02

口では何とでも言えるよね………梨塾ガレージです。

【梨塾ガレージ設計製作】Ninja400 ビッグラジエター テスト走行編
00

昨年12月の製作開始から、ようやく装着となった………

02

Ninja400用ビッグラジエター。

03

トミンモーターランドに持ち込み………

04

いよいよ実走テストです。テスト時の現地計測外気温は24℃、エンジン始動前の水温は25℃でした。

05

同時にリヤサスペンションの減衰特性変更や………

06

スイングアーム適正(アルミロング/アルミノーマル/スチール。今回はアルミロング)も合わせて検証です。

07

いつも通り………

08

走り出しは1速高いギヤ選択で走行する塾長。

09

通常塾長号では、最終コーナー、帝王コーナー、塾長コーナーを2速で回り、塾長コーナー~最終コーナーで2~3~2速………

10

更にホームストレートでは2~3~4~3速というシフト操作を行っていますが………

11

1コーナーを4速、帝王コーナーから塾長コーナー………

12

そして最終コーナーのすべてを3速で走るというもの。

13

ウォームアップを兼ねながら………

14

自身とマシンのダブルチェックを行います。

15

この時点、すなわち最高速が102km/h前後、ラップタイムが27秒中盤前後でそれほど回転数も上げていない時点での水温は76℃。

16

そして………

17

いつも通りのギヤチョイスに戻し………

18

回転数と………

19

ペースを上げて………

20

連続でK-RUN-GP2本分、すなわち40LAPほど周回し………

21

26秒台中盤ペースで、しっかりラジエターに負荷をかけていきます。

22

それでも走行中の水温は85℃前後をキープ、ピットイン後で88℃、メーター内表示は四段目というものでした。塾長の手応えも

「ここにノーマルラジエターがないので何とも言えないのですが、確実に水温は下がっていると思います」

とのこと。更にダメ押しで………

23

この日スポーツ走行に訪れていた塾生をロックオンし………

24

追尾します。

25

「Ninja400コンプリートユーザーが浴びるであろう大型車の容赦ない排熱を受けた場合も想定して、こちらも容赦なく追いかけ回しました(塾長)」

26

というのはもちろん冗談で、再度速い塾生ペース想定(27秒0付近)での連続走行。結果は83℃でした。

70

まだ諸手を挙げて喜ぶことは出来ませんが、塾長による120LAP近い高負荷の連続走行の中で、少なくとも液漏れ等のトラブルが一切なかったので一安心です。

IMG_20250522_133325865

仕上がりに無駄がなかったこと………

IMG_20250522_133455213

ディティールもきれいだったことで安心しましたが、実走でトラブルがなかったことが何より。

この後は、再びノーマルに戻して水温比較テストを行う予定です。

72

但し、意外なところにトラブルが………

71

少し前にご紹介した「ハチナナ問題」。しかしあのユーザー車はFRPカウルを装着しており、アンダーカウルの出っ張りもノーマルよりかなり大きかったからこそ発生した問題でした。

この塾長号のカウルはもちろん純正ノーマル品ですが、それでもいよいよ右サイドを擦り始めたようです………。

「どこかにぶつけた傷かなと思って一度コンパウンドで消したんですが、今回のテストから戻ってきたらまた黒くなってたんで、あ、塾長擦ってるって(笑:ゲンチーメカ)」

また、これとは別に、塾長からの忌憚のないご意見も………(怖)

74

「リヤショック仕様変更の是非はスイングアーム三種との兼ね合いで継続検討ですね。今回、リヤの反応やグリップに劇的な改善は見られませんでしたが、悪くもなっていない感じです。先日のモトGPアラゴン戦では、久々に好走したフランチェスコ・バニャイヤが、フロントディスクの交換で別物のような手応えが出たということを話してましたが、これは梨塾ガレージでもまったく同じ経験をしています。途中で終わっているコースレコード更新記の中ではしっかり確信に触れていませんが、当時愛機XL883Rのモデファイ過程でプライマリーギヤを交換、更にミスミ・エンジニアリングさんを訪れ883のディスク交換を検討しているとき、閃きました。それがCBR600RRのフロントディスクの大径化へと繋がったわけです。それまでも様々な箇所に手を入れたCBRでしたが、ここは完全に盲点で、ましてや600での大径化などありえないと思っていました。しかしその結果、制動特性ではなく、運動性及びハンドリングが激変し、長年狙っていたフロントの動きを得ることが適ったのです。まさしく、これこそが24秒台達成の礎となる出来事でしたが、こういう細かい視点、トライ&エラーを長いスパンでじっくり行う以外、マシンやライディングの向上はあり得ません。そういう意味では、リヤショックの様々な構成と他部品との兼ね合いも含めて、まだまだテスト要素がありそうです。同時に、以前より課題だったフロントフォークスプリングは変更します。それと、ずっと気になっていたハンドルバーの長さも変更出来るか検討しましょう」

………まったく終わりの見えない忍者道。だからこそ突き進む糧が生まれるのかも知れません。

Ninja400 梨塾ガレージコンプリート 2025年型塾長号 テスト走行 

テスト日 2025年5月28日

トミンモーターランド 外 23℃ 路 44℃

タイヤ ディアブロスーパーコルサV4 SC1 中古

梨塾ガレージ製 ビッグラジエター装着

ベストタイム 26秒597(慣熟のみ) 最高速 110.03km/h

20250528Ninja40074JKビッグラジエター装着&リヤショック仕様変更2025シェイクダウン




aeb61fb5

88904327

マシンの状態、本当に自己判断で大丈夫ですか―。

もしも不安があるなら、乗り手のプロ、作り手のプロに一任して、しっかり現在のパフォーマンスを確認してみませんか。

【梨塾ガレージ テストメニュー】

・ マシン診断、部品換装、モデファイ、セットアップ相談

・ 整備完了後、実走テスト、セットアップ

・ 実走テスト→モデファイ提案等

お問い合わせ、ご相談は >>こちらから。梨塾ガレージ【テストメニュー相談】宛