大田区政ウォッチャ―による行政情報・議会情報

知る機会の少ない自治体情報を発信中。 大田区政ウォッチャーによる議会傍聴記です。 動画配信されない、HPにもアップされない、ツイッターでも発信されない情報を発信します。 基本的に、毎月15日に開催される常任委員会、第3火曜日に開催される特別委員会、ほか、年4回の定例会や予算決算委員会を傍聴し、感想などを発信。 区政ウォッチャーは、どなたでもなれます。 関心のあるかたはご連絡ください。 連絡先:dhsmf372☆ybb.ne.jp(☆→@)

15日(水)10時~12:00  保健福祉委員会



保健福祉委員会(定数10人)

保健福祉委員会
委員長塩野目 正樹(自民)
副委員長福井 亮二(共産)
委員田中 一吉(自民)高瀬 三徳(自民)
伊藤 和弘(自民)飯田 茂(公明)
大橋 武司(公明)津田 智紀(民主)
和田 正子(共産)(欠員1)

4名で両日参加した。委員会は5つああるが、なんと15日にその4つの委員会が同時刻に開催されて3つの委員会は傍聴することができなかった。

   
広く多くの方に傍聴し関心を深めたいと望むなら分散して開催すべきだと思う。


委員会の傍聴者は我々だけであった(こども文教委員会に他に
1名参加)。当日の会議資料は配られず、何を説明しているか解らない。会議後2Fの資料センターで閲覧可能だがコピー代がかかる。議事録はなんと2ヶ月後であるという。

参加者の意見を求める工夫も無い。

    自立支援協議会の傍聴では、資料配布あり(持ち帰り禁止)意見・感想提出用紙付きであったがこれが区民参加の最低限のやり方だと思う。議事録に関しては業者に甘過ぎるようだ。早く上げさせて確認を取れば2週間で可能だろう。改善を望む。

 



15日(水)10時~12:00  保健福祉委員会


・特養や生活保護のデータ―の説明があった。国の改正で要支援1・2の190人が出る対象となっている。また。3⇒2に格下げされると出される。しかし受け皿がない。

事業者の経営も心配だと共産党の和田議員からの発言。(当会では殆の発言)

2月の区報でカタクリ大森山王(アズビル安心サービス)の循環訪問介護施設が大田区で初めて開設される予定だ。上記や在宅介護の受け皿として重要な施設である。公明の議員から1か所でなく大田区に何か所も作るべきと意見が出た。

大田区には要介護1・2で4513人大田区にいる。ボランティアでは賄いきれない。

生活保護の受給増加が500人から90人と前年より減った。また就労で85人減った。

⑧数値をみると良い傾向であるが、窓口で本来、受けるべき人が受けられないと問題であると感じた。今年はどうなるのか?

・発達障害真の4年計画素案:2月にパブリックコメント実施2//7説明会。


⑨発達障害の支援法が出来たのは平成
13年。遅すぎる計画だ。とくに精神・発達障害の対応は遅れている。精神はもっと遅れそう!未来プランに入れねば。

ガイドヘルパーやファミリーサポート3人のお子さんの支援経験があるが、全ての学校や児童館での対応を強く望むのと多くの人に理解してもらいたい課題だ。子供だけでなく大人の就労も気になる。

冷凍食品の問題、小学校では使っていない。しかし他の施設まで確認は取れていないようである。HPで周知したと云っているが区報で徹底すべきと和田議員(共産党)からのもっともな意見が出ていた。


・喘息患者などの大気汚染問題がまだあるなかで都は給付を廃止する計画だ。廃止しないよう都に求めて欲しいと意見が出た。⑩スーパーエコタウン全体の環境影響評価もされてない中での廃止は許されないであろう。色々な委員会に出て解った問題だ。


⑪発言が無かった議員:
伊藤・田中・高瀬議員(自民党)・玉川議員(公明党)。

 


まとめ。終了後、ディスカッション。私たちが監視してレポートすることで議員や区民の意識が上がることを願う。普段の暮らし密着したにーカル政治の大切さが肌で解りました。

 


委員会傍聴レポート

1/15(水) 10時〜11時30分
こども文教委員会

こども文教委員会(定数10人)

こども文教委員会
委員長鈴木 隆之(自民)
副委員長馬橋 靖世(民主)
委員水井 達興(自民)伊佐治 剛(自民)
長野 元祐(自民)丸山 かよ(公明)
田村 英樹(公明)野呂 恵子(緑)
佐藤 伸(共産)菅谷 郁恵(共産)


傍聴者 2名
※席は12〜13名分。
※報告項目は8つ。そのうち開催時間の約7割はスクールソーシャルワーカーと発達支援計画素案についての報告、質疑応答。

報告1 長塚教育総務部副参事 
■小学校駅伝大会について ・小中学校の交流の意義・今後のスポーツでの町づくりの拡充
■ものづくり教育について ・今週末の大田区産業プラザでのイベントの報告

