2008年01月23日

シゴフミ #03 「トモダチ」4

 そこから踏み出せばどんな世界が見えるのだろう。

 ―― わかっている。
 何も起きない。ただ当たり前の結果だけがある。
 それくらい僕にだってわかっている。

 けれど。

 僕をここに押し止めようとする力はとても弱かった。
 僕の背を押す力は常にあった。
 ただ、越えなかっただけ。

 僕らが押し込められた小さな巣。
 そこからまた “雛” がいなくなった――。



次回予告と全体考察へのショートカット

♯相変わらず作画、脚本ともに秀逸です。
 良作になりそうな予感……。

♯最終更新 2008/01/24
 考察でフミカとカナカと書き間違えていたのを修正



 

“雛鳥” 幻想

 小竹透は電車をホームで待つ間、携帯ゲームで遊んでいた。
 楽しい。それなりに。

 ―― だが、ふと空想する。

 電車がやってくる。
 僕は数歩、踏み出す。
 ホームから落ち、そして――。



 ふと我に返ると、既に無意識に1歩踏み出していた
 その目の前に、待っていた電車が滑り込んできていた。



「電車を待っているとき、飛び込んだらどうなるのか考えない?」
 野島要、千川大輝は友達だ。
 屋上の、さらに階段部屋の上に上がって3人でお昼を食べているとき、彼らにこのことを話してみた。

要「 考 え な い 」
大輝「うわ、即答だ……。小竹、死にたいの?
「イジメか? それとも親の問題か?」


 僕らの年で死にたいほど悩むとしたら、理由はその辺だろう。
 けれどそうじゃない。

 ―― 死にたいのではなくて飛び込むという話。
 要は同じだと、飛び込めば普通は死ぬと答える。

 その通りだ。でもそういうことじゃない。
 上手く説明できなかった。
 千ちゃんが 「ああ、わかった」 と言ったが、続いた言葉は僕の期待した内容じゃなかった。

千ちゃん「要は死にたいと思ったことないでしょ」
「無いよ、当たり前だろ?」
「千ちゃんはあるの? 死にたいと思ったこと」
「んー……、無い」


 少し考え、千ちゃんは笑顔で否定した。
 要は、死にたい理由もないのにこんなことを言い出す僕がおかしいのだと言った。



 クラスの女子が呼びに来て、日直の千ちゃんは自分の仕事をしに戻っていった。
 大輝は朝言われたのに忘れていたらしい。一方の要は物覚えがいい。
 僕は 「忘れるからこそ人間は生きていけるんだよ」 と演説を打ってみたが、要には受け売りだとあっさり見抜かれてしまった。
 そこからゲームの話へ移る。

 楽しい。
 死にたいとは思わない。



“雛鳥” 幻想 2

 家でゲームをしているとき、要から携帯にかかってきた。
 慌てた声で 「聞いたか!?」 と言ってくる。
 何か大事故でも起きたのだろうか?

『馬鹿、そんなんじゃない!
 ……千ちゃんが死んだ……。




♯ 小竹が何を言っているのかわかってしまうのは、やはり私も病んでいるのでしょうか?
 この辺の分析は後ほど。♯



フミカ

 夜、人気のないガード下で、ヤクザ者3人に青年が暴行を受けている。
 青年は俯せに転がって、ただ頭を庇い、謝ることしかできない。

「うちの商品孕ましといて、御免で済むかよォ!
 堕ろしたからいいって事ァあるけェ、ボケッ!」


「待って」

 不意に割り込んだ少女の声に、ヤクザたちが振り返る。
 やって来たのは郵便配達人の姿をした少女―― 、フミカだった。 「ボクの仕事が先」 だと言う。

 “ケジメ” を付けさせている最中だったヤクザたちは、暴力で少女を追い払おうとするが、掴みかかった1人はカナカ―― 杖―― で腹を打たれ、1人は抜いた拳銃をを杖で弾き飛ばされ、まるで敵わなかった。
 飛ばした拳銃を受け止めたフミカはそれを残った1人に投げ渡し、唖然としている彼を無視して青年に近付いた。

「あ、あの、助かったよ……。君、強いね、凄く……」

 フミカは何も答えず、大蝦蟇口をさぐって手紙を差し出してきた。
 シゴフミ―― 、死後の世界からの手紙だと言う。

「はは、面白いね、そういうの。
 で、誰から? 美人だといいなァ」


 すぐに封を開ける青年。
 出てきたのは1枚の紙。
 文は書かれていない。ただ、真っ赤な―― 、小さな、赤ちゃんくらいのサイズの、血塗れの手形だけが付いていた。

「な…、なにこれ……」
「言ったはず。死後の世界からの手紙だって」
『ね、お父さん♪』


 もう1人の少女の声―― 、カナカがそうからかった。
 フミカはそのまま踵(きびす)を返して帰っていく。唖然としたまま見ていたヤクザたちに 「ボクの仕事は終わったから」 と言い残して、去っていく。
 置き去りにされそうな青年は慌てるが――。

「ボクは配達人。人助けは仕事じゃない」
 再びガード下に怒号と悲鳴が戻った。

『あーあ、カワイソ!』
「自業自得」
『騙される女も馬鹿だと思うけどねえ、ああいうのって結局さ、』


 ジングルが鳴った。
 杖の中程、太くなっている所に封書の絵が浮かぶ。

「……福音局?」
『うん、また1人、当選者が出たって』
「……そう」




♯ フミカには見殺しにされ、来たシゴフミも、見ただけで呪いが掛かりそうなシロモノ。
 ……まあ自業自得ですね。済みません済みません言っていても、ヤクザが関わる店の子だったからババを引いた、それくらいしか思っていない、何が悪いかわかっていないとしか思えませんし。

 しかもその軟派な性質が身の破滅を招いているというのにフミカにコナをかけようとするとか、もう見境無し。
 これはむしろアレですね。

 ―― イッペン、死ンデミル?

 で、こちらも気になる 『当選者』
 そういう言い方をされると、 『シゴフミを出したくても落選する人もいる』 ように聞こえてしまうのですが、あるいはシゴフミではなく、他の事柄でしょうか?
 お話の流れではシゴフミの話と思えますけど、思いの強ささえあれば出せる―― というわけでもないかどうかは、設定でかなり重要な部分という気がするので、なるべく早くはっきりすると嬉しいです。♯



“雛鳥” 幻想 3

 大輝が飛んだマンションの屋上には、遺書などは無かったらしい。
 駅ではクラスメイトの女子が、そんな噂話をしている。

 ―― そんなに嫌なことがあったなら逃げちゃえばいいのに。

 わからない。
 僕には何も。

 学校へ至る階段にはマスコミが張り込んでいて、生徒を捕まえて話を聞こうとしている。
 テレビに映ると知って喜ぶ男子生徒。
 僕にもマイクを持ったレポーターが寄ってくる。

 うんざりする。
 でも怒りをぶつけるほどじゃない。

 大輝の机には花瓶が置かれ、お菓子やら何やらがお供えされている。
 それを見て、もう千ちゃんがここに還ってくることはないのだと―― 、しばし立ち竦む。
 大輝と仲が良かった女子が、勝手に死んでしまうのはひどいと口にする。

「友達だったのに……、相談して欲しかったな……」
(……友達? そうだっけ……?)

「次、お前の番」

 不意に要が声を掛けてきた。
 校長が呼んでいるという。



 校長、教頭、担任。
 僕1人を責め立てる。何か知っているなら教えろと、学校の名誉に関わることだと、報告は生徒の義務だと言い募る。

 ―― 仲が良かっただろ? 何か知っているなら教えなさい!

 僕はただ黙っていた。
 ……僕は千ちゃんと本当に仲が良かったのだろうか?



 屋上、つい昨日に3人で上がった階段部屋の上に、今日は2人でしか上がれない。
 携帯で、見るとはなしに昼のニュースを見る。
 大輝の父がしかめ面をして、家では何も問題は無かった、学校で何か問題があったのだろう―― 、そんなことを言っている。

「……そうなの?」
要「何で俺に訊くんだよ」
「友達だろ? 千ちゃんの」
「お前だって」
「……そう…かな……?
 千ちゃんが死んでさ、先生とかクラスの奴にいろいろ訊かれたじゃん。でも俺、全然答えられなくてさ……。
 考えてみたら俺、千ちゃんちの家族構成とか、進路とか、夢とか、実は全然知らなくて、一緒にいただけで、ホントは友達じゃなかったんじゃないかって……」

「……当然だろ。
 そいつが本当は何考えてるかなんて、わからない方が普通だって」
「でも!」

「……中学の時さ、同じクラスの子がいきなり父親撃っちゃってさ、」
「え!?」
「割と、……親しかったんだ。
 でも、俺には彼女がそんなことするなんて、全然思わなかった。……今でも」


 友達だからと言って、何もかも打ち明けなくてはいけないわけじゃない。
 知らないことだって、ある方が普通。

要「わからないんだよ、他人の考えていることなんて」
 そう言って要は空を見上げた――。



♯ この辺、ずっとピアノ曲が流れているのですが、悲しそうな BGM にせず、淡々と流しているのが非常に素晴らしいと思います。

 お話の内容もかなり深いですね。
 シゴフミやフミカが無かったとしても、小竹サイドだけでも完成している話ですが、それとフミカたちが絡んでいくのがマイナスになっていないのがまた良い感じです。
 ここでも、要がその子を思い出して空を見上げ、そして――、♯



フミカ 2

 カナカと融合し、翼を生やしたフミカが町へと降りていく。

『何で自殺とかしちゃうかな、人間は!
 生存本能はどうしたの?
 これってさ、生命の冒涜ってやつじゃない?』
「壊れてるから」
『え?』
「人間は壊れてる。
 自殺。近親相姦。親殺し。
 こんなにエラーが多い生き物は人間だけ」

『……そう、だよね。おかしいよね、人間って。
 あは、あははははは……』




♯ ……ここの言葉はフミカ自身を……?
 この辺も後ほど。♯



トモダチ

 テレビでは高校生はなぜ自殺したか、 “識者” たちが勝手な予想を言い合っている。
 でも、全部外れ。それだけはわかった。
 どれも千ちゃんらしくない。

 要は相変わらず、他人が考えていることなんてわからないと言う。
「……でも、わかりたいじゃん」



 教室のドアが開けられ、場違いな中年男性―― 、大輝の父親が入ってきた。
 そして武器を見せ、皆に動かないように命令した。
「ここは、今から法廷だ!」

 彼は、教室の入り口に机と椅子でバリケードを築かせた。
 真実が知りたいだけだと言い、女生徒に武器を向けるが、何も知らないとしか答えは返ってこない。

「何もなくて死ぬわけないだろう?」
 イジメも無かった。
 学校では、いつも明るかった千川大輝。
 本当に、特別なことは何も無かった。



 校外には警察が集まっているが、迂闊に手を出せず、様子を見ている。
 そこにノジさん―― 、野島辰巳刑事が駆け付けてきた。
 彼は応援に来たわけではなかった。
 野島要は、この老境に入ろうかという刑事の息子だった。

 学校の方を見ていたノジは、配達人のような姿をした少女が学校へ向かっていくのを見た。……と思った。
 だが、呼び止めようとしてよく見ると、そこには誰もいない――。



「じゃ、質問を変えよう。―― 息子と一番仲が良かった友達は?
 この教室にいるんだろう?」


 僕は千ちゃんの友達だったのだろうか?
 一番仲が良かった友達……?


 僕はただ膝を抱えて座っていることしかできない。
 あの時、要からの電話でも僕は言った。千ちゃんは死ぬなんて考えてないと言っていた、と。
 しかもそれは、昼間のこと―― 、半日しか経っていない。

 とうとう彼は僕に武器を突き付けた。
 みんなの視線で、該当するのは僕だとわかったのだろう。

「誰かを庇ってるのかい? それとも内申書の心配か?
 大輝の友達なら教えてくれないか?」
「友達……」
「友達なら、大輝を殺した奴がのうのうと生きてるなんて許せないだろう?」
「……千ちゃんはどうして死んだんですか?」
「何?」
「お父さんならわからないんですか? わからないんですか!?
 僕だって知りたいですよ! 千ちゃんがどうして死んだのか!


 要は焦った様子で僕を止めようとする。
 そして、僕は千ちゃんが死んで苛立っているんだと彼に釈明しようとした。

私じゃない! ……私は虐待なんてしていない。私は……、私は……」
 最後は泣きそうな声になっている。



♯ 加罰感情。遺族は、実は自分を責めている場合も多いのです。特にそれが、自殺である場合には。
 だからこそ、誰か本当に悪い人間がいて欲しいと願い、その者が厳しく罰せられることを願う―― 、それは自然な感情で、責められるべきものではありません。

 しかし “殺した” 奴がいるに違いないと考えたり、庇う奴も同罪だとばかりに武器を持ち出したりするようでは自分が加害者の仲間入り。それではただの馬鹿です。

 なお、公式・最新情報に内容を修正したとの報告があり、恐らく、ですが、千川父は散弾銃を持っていたものと推測されます。
 基地外に刃物。いざ事が起きれば人に銃口を向けるような人でも銃を持てるという仕組みは、早々に改められて欲しいものですね。

追記: 
 余所様の感想を見ている限りでは、どうやら本当に千川父は散弾銃を持っていたようです。




“雛鳥” 幻想 4

 バリケードが盛大に突き崩された。驚きの悲鳴が教室に上がる。
 逆光になった戸口には、フミカが立っていた。



 外では、ノジさんは警察が本部にしている車両の中で待機中だった。関係者は関わらない、そういう決まりだった。
 犯人からの要求もなく、事態は膠着状態に陥っている。

 そこに、待ちに待った特殊急襲部隊(SAT)が到着した。



「シゴフミ。死後の世界からの手紙。
 差出人は千川大輝。……宛先は、小竹透」
「千ちゃんが……?」
「ま、待て! 大輝の手紙なら私が読む!」


 その間にフミカが割り込み、鋭い目で千川父を睨み付けた。
 怯んでいる間に、僕は封を切る。彼は僕から手紙を奪おうとするが、僕は渡さなかった。
 僕に来た手紙なのだから。僕が読まなくてはならない。

 あくまで奪おうとする千川父だったが、そのこめかみに横から拳銃が押し付けられていた。
 要の目が見開かれる。

 中学の時、父親を撃ったクラスメイトの女の子。
 この銃は、彼女の右手にあったものと似てはいないか……?


「ま…さか……」
「ボクの仕事はシゴフミを届けること。……邪魔をするな」




 SATは校舎内に入ってきていた。
 廊下が見張られていないことを確認し、現場へと向かっていく。



 彼の動きが止まったことで、僕はようやく手紙に視線を落とせた。だが、彼は拳銃に怯えながらも、涙声で頼んできた。

「声に出してくれ……。私も知りたいんだ……」
「……わかりました。

『小竹へ。大した用じゃないんだけどさ、せっかくの権利だから、何か書けって言われたから。
 屋上での話、途中になってただろ? ちょっとだけ、気になってて。
 俺も考えることあるよ。飛び込んだらどうなるかなーって。……あるよね? そういう気分。
 死にたいとか思ってるわけじゃないけど、生きたいわけでもないっていうか……。』


 幻視する。
 あのホームで、僕の隣に千ちゃんがいる。
 千ちゃんは、普通にふっと笑って、踏み出す。
 場所が駅から、マンションに変わる。

(そうか、千ちゃんはただ、飛べちゃっただけなんだ……。
 だから死んだ。俺だって、たまたま飛べてたら……。)

『理由なんてなかったんだ。いつもと違う道を通ったり、お昼に焼きそばパンを選ぶみたいに、ただ、そういう気分だったんだ。』
父「そんな……」


 彼は僕から手紙を奪い、偽物だと決め付ける。
 僕は文を見て、千ちゃんのものだと確信していた。僕にはわかる。
「……だって、」

 でも彼にその理由を伝える前に、教室の外に人影がいるのに気付いた。
 何かが投げ込まれ、教室を閃光が満たす――。



トモダチ 2

 警察の本部車両に連絡が入る。犯人を確保し、負傷者もいない。
 それを聞いてようやくノジは安堵の溜息を吐いた。

 千川父は、息子が自殺なんてするはずがないと言いながら引きずられていく。
 僕は独り、伝えられなかった言葉を継いだ。

「……だって、友達だから。
 ―― 千ちゃん、友達でいいんだよね? 俺……」




 校舎の屋上、手すりの上にフミカが立っている。逮捕され、校門を通って連行されていく千川父を見ている。

「死は人を救わない。ただ消えるだけ」
『何それ』
ミカワ・キラメキ。少し前の流行作家の言葉。」
『ふーん……』

「ミカワ!」

 屋上へと誰かやってきて、そしてフミカをミカワと呼んだ。

「ミカワ! ミカワだろ!?」
「…………」
「俺だよ! 中2の時に同じクラスだった、野島要!」
『ぇ……?』
「どうしてなんだミカワ! どうしてお父さんを撃ったりしたんだ!」
『ぇ……、ええーーッ!?




 とある病院、ベッドの上では、少女が眠っている。
 サイドテーブルには、1冊の本があった。



MIKAWA KIRAMEKI

Σ




次回予告 と全体考察

 大好きだった。憧れていた。
 抱く思いの果てに見たものは、憎しみか、愛か――。

 次回、シゴフミ、 『ナミダ』




♯ 本文にも多少考察は入れてます。

 それにしても何てライト感覚の重苦しい話。(ぇ
 正直、成人向けと言うか、そんな印象を受けました。



 無常感。
 生はあまりに儚く、普通なら 『だからこそ懸命に生きる』 となるところが、逆ベクトルに働くことがあるのです。

 閉塞感。
 日常のちょっとした成功にささやかな達成感を得る一方で、それが取るに足りないものでしかないことも理解していて、世界の内にただ在るだけの自分に失望しているのです。
 ささやかな生のささやかな幸せは薄い板を精緻に組み合わせたガラス細工のようで、それが貴重なものだとは理解しながらも、それを手に取っているまさにその瞬間、今手を放せばどうなるだろうか? …という馬鹿馬鹿しい、自分でも馬鹿馬鹿しいとわかっている衝動が起きることを止められずにいるんですね。

 手を放せば壊れるに決まっています。
 何も生み出さないまま、ただ壊れるだけ。

 わかっていながらも、それが閉塞した現実からの解放でもあると感じ、その衝動と、当たり前の生存本能がせめぎ合っているのでしょう。



 フミカの過去。
 要と仲が良かった少女であり、小説家、だったことは間違いないでしょうね。
 そして、↓

「人間は壊れてる。
 自殺。近親相姦。親殺し。
 こんなにエラーが多い生き物は人間だけ」


…これは全て人間だった頃のフミカに起きたことではないかと思います。
 あの銃で撃ったのでしょうが、あの銃はシゴフミということを考えると、死んだ誰かが彼女にあの銃を託したと考えるのが自然です。
 #02 で、カナカはフミカがあの銃を使ったことを意外に思った、そんな一幕がありましたが、つまりは 『あの銃でフミカが父親を殺した』 ことをカナカは知っている可能性が高い気がします。

 ……カナカはフミカの “友達” 。
 ただ、本当に細かい事情までは知らないようですね。思いっきり驚いてましたし。

 近親相姦 → 親殺し → 自殺(未遂) → 今は植物状態

 つまり、フミカは生霊ということでしょう。
 身体の損傷がどの程度なのかはわかりませんが、これだけはわかることがあります。

 ミカワ・キラメキ―― 美川煌?―― は、人間に絶望している。
 そして恐らく、強烈な自己嫌悪がある。生きていることが許せないほどの、自分への憎悪。

 これは想像ですが、キラメキ自身が生きることを拒絶しているから、昏睡から目覚めないのではないでしょうか?
 でも、そんなキラメキにさえも未練―― 、最後に伝えたい言葉があった。……だからこそ、シゴフミ配達人という役割に誇りを感じているのではないかとも思います。♯



 次回は、スポーツ少女の百合話が出てくるようですね。
 『ナミダ』 にも期待しています。


natsu_ki00 at 23:17│Comments(16)TrackBack(70)clip!アニメ | シゴフミ

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27. シゴフミ 第3話 「トモダチ」  [ かて日記 ]   2008年01月24日 13:20
シゴフミ 第3話 「大きいお友達なら沢山」 このまま飛び込んだら、どうなるんだろう。
28. シゴフミ 第03話 「トモダチ」  [ ランゲルハンス島の雑記帳 ]   2008年01月24日 13:41
トモダチなんてハートフルな題名ですが中身は当然そんなこともなく。 みんな好き勝手なモノです、人が一人死んでもどうってことないですよね...
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56. シゴフミ 第3話  [ パズライズ日記 ]   2008年01月25日 07:53
今回は、千川大輝が飛び降り自殺してしまうお話でした。 飛んでみようと思ったら飛べたという、ただそれだけのこと。 それで自殺されるぶんに周りはたまったものでは無いでしょうが、理由がないのもまた立派な理由なんですかね。 列車通過直前の線路際に近づく小竹透は....
57. ★シゴフミ 第03話『トモダチ』  [ 二次色ノート ]   2008年01月25日 10:57
公式サイトで告知されてますが、今回は昨今の社会情勢に 配慮して一部修正されているとのこと。内容に関してはサブタイ通り まさに友達に??..
58. シゴフミ 第03話 トモダチ  [ なななな駄文 ]   2008年01月25日 22:09
電車には飛び込むなよ、止まったらみんな困るから。 配達人のフミカには本体があったんだ。 地獄少女みたいなやつですねぇ。 こっちはまだリアルタイム的に進行しているんだけど。 最後に出てきたベッドでスパゲってるのがそうだったりするのか。 要君は前回出てきた....
59. シゴフミ 第3話 「トモダチ」  [ れ〜な♪の日記 ]   2008年01月25日 22:31
シゴフミ 第3話 「トモダチ」 見ました。 あたしも電車待っているときに、 このまま飛び込んじゃったら どうなっちゃうんだろうって、...
60. シゴフミ 第3話 「トモダチ」  [ 空色☆きゃんでぃ ]   2008年01月26日 14:01
「死にたいと思ったこと、ある?」
61. シゴフミ #3  [ せれせれにっき ]   2008年01月26日 14:53
3話、「トモダチ」。 今回から新しいお話に。 あ、やっぱり翔平と明日奈の話は前回で完結なんだ…(;´ω`) 主人公的立ち回りの小竹は、電車??.
62. シゴフミ #3  [ 日々の記録 on fc2 ]   2008年01月28日 06:15
前回までと舞台と登場人物を変えてのお話でした。アバンは、小竹透が電車のホームで飛び込み自殺をしそうな雰囲気を漂わせていました。いじめられているとか、何か家庭に問題があるわ...
63. シゴフミ 第3話  [ あんこバスター ]   2008年01月28日 11:28
とりあえず千ちゃんの親父カワイソス(´・ω・`)
64. シゴフミ 第3話  [ 刹那的虹色世界 ]   2008年01月28日 18:59
シゴフミ 第3話「トモダチ」 小竹透(こたけ・とおる)にとって、野島要(のじま・かなめ)と千川大輝(せんかわ・だいき)は特に親しい...
昨今の社会情勢に配慮して内容を一部修正して放送されたらしい第3話。 ですが、別に不自然な感じはしなかった。 学生の自殺という話だかギ..
66. シゴフミ 第03話  [ 布達の橋 ]   2008年01月28日 23:10
5 「トモダチ」(公式サイト) 仲良し3人組の一人、千川大輝(@木村良平さん)が突然マンションから飛び降りて死んでしまう。 マスコミもこの話題を大きくとりあげ、やれ学校でのいじめだとかはやし立て、学校でