20180301先生と交流続けたい



























東京新聞・中日新聞

2018年3月18日(日)
障害者は四つ葉のクローバー
先生と交流続けたい


 2017年度もあと二週間、別れの季節です。私は小・中学校は養護学校(現:特別支援学校)に通い、クラスは私一人だけことがほとんどでした。いつも担任の先生と2人で過ごすで、私にとって先生は大親友。私のことをたくさん伝えたいし、先生のことも知りたかったです。

 特に小学1、2年生は持ち上がりで、大好きでした。でも彼女が転勤することになり、それを知ったのは修了式の直前。大好きな人が急にいなくなり、会いたいのに、会えない。8歳の私は本当に悲しかったです。

 子どもの世界は大人が思うよりもはるかに狭く、生活に関わる一人一人が大切です。先生の急な転勤は「諦めることも大事」という大人の世界をつきつられた感じがしました。そして大人への信頼、期待を裏切られた出来事でした。

先生は職業的に必要なこともあり、児童生徒の家庭環境をはじめ、多くのことを知っています。でも逆に子どもが先生のことを知る機会は少なく、プライベートなことを聞いても言葉を濁されます。対等ではないこの関係が私は悲しいです。

大人になった今でも、同じ不安や悲しさに直面することがあります。わが子の保育園の先生と仲良くしたいのに、保護者は先生のプライベートを聞かないのがマナー。お茶をしに行くなんて絶対にできません。魅力的な先生と仲良くしたいのですが。

いま現場で働く先生方にお願いです。転勤が決まったら、できるだけ早く児童生徒に伝え、たっぷりお別れの時間を持ってほしいです。そして連絡先が分かるとよりうれしいです。「先生」「児童生徒」という肩書のせいで付き合いが途絶えると、傷を抱えてしまう子どももいます。「大好きな人とつながっていたい」という子どもの気持ち、大切にしてほしいです。

 

写真:ほとんど一人だけのクラスですごした小・中学校時代。小学四年のときの大好きな先生と。