2008年01月07日

『うみねこのなく頃に』  第二話 独断評価4

♪夜を渡り行く月に 潮は高く満ちて
 うみねこのく声は 不穏の雲を招く…


うみねこのく頃に

 第二話を読了しました。
 先に簡単な紹介と第二話の独断評価を書きます。
 第一話に関しては、こちら↓をどうぞ。

『うみねこのなく頃に』  第一話 独断評価

 購入は同人ショップや、その通販サイトで行えます。
 商業ベースの作品よりも遙かに安価な代わり、同人アイテムは基本的に自己責任で買うものとお考えください。



 この記事の中身は以下の通りです。
 各項目には左端の★からショートカットでき、各項目のから戻ってくることができます。

うみねこのく頃に 概要
第二話 概要
『うみねこのく頃に』 第二話 独断評価
ネタバレ領域 (♯詳細は以下の通りです)

♯ネタバレについて
 紹介などの後に第一、第二話両方を読み終えた人を対象とした白字領域を設けます。
 同内容を掲示板にも投稿しますので、携帯電話でアクセスしているなどして白字領域をうまく閲覧できない方はそちらへも行ってみてください。
 携帯電話用アドレスはこちら↓です。
http://www3.rocketbbs.com/321/m.cgi?id=natsuki

♯コメント等について
 ここのコメントでは未プレイの方にネタバレとならないよう、お願いします。
 伏せ字や婉曲あるいは比喩表現などで回避することが難しい場合や、あるいは単にコメント欄では分割投稿するしかないような長文になりそうな場合には、掲示板の該当スレッドへのレスという形を取っていただくのが簡単だと思います。
 掲示板では、少なくとも管理者権限での字数制限は設けておりません。

『うみねこのく頃に』 第二話 独断評価 ネタバレ領域スレッド

 掲示板では未プレイの人にいきなり見えないよう、文字色は必ず右端のラジオボタンをオンにして(♯これが白字です)、念のため、編集パスを必ず入力しておいてください。



 

うみねこのく頃に 概要

 まだ昭和の時代――。

 一代で巨万の富を築いた大富豪、右代宮金蔵(うしろみや・きんぞう)は既に余命三ヶ月を宣告されてから三ヶ月以上が経過している。
 気力は一層充実していて、病床に伏せっているような状態でこそないが、いつ倒れてもおかしくない。

 右代宮家は金蔵が買い取った孤島、六軒島に本家を構えている。
 普段離ればなれの金蔵の子どもたち及び孫たちは、毎年10月にこの島に集まり、親族会議を開いている
 ―― しかし近年、親族会議は次第に異様な空気になりつつある。

 本家の資産を管理しているのは長兄の右代宮蔵臼(〜・くらうす)だが、この蔵臼自身も含め、右代宮絵羽(〜・えば)、右代宮留弗夫(〜・るどるふ)、右代宮楼座(〜・ろうざ)は全員、遺産を必要としている。
 より正確に言えば、どうしても一刻も早くまとまったカネが欲しい状況となっている。



 右代宮家の成功には、常に合わせて語られる “伝説” があった。
 “魔女の黄金” 伝説――。

 金蔵はかつて “黄金の魔女” ベアトリーチェと出会い、極めて純度の高い、しかも山のような黄金を貸し与えられたという。
 その資金力を背景に信用を得て、金蔵は次々に賭けとも思える大きな事業計画を興し、それらをことごとく成功させて巨万の富を築くに至った―― 、と言われている。

 ベアトリーチェの伝説は本家に関わる者は皆、知っている。
 金蔵の愛人だったとも言われる彼女に、金蔵が強い執着を示しているからだ。
 玄関ホールでは大きな肖像画の金髪の貴婦人が傲然と見下ろす姿を見ることもでき、その肖像画の下には “魔女の碑文” という、怪文を記したプレートが添えられている。



 それは、とうにいなくなった遠い過去の人物のはずだった。

 しかし、何人かの者は、ベアトリーチェは “い” ると言う。
 六軒島の昼の主が金蔵なら、夜の主がベアトリーチェだと言う。

 当主・金蔵は今も、ベアトリーチェに再び会う方法を探し求め続けている――。



 今年の親族会議は、紛糾が予想された。
 金蔵の子どもたち、四兄弟全員がカネに寛容でいられる状況ではないからだ。

 そこに、ある手紙が舞い込んできて――。



 六軒島に台風が近付いている。

 誰も入れず、誰も出ることができない孤島で、惨劇の幕が開こうとしていた――。



 ……だいたい、こんな感じに始まります。
 いかにもミステリという感じですが、一般的なミステリと同等の前提条件を満たしている保証は全くないと、先に書いておきましょう。

