natuko_book

「ママは身長100cm」

 ハフポストブックス
 5/25発売 amazonで予約受付中!

←画像をクリックするとアマゾン購入ページが開きます


「身長100cm、車椅子ユーザーの小さなママ
 まわりを巻き込み、助けあう子育てのコツとは?
 みんなと同じ、でもちょっぴりちがう 小型ママの子育て」

キャスター 有働由美子さん推薦!
「自分の命、自分の人生なんだもん 
 夏子のように生きたいな」



車椅子で、どうやって電車に乗るの? かかる時間はどれくらい?ぜひ見てね! 障害者の暮らし 車椅子ユーザー編【フリー・ザ・チルドレン・ジャパン】

カテゴリ:コラム 記事 > 琉球新報「100cmの視点からあまはいくまはい」

20180205







































琉球新報社提供

琉球新報 2018年1月22日(月)
100cmの視点から あまはいくまはい
子育ては『修行』

(↑こちらをクリックすると琉球新報styleのページから読めます)

我が子が2人ともインフルエンザになっちゃいました! 発熱中は心配でたまらなかったのに、熱が下がったらぐずりが始まり、外出ができないのでパワーがあふれ、暴れだす子どもたち。もう大変!

 特に4歳の息子の怪獣具合がすさまじく、物を投げたり、家中をジャンプしたり。注意すると「ママが悪いんだよ」と口答え。彼の言い分もあるのだろうけど、その内容がコロコロ変わるのでついていけない。ご飯、片付け、着替え、ありとあらゆるものを「ママがやってー、ママじゃなきゃ嫌だー」と泣きわめく、蹴られる、たたかれる。無視すると「お話ちゃんと聞いて」と顔をわしづかみにされる。しまいには私も手を上げてしまい、息子はさらに泣きわめく。彼を全然かわいいと思えず、最悪な1週間でした。

 そんな子どもたちとずっと一緒だったので、仕事は進まない、家は汚れる、予定はすべてキャンセルに。イライラするし、体もだるい。夫に八つ当たりをし、けんかになり、さらに悪循環。どこでリセットボタンを押したらいいのか分からない状況でした。

 私にインフルエンザがうつらなかったのはよかったのだけど、「私も病気になって一人ゆっくり眠りたい」と何度思ったことか。今年の私の希望は、週1回、一人で寝ること。だって毎晩、子ども2人に挟まれギュウギュウなのです。そして寝返りをする彼らに蹴られ、何度も起こされます。私が移動しても30分以内には気づき、暗闇の中で私を探し当て寄ってくる2人。恐ろしい才能です。

 インフルエンザの怪獣息子とは家にいるしかないので、アニメ「魔女の宅急便」を見ることに。私は大好きで何度も見ているのだけど、久しぶりに見ると意外なシーンで号泣してしまいました。最初の、主人公・キキの魔女修行への旅立ちです。娘に「私、今日行くことにしたの」と急に言われる両親の気持ちを思うと、胸が締め付けられました。本人が決めたことを一番に尊重したいと思いつつも、心配や寂しさが募るのです。我が家の怪獣たちの旅立ちも、彼らを信頼し、応援したいですが、いざとなったらどうなるのかな。

 子育ては、健康で、元気がいいけれど、そうではいられない毎日。たくさんの人の助けが必要だけど、ワンオペもよくあるこの状況。また、まわりに人がいたとしても「助けて」の一言が言えなかったり、うまく手を借りることができなくて、余計にイライラしたりすることも。楽しさ、幸せもあるけれど、まだまだ試行錯誤、修行のような子育てです。

写真:外出中、機嫌が悪くなると、ママの車椅子で大泣きする息子(撮影・佐藤健介)



20180122



































琉球新報社提供

琉球新報 2018年1月22日(月)
100cmの視点から あまはいくまはい
やりたいこと、たくさん

(↑こちらをクリックすると琉球新報styleのページから読めます)

