2016年度 第6回 梨本塾 トミンモーターランド レポ⑤ K-RUN-GP Cクラス
6月梨本塾、3つめのレースは、K-RUN-GP Cクラス。
Bクラスまでの暑さも幾分和らぎ………
コースサイドの観客もにっこり?
全11台がグリッドに整列。フロントローには1198S、CBR1000RR、そしてCBR600RRが並ぶ。
ポールポジションの山内、セカンドポジションの塚本の両名が28秒750と同一のトップタイム。
僅差のセカンドベスト(1/1000秒。山内28秒765、塚本28秒766)により、グリッドが決定。今回のCクラスボーダータイムは、30秒672である。
勢いよく日章旗が振り下ろされて、決勝がスタート。
好スタートを切ったのは、サードグリッドから飛び出した#44西村CBR600RR。
2番手争いは塚本と山内だが………
インを制したのは塚本CBR1000RR。やや膨らんだ山内1198Sの内側に、吉村RSV4が入ってくる。
2台はもつれるようにS字へ。5番手には妹尾R1M、6番手に石森CBR600RR、7番手に津田CBR600RR、8番手に石井GSXR1000、9番手には初参加の鈴木MT-09、10番手に菅原701スーパーモト、11番手に秋山R6と続く。
S字で並んだ3番手争いだったが、帝王コーナー進入で吉村RSV4がインを突いて前へ。
西村CBR600RRがトップをキープしたまま………
ファーストラップを制す。
2番手以下をやや突き放す好走。
隊列は早くも縦長に。
予選でも自己ベストに近いタイムをマークした#44西村。これに塚本、吉村、山内が続く。
5番手には妹尾R1M。以下石森、津田のCBR600RR勢、さらに石森GSXR1000。
トップに立った西村は、自己ベストとなる28秒6をマーク、さらに後続を引き離しにかかる。
しかし2番手以降も必死の追走。
まるで水を得た魚のごとく………
目の覚めるような快走を見せる西村。塚本ら2番手以降も………
28秒台後半でこれを追う。
ポールポジションスタートだった#30山内が………
#45吉村にプレッシャーをかけていく。
すぐ背後には、タイムアタックで失敗したものの決勝ではこれを上回るペースの妹尾が張り付いた。
K-RUN-GPやタイムアタックにおける指標として………
「ゼッケンに対して、どの位置を走っているか」
というものがある。ナンバーはエントリー時の直近ベストから割り出されるものだが………
これよりも「前か後ろか」が、すなわち「直近の自分自身に勝っているか負けているか」というバロメーターにもなる。
「ゼッケン44」とは、エントリー時点の実力おいて、Cクラス(41番~)の中で3番目ということ(#42は欠番)。
西村の予選結果はまさにその通りの3番手だったが、これに対して決勝はトップを走っていると言うことは、すなわち「直近の自分にも打ち勝っている」証でもある。
逆にこのCクラスの中でもっとも小さい数字「#30」の山内は、午前Bクラスからのドロップダウンということで、ここではなんとしても勝ちたいところ。
その山内の前で、吉村がギヤロストしオーバーラン、一気に順位を下げた。
これで山内が3番手に、妹尾が4番手に浮上する。
その二人から、吉村は一気に2秒ほど遅れてしまう。
さらに集団の中ではもっとも大きいゼッケン「50」の石森が先頭を走る6位争い、津田CBR600RRのインを石森が狙うが、これは阻止される。
初参加でゼッケン「52」ながら健闘する鈴木は、#49菅原の鼻先を抑えている。
早くもバックマーカーが現れる中、レースは折り返しへ。
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さて前半戦ではアドバンテージを握っていたかに見えた西村だが………
折り返しを過ぎる頃、最終コーナーでリヤタイヤがブレイク。これで一気にリズムが乱れ………
タイムは29秒台へ転落。これを塚本が見逃すはずもなく、鬼バンクですぐ背後に密着。末尾ロッシナンバー同士の戦いが始まる。
西村のペースが落ちたことで………
先程の吉村のオーバーランで一度開いた2~3位間も………
再度詰まってきた。
さらにその前方には、9位争いの2台が………
バックマーカーとして現れる。
これを何とか早くかわしたい西村だったが………
帝王コーナーまでに前に出られず。そして3コーナーに差し掛かったとき………
#43塚本が、一気に勝負に出る。
躊躇なくインを奪って………
トップ浮上。
ここまでレースを引っ張ってきた西村の前へ。
さらに1コーナーでは………
バックマーカーのインへと飛び込む。
これで西村との間に一台を割り込ませることに成功。
リヤタイヤブレイクとバックマーカーの出現というダブルパンチによって………
先程まで好走していたはずの西村は………
一気にリズムを崩す格好に。さらに………
その隙を突いて、#30山内がインサイドを奪う。あまりに無慈悲な波状攻撃を受け………
胸のニコちゃんとともに、思わず微笑む西村CBR600RR。
これで山内が2番手に浮上。
さらに前を追う。
ここでトップグループの接近に気付いた#52鈴木がラインを譲渡。初参加にも関わらずこの視野の広さは素晴らしい。
これによりトップ4はストレスなく前へ。
残り僅かな中で………
塚本が逃げ切るか、それとも山内の逆転なるか。トップグループはファイナルラップに突入。
さらにその後方では、妹尾が西村の背後に迫る。
最後のパッシングポイントでもある3コーナーを………
塚本がトップで通過。
特徴的なリーンウィズディープアングル・クリスチャン・サロンスタイルで………
最後は後続を振り切ってみせた。
塚本がそのままトップでチェッカーへ。2位には山内、悔しい3位に西村、僅差の4位に妹尾。
最後まで続いた9位争い、先にゴールしたのは菅原だったが、トップグループへのライン明け渡しタイミングでのパッシングだったため、正式結果は順位入れ替えとなった。単独5位は吉村。
こちらも最後まで続いた6位争い………
まっ先にチェッカーを受けたのは、このグループの中で「もっとも大きなゼッケン」だった石森。7位に津田、8位に石森の順でチェッカー。単独11位は秋山で、全員が無事にゴール。
思わずタンクに突っ伏せる西村、それをミラー越しに見る塚本。
2014年の第11回大会初参加以来、記念すべき初優勝を飾った塚本。
このときから鬼バンクなのは変わらず。
この独自スタイルで、今後の活躍にも期待したい。
おめでとう!
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2016 第7回 7/17(日) 開催!
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【梨本塾 33秒】
これを察するに………
【梨本塾は33秒以上で参加しちゃいけないの!?】
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バイク乗りの皆さんに楽しく1日遊んで貰う場所、
それが梨本塾です。
「トミンで40秒を切れません………」
「筑波は2分を切れません………」
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「鈴鹿は帰ってこれません………」
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梨本塾にはとんでもなく速い常連の方もいれば、
初めてサーキットに来られる方もいますが………
経験やスキルレベルによる敷居は一切ありません。
また小難しいレクチャーや座学なども一切ありません。
トミンで40秒が切れません→OK
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鈴鹿やもてぎだと、一周回って来れません→Welcome!
今さら聞けない!? 梨塾 FAQ
【初サーキットでも膝すれちゃう!?】
なんていう話もあったりなかったり………。
必要なときに必要なアドバイスだけを受ける、後は自由に走りまくり。
これが梨本塾の基本的なスタンスです。
初心者の方、女性の方、サーキット初走行の方まで楽しめるのが梨本塾。
もちろん膝が擦れなくても、ハングオンできなくても大丈夫。
サーキット初走行でも問題ありません。
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