2007年04月01日

地獄少女 二籠 第二十五話 「彷徨」4

 絶対者の断罪の刃は、ただ振り下ろされるだけ。
 赤い瞳は、ただ見つめるだけ。

 干渉してはならない。
 考えてはならない。
 私が決めてはならない。

 人が苦しみ、泣ク。
 悪鬼が喜び、嗤ウ。
 私は何もせず、ただ見ている。



 コレデ本当ニイイノダロウカ――。


 

外道 1

連 『怨み、聞き届けたり……』
骨 『怨み、聞き届けたり……』
輪 『怨み、聞き届けたり……』


 ラブリーヒルズの住人が次々に、怨んでいた者を消していく。
 柴田一の著書によって地獄通信の真実を知った刑事、飯合誠一は、 “悪魔の子” 、紅林拓真を監視する自警団員に失踪事件の罪人の一人がいることを知った。
 その露木泰嗣によって、さらには露木に扇動された自警団員たちによって集団暴行を受け、誠一は倒れた。

 誠一の妹、飯合蛍は きくり によって永遠の黄昏の世界へと招かれ、地獄少女の家にあった依頼者たちの蝋燭を見て、拓真に何の罪もないことを知った。
 蛍は間接的に冤罪を生み出し続けている地獄少女、 閻魔あい に食ってかかるが、 あい は自分が決めることではないと相手にしなかった。

 直後、蛍は唐突に町近くの湖畔に戻された。しばし呆然とするが、自分がいる場所を悟ると蛍は、林の中の道を懸命に走った。
 ラブリーヒルズの町が見えてくる。

(拓真くん……!)



 気絶した誠一は駅の建設が中断された、工事現場跡地の倉庫に運び込まれていた。
 刑事を襲撃したことに戸惑う自警団員、蓮江保晴に、露木は胸の地獄紋を見せながら放っておけば自分たちが危なかったのだと言う。

 保晴の妻の蓮江美鈴にも、同じ紋章がある。
 未成年との淫行をネタに、保晴を恐喝してきた 水谷せり を消し去るために地獄通信を使ったからだ。

 その罪を “悪魔の子” になすり付けた。
 真実を知る刑事を放置すれば、罪は再び美鈴に返る。
 美鈴はあなたのためにしたことだと夫を責め、露木もまた、保晴も同罪なのだと言った。

美鈴「そうですよ。一人だけ逃げよう、たって、そうはさせませんよ?」

 露木と美鈴には地獄紋がある。地獄行きが確定している。
 最早罪を重ねることを恐れない “悪鬼” となっていた。

 保晴はまだ地獄通信を使っていない。
 だが “悪鬼” たちに囲まれていては、人間でいられる時間もそう長くもあるまい――。



骨女「おかしな徒党を組み始めたもんだ」
輪入道「ああなると人間、しめぇだなぁ」


 一目連はここにはいない。
 閻魔あい は何も言わず、赤い瞳でただじっと、倉庫を見つめていた。



 “自警団” という名の悪鬼たちが紅林家に勝手に入り込み、 “悪魔の子” という名の人間を探し回っている。
 しかし、家の中にも庭にも見付けられず、道へ駆け出していく。
 その異様な様子を、もうこの町では数少ない人間の一人、駆け戻ってきた蛍が植え込みの陰から見ていた。

(何があったの…!? どうしよう……、お兄ちゃんもどこにいるかわからないし……)

 そっと、上着のポケットの携帯電話を握り直した。
 物音に気付き(※)、蛍がそちらへ行ってみると、探していた姿が見付かった。
「拓真くん!」

 二人の様子を屋根の上から見ていた きくり が、楽しそうに笑った。



(※これ、何でしょう? よくわかりませんでした・汗)

追記:  物音の正体
 きくり の草履、で間違いないものと思われます。
 直後のシーンで映る屋根の上の きくり 、何気に右足が素足になっているように見えます。
 つまり拓真を見失ってしまった蛍が、そのまま余所へ行ってしまわないように居場所を教えた、という可能性が高そうです。
 藤ゆたかさん、ご指摘ありがとうございました。  \(≧▽≦)/




飯合蛍 1

 人気のない町で、蛍は角からそっと様子を窺う。
 誰もいないのを確認して駆け出す。
 手を引かれている拓真も一緒だ。

 日が暮れていく。
 着いたのは蛍の家、飯合家だった。
 部屋へはいるとすぐに蛍は拓真の両肩を持ち、目線を合わせて話しかけてくる。

「大丈夫? どこか怪我してない?」
「……どうして僕を助けてくれるの?」


 ずっと疑問だった。
 蛍の答えは明快だった。

悪いのは 閻魔あい だもの!
 地獄通信なんてものがあるから、みんなおかしくなっちゃったのよ」
「……信じることにしたの?」
見てきたからね。
 とにかく、お兄ちゃんに君の無実を晴らしてもらわなくちゃ!」
「あ、あの……!」