 最終的に、論理のみで唯一の解答を得られる仕組みになっているかもしれませんが、それは、少なくともこの第二話時点ではありません。
 さらには、魔女伝説のように、積極的に超常的なモノを許容するかのように見える構造になっていて、それが仕掛けなのか、あるいはうみねこ世界では本当にそうなのか、その境界は明示されていません。

 よりわかりやすく言うなら、作者の代弁者=絶対者である “名探偵” が 『魔女なんて有り得ない』 と、物語のルールを示してはくれないのです。



 あえて上の導入部説明に 『惨劇』 と書きましたが、起きる出来事は例えようもないほどに陰惨、凄絶を極めています

 竜騎士07さん作品らしく、老人おじさんおばさんに至るまで登場人物は非常に魅力的です。
 しかし、残虐耐性が全くない人には少々厳しい内容と言えることも確かで、購入を考える人はその辺りにも十分注意する必要があると思います。

 『ひぐらしのく頃に』 にも残虐表現はあったと思われる方も多いでしょうが、私の主観では、こちらの方が遙かに上です。



 そして、かなり強くオカルト的
 恐らくはこういったことは、竜騎士07さんの得意分野の一つなのでしょう。

 マジックポイントを消費してスペルを唱えて―― 、なんてライトな世界とは隔絶した、魔術には絶対に代償を必要とするオカルト理論がそこにはあります。大きな成果を得ようと思えば、それだけ代償も大きくなくてはなりません。
 そういった、暗黒時代の魔術理論が色濃く漂っています。

 ……が、そうした “魔術” が事件にどこまで関わっているのか、そもそも関係があるのかはわかりません。



 キャラクターの立ち絵は竜騎士07さん画。

 竜騎士07さんの絵は、描くことで糧を得ている人たちにはもちろん遠く及びませんが、表情の表現はかなり上手だと思います。
 このうみねこでは第一話の前に全員分の全身像を描かれたそうで、各人、とても丁寧に描かれているのが伝わってきます。

 背景画は、写真の加工映像。
 こちらも、雰囲気は十分に出ていると思います。



 記事冒頭に書いたのは、主題歌 『うみねこのなく頃に』 の一節です。
 タイトルからもわかるように、このゲームのために作られた歌で、なかなかの名曲だと思います。

 この主題歌を始めとして、音楽家から楽曲の提供を受けている音楽面はかなり充実していて、物語を盛り上げています。



 最後に、同氏の代表作である、 『ひぐらしのく頃に』 との関連にも触れておきましょう。

 『ひぐらしのく頃に』 との繋がりは、 “全くないわけではない” 程度で、ひぐらしを知らなくても何の問題もありません
 逆にひぐらしを知っていても、原作を全部読んだくらいに詳しくなければ、何も知らないのと大差ないことでしょう。

 もちろん、後々強い関連を示す可能性を否定することはできませんが、少なくとも現時点では、ひぐらしを知らずにうみねこを買うことには問題ないと思われます。



第二話 概要

 第二話の CD 内に第一話も同梱されているので、 『前作を探す/買う』 必要はありません。
 『ひぐらしのく頃に』 のときもそうでしたが、ある程度まとまるまではこうして、最新作に過去分も同梱されるものと思われます。
 少なくとも、夏発売が予想される第三話 CD には、第一話から全部入っている可能性は高いことでしょう。

 なので、他の人たちと同時に考察を楽しみたいといった動機がないなら、そうしてたくさんまとまるまで購入を待つ、という方が少ない出費で済みます
 この第二話 CD はいわば途中経過の商品なので、 『今買う』 ことに価値を感じる人向けとも言えます。



 ただし、アンソロジーコミックなどは基本的にネタバレに気を遣っていないので、いずれ本編を読む予定がある人は、未プレイのままでそれらを読まれない方がいいでしょう。
 初見の楽しみが激減することは、間違いありません。