 もうすぐバレンタイン。子どもの頃からお菓子作りが大好きだった私は、当日に向け試作しまくるのが恒例でした! 本命ではなく、友チョコです! 味がよくて、見た目もよくて、そんなに手間もかからず、常温でも大丈夫で、ラッピングしやすいもの。ガトーショコラ、トリュフチョコ、スイートポテト、クッキー、マフィンなど、ありとあらゆるものに挑戦しました。

 当時、今から25年前は100円ショップはなかったので、那覇市泊にあった製菓材料店に足しげく通いました。今ではどこにでもオシャレで手頃なお菓子のラッピング素材がありますが、当時はそこでしか手に入らないものばかりでした。お財布と相談しながら、材料選びには必死でした。レシピの3倍の分量を作りたい時は、バターも3倍、砂糖も3倍と計算し、それも楽しかったです。


 しかし骨の弱い私にとって、冬は骨折をしやすい季節なのです。体が冷えると体が硬くなりますが、筋肉もほとんどない私は、この寒さが大きなけがにつながるのです。せっかく計画、準備をしても、諦めざるを得ない時も! 悔しかったのですが、それも私にとっては日常茶飯事。計画を立て直し、2週間したら痛みは治まるからこれならできる、動けない代わりに今年はこうしよう、とまた予定を立て直して楽しみました。


 骨折、入院を繰り返したおかげで、どんな状況でも楽しむことが得意になった私。入院中は、本だけでなく、人形や、折り紙、手品セットなど、ベッドの上でできることをいろいろ楽しみました。時間はたくさんあるので、モノづくりにはぴったり!また家族や友だちがお見舞いに来てくれるのがうれしくて、お土産を楽しみにしていました。親にはファストフードのチキンやポテトを頼んでいました(笑)。

 また、私は姉が2人おり、2人とも障害が無いのですが、それぞれにうまくいかないこともあるようで、私は歩くことにそこまで魅力を感じなかったのです。歩けても、歩けなくても、いいところ、悪いところは同じ数だけあると思っていたのです。うらやましく思ったところで、私は歩けるようになるわけでないので、考えないようにしていた面もあるのかもしれませんが。歩きたいという思うよりも、お菓子作りや折り紙をはじめ、やりたいことがたくさんあり、それをどうやったらできるかを考えることで頭がいっぱいでした。インターネットもない時代だったので、お店に電話したり、まわりの人に聞いたりと、とにかく情報集め、自分ができること、やりたいことに次々と挑戦する子どもでした。


写真:姉妹で北部にタンカン狩り。家族であちこち出掛けました

20180108ルール順守に柔軟さを



































琉球新報社提供

琉球新報 2018年1月8日(月)
100cmの視点から あまはいくまはい
ルール順守に柔軟さを

(↑こちらをクリックすると琉球新報styleのページから読めます)


 明けましておめでとうございます。みなさんの今年の目標は何でしょうか? 私は本を出版したり、トークイベントを開いたり、ステップアップできる年にしたいです。呼んでくださる方がいらっしゃれば、沖縄にももっと帰りたいです!

 今年36歳を迎える私は、年女でもあり、厄年でもあります。元旦にはあまり行くことのなかった初詣も張り切りました。その後、夫が子どもを連れて実家に帰ってくれたので、私は一人初売りを楽しむことに。なんと抽選会で2等が当たり、銀座のレストランのディナー券が当たりました! ツイている年なのか、今年の運を使い果たしたのかは定かではないですが、すばらしい年明けです。

 しかし初売りで混むデパートのエレベーターに乗れずに大変。車椅子優先エレベーターですら、乗れません。何回か待ちましたが、全く乗れないので、自ら「車椅子優先エレベーターなのですが、何回待っても乗れません。譲っていただけませんか?」とお願いすることに。混みあったエレベーターのドアが開くのと同時に、冷たい視線に向け、大きな声でお願いするのは嫌なのですが、仕方ありません。一気に人が降りてくれ、私も買い物を楽しみました

 ルールを守るのが得意の日本人。並んでエレベーターに乗ることには忠実なのですが、ルールに縛られ過ぎて、臨機応変に動くのが難しいようです。必要な人がいれば、並ぶ順番などに関係なく「どうぞ」と譲ってもらえるとありがたいです。

 ところで、2歳の娘、夏帆は保育園で怒られてばかりのようです。入ってはダメな部屋に入ったり、おもちゃを片付けなかったり、わざと牛乳をこぼすようで、ルールを守らないそうです。おちゃめで、陽気で、いつも笑いをくれるので、家ではさほど困っていないのですが、集団行動には合わないご様子。でも、友だちが泣くとすぐに駆け寄ってトントンし、おもちゃを取られてもそこまで怒らない。しまいにはその取られたおもちゃを返してもらうと「ありがとう」と言うまでに。ルールではなく、その場に応じて動ける夏帆を私は尊敬するし、おおらかな性格がうらやましくもあります。もちろん危険なことや、人を傷つけないためのルールは守ってほしいのですが、自分のやりたいことへの行動力と、人を大切にする気持ちは大切にしてほしいです。

 ルールを守ることも大事ですが、そのルールに合わない人もいます。話し合い、その場に応じた変更は大切です。変えていくことを恐れずにいたいですね。今年も「あまはいくまはい」をよろしくお願いします。


写真:七五三も兼ね、琉装でおめかし












20171225低いって不便?便利?




































琉球新報社提供

琉球新報 2017年12月25日(月)
100cmの視点から あまはいくまはい
低いって不便?便利?

(↑こちらをクリックすると琉球新報styleのページから読めます)

 
 メリークリスマス! みなさんの家にサンタクロースは来ましたか? 私が一番うれしかったのは6歳の時にもらった三輪車でした。当時私は、両足の手術のため1カ月入院し、クリスマス直前に退院しました。全く動けなく、座るのもやっとの時に、サンタクロースから三輪車! 早く乗りたくて、乗りたくて、リハビリを頑張りました。


 親になった今は、イブの夜は毎年ヒヤヒヤです。なぜかというと、4歳の息子は既に私より身長が高く、私が手の届くところは、子どもも届いてしまい、プレゼントの置き場に困るからです。毎年、私も届かない高さの棚の奥に入れるのが恒例です。イブの夜、夫に取ってもらわないといけないのですが、彼は子どもと一緒に布団に入ったら、子どもより先に寝てしまう。彼が起きたとしても、肝心の私にお願いされたことを忘れてしまう。私は子どもを寝かしつけ、夫を起こし、プレゼントをセッティングする手順にハラハラの夜です。

 プレゼントの保管場所に困るように、身長100センチの私の生活では、普通の人よりも工夫をしたり、考えたりしないといけないことがあります。例えば家具や家電選び。最近の冷蔵庫は、下の段は引き出しタイプで冷凍庫と野菜室、上の段が扉の冷蔵室が主流です。私にとってはよく使う冷蔵室が高くて届かないし、引き出しから物を取り出すのが難しく、使いにくいのです。なので旧式の下が冷蔵庫、上が冷凍庫のタイプを使っています。今ではほとんど販売されていなので、見つけたら即決です。何色がいいかな? 鮮度をより保つ機能があったほうがいいかな? などと悩む選択肢はありません。

 洗濯機は縦型だと中身が取り出しにくくて大変です。傘やハンガーなどの棒で、洗濯物をひっかけて取り出していました。靴下などの小さいものはひっかけにくくて、時間がかかっていました。今はドラム式なので、身長が低くても使いやすいです。電気のスイッチも私にとっては高いところにあるので、人感センサーで自動に点灯するものを使っています。低い高さでの生活は大変なこともありますが、工夫しながら乗り切ります。子どもも使いやすい高さなので、子どもが冷蔵庫を開けたり、洗濯物を入れたりと、お手伝いをしてくれ、いいことも! まぁ、触ってほしくない危ない物の置き場には困るのですが。

 今年も「あまはいくまはい」を読んでいただきありがとうございました! 来年もいろいろなことを皆さんとシェアできるとうれしいです。良い年をお迎えください。


写真:サンタクロースからもらった三輪車に乗る6歳の私




琉球新報 2017年11月6日(月)
100cmの視点から あまはいくまはい
「カテゴリー分けせず自由に」
(↑こちらをクリックすると琉球新報styleのページから読めます)

