2012年01月20日

エジプト情勢―近況(続369)

・昨日に続いて前大統領ほかの公判では、ファリード・アッディーブが前大統領と息子2人が逃亡中の実業家フセイン・サーリムから得たとされる別荘に関する報告書を取り上げて、一部記載内容が実際とは異なる部分があることを指摘しながら、前大統領に容疑をなすりつけて名声を落とす意図のもとに書かれたと述べながら、前大統領の過去の功績をたたえる弁論を展開した。

・来週月曜日に招集されるの議会の開会を控えて、議会周辺は軍による警備が強化された。入口も4番ゲートのみに限定され、通行には職員IDカードや国民IDカードによる確認がなされる。

・ファーイザ・アブー・アッナジャー社会保障相は、3月24日までの革命の犠牲者699人とマスペロ事件の犠牲者85人の家族に年金として月々1725ポンドが、また四肢のまひや失明を被った負傷者には犠牲者の分の60%とアパートの1階の住居が与えられることになると述べた。

・人民、諮問両議会選挙の不服申し立てに関する新法が近く軍最高評議会から交付される。

申し立て期間は最終結果発表の翌日から30日以内となっている。

・鳥に感染するB1ウイルス対策において全国の養鶏場からサンプルの収集を開始した。

・財務相の新関税法作成委員会は法案の最終まとめを終えた。

新法ではスムーズな通関の実施や現在の問題点の解決のために関税規定の統一が図られている。このほか贈り物やサンプルへの非関税や国内で使用された外国製機器の輸出における関税の払い戻しなどが盛り込まれている。

・日本の大手旅行16社がエジプトツアーを開始する見通しとなった。また1年近く止まっていた日本への便も4月2日から2便が運航されることになった。



nasrdin at 23:00コメント(0)トラックバック(0) 
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