<質疑応答>
発言:丸山議員(公明)
・駅伝大会は1校1取り組みしている日常的な取り組みの成果として発表できるような機会としてとらえていて
学校によっては強化練習もしているが、記録だけをねらっているわけではない。

【報告2】 菅教育センター長 
 ■スクールソーシャルワーカーの配置について
 ・有資格者2名配置予定、議決後雇用・いじめ不登校などの課題に対応する技術をもつ専門家 
 ・学校からの派遣要請による教育相談員とペアで活動し家庭地域学校との連携
 ・人件費の半分は文科省と都の補助金活用

<質疑応答>
発言:菅谷議員(共産) 野呂議員(緑) 伊佐治議員(自民)
・家庭環境に起因している問題を文科省等と連携して家庭環境を支援していく。
大田区は都で17番目。
・あくまで保護者の了解を得たうえで、学校関係者も含めいろいろな分野とつなぎ家庭に入り込む。いままで踏み込めていないの部分への対応に期待。
・人数は16区で一番多くて8名。まずは2名配置。場合によってはさらなる増員も検討。
◎2名という人数はどうなのか?大田区全体で考えるととうてい不足。
・窓口は地区別の教育相談員。そこで優先順位をつけ各分野の担当者につないでいく。
◎教育相談員は元校長が勤めている。どこにいるか担当地区など、まず窓口の認知度を上げるべき。各分野の担当者とのスムーズな連携も課題。
・報酬や募集要項の任期等は大田区の非常勤の統一基準。1年更新(最大4回)
◎教育の問題は中長期的にみる課題も多く、長期で子どもたちの生活状況を把握するためにスクールソーシャルワーカーの雇用環境の整備・安定は必須条件だが、不安定な印象。

報告3 星社会教育課長 
 ■大田区文化祭計画について
 ・地域文化の向上を計る書道展合唱際など
 ・参加者9000人弱にとどまり昨年度より減少(場所の変更が原因か)

<質疑応答>
発言:菅谷議員(共産)
特筆すべき議論なし

報告4 梅崎スポーツ推進課長 ■箱根駅伝交流イベントについて
報告5 山本大田図書館長 
■大田区村岡花子推進委員会設置 
 ・大森在住の村岡花子さんのNHK朝ドラを機会に地域を盛り上げる
 ・図書館としても文献管理の点から連携

<質疑応答>なし

報告6 市野子育て支援課長 
■第3回子ども子育て会議について
 ・ニーズ調査の報告 次回1/29
 ・待機児童解消の取り組み 7月に認可保育園新設(マミーズエンジェル池上)

<質疑応答>
発言:菅谷議員(共産) 佐藤議員(共産)
・ニーズ調査から結果はこれから分析
◎対応が遅い。子ども子育て会議の報告資料もなし。
・新設保育園の環境は2階建ビルの2階。1階はスーパー。園庭なし。
◎資料によると0歳児の定員枠がない。3〜5歳は各15名。待機児童のほとんどを占める0〜2歳の枠が少ない保育園を認可として新設することが待機児童対策として効果があるのか疑問。待機児童問題直面中の立場としてはここはもっと切り込んで欲しい。

報告7 田邊こども発達支援担当課長 
■こども発達支援の素案報告(おおた未来プランH26から29年)
「発達障害のあるかたもないかたも安心してくらせる町づくり」
発達障害の現状と課題
1、潜在的ニーズ 早期発見の重要性→早期発見の推進
2、継続性→ライフステージにおける切れ目のない支援
3、多面的な支援をまとめていく
4、人材不足への対応→基盤整備
計画策定のスケジュール 11月支援計画懇談会開催 2月パブリックコメント 区民向け説明会→懇談会開催

<質疑応答>
発言:伊佐治議員(自民) 佐藤議員(共産) 野呂委員(緑) 丸山委員(公明)
・発達障害のない方への啓発を徹底していく方針=支援の充実ととらえている
・具体的な施策がはいっていないのは連携部署も含めているので分かりやすく表記しているため
・懇談会での意見の一部「一般の方への理解啓発の必要性」「当事者への支援の具体性」「相談しやすい支援窓口の設置要望」「行政の横の連携を強化してほしい」など
・現状の窓口 乳幼児期→保健所・わかばの家が窓口 就学後→学校の教育センター 成人期→地域福祉課、就労サポートセンター
 今後の予定 18歳までの総合窓口→わかばの家に開設 成人期の総合窓口→障がい者サポートセンター
◎わかばの家への負担が大きい。最初の段階で支援に漏れた人への対策が不十分。
・行政職員に対する知識の向上対策は施策検討会を設置予定。施策ガイドを作成し、関係部署に周知。
・継続的な支援のための拠点作りを運営状況をみながら検討。