ママのこと、守ってあげる」4歳の息子が私に言いました。急に言われたのでびっくりしたのと同時に、ついに来たか、とも思いました。男性が女性のことを守るという固定観念、あるんですよね。私は「ママは守ってもらいたいと思ってないよ。一緒にしよう、の方が嬉(うれ)しいな。ちなみにパパはママのこと、全然守ってないよ」と伝えました。息子にとっては、期待外れのママの反応に、がっかりだったかもしれませんが、笑。

 男だからこうしなきゃいけない、女だからこうしたほうがいい、をなるべく無くしていきたい私。その考えが偏見や差別につながることがよくあるからです。男女の性差が少ないといわれているデンマークでは、女性だって大きな荷物を持つし、男性だって家事や育児をこなします。性別や見た目にとらわれず、息子自身も好きなことをしてほしいし、相手を受けいれることができる人になってほしいです。

息子の好きな色はピンク。今、はまっているのはカンプー(髪を結ぶこと)で、ピンクのゴムでのカンプーが定番です。ありがたいことに保育園の先生の理解があり、髪の結び直しまでしてくれるので、安心して彼の好きなことをサポートできます。「男の子なのにピンク!?」という人もいますが、まずは自分が大事にされる経験を積み、相手を尊重できるようになってほしいです。

 私たちの身の回りには性的役割にとらわれた表現の多いこと! 例えば高校の教科書の挿絵では、医師などの「職業人」として描かれたイラストは男性ばかり。男性と女性のペアのイラストでは、男性が発言し、女性は聞き役の沈黙というのがほとんどです。男女雇用機会均等法ができてすでに30年余りたちますが、まだまだ性差のある考え、表現が多いことにがっかりです。

 また、障害のある私を「大変そう」「助けてあげないといけない」と思う人も多いでしょう。でも、私は不便なことはありますが、毎日が楽しいです。助けてほしいと思うときもありますが、誰かを助けたい、といつも思っています。

 障害者、子ども、大人、男性、女性、〇〇出身、などのカテゴリー分けは、時には生き方や、考え方を決めつけてしまうことがあります。でも人は一人一人違うので、それに合わないこともたくさんあります。誰だって自由な考えを持っていいし、やりたいことにチャレンジしていいのです。そして誰を好きになってもいいし、好きな人がいなくてもいいのです。お互いを認め合うことが幸せ、それを大切にしていきませんか?

写真:カンプー大好きな息子と

20171120みんなと一緒がいい!


































琉球新報 2017年11月20日(月)
100cmの視点から あまはいくまはい
「『みんなと一緒』がいい!」
(↑こちらをクリックすると琉球新報styleのページから読めます)

 先日、私が子どもの時に通っていた習字教室の先生がお亡くなりになりました。養護学校(現特別支援学校)に通っていた私にとって、習い事は地域の友だちとふれあえる大切な場所でした。悲しみとともに、感謝の気持ちでいっぱいになり、ご冥福をお祈りします。

 その習い事の送迎は、私の親だけでなく、祖父母や姉、友だち、近所の方々など、たくさんの人に助けてもらっていました。もちろん骨折して、しばらくお休みすることもよくありましたが、元気になったらまた通えばいいだけで、体の弱い私の居場所はあちらこちらにありました。

 最近は障害のある子どものために、特別支援教室や、療育、デイケアなどさまざまな制度が整ってきました。居場所があるのはありがたいのですが、でもそれは「分けることが当たり前」にもつながっているのではないでしょうか。「障害があるのだから、特別なサポート受けることがいい」と思っていませんか? もちろん専門的なサポートが必要な時もあります。でも誰だって分けられるのは嫌なのです。みんなと一緒がいいのです。障害があっても、道を歩いて登校し、帰りは友だちと寄り道が楽しいのです。