 その蛍の兄がどんな目に遭ったのか、拓真は知っている。
 しかし蛍の行動力についていけず、事情を話すために行動に割り込むことができないでいる。

 誠一には電話が繋がらない……。
 蛍はすぐさま別のところへとかけ直す。



 ショッピングモールのスーパーの、今は控え室のロッカーでエプロンを付けていた蛍のクラスメイトに電話がかかってくる。

「……蛍?
 ……え? お兄さん? 見なかったけど。
 ……わかった、じゃあみんなにも訊いてみるよ


 しかしそうして電話をしているところを中年女性に見付かり、叱られてしまった。
 彼女はレジ係に入っているとき、 “悪魔の子” が買おうとした卵を落としたために消されると思い込んで、地獄通信を利用した女性だった。

「ふん! のろまなんだから!」

 憎々しげに吐き捨てて出て行く。
 しかし部屋に残された、叱られた側の顔には嘲笑が浮かんでいた。
 ロッカーの上着から青い藁人形を取り出した。

一目連 『怨み、聞き届けたり……』

 中年女性はまたレジに入っていて、今はお釣りの小銭を女性客に渡そうとしていた。
 あと数センチというところで、支えを失った小銭が落ちて散らばった

 誰もいないレジの前で、女性客の悲鳴が響く――。



 蛍は、兄の机に1冊の本があるのを見付けていた。
 『地獄少女の真実  柴田一』

 手にとって、まずは中を流し見てみた。
「お兄ちゃんも調べてたんだ……、地獄少女のことを」

「お、お姉ちゃん……」

 やっと拓真から話しかけることができた。

「あの刑事さんなんだけど、連れて行かれちゃったんだ」
「……ぇ……?」
「だから、ここにいたら危ないよ!」


 ダンッダンダンッ!!

 蛍の目が見開かれた。
 ノックとは思えない力でドアが叩かれている。



 三階のバルコニーから、蛍は隣の二階建ての屋上に飛び降りた。
 同じように降りてきた拓真の手を引いて屋上の端へと駆ける。

「行くわよ! 見てて!」
 先に飛び降りて見せた。
「さあ!」
 下で大きく手を広げる。

 勇気がなかなか出ない拓真を励まし、着地で勢いを殺しきれずによろめいた拓真を支えた。
「よくやったね」

「いたわ! こっちよ!」

 休んでいる暇はなかった。
 蛍は拓真の背に手を回して、一緒に駆け出した。



(♯蛍は友達だからと油断したのでしょうが、その友達も “悪鬼” でした(汗)。露木たちは彼女から、蛍が家に戻った可能性を聞いたに違いありません。
 なかなかに気が滅入る話です……)




飯合蛍 2

 日が落ちた。
 すっかり暗くなった神社の境内、小さな鳥居の奥の祠に二人はいた。

 ここは蛍が小学生のとき、かくれんぼに使った秘密の隠れ場所だという。
 誰にも見付かった試しがなかった。

「怖くなかった? ……独りぼっちで」

 拓真のその疑問は、彼の心中そのものだった。
 僕は怖かったよと続けて、膝に顔を埋めて泣き出してしまった。
 蛍は頭を撫でながら、そっと語りかける。

「君を独りぼっちにしたりしない」

「……わからなくなっちゃった」

 泣き顔を上げた。
「僕は本当は “悪魔の子” で、だから周りの人がみんな不幸になるんじゃないかな?」

 永遠の黄昏の世界で蛍は見た。無数の蝋燭を。この町の不幸を生み出している人たちの名前を。
 そしてその中に拓真の名前は無かった。

「君は地獄通信を使っていないし、誰も地獄に流していない!
 “悪魔の子” なんかじゃ絶対にない!」
「……本当に?」
「本当よ。お兄ちゃんも、きっとそう思ってる」
「でも襲われちゃった……」
「大丈夫よ、お兄ちゃんは強いもの。あんな奴らに負けっこない。
 必ず助けに来てくれる


 そう言いながらメールを打つ蛍を、拓真は感じ入ったように見つめていた。



外道 2

 携帯電話が振動し始める。
 倒れたままの誠一のポケットの中で、工事現場跡地の倉庫の中で。

 事務所の方には露木たちが帰ってきていた。
「くそぅ、あいつらどこへ行きやがったんだ!」

 地獄紋をまだ持っていない蓮江保晴は、歩くのも遅れがちだ。
 これからどうするのかも自分で決められない。

「是が非でも拓真を消す」
「け、 『消す』 !?」
「くっくっくっ、あんなガキ一人、訳もないだろう」


 罪に怯えているのは保晴一人だけだった。
 悪鬼しかいない場所では、人間こそが異端者だった。

 “悪魔の子” が死体になるのはともかく、刑事の方は始末に困る。
 ならばいっそのこと……。

 悪鬼たちが一斉に保晴を見て嗤った(わらった)。
 ちょうど、事務所にはパソコンもある――。



骨女「今度は輪入道かい」
一目連「ホンット、こき使ってくれるな、この町の連中」




飯合蛍 3

 深夜を回り、雨が降り始めた。
 祠の中では二人、膝を抱えて並んで据わっている。

「……冷えてきたね。もっとこっちにおいで」
 蛍は自分が羽織っていたジャンパーを広げ、隣にいる拓真を一緒に包み込んだ。

「お父さん、早く元気になるといいね」
「……うん」


 その祠を、すぐ近くの木の枝に両手でぶら下がった きくり が見下ろしていた。
 そして喉を鳴らして笑うと、飛び降り、石段の方へと駆けていく。



 蛍は 『地獄少女の真実』 を読み進めていた。

「……そうなんだ……。
 随分つらい目に遭ったのね、地獄少女って」




 かつて、一人の不遇な少女がいた。
 少女は、謂われのない事で迫害を受け、同じ村に暮らす人々は、村の生活を守るという正義を建前に、少女を追い詰めていった。



(♯詳しく知りたい方はこちらへどうぞ。
★ 『地獄少女』 (第一期 第25話)




