
ブーストしてますか………梨塾ガレージです。
【梨塾ガレージ】Ninja400モデファイ FRPカウルに見るハチナナ問題 ①
ハナニラが咲き始めた頃………

一台のNinja400が入庫。

二年ほど前の3月に手掛けたモデルですが………

この車両にはオーナー希望でFRPのレース用カウルが装着されており、その結果、ハンドルマウント位置がノーマルと異なるのが大きなポイント。トップブリッジ下に装着されています。
これがいい方に出れば良かったのですが、少なくともこのNinja400のパッケージではデメリットの方が多く、今回の復帰走に合わせてノーマルのマウント位置に変更しようということになりました。

しかし、そもそもマウントを下げていたのは、セットアップや好みによるものではなく、カウル形状によるものからでした。このため………

アッパーカウルに………

ハンドルやレバー類が………

干渉しないように………

大幅に加工して………

何とかクリアランスを確保しました。

かつてハンドルは下げれば下げるだけ、絞れば絞るだけいいという時代がありましたが、今はむしろその逆です。

タイヤもV3からV4へとチェンジして、ひとまず完成です。
さて塾長がNinja7ハイブリットのEブーストをかけまくっている頃

世界経済には逆ブーストがかかりましたが………
トミンモーターランドは、いつも通り平穏です。
切り出し部分も………
ぱっと見では………
加工痕も目立ちません。

ハンドルも、トップブリッジ上にしっかりマウント。その上で適正角度に設定。

こちらのモデファイは、ステージ2といった内容ですが……

今後を見据えて少しずつバージョンアップ。
ステップポジションも変更し、これに伴いリヤブレーキマスターにも加工を。

ステップ位置を変えるだけで、別物のバイクになります。

元々前後オーリンズは挿入済みでしたが、今回ハンドルやステップ位置の変更、及びV4への換装に伴いセットアップを大きく変更して、無事にテストメニューを終えました。
Ninja400 梨塾ガレージコンプリート テストメニュー
テスト日 2025年4月8日
トミンモーターランド 外 18.4℃ 路 22~30℃
タイヤ ディアブロスーパーコルサV4 SC1
ベストタイム GPS 26秒990 最高速 108.95km/h

タイム的には優位になるV3時代のテストメニュー結果と照らし合わせても好タイム・スピードと言えますが、この結果を受けての塾長コメントは
「………ハチナナかッ」
というものでした。つまり………
こういうことです………。
当時全国に2000万人くらいいた87NSR250R乗りにとって、アンダーカウル右側の膨らみ部分にどれだけ黒い擦痕がついているか、その擦り痕の大小こそが己の速さの証明そのものという時代があったのです。ちなみに塾長の場合は
「跡ではなく、穴が開いていました(笑)」
とのこと。このFRPカウル右側の膨らみによってバンク角に大きな制限が出てしまっているため、本来の運動性からはほど遠いとのことでした。
ならば、これを何とかしなければないません………。
つづく。

マシンの状態、本当に自己判断で大丈夫ですか―。
もしも不安があるなら、乗り手のプロ、作り手のプロに一任して、しっかり現在のパフォーマンスを確認してみませんか。
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