 車や送迎バスで送ってもらうのは、安全で早いかもしれませんが、楽しみがないのです。さらに送迎バスだけを利用することで、バスが通らないところには行くことができなくなってしまいます。普通の子どものように、道を歩きながら蚊に刺され、季節の花を見つけ、時には遅刻して怒られる。そんな当たり前のことを障害のある子どももしていきたいのです。

 どうしても子どもたちを分けないといけない時、大人は「本当は一緒がいいよね。方法がわからなくてごめんね」と障害のある子にも、ない子にも、謝ってもらいたいです。分けることはみんなにとって良くないからです。

 ピアノや習字、そろばんなどの教室、学習塾を開いている方、ぜひ障害のある子どもを受け入れてみませんか? 階段があるから、トイレが使いにくいから、何か問題が起きたら困るから、など躊躇(ちゅうちょ)することもあるかもしれません。でも少しの調整や心掛けで解決できることもたくさんあります。誰にとっても使いやすい完璧な場所など、世界中のどこを探したってありません。お互いができる範囲で、工夫、改善し、子どもの居場所を築いていきませんか。いろいろな子どもに囲まれ、あなたの毎日もより楽しく、豊かになりますよ。

写真:姉、友だちと一緒に砂遊び。左手はけがをしていましたが、楽しかったです(左が筆者)

20171016政治や選挙を語ろう




































琉球新報社提供

琉球新報 2017年10月16日(月)
100cmの視点から あまはいくまはい
「政治や選挙を語ろう!」
(↑こちらをクリックすると琉球新報styleのページから読めます)


政治の話、選挙の話って、なんだか周りに話しにくいこと、ありませんか? 

 私が小学2年生の時、故大田昌秀元県知事が、初めて県知事選に出馬しました。私の両親は大田さんと同じ久米島出身で、私の周りの大人たちは大田さんを応援していました。家ではよく大田さんの話題になり、祖父母は支援する会合に参加していました。私にとって、大田さんは身近な存在で、詳しいことは分からないけど、楽しいことが起きそう、当選してほしい、と思っていました。

 そんなある日、学校の給食時間に私が「お父さんも、お母さんも、おじいちゃんも、おばあちゃんもみんな大田さんに入れるんだよ」と話すと、先生から「そういう話は周りにはしない方がいい」と言われました。私にとってはおいしかった食べ物や、遊びに行った楽しいところの話をするのと同じ感覚で、投票のことを話したのですが、気まずい雰囲気になり、自分が悪いことをしたと感じて「これからは選挙の話は人にはしてはいけない」と思いました。大田さんが当選を果たした時は、家族みんなで喜び、私もうれしかったのですが、周りには言わないようにしていました。

 それからも何となく、友だちと政治の話や選挙の話はしづらく、楽しいおしゃべりの話題には合わない気がしていました。でも、政治の話が身近に感じることはたくさんあり、消費税が導入されて買い物のたびに細かな値段が追加され、消費税もどんどん上がっていきました。大人になってからも、子ども手当ができたり、ヘルパー利用の制度が変わったり、変化を肌で感じることはたくさんありました。そして、これからの流れ次第では大きな変化があり、自由に思うことを表現することが難しくなったり、テロ対策という名の下で緊張した雰囲気が作られたりするかもしれません。私たちの毎日は、政治を基に成り立っているのです。

この夏、私が訪れたデンマークでは投票率が80%以上。政治の話、選挙の話はいつでもホットトピック。夕飯でも、カフェタイムでも、話題に上がります。

 衆議院選挙の投票まであと6日。家族や友だちと、政治について、選挙について話してみませんか? 普段は話しづらいし、分からないこともたくさんですが、疑問に思うことはインターネットや新聞で調べたり、周りにどんどん聞いたりしましょう! そして自分のやりたいことを公約に掲げている候補者、信頼できる候補者に一票を投じませんか?


写真:子どもがいまも未来も、幸せに暮らしていける一票を投じたいです!