 そして、ついに少女は、愚かな村人たちの手によって、命を落としたのである。
 それは、当時の村社会の犠牲とも言える死であった。
 
 集団は時として、個々の理性を失わせる。
 そういった、集団に於ける人間の負の心理は、今尚、変わっていない。




 真実を知った二人がいる祠を、その地獄少女の赤い瞳がじっと見つめている。
 雪が舞い散り始めている。

「独りぼっちだったんだ……、地獄少女も」
「……でも、やっぱりあってはならないのよ。地獄通信なんて」
「…………うん」

「……悲しいの? お姉ちゃん」

 いつしか蛍は、泣きそうな顔をしている。

「そうね……、そうかもしれない。
 君は私が守ってあげる……、絶対に


 拓真もようやく笑顔を浮かべ、頷いた。

「さあ、少し休んだ方がいいわ」



歪み 1

 永遠の黄昏の世界。
 赤い彼岸花が咲き乱れている。
 家の外にぼうっと立っている 閻魔あい に、 “おばあちゃん” が問いかけた。

「 あい や、どうかしたのかい?」
「……少し……、疲れただけ……」




(♯一見超然とした あい ですが、第一期でも 『病棟の光』 (第23話)辺りでは相当にヤバい状態でした。
 干渉しないのではなく、干渉する権限を持たない可能性が極めて高く、さらには依頼人以外をただの一度も救済していないので、その権限も持っていないのでしょう。

 第二期でも第一話冒頭で微妙に触れられていますが、地獄少女の職責とは地獄堕ちすら許されない 閻魔あい に対する最悪の刑罰であり、つまり気持ちよく任務を果たすという自由はないに等しいという見立てで、恐らくはそう間違ってはいないものと思われます。
 拓真を救済できないのは恐らくこうした事情が理由であり、その一方で暇さえあれば拓真を見つめているのはやはり、背負いきれないほどの罪の意識があるためなのだと思います。)
 



外道 3

 雪がしんしんと降る境内、祠の中では二人肩を寄せ合って、座ったまま眠っている。
 ふと目覚めた拓真は、遅まきながら雪が降っていることに気付いた。

「お姉ちゃん、雪!」

 ささやかな感動を共有したくて、隣で眠っている蛍に話しかける。だが目覚める様子はない。
 仕方なく拓真は、一人で戸に寄って、格子越しに外を眺めた。

 境内を見渡す。
 本殿、境内、大鳥居――。



 息を呑んだ。

 石段を登ってきた人影が、次々に大鳥居をくぐり抜けてくる。
 全員、少しも迷わずに祠の方へ来て、前を塞いでしまった。

「ここか、あいつらは」
 確かめようと露木が顔を巡らせるが、この場所を教えた きくり は大鳥居をくぐり、石段を降りていくところだった。

 きくり はもうどうでもいい。
 祠に向き直った “悪鬼” たちが嗤う。



 きくり は楽しそうに笑いながら、足を揃えて一段ずつ石段を飛び降りていく。

 あと数段というところで、足と、笑い声が止まった。
 石段の一番下から赤い瞳が きくり を見上げていた。

「……どうしてこんなことをするの?」
「 きくり 悪くないもん!」

 残り数段も一段ずつ飛び降りて、改めて あい の顔を見上げて重ねた。

「これでいいんだもん!」
 そのまま走り去っていく。



 蛍も目覚めたが、もう逃げ場がなかった。
 格子の向こうを塞いだ “悪鬼” たちを見て、抱き合って震えるしかなかった。
 戸を開けて入ってくる。

「いたぞ! “悪魔の子” だ!」
「違うわ! この子は “悪魔の子” なんかじゃない!」

露木「連れ出せ!」




(♯ きくり ……。  orz
 拓真を友達と言ったのに、 あい の職務の手伝い(と思っている)を優先した、ということでしょうね。だから 『悪くない』 のでしょう(汗)。
 職務に逆らえば あい には何らかの罰、ひょっとするとこの職務の延長などが課せられるのかもしれません。 あい が好きだから善意(のつもり)でしていること、なのでしょうが、例によって結果は最悪。

 所詮、神さまに人間の情などわかりはしません。
 あい に人間らしい感情があるのは、 あい が元人間だからに他ならないのですし。)




 夕暮れの湖、ボート小屋近くの木製の小さな埠頭の先へと、後ろ手に縛られた蛍と拓真が歩かされている。

「お姉ちゃん……!」
「大丈夫……、大丈夫よ……」


 泣きそうな拓真に答える蛍の声も、ただ自らに言い聞かせるかのようだった。
 どうするつもりかと訊くと、美鈴が消えてもらうのよと答えた。

「あなたたちさえいなくなれば、あたしたちは元の生活に戻れるのよ。
 邪魔なのよ! あなたたちが!」
「な、何よ、こんなことして、お兄ちゃんが知ったら、ただじゃ済まないんだから!」
露木「…だろうなァ」


 “悪鬼” たちが一斉に嗤い出す。

 そして、一隻のボートへと二人は放り込まれた。
 後ろ手に縛られていては抵抗しようがない。

「おいッ!」「あなた、もたもたしないでさっさとやるのよ!」

 奴隷か何かのように怒鳴られ、命じられているのはまだ “悪鬼” になっていない人間、蓮江保晴だった。
 頭ほどもある石に縄を括り付けたものを持ってボートへと乗りこんだ。
 がたがた震え始めた蛍を見て、躊躇っている。



 その様子を道路の方から骨女、一目連、そして 閻魔あい が見つめている。

連「胸クソ悪いねぇ」
 険しい顔の あい は目を閉じ、後ろを向いて歩み去っていく。



 二つの石が二人に結び付けられた。
 二人は震え続けている。

「……やっぱり、やり過ぎなんじゃ……」
 まだ “人間” の保晴には、躊躇いがある。
 “悪鬼” たちはまるで取り合わない。

「しかし、何も殺さなくたって……」
 いくら保晴一人が殺したくなくとも、押し切られるのは時間の問題だった。

「助けて……、お兄ちゃん……」
「お姉ちゃん……」

 意志の強い蛍も限界だった。
 拓真もどう話しかけていいかわからない。

露木「さあ、早くしろ!」
 ついに保晴が押し切られた。
 大きな木槌を持って、振り向いた。

 振り上げ、ボートの底板に叩き付ける。
 たちまち浸水が始まった。

保晴「悪く思うなよ」
 言ってボートから埠頭へと上がり、木槌の柄でボートを押した。

「嫌! 嫌ッ! 助けて!!
 嫌、助けて! 嫌ッ! 助けて!
 お兄ちゃん、助けて!!」

「お姉ちゃん、揺らさないで!」


 蛍は必死に暴れるが、縄が解けたりはしない。
 それどころかもしボートが転覆すれば、すぐさま死ぬ。

「誰か助けて! 誰か! 誰か!
 お兄ちゃん! お兄ちゃん助けて!」


 蛍は喉を嗄らして絶叫し続けている。
 ボートが離れていく埠頭には “悪鬼” たちがまだ全員立っていて、この悲痛な光景をただ眺めている――。



 1

 パッパーーーッ!!
 突然のクラクションに驚き、 “悪鬼” たちが辺りを見回す。

 タイヤを軋ませてボート小屋近くの駐車場に車が急停止した。
 “悪鬼” たちは埠頭から駆け戻ってきて、予想外の出来事に呻き声を上げている。
 その声が驚きに変わった。



 降りてきたのは飯合誠一だった。



やめろ!
 自分たちが何をしているか、わかっているのか!」


 痣だらけで、こめかみには血痕が残ったままだったが、階段を駆け下りながら “悪鬼” たちに叫んだ。
 露木に行け!、と命じられて他の者が立ち向かおうと階段を駆け上っていく。

 が、誠一は拳銃を空に向けて一発、威嚇射撃をした。
 たちまち下っ端の足が止まり、美鈴が悲鳴を上げる。
 逃げ出していく。
 露木だけは動転して逃げ遅れたが、誠一がいよいよ間近に来たのを見て慌てて下っ端たちの後を追った。



「お兄ちゃん早く助けて助けて早くお兄ちゃん早く…」

 浸水は脛(すね)まで達している。間もなくボートは沈む。
 蛍の精神はとうに限界を超え、ぶつぶつと呟き続けている。

「おおいッ! 大丈夫かーッ!」
「お兄ちゃん! お兄ちゃん! お兄ちゃん!」


 蛍も正気を取り戻し、必死にボートを漕ぎ寄せてくる兄を見て笑顔を浮かべている。
 拓真もまた。



 すぐ傍まで来た兄のボートに、沈没寸前のボートを蹴って蛍が倒れ込むように乗り移る。
 その反動で、ついに穴の空いたボートは転覆し、拓真が湖に落ちた。

 誠一の手が――、



 ギリギリで水中の拓真の襟首に届いた。
 ボートに引き上げる。

 これでようやく安心できた。
 蛍は泣きながら兄にもたれ掛かる。
 誠一は二人を抱き寄せ、怪我がないか確かめて、やっと安堵の表情を浮かべた。

「よしよし二人とも、本当によく頑張ったな!」



 すっかり暗くなった道路を、誠一の車で移動している。
 死の恐怖から解き放たれた蛍は、放心したように虚ろな顔をしている。

「もう大丈夫だ。署に、これまでのことを全部報告するからね」
「……怖かった……、死んじゃうかと思った……」


 そう言った蛍の呆けた顔を心配そうに見た拓真は、そっと蛍の手を握った。
 蛍の表情に生気が戻り、拓真と見つめ合って微笑みあった。

「拓真くんも、もう安心だぞ。
 時間は掛かるかもしれないが、一つ一つ、誤解を解いていくんだ」

「はい、ありがとうございます」

「署で暖を取ったら、お父さんのところへ行こうね」
「はい」
「お父さん、きっと喜ぶよー?」


 二人で右手の窓越しに、ラブリーヒルズの町を見下ろした。
 その様子をルームミラー越しに見て、誠一も安心したように笑った。



 蛍が目線を前に戻した。



 誰も見えなかった。



「……!? お兄ちゃん? お兄ちゃん!」
 運転席と助手席のシートの間に身を乗り出し、きょろきょろと狭い車内を見回す。

「何これ何なのこれお兄ちゃん! お兄ちゃん!
 嘘! どこお兄ちゃんどこ? お兄ちゃん!」


 車は道路を造りかけて造っていない、ガードレールのない場所を通り過ぎ、盛り土から落ちて、畑に斜めにボンネットを叩き付けて止まった。
 クラクションが鳴りっぱなしになる。

 身を乗り出して運転席を覗き込んでいた蛍が、ハンドルの上に叩き付けられていた。
 拓真は後部座席の前の空間に倒れている。
 クラクションが鳴り続けている。



 “悪鬼” がまた一人、増えた。
 蓮江保晴の手には、赤い糸が残っていた。 

「それでいいのよ、あなた」
「これで本当の仲間になったな」


 罪の意識にがたがたと震えている保晴の胸には、地獄紋があった。



飯合蛍 4

 車を離れ、拓真が前を、蛍が後ろを歩き始めている。
 蛍は兄が捜査に使っていたノートパソコンが入ったケースを、大事そうに胸に抱えている。

 二人の足取りは重く、表情は暗い。
 蛍はじっと、前を行く拓真を見つめている。



 無表情でとぼとぼと歩く。
 もう涙も出なかった。

 ふと拓真は、後ろの足音が止まったことに気付いた。
 振り返ると、蛍が道端にケースを置き、座り込んでしまっていた。

「お姉ちゃん」

 拓真が近付くが、蛍は黙ったままケースを開け、ノートパソコンを開いた。
 電源を入れる。
 
 中天高く満月がある。



「…………ごめんね、拓真くん」
「……」


 パソコンの画面に、炎のエフェクトが浮かぶ。
 繋がった。

「ごめんね……、でももう、どうしようもないの。
 こうするしか、ないの……、」


 言って、近くに立って、蛍を見ている拓真を無表情に見上げた。
 拓真も、蛍が地獄通信を使おうとするのを、ただ黙って見ている。

「……あなたに、消えてもらうしか」
「……ぇ……」




 紅林拓真
 そして、カーソルが 『送信』 の上に移動する。

「……ごめんなさい……」
 ようやく事態を理解した拓真が目を見開いた。



 道端の林の中から、三藁がその様子を見守っている――。



歪み 2

 永遠の黄昏の世界。

 咲き乱れる、真っ直ぐな茎の彼岸花の中、花の近くで折れ曲がり、下を向いてしまっている一輪がある。
 その一輪の傍にしゃがみ込んだ あい の手が花を支え、上を向かせようとする。
 けれど手の力を抜けば、たちまち下を向いてしまう。

 下を向いた彼岸花を、下を向いた あい が寂しく見下ろしていた――。



♯ストーリーの根幹はよくできているのですが、実に考証が甘いというのが第一印象でした。

 息がある誠一を拘束もせず、拳銃も取り上げずに転がしていたのは少々不自然です。
 縛ったけれど何とか抜け出した、威嚇(または攻撃)は拳銃以外で行った、としたところで別にストーリー根幹は揺るがないのですから、そんなどうでもいいところに突っ込みどころを残すのは勿体ないです。



 また、もう一件大きなものがあり、それは車。

 誠一が消えた時点でアクセルを踏む力は失われ、エンジンブレーキが掛かるはずなのです。
 これまた急激にスローダウンして 『あれ?』 と運転席を見たら誠一がいない、そのまま畑に転落――、でもストーリー上は何の問題もなく、そうしないのは、はっきり言えばミスに当たると思います。

 より派手に見えるかどうかよりも、突っ込みどころをなるべく残さない方を優先して欲しいのですよ。



 もう一つ、こちらは何とでもフォロー可能ですが(矛盾とまでは言えません)、昼間見ても工事が停止しているとかしか思えなかった現場跡地の事務所のパソコンが、ネット接続可能だということ。



 さて、拓真もそうですが、蛍みたいな正しい心を持った人が苦況や悲しみなどに負けてしまうのは、とても寂しいものがあります。
 拓真は、自分が流されるのは嫌だけれど、お姉ちゃんが望むのなら仕方ない、とは思う気がします。
 しかし、そのせいでお姉ちゃんが代償を払うのは我慢ならないと考えるのでは、とも思います。

 あるいは以前予想したことがある、自分自身の名前を書いて依頼というのを拓真がやろうとする、というのも有りかもしれません。



 きくり は――、今回、猛烈に余所様で叩かれてそうな気がしますが、所詮は神さまなんて、いたとしてもこんなものだと思うのですよ。
 人間じゃないモノが上から見下ろして、人情を理解できる方がおかしいとすら、思います。