報告8 西野保育サービス課長 
■認可保育園の延長保育料誤請求について 
 ・昨年、未納分の納付状を別世帯へ誤送付 

<質疑応答>
特筆すべき議論なし

<その他質疑応答>
・マルハニチロ問題に関連して、公立学校の給食の冷凍食品は使用状況について
→私立保育園は未確認。注意喚起にとどまる。給食費への影響は調査中。仮に値上げがあった場合補助等対応予定。

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初めての委員会傍聴だったが、質疑応答の内容の薄さにおどろく。
傍聴者の少なさ=区民の無関心さも問題。もっと多くの人が関心をもてるよう発信していくことの大切さを強く実感した。

大田区 地域・産業委員会(定数10人)
2014年1月15日 水曜日 10時00分

委員会委員(敬称略)

委員長
清波 貞子(公明)

副委員長
海老澤 圭介(自民)

委員
大森 昭彦(自民) 冨田 俊一(公明)
広川 恵美子(公明) 岡 高志(改革民主)
荒木 秀樹(無所属) 沼田 秀弘(みんな)
黒沼 良光(共産)(欠員1)

地域・産業委員会(定数10人)

地域・産業委員会
委員長清波 貞子(公明)
副委員長海老澤 圭介(自民)
委員大森 昭彦(自民)冨田 俊一(公明)
広川 恵美子(公明)岡 高志(改革民主)
荒木 秀樹(無所属)沼田 秀弘(みんな)
黒沼 良光(共産)(欠員1)



大田区職員
産業振興課課長他、10名以上(委員である議員の数より多い)

傍聴者:U.D、他0名

傍聴席が3席しか用意されておらず、傍聴希望者がほぼいないことを前提にしている模様。
資料は傍聴者には配布されず。傍聴席は机・テーブルのないパイプいすがあてがわれた。

議事の流れは、前半で各課課長・職員から懸案事項が提起され、後半に委員間および委員・職員間の質疑応答がなされた。報告・質疑ともに1時間。報告は10項目前後。質疑は1事項のみに集中された。

質疑で争点となった事項:
「大田区中小企業融資あっせん制度」のうち「小規模企業特別事業資金」の中の、
さらに「大田区損失補償付のもの」の融資枠の廃止をめぐっての論議。

「大田区中小企業融資あっせん制度」とは:
http://www.city.ota.tokyo.jp/sangyo/yuushi_assen/madoguchi.html
「小規模企業特別事業資金」とは:
http://www.city.ota.tokyo.jp/sangyo/yuushi_assen/shotoku.html

「小規模企業特別事業資金」には、主に「信用保証付」のものと、「大田区による損失補償付」のものとがあり、今回の委員会では大田区損失補償付の融資枠の廃止が検討された。

制度廃止を主張する産業振興課課長の理由:
①東京都に同種の融資制度があるため、東京都と大田区で制度が二重にあるのは非効率。
②ここ数年で制度利用者が年間5件にまで減っている、あっても意味がない制度になっている。
③年間7億円の融資で、回収できる見込みがない。大田区の損失となることが予めわかっている融資は望ましくない。
④企業が融資依存体質にならないよう、区としては技術向上に向けてサポート体制を強化する方向にシフトさせたい。
⑤現在の条例では、区損失補償付資金融資を利用している企業は、区の他の融資制度を活用できない仕組みになっている。この制度の廃止とセットで条例を改正して複数以上の区による融資制度が利用可能になるよう検討中である。

委員による意見交換:
①荒木議員(無所属):
「最後のセーフティネット」としての制度は簡単に廃止すべきではないのではないか?たとえ利用者がゼロになったとしても制度として残すのが「セーフティネット」というものではないのか?
②大森・沼田議員(自民、みんな):
営業努力をしないで、ただ座して待っているだけの町工場の社長さんたちがいる現状では、融資はただの捨て金にしかならない。他業種への転向も視野に入れるべきだ。融資を絶ったほうが、思い切りも進む。
③黒沼議員(共産):
町工場の社長は営業努力をしていないわけではない。あなたがたは町工場の努力の実体を知らない。私の前でそんな発言は今後いっさい慎んでもらいたい。町工場がひとつ潰れれば、技術がひとつ失われる。一企業の経営の問題ではなく、大田区における技術継承・存続の問題だ。
④岡議員(改革民主):
未回収の債権は民間の債権回収ファンドに委託したら?
⑤広川議員(公明):
制度の廃止には反対しないが、債権回収まで強行するのはあまりにも無慈悲だ。区政は「情け」を示すべき。

議論は決着つかず。次回に持ち越し→2月17日(月曜日)

制度廃止への反対意見を述べたのは黒沼議員のみ。
しかし黒沼議員の側からは、
①どのぐらいの規模の町工場や区損失補償付融資あっせんを潜在的に必要としているのか、
②融資を必要としている町工場が具体的にどのように営業努力をしているのか、
③融資継続がどう技術を残していくことにつながるのか、
④町工場技術の存続がなぜ、どのぐらい大田区にとって必要なのか、
などを立証する証拠・資料は、提示されなかった。

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