 もちろんこれは、私のネタバレ領域も同様です。
 購入の参考になるようなことが得られる可能性はとても低く、単純に(気付かないままに)大損をしてしまう可能性が高いことでしょう。



『うみねこのく頃に』 第二話 独断評価

 第一話も陰惨な話でしたが、第二話は輪を掛けて凄まじいことになっています。
 そして、ある意味では “ミステリに違いないから 『その可能性』 は有り得ない” 派の人たちを一気にふるい落とすのが目的ではないかと思えるほどに、極端な内容になっています。

 あるいは、それで腹を立てたり批判したりするような人には向いていない作品だと、先手を打って明示したとも言えそうです。
 しかし、それでもこれは、実に “考察” しがいのある作品でもあります(※推理と考察)。



 ―― なるほど、そう来たか。
 読み終わって思うのは、そんな感じです。

 作品内でチェスの知恵比べに例える場面が何度も出てくるのですが、これはそのまま、竜騎士07さんと読者にも当てはまるのでしょう。
 くどいようですが、知恵比べと言っても、ミステリの 『読者への挑戦』 と同一視しない方がいいでしょう

 あくまで、竜騎士07さん風の読者への挑戦という感じです。



 第二話独断評価  星3つ半。

 しかし、そんな感想を吹き飛ばしかねないほどに起きる事件は凄惨で、残虐耐性が低い人が耐えられるかと言えば、やや厳しいかもしれません。
 第一話で既に危うかったという人には、厳しすぎる可能性もあります。

 私自身は残虐耐性は恐らく平均と比べても相当に高く、ぶっちゃけスプラッタなだけのホラーを見ても怖くは感じません。それが、人にあらざる怪物の 『捕食』 などなら、特に。
 ……ですが、人による犯罪であった場合、やはりその裏にあるかもしれない狂気にはかなり怖いものを感じますし、そういった異常犯罪などの心理分析が好きな私でもこの作品はかなり怖く感じることを思えば、あまり一般受けはしないようにも思います。

 年少の人には、正直お勧めしかねます。

 もちろん、そういった “刺激” が主成分というわけではありません。
 やはり “謎解き” が主眼であり、 『不可能犯罪』 という言葉に逆に闘志をかき立てられるような人にこそ、向いているかもしれません。

 第二話は特に、一般的な感性の人にお勧めしづらい内容です。
 一方で、ここまで書いた事を全て読んでなお、 『不可能犯罪』 のベールを引き裂いてやろうと思う人には向いているとは言えそうです。



推理と考察
↑このシャープから、元の場所へ帰れます。

 私は、純粋に作品内で、解決編以前に読者に提示された情報のみで―― ノックスの十戒などが根拠に必要となるのもダメ―― 、そして純然たる論理のみで唯一の真相に至れるものだけをミステリと呼んでいます。ぶっちゃけ、ミステリを名乗る作品でも結構多くが(以下略)。
 そしてそうした、私にとってのミステリの要件を満たしている場合のみに “推理” という単語を使うようにしています。

 もちろん、こういった厳密な意味でのミステリではなくとも、可能性を絞り込む “考察” が楽しい作品は数多くあります。
 そういった意味で、この単語の区別は単なる私のこだわりであって、作品のランク分けではありません。




 ネタバレ領域を飛ばしたい人向けに、ショートカットを置いておきます。

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 記事冒頭部へは、下↓のから戻れます。



ネタバレ領域

 例によって、☆と☆の間に白字で書きます。
 読みたい方は範囲内をトリプルクリック(推奨)、ドラッグなどでご覧ください。

 同内容を掲示板こちらのスレッドに投稿しています。
 携帯電話からご覧の方は、下のリンクからどうぞ。
http://www3.rocketbbs.com/321/m.cgi?id=natsuki

 なお、第一話ネタバレ領域の内容を前提とした話もいろいろと書きます。
 掲示板の同スレッドへのリンクはこちら↓です。
http://www3.rocketbbs.com/321/bbs.cgi?id=natsuki&mode=res&resto=261

☆ここから下にネタバレあります↓





(A) ルージュかノワールか

 第一話ネタバレ(L)で書いたことですが、 『ノワールかブラックか』 と書かれていた誤りが修正されていましたね。ルージュ(赤)、ノワール(黒)なので今回のが正解です。
 ついでに、ボールを投げる人はクルーピエ( croupier )と言います。クルーピエも含め、カジノのギャンブルの親側の人全般はディーラー( dealer )。