 あい が半端な感情に負けて矛先が鈍り、そのせいで刑期(?)が長引くのが可哀想とか見下ろし視点で考え、手伝っているつもりなのではないかと予想しています。



 でも何気に不思議なのが、暴力的で最低なクズということ以外に特徴がない露木如きの命令にみんな従っているということ。
 これはつまり、残りの連中は露木以上の無能ということでしょうか?(苦笑)

 最終話でこの物語がどんなエンディングを迎えるにせよ、露木が死んでいることを希望します。(ぉぃ




次回予告

輪入道「例えそれが正しいことでも、認めたくねえこともある」
一目連「それが、全てを解決する手段だったとしても」
骨女「それが、お嬢の出した答えだったとしても」

輪「地獄少女は消えても構わねえ!」
連「 閻魔あい がいなくなったっていい!」
骨「けど、あんたにはいて欲しいんだよ!」

「「「お嬢!!」」」

あい 「……最終回、 『あいぞめ』 ……」




 朱に染まる中、じっと見つめている あい 。

 俯いて、帽子で目が隠れた輪入道。
 珍しく怒りを露わにしている、それも、その相手がお嬢だと思えてなりません。

 夕日と飯合蛍。
 藁人形を渡すという段になって、三藁が反逆するのでは、と予想。
 ですが、三藁がいないときにも藁人形は渡していたので、三藁が全員反抗的でも職務の遂行自体は可能と思われます。

 燃え盛る建物と、露木。
 誰かに殴りかかっています。
 他の誰が死なないとしても、露木だけは死んで欲しいと思っています。

 朱に染まる中、今度は拓真。
 依頼はしない……、と思います。多分。
 そこは曲げて欲しくありません。

 雪降る中、 きくり 。
 頬に手を当てて、何か話しています。
 「あなたはどうしたいの?」 だと予想。
 きくり がたった一つ、重んじているのがこの、本人の意志だと思うんですよね。

 悲しそうな骨女。
 今回の予告、朱に染まってばかりなので(笑)、場所がわかりづらいです。

 お嬢の目、横からアップ。
 涙を流すのでは、と予想。
 『閻魔あい』 が涙を流したのって、今のところ第一期最終話だけだったような。
 ……まあ感情を殺すのも職務の内でしょうしね。



 でも、今は一時の感情に流されてはいても、蛍はまだ、我に返ることが可能だと思っています。
 『自慢の兄』 の存在がそれだけ大きかったからこそ、自分の信念と二本柱だったのが急に一本になって、ぐらぐらしているのが現状だと思いますし。

 ただ、それでも あいが 『やる』と言えばできてしまうわけで、三藁の反逆と説得に期待したいです。



 二籠最終話、 『あいぞめ』 にも期待しています。


natsu_ki00 at 20:01│Comments(14)TrackBack(25)clip!アニメ | 地獄少女

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10. 地獄少女 二籠 第25話 「彷徨」  [ リリカルマジカル ]   2007年04月01日 23:50
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13. 地獄少女 二籠 第25話  [ イム-るのつらつらレビュー日記 ]   2007年04月02日 05:11
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14. 地獄少女 二籠・第25話  [ たこの感想文 ]   2007年04月02日 05:35
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15. 地獄少女 二籠 第25話 彷徨  [ なななな駄文 ]   2007年04月02日 09:18
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16. 地獄少女 二籠 25話感想 『彷徨』  [ とことん青春!〜二籠に魅せられて・・・☆ ]   2007年04月02日 11:33
刑事がやられて 妹と拓真は逃げる あの追い掛けてる連中 どうせ地獄へ落ちるくせに無様だねぇ 悪魔の子だとか言ってあの子に全部押し付けて 自分達の方がよっぽど悪魔だよ… ねぇお嬢… 行くよ 骨女… 今度は誰を流すんだい?えっ…嘘だろ…     &n...
17. 地獄少女 二籠 第25話「彷徨」  [ テトレト空想我学 ]   2007年04月02日 15:39
★感想・第25話 拓真と蛍、愛の逃避行
18. 地獄少女 二籠(25)  [ 王様の耳はロバの耳 [beta3] ]   2007年04月02日 20:58
[アニメ 地獄少女 二籠 第二十五話 「彷徨」] 人を地獄に流す。 その事実が人を狂気に陥れる。 刑事を殴打、拉致、監禁。 常軌を逸した行動。 その悪意の手はとうとう拓真にまで及ぶ。 拓真の無実を知って人の世に戻っ《G??
19. 地獄少女 二籠 第25話  [ ACGギリギリ雑記 ]   2007年04月03日 00:16
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20. (アニメ感想) 地獄少女 二籠 第25話 「彷徨」  [ ゲームやアニメについてぼそぼそと語る人 ]   2007年04月03日 00:50
地獄少女 二籠 箱ノ三 あれから、ダークヒルズの住人達の復讐の連鎖は止むことなく、次々と人々は地獄へと流されていった。そして全てを拓真のせいとすることで、何食わぬ顔で日常を送る・・・。そこは地獄であった・・・。
. . . . . 地獄少女 二籠の第25話「彷徨」の感想。気がついたらもうあ
22. 地獄少女 二籠 第二十五話「彷徨」  [ White wing ]   2007年04月03日 22:42
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23. 地獄少女 二籠 25話  [ ホビーに萌える魂 ]   2007年04月06日 00:54
3 地獄少女 二籠の25話は、歴史は繰り返される?拓真=昔のあい??
24. 地獄少女二籠第25話  [ アニメ探索小隊 ]   2007年04月07日 20:58
地獄少女二籠第25話「彷徨」の感想。住民達の狂気から逃げ惑う蛍と拓真の前にさらなる不幸が降りかかる。なるほど・・・こうきましたか、キッツイなあ。最後まで拓真を庇い続けてきた蛍も身に降りかかり続ける不幸に耐え切れず、ついに最後の手段に出ようとするのでした...
25. レビュー・評価:地獄少女/地獄少女 二籠 第二十五話「彷徨」  [ ANIMA-LIGHT:アニメ・マンガ・ライトノベルのレビュー検索エンジン ]   2007年09月05日 15:10
品質評価 26 / 萌え評価 3 / 燃え評価 26 / ギャグ評価 15 / シリアス評価 73 / お色気評価 7 / 総合評価 25<br>レビュー数 26 件 <br> <br> 刑事の妹・蛍は拓真に残された唯一の味方だ。捕まえようと追い詰める住民から、彼女は必死に拓真を守ろうとする。