20171204自由に町歩く楽しさ



































琉球新報社提供

琉球新報 2017年12月4日(月)
100cmの視点から あまはいくまはい
自由に町歩く楽しさ

(↑こちらをクリックすると琉球新報styleのページから読めます)
 

 キラキラ光るイルミネーションに包まれ、ワクワクする師走の町。私が小・中学校で養護学校(現特別支援学校)に通っていた時、毎年「暮れの町見学」がありました。スクールバスに乗ってショッピングセンターやデパートに行き、暮れの町のクリスマス飾りや、買い物を楽しむのです。予算内で、好きなものと、クリスマス会のプレゼント交換用のプレゼントを買うのが恒例。お昼ご飯も食べ、普段一緒にお出かけすることのない先生、友だちと出かけた楽しい思い出です。


 しかし買い物を楽しむだけでなく、そのショッピングセンターへの交通手段も、普段から使えるものだとよかったのに、と思ってしまいます。だって、私が買い物に行きたい時、スクールバスがショッピングセンターへ連れて行ってくれるわけではないからです。


 小学校高学年になると、歩ける子どもは、一人もしくは友だちとお出かけするのが普通です。それが車椅子の私にはなかなかありませんでした。平坦(へいたん)に見えるような道でも、少し段差があったり、勾配があったりと、手動車椅子では力が必要で、一人での移動は難しく、誰かに車椅子を押してもらう必要があるからです。外出したい時は親にお願いし、親の日程や機嫌を調整し、連れて行ってもらう必要がありました。いつも「もっと自由に動きたい」と思っていました。

 大学進学のため東京で生活を始めた私は、電動車椅子を使い始めました。一人で動けることが嬉しくてうれしくて。大学と自宅まで、徒歩10分の距離を、30分以上かけて通い、コンビニを何件もはしごしたり、わざと遠回りしたり。傘をさして外出するのもその時が初めてでワクワクし、雨が降るのがうれしい子どものようでした。沖縄での子ども時代も、電動車椅子を使い、誰にも気を遣わず、自分のペースで町を歩きたかったです。

 沖縄は車社会で、電車や地下鉄がないため、車椅子で出かけることが大変なこともあります。でも那覇市内であればモノレールはバリアフリー、終点の那覇空港もバリアフリーで、ショッピングもご飯も楽しめ、景色も最高! そして県外や海外へとつながる場所です。車椅子を使う子どもたちが、モノレールや那覇空港を使い、自由に動く楽しさを実感できると、その後の可能性が広がることでしょう。

 車椅子でも使える公共交通手段や建物が増えるのを願うのと同時に、車椅子の子どもがそれを使いこなす体験に恵まれ、楽しい未来につながりますように!

写真:小学校の時、養護学校でのクリスマス会。筆者は前列の右から2人目。












20171002女性が生き生きウチナー文化



































琉球新報社提供

琉球新報 2017年10月2日(月)
100cmの視点から あまはいくまはい
女性が生き生きウチナー文化

(↑こちらをクイックすると琉球新報styleのページから読めます)

 私がこれからやってみたいことの一つは模合! 私は大学進学以降、内地生活が長いので、模合に入る機会がいまだありません。内地の友だちに、模合について話すと「女性が毎月、家を空けて外食できるの?」と驚かれます。内地文化では結婚したら、家庭・旦那さんを優先することが普通で、女性が外食することはほとんどないようです。私も結婚後、友だちからの誘いが減りました。そんな内地のマナーを知り、肌で感じ、びっくりな私。結婚したら妻だけ交友関係に制限が出るだなんて! 人権侵害じゃないかしら、とも思ってしまいます。
 
 そんな私は、内地文化に染まることなく、今年の春、高校時代の友だち3人で、伊勢神宮へ旅行に行きました。もう15年以上の親友で、いまでは3人とも既婚者。久しぶりに子育てから解放された3日間。伊勢神宮のパワーを浴び、元気になりました。私もイキイキうちなー女性の仲間入りかしら!?

また、沖縄の人が職場で「模合があるから」と言って終業後すぐに帰宅するのも、内地文化からすると驚きのようです。プライベートな理由が職場で通じるだなんて!

