた篠塚や安野………
さらには山中らが徐々に距離を詰めてきた。
また一周目の帝王コーナー進入でイン側ゼブラに乗り上げた皆藤は………
前走する磯山のすぐ背後に迫る。
レースはそろそろ折り返しだが………
トップ集団は「8台」という前代未聞の規模へ拡大されようとしていた。
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レース中盤を迎えて………
さらに混沌とするトップグループ。
ここで動いたのは#2尾崎。#7宮原のインから前に出ようするが………
宮原もこれに気づき………
3コーナーでブレーキングを遅らせる。
並びかけた尾崎の攻撃をなんとかかわし………
ポジションをキープ。
その間にトップ3がややリードを拡げる。
相変わらず27秒フラット前後とペースは上がらないものの、しっかりトップを守る佐々木。
なんとか糸口を見つけようとする榎本。
しかしベテランらしくツボを抑えた佐々木は………
隙を見せない。
右に左に揺さぶりをかける榎本………
さらにその外側から前を狙う高橋。
ため息もつけぬほどの攻防。
さらにその後方には宮原………
尾崎が迫り………
その後ろにはキング篠塚、安野、そして山中までが数珠つなぎに。
この8名全員の持ちタイムが………
26秒中盤以下だ。いよいよ残りは僅か。
最終盤に入って動いたのは篠塚。
1コーナーでラインブレイクした尾崎の内側に入って………
5番手へと浮上する。
さらに前行く宮原の背後に迫り………
間合いを計る。
普段はけして通らないラインも駆使して………
激しくプレッシャーをかけていく。
そして8台の集団は………
いよいよファイナルラップへ。
佐々木がトップで1コーナーに進入、すぐ後ろに榎本、高橋と続く。
さらにその後方では、篠塚がラインをインへ。
宮原の内側に入り………
前に出たかに見えたが………
宮原も外側で踏ん張り………
S字へ。
ギリギリのバンク角で前へ。
トップ3がやや抜け出したが………
しかし最後のパッシングチャンスである3コーナーでも順位は動かず………
集団は最終コーナーへ。
結局スタートから前に出た佐々木が………
きっちりとトップを守り切って………
真っ先にチェッカーフラッグをくぐり抜けた。
僅差の2位に榎本、3位には高橋。そして大金星といえる4位に宮原、5位に篠塚、6位に尾崎、7位に安野、8位に山中、9位に因藤、10位に磯山、11位に皆藤の順で全員がゴール。
昨年5月以来となるAクラス優勝を狙った#4榎本だったが、僅かに届かず。しかしレースが終わればしっかり握手。
R1→R6→R1さらにこのFZ750と、過去梨本塾で4台ものバイクを乗り継いできた佐々木。しかし近年は、若干迷宮入りしている感も否めなかった。
最後にAクラスで勝利したのは、実に7年前、2009年の4月大会のこと。
この久々の勝利に、塾長も笑顔。
かつて、表彰式でのビックマウスといえば佐々木の代名詞とも言えたが、昨今は勝利から遠ざかっていたため、なかなかそれを聞くことも出来なかった。
梨本塾初参加から10年以上の時を経ても変わらぬ佐々木の一貫した姿勢、それは
「どれだけ調子が悪くとも諦めず、勝つまで乗り続ける」
ことだろう。その結果こそ、今回の勝利である。もしかすると、この先の連勝劇もあるのだろうか。
おめでとう!
つづく。
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今さら聞けない!? 梨塾 FAQ
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必要なときに必要なアドバイスだけを受ける、後は自由に走りまくり。
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サーキット初走行でも問題ありません。
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