この記事へのコメント

1. Posted by 藤ゆたか   2007年04月01日 21:46
5 こんばんは。

>物音に気付き(※)
 きくりが拓真の居場所を報せるために草履を飛ばしてたのかな?と。だからこの時点ではきくりは拓真を助けるつもりだったのだと思っていたのですが…

>露木が死んでいることを希望します
 同意です。なんて言ってると憑落し編に突入しちゃう?(笑)

>藁人形を渡すという段になって、三藁が反逆する
 私は拓真が地獄通信に閻魔あいと書き込むと予想してみます。それなら三藁も我が身を捨てて反逆を試みるでしょうし。
 でも、「地獄少女」が地獄送り以上の刑罰である以上、あいの地獄送りはありえないわけで…あれ?自己破綻してしまいました(--;
2. Posted by なっきー   2007年04月01日 22:43
4  藤ゆたかさん、こんばんはー♪
 コメントありがとうございます。


>>物音に気付き(※)
>きくりが拓真の居場所を報せるために草履を飛ばしてたのかな?
 なるほど! それは有りそうです。

>この時点ではきくりは拓真を助けるつもりだったのだと〜
 一応助けるつもり自体はある気もします。
 ただし、多分 きくり にとっての最優先は(何らかの形での)地獄流し成立なのではないかと。

>>露木が死んで〜
>同意です。なんて言ってると憑落し編に〜
 では私と共同戦線でゴーです(笑)。

>私は拓真が地獄通信に閻魔あいと書き込むと予想してみます。
 ああ! それは何て私好みのシチュエーション!
 あるいは 閻魔あい が消えて あい が残る、という無茶も有りだったりすると、さらに面白いことになりそうですけど…。

(続きます)
3. Posted by なっきー   2007年04月01日 22:43
>「地獄少女」が地獄送り以上の刑罰である以上、あいの地獄
>送りはありえないわけで…
 何かその辺をひっくり返せる詭弁的ロジックがありそうな気もします。

 詭弁的と言っても元々この手のオカルトはその手の論理を好むので、矛盾さえ消せるなら、あるいは…。
4. Posted by なっきー   2007年04月01日 23:00
5  藤ゆたかさん、再びこんばんは!


>物音= きくり の草履
 確定だと思います。
 直後のシーン、ロングなんで見落としてましたが、確かに、屋根の上にいる きくり の右足の草履がないようです。

 早速、記事にも訂正を入れさせていただきますね。
5. Posted by 月詠   2007年04月01日 23:17
5 ども、こんばんは。

〉〉息がある誠一を拘束もせず、拳銃も取り上げずに転がしていたのは少々不自然です。
同意見です。言われてみれば、その通りで、あそこまでする割には詰めの甘さが目立つ。

〉〉誠一が消えた時点でアクセルを踏む力は失われ、エンジンブレーキが掛かるはずなのです。
辛うじて弁明するなら、相応の速度が出ていること+下り坂+仮にオートマチック車だとエンジンブレーキの効果がマニュアル車よりも効きづらい、と言うことですかね……かなり苦しい弁明ですが。なぜなら、そうなると相応のスピードが出ていたことになるので、逆に拓真たちがシートベルトすらしてない状態で軽傷なのが不自然なのですから( ̄∇ ̄;)

(続きます)
6. Posted by 月詠   2007年04月01日 23:18
〉〉 藁人形を渡すという段になって、三藁が反逆するのでは、と予想。
私は、妄想に近い希望を含めるなら最後の最後であいの方が、蛍or拓真からの依頼(どちらも拓真を流すと言う依頼を仮定)を拒絶すると言うことを予想しています。
目立った根拠はありません(ぇ ただ、そろそろあいにも抗って欲しいな、と。敢えて挙げるなら、かつての自分と同じ境遇にいる拓真を今度は当事者ではなく傍観者の立場で見たことで、あいの思考に変化が出て来たのではないか、と。

それに関連して、私は誠一があのタイミングで湖に間に合ったのは、誠一に対して思考に変化が出始めたあいが干渉したからだと考えていて、そこがすでに伏線になっていたのではないか、と思っています。だって、誠一には蛍たちの居場所は判らないはずですから。たまたま車で通って探してて見つけると言うのも凄い確率だと思いますし。

では、長文失礼しました。
7. Posted by なっきー   2007年04月01日 23:35
4  月詠さん、こんばんは!
 コメントありがとうございます。


>>〜拳銃も取り上げずに〜
>あそこまでする割には詰めの甘さが目立つ。
 はい、最低限、拘束はすると思うんですよね。

>相応の速度が出ていること+下り坂+仮にオートマチック車
 なるほど…、私もまだまだです。
 怪我の軽さについてはまあ、可能性の問題で必然ではない、と強弁もできますしね。

>最後の最後であいの方が、蛍or拓真からの依頼(どちらも拓真を
>流すと言う依頼を仮定)を拒絶する
 なるほど、それだとお話として、かなり良いものになりそうです。↓

>ただ、そろそろあいにも抗って欲しいな、と。
 これは全く同感です。
 ペナルティの有無でルールを守っているわけでもないでしょうが、仮に厳罰を受けてもルールを守るべきでないときもある、そう思います。

(続きます)
8. Posted by なっきー   2007年04月01日 23:36
>〜今度は当事者ではなく傍観者の立場で見たことで、あいの
>思考に変化が出て来たのではないか、と。
 有りそうですね。

 あるいは、今ふと思ったのですが元怨霊である あい は、かつての自分と同じような、あれほどの目に遭いながら自分に助けを求めてこない拓真に呆れ、腹さえ立てているというパターンも有りかもしれません。
 呼んでさえくれたなら助けてあげられるし、十分に仕返ししてあげるのに、…と。

>私は誠一があのタイミングで湖に間に合ったのは、〜
 あい でなければ きくり でしょうね。
 探し回ってあそこに来たのではなく、誘導されてきた可能性は高いと思います。
9. Posted by そのひぐらし   2007年04月01日 23:42
5 こんばんは。

>きくり ……。  orz
私は「あい が葛藤する」、そして「良い結末」
という"前提"というか希望を設けているので、「引き金」を引いたのかと・・・

あのまま二人が逃げおおせたら、とある街の喜劇と呼ぶべき悲劇で終わるわけで・・・
     ↓
>「 きくり 悪くないもん!」
というわけで、あい に対する、積極的な善意なのではないかと思いたいです。
これまでにサディスティックな面を見せてましたけど、神さまが、そんな悪趣味↑(これも人間的ですよね)なんぞ持ち合わせているのかな?とも思うのですが・・・

>実に考証が甘い
書きながら思ったのですけど、きくり が、その様に持って行ってるのでは・・・

ぅ〜、かなり苦しいか・・・

>露木が死んでいることを希望
賭けになりませんな(笑)。
10. Posted by なっきー   2007年04月02日 17:43
4  そのひぐらしさん、こんばんはー♪
 コメントありがとうございます。


>>きくり
>「引き金」を引いたのかと・・・
 なるほど…、平穏無事に何も起きないとしたら、逆に あい の救済も有り得ませんしね。
 そういう意味では事がこじれなければならない、という意図だったというのは筋が通っている気がします。

>これまでにサディスティックな面を〜
>神さまが、そんな悪趣味↑(これも人間的ですよね)なんぞ
>持ち合わせているのかな?
 これは同感です。
 悪意を存在意義としている西洋の悪魔はともかく、日本的神さまが人の迷惑になるのは、好き放題暴れているとき(笑)ですし。

>>考証が甘い
>きくり が、その様に持って行ってるのでは・・・
 なるほど、ああいった辺りにも何か干渉しているという考え方ですね。

(続きます)
11. Posted by なっきー   2007年04月02日 17:44
>かなり苦しいか・・・
 矛盾が残っていたり確率が低そうな偶然に頼った論理だったりしなければ、全て等しく 「有り得る可能性」 、何の問題もない気がします。

>>露木が死んで〜
>賭けになりませんな(笑)。
 オッズは1.1倍とかになってそうです(笑)。
12. Posted by kaori   2008年01月01日 23:15
はっきり言って、虐待ですね。
13. Posted by なっきー   2008年01月01日 23:23
4  kaoriさん、こんばんは!
 あけましておめでとうございます♪


>はっきり言って、虐待ですね。
 虐待というか、殺人ですよね(汗)。
 しかも裁判風に言えば、↓

『犯行の態様は極めて悪質で鬼畜にも劣る』
『情状酌量の余地は一切無く、極刑を以て臨むより他は無い』

…こんなレベルで…。
 とうとう限界を越え、自分の正義を守れなくなった蛍も哀れです……。
14. Posted by 名無しさん   2016年02月11日 17:16
懐かしいアニメを最近再びみていて、子供の頃思ったのと多分ほとんど同じことをまた思ってしまったなぁって気が…主様がかかれてる事ももちろん思いましたし、あの警官に対して強い恨みの念とかもってないはず(少なくとも繋がるレベルには)なのに藁人形もってるのも、なんで?って感じました。
地獄少女は面白い作品なのに1期も2期も、物語後半の続きもののエピソードがなんともいえない残念さがあります・・・

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