 でもそれこそが沖縄の人たちの温かさのように私は感じます。人と集うことがいつでも自然にできて、子どもを連れて外食するのも当たり前。夜遅くまで居酒屋に子どもがいることは賛否両論ですが、それも文化の一つのように思えます。

 夜のファストフードが、ゆんたくするおばちゃんたちでいっぱいの光景は、私の誇る沖縄文化です。夫たちは「また、遊び歩いて!」と思っているのかもしれませんが、そんな沖縄女性の生き方はすばらしいです。女性が夜や休日に出歩けるのは、「女性が輝ける社会」の最先端とも言えるのではないでしょうか!? まぁ現政権が掲げているのとは、異なるかもしれませんが(苦笑)。

 そして、私が沖縄の人たちに誇りを感じるのは、エレベーターに乗った時です。沖縄では、車椅子の私のために、まわりの人が詰めてスペースを空けてくれます。せわしい内地では、エレベーターが混んでいると、乗っている人たちは私と目も合わせずさっとドアを閉めるのも普通です。本当に悲しくなってしまいます。

 人とのつながりが密で、まわりを思いやることができる沖縄の人たち。そして女性がイキイキ生きる沖縄。私もうちなー女性の一人として、そんな優しさ、輝きを、忘れずに内地で生きていきたいです。ちょっと浮いてしまうこともあるかもしれませんがね。

写真:高校時代の友だち3人で伊勢神宮へ女子旅。イキイキうちなー女性です

20170918幸せの国デンマーク



































琉球新報社提供

琉球新報 2017年9月18日(月)
100cmの視点から あまはいくまはい
幸せの国デンマーク

(↑こちらをクリックすると琉球新報styleのページから読めます)

家族旅行でデンマークに行ってきました。デンマークといえば、沖縄の皆さんにおなじみのポーク缶「チューリップ」の生産国です。世界一幸せな国ともいわれ、国連の世界幸福度調査でトップ3に入り続けています(日本は今年51位)。

4歳と2歳の子どもを連れ、どんな旅になるのか!?と不安もありましたが、ゆったりと満喫した2週間でした。人口約500万人、小さな島々が多くあり、面積も九州程のデンマークは、食料自給率300%。新鮮な野菜がすぐに手に入ります。オーガニックにも力を入れていて、スーパーの特売コーナーでも、屋台に行っても、オーガニック商品があります。機内食のバターやジャムまでもがオーガニックでした。環境にいいこと、体にいいことを大切にする国です。

 医療費も無料で、特に18歳までの歯のお手入れを大事にしています。小学校には歯医者も併設されており、授業の合間に歯の治療ができます。12歳までは大人が仕上げ磨きをするのも普通だそうです。私の息子は今4歳で、私が歯磨きに付き合うのもあと数年かな、と思っていましたが、デンマーク流に考えるとあと8年は磨いてあげることになりそうです。

 そして大学院までの教育費はすべて無料です。大学に通うために一人暮らしをする場合、月約10万円の生活費が支給されます。転職を目指す社会人が、資格取得のために学校に通う時も、約10万円支給されます。最低限の生活が保障されるので、学びたいだけ学べて、いつでも自分のやりたいことにチャレンジできる制度があります。

 消費税は25%、所得税に至っては約50%ですが、それが国民のために還元されているのです。小さな国だからこそ、人が一番の資源だと考え、国民を大事にしているのです。生活が保障されているからこそ、自分にも、相手にも優しくなり、ゆったりと豊かに生きるデンマーク人。家族の形もいろいろあり、独身でも無料で不妊治療を受けたり、養子を引き取ったりすることができます。那覇市も昨年、同性のパートナーシップ登録が認められましたが、デンマークは世界で初めてそれを施行しました。

 豚肉好きで、多様性を認め、ゆったりと生きるところが、沖縄とデンマークの共通点のように感じます。沖縄も一番の資源を「人」と考えると、他県にはない、独自の社会保障が作れるかもしれません。保守的だったデンマークが変わってきたのも、わずか40年前のことです。沖縄も日本一幸せな県に向けて、一歩を踏み出しませんか?

写真:自転車王国デンマーク。家族みんなで1台の自転車です

↑このページのトップヘ