(B) 黄金の魔女

 非存在を主張するのは難しくなりましたね。
 前話ネタバレ領域でも書きましたが、私は元々、ベアトリーチェは 『いる』 と思っています。
 ただし、↓



(C) 魔女の挑戦

 そう、これは挑戦だと思うのですよ。
 『全部魔法でした』 という答えだとしたら話は簡単ですが、私はそれを 『勝利と解釈できない』 のです。

 前話では私は 『いるけれど無力な存在ではないか』 と書き、あるいはそれは第一話の物語に限れば本当にその通りだったのかもしれません。
 しかし今回は、現実的に力を行使することが可能になっているようにも見えます。
 また、↓



(D) 魔女の犯行

 実際に殺戮する描写も出てきています。
 しかし、この物語は常に 『誰かの一人称』 で書かれているため、そうした描写が事実であると保証することができません。

 私はこれを、勘繰りすぎだとは思っていません。↓



(E) 虚実の境界

 うみねこでは、この一人称トリックが何らかの真実を隠している可能性が極めて高いと思っています。
 事象は認識されることで初めて意味を持ちますが、その瞬間に、真実と異なる 『幻像が事実として認識される』 可能性をも同時に孕みます。

 ―― それでは何もわからない?
 その通りです。

 だ か ら 、↓



(F) 魔女の赤文字

 そう、だからこれがあるのです。
 一人称トリックが多用され、真実と断定できるものが完璧なまでに 『何もない』 からこそ、絶対に真実であると断定するために、超越者の力を必要としたのでしょう。

 もちろん物語的にも、 『認識に頼った事実認識』 がある限りは戦人はいくらでも抜け道を探せるという、それをさせない意味があります。
 『認識』 ではなく、 『事実』 を突き付けなければいつまでも話が進まないわけですね。

 私は、この赤文字の追加、もしくはその整合性チェックのために、制作がギリギリになった(♯公式の製作日記)のだと思っています。
 なるほど、これは大変な作業に違いありません。

 そうまでしなければならない理由は何か?↓



(G) 密室トリックは 全 て 魔術ではない

 別に(F)の理由から勘繰っているわけではありません。
 直接の理由は(C)の方で、(F)はそう考えることでこれも辻褄が合うという、そういう話です。

 ベアトリーチェは自ら手を下したかもしれない。
 その際に魔術を使ったかもしれない。
 あるいは誰かをそそのかしてさせたかもしれないし、そそのかす際に魔術を使ったのかもしれない。

 けれど。

 他でどれだけ魔術を使おうと、密室トリックだけは魔術を使っていないのではないか、そう思えるのです。
 その上で戦人が 『魔術しか有り得ないじゃないか……!』 と屈服したとしたら、それは魔女的には最高に愉快な話ではないでしょうか。

 その(魔女的な)愉快さを思えば、 『全部魔術でやったから魔術以外では再現できない』 、だからこの勝負は必勝―― というのは、 『究極につまらない勝利』 としか思えないのです。

 ベルンカステル曰く、勝負に勝敗への執念よりも悦楽の方をこそ求めて、 『手を抜く』 こともあるというベアトリーチェ。
 その一端は、ここにも出ているのではないかと思います。↓



(H1) チェス盤思考

 『ベアトリーチェなら』 どうするか?
 『ベアトリーチェにとって』 何が最善手か?

 それは、通常の犯人を思い描いたときには有り得ない結論を導くようにも思います。
 もちろん、ベアトリーチェと同等の魔術を使える犯人だったとしても、それが 『人間の思考』 をしていると考える限りは正解へと辿り着けないことでしょう。



(H2) 家具ブレイド

 これもどこまで真実なのか……。
 嘉音や紗音に魔術的な改造があったと直接的に捉えていいのかが、既に怪しい気がします。
 複数人が認識すれば一人称トリックの内には収まらなくはなりますが、 『故に事実である』 と言い切れないとも思うんですよね。

 ついでに言えば、第一話と第二話で設定が同一ではないのは、ベアトリーチェが 『マスターキーの設定を変えた』 ことから明白です。
 つまりは、第二話の嘉音たちが改造されていたとしても、第一話でもそうだったとは限りません。



(I) 山羊頭

 これも同じ。
 実のところ、ベアトリーチェの魔術の基本は、 『認識に干渉する能力』 に思えてならないのです。

 幻覚なら死ぬわけがない―― なんてことはなく、真に迫った幻覚によって自傷行為に至ったり、もっと単純に心臓が止まったりすることは実際にあるようです。
 そうして死んだ、あるいは無力化した相手を破壊する……、そういった結果なのかもしれません。



(J) 霊鏡

 ―― なぜ、六軒島の霊鏡は割られなければならなかったか?
 その答えが、 (I)だと思います。

 鏡は 『魔を跳ね返す』 他、 『真実を映し出す』 とも言われます。
 それが、何らかの神通力あるいは魔力を持つようなモノであるならば、 『認識に干渉する魔女』 には最悪に相性が悪いアイテムではなかったでしょうか?



(K) 密室トリック

 ……まだ何も思い付きません。
 ですが(G)で書いたように、魔術ではないと思っています。
 『魔女の赤文字』 で 『認識ミスによる抜け道』 はなくなりましたが、それは 『だって魔術だから』 という答えではなく、 『認識ミスではない抜け道が残されている』 からだと思っています。

 ある意味ではフェアプレイ。
 魔女がフェアプレイをわざわざするのは、↓



(L) 魔術と代償

 ……そう、ここに還ってくる話だと思うのです。
 フェアでないルールを設定し、必勝とわかりきった勝利をしても、そこには 『何の価値もない』 とも言えます。
 価値がない勝利には魔術的価値もありません。

 本来しなくていいフェアプレイをし、そこに 『魔女の黄金』 とその回収する権利全てを賭けることで初めて、魔術的な意味を持ち得るのではないでしょうか。



(M) 魔女の碑文

 ……正直まだ、さっぱりです。
 ただ(L)と同じで、 “魔女の黄金” は必ず隠されていると思います。それは金蔵の魔術の代償でもあるからで、それが本当に黄金なのかはわかりませんが、発見されることで魔術は失敗に終わることでしょう。

 そして隠されている場所は、本土などではなく、あくまで 『六軒島のどこか』 なのだと思います。
 『本家の壁の中』 のような答えも含め、それは戦人たちにも、そこだと確信さえすれば必ず見付けられる場所にあることでしょう。
 ……理由はやはり全く同じ、つまり(L)です。



(N) 右代宮楼座

 お話の構図は相変わらず “戦人 vs ベアトリーチェ” でしたが、今回は実質、楼座が主人公でしたね。
 そして戦人に言われるまでもなく、寂しい人なんだろうなあとは思っていました。

 ……だから真里亞を愛せない。愛されなかったから。
 『愛さなくてはいけない』 ことは知っているから、 『愛しているふりをしている』 し、そんな自分を、心の奥深くで激しく嫌悪している――。



(O) 右代宮真里亞

 ピュアハート。
 真里亞を愛そうとするママを好きで、だから愛さないママは “悪い魔女に乗っ取られた” と考え、だから真里亞には “魔法を信じなければならない必然性があった” のでしょう。
 幼児言葉が抜けないと言いますが、幼児期に、正しく成長するための愛をもらえなかったのでしょう。

『あなたがそんなだからパパはいつまでも出張中なのよ!』

 ……本当にそうでしょうか?
 真里亞を愛せない楼座が、事あるごとに―― 戦人を引かせてしまったような―― “しつけ” をして、ダンナも引かせてしまったのではないでしょうか?

 『鶏が先か卵が先か』 ですらありません。
 親の愛がなければ、子には何も始まらないのです。

 元を辿れば父兄姉たちが楼座を粗末にしたツケが巡り巡って真里亞を苦しめているわけで、楼座一人のせいではありません。
 ですが私には、死の寸前にようやく “愛された” 真里亞が、他の死者の誰よりも哀れに思えました。

 義務感では親は務まらない―― 、そんな、どちらにとっても哀れな物語だったと思います。
 第三話以降で、そんな真里亞と楼座に、何らかの救いがあることに期待したいです。





☆ここから上にネタバレあります↑




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1. 「うみねこのなく頃に」2話クリア  [ さすらい旅日記 ]   2008年01月08日 00:56
Episode 2 「Turn of the golden witch」 昨日の深夜からプレイを始めて、途中でダウンしつつも夕方にクリアしました。 今回のプレイ時間も、前作と同??.
2. うみねこのなく頃に Ep2  [ ぶろーくん・こんぱす ]   2008年01月08日 01:33
ネタバレにつき、しばし改行。  うみねこのなく頃に 第2話Turn of the
3. 「うみねこのなく頃に」第二話読了。  [ 灰色つれづれ草子 ]   2008年01月08日 06:44
 貴方が“魔女”を信じられるまで続く、これは永遠の拷問。 「うみねこのなく頃にep2」読み終わりました。  ……予想の斜め上ってレベルギ..
4. うみねこのなく頃に・第二話 の感想  [ 根無草の徒然草 ]   2008年01月09日 01:50
 うみねこのなく頃に第二話読了しました。  うみねこのなく頃に Episode1 真相解明読本(2007/11/23)ブレインナビ商品詳細を見る

この記事へのコメント

1. Posted by なっちゃん   2008年01月07日 23:27
こんばんは〜♪

いや〜今回はいろんな意味でやばかったですね。(汗)
まさにずっと魔女のターン。(笑)

正直、第二の晩の所でかなりテンション下がったんですが、例の「赤字」が出て来たあたりで持ち直しました。
個人的な考えですが今回で信用できる情報は戦人視点と「赤字」のみではないかと思ってます。
そして戦人視点以外は「白字」。
つまり真実か虚実かはあいまいなのではないかと考えています。
(続きます)
2. Posted by なっちゃん   2008年01月07日 23:27
話は変わりますが、今回は裏お茶会が隠しではなくなった変わりに裏TIPSがあるみたいです。(隠しではありませんが)
主に魔女関連の情報が書かれています。
蓮獄の七姉妹の紹介とかもあって良い感じですよ。

あっそれとツンデルタ卿のお姿は意外でした………。(汗)
なにげに一番好きかも。(笑)
3. Posted by なっきー   2008年01月07日 23:37
4  なっちゃんさん、こんばんは!
 コメントありがとうございます。


>まさにずっと魔女のターン。(笑)
 さすがに Turn of the golden witch なだけはあります。
 ただこれは、戦人が受け身になってしまったからとも思えるので、今後に期待したいところです。

>正直、第二の晩の所でかなりテンション下がったんですが、
>例の「赤字」が出て来たあたりで持ち直しました。
 凄くわかります。
 多分 『推理させる気がないんだろう』 と考えた人が負け。そんな “ゲーム” ではないかと思います。

>個人的な考えですが今回で信用できる情報は戦人視点と「赤字」
>のみではないかと思ってます。
 私、戦人視点も信用してません(笑)。
 理由は白字領域(I)の通りです。

(続きます)
4. Posted by なっきー   2008年01月07日 23:38
>話は変わりますが、今回は裏お茶会が隠しではなくなった
>変わりに裏TIPSがあるみたいです。
 こっそり next の文字が入ってますね(笑)。
 隠してはいませんが、気付かない人もおられそうです。
 私が、速攻で Execute しようとしたのはナイショ(笑)。

>あっそれとツンデルタ卿のお姿は意外でした………。(汗)
 外見的には、もう一つの名前の方に近い感じですね。
 人間の頃よりこの魔女の方が、丸くなったかもしれません(笑)。
5. Posted by りぐ   2008年01月08日 12:45
こんにちは

>Execute
気づいたあともなんとなく試してみましたよ。なんかあるかなあっと。

というわけで体調不良にもめげず私も読了しました。
なかなかめずらしい作品を作るもんですねと感心しました。面白かったのは面白かったのですが少々疲労感が残り、赤白も終盤になってくると考察する気力すら失いかけてました。
私の精神も戦人と同じく屈服しかかってましたよ。
6. Posted by なっきー   2008年01月08日 17:48
4  りぐさん、こんばんは!
 コメントありがとうございます。


>Execute
>気づいたあともなんとなく試してみましたよ。なんかあるか
>なあっと。
 同じく(笑)。3〜4回連打してみたりして…。

>というわけで体調不良にもめげず私も読了しました。
 お大事に…。

>〜面白かったのは面白かったのですが少々疲労感が残り、
>赤白も終盤になってくると考察する気力すら失いかけてました。
 実際、これなら屈したくなる気持ちもわかりますよね。
 重箱の隅をつつくというか、どこかにある残された可能性を見付ける必要がありそうですが、その難易度は相当に高そうです(汗)。

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