2005年08月13日

『東方文花帖』 レビューとか4

 『東方文花帖』のレビューを書きます。

 ネタバレは最小限(新キャラ名など)に押さえて大雑把な構成やその見所について書き、最後に総合評価を書く予定です。

 ではまず構成ですが、こうなっています。


 

1. 新キャラ『射命丸文』の紹介
2. 東方キャラ紹介
3. 東方音楽(一部)のライナーノーツ
4. アンソロジーコミック
5. ZUN氏インタビュー

6. 付録CD



 次に内容ですが、こんな感じです。



1. 新キャラ『射命丸文』の紹介
 ・コミック(巻頭数ページカラー)
 ・原作=ZUN氏、作画=葉庭氏
 
 しゃめいまる・あや(以下「あや」)。
 「あや」は情報通を自認していて、新聞も発行しています。
 何気に芸コマなコミックで、ただの紹介に留まってません。よく読んでいると、面白い発見があるかも?



2. 東方キャラ紹介
 ・「あや」による新聞記事(右ページ)
 ・記事の相手に事後取材(左ページ)

 ・文と元絵(小)=ZUN氏
 ・両ページに絵師イラスト(中)
 ・画=唖采弦二氏、alphes氏、綾見ちは氏、高階@聖人氏、立羽氏、十夜氏、TOBI氏、ゆきうさぎ氏、六羽田供氏

 実際これは、かなり面白い読み物だと思います。
 記事というと事実を淡々となんてイメージもありますが、「あや」の性格からか、かなり暴走気味。いろいろと。
 その一方で例えば『正確な年齢』『個人史』『3サイズ』(笑)のような細かい設定や、設定原画などはありません。

 基本的に1キャラで見開きをひとつ占拠していて、セット扱いになっているのは『三月精』の3キャラのみです。
 チルノやら森近霖之助などまでカバーしていますが、東方紅魔郷よりさらに前の、いわゆる旧作キャラはノータッチです。



3. 東方音楽(一部)のライナーノーツ
 ・文=ZUN氏


 この曲を書いたときの心境を知りたいものです。
 (ZUN氏)


 …なんて、ちょっと面白い文もあったりとか。
 それはともかく、こういうのを読んでいるとその曲をかけたくなりますよね。

 このあたりまでで、全ページの6割くらいを占めています。



4. アンソロジーコミック
 ・作=倉澤まこと氏、鳴海柚来氏、藤原俊一氏、ふじみやみすず氏、病氏、ハラオ氏、kiriu氏、比良坂真琴氏。

 ZUN氏は監修とも書かれていないので、あるいは割と各作家さんに自由に描いてもらっているのかもしれません。
 まあこういう本だけに、オリジナル設定全開!…みたいな作品はありませんけれども。

 ただ萃香好きとして、これだけは書かせてください。
 私と同じような方向性(長命&聡明)の萃香好きの人なら、kiriu氏の漫画を目当てに買っても絶対に損はしないと思います。

 kiriu氏、GJです。



5. ZUN氏インタビュー
 かなりなボリュームがあります。
 何せ、『初めてゲームに触れた頃』から話が始まっているのですから。

 全体的にはゲーム論という方向でしょうか。
 ちなみに、商業ゲーム製作に関わりたい、という人向けの話もありました。

 もちろん新作の『東方花映塚』にも触れられていますが、それは最後の方で少しでした。
 まあインタビューした時期自体が近日発売といった頃合いだったはずで、当然だとは思いますが。

 ただ、読んでいて私がちょっと思ったこと。


 (前略)キャラクターごとにエンディングがあって、(中略)キャラクターによってはどんなことが起きたのかわからないまま終わるんですけど、(後略)
 (ZUN氏)


 チルノですか? (ぉぃ
 チルノですね! (マテ
 チルノなら仕方ないですね。 (死


 …いえ、私は知的な萃香も好きですが、いっぱいいっぱいなチルノも好きですよ。
 少なくとも、元々シューティングゲームが苦手気味のくせに花映塚ノーマル、チルノでもそこそこ勝てるようになった程度には好きですし。



6. 付録CD
 ・音楽3曲
 ・東方花映塚体験版 Plus0.02a
 ・表紙絵ベースの壁紙 4サイズ

 曲目は全て、花映塚収録曲のようです。
 『風神少女』
 『おてんば恋娘の冒険』
 『花映塚 〜 after Higan Retour』

 『風神少女』は、初出。射命丸文のテーマとも思えます。「あや」も花映塚に出るのでしょうか。
 『おてんば〜』はチルノのテーマ。
 『花映塚』はタイトルバックの曲です。

 壁紙のサイズは800×600、1024×768、1280×960、1600×1200です。
 もともとこの表紙絵が非常に美麗なので、この壁紙も嬉しいところです。



 では総合評価を書きます。

総合評価  『東方文花帖
 ★★★★☆

 これは普通に『買い』だと思います。
 お値段が1800円(+税)しますが、例えば(東方では出ていませんが)他ゲームのアンソロジーコミック2冊買うよりもきっと楽しめるはず。

 私は『東方萃夢想』から入って、紅魔郷からの3部作を買ったり花映塚に期待したりしている新参ファンですが、こんな新参者にすら楽しめるのなら、それ以前からの人にはもっと楽しめるのではないかと思います。

 オススメです。


natsu_ki00 at 19:31│Comments(0)TrackBack(0)clip!ゲーム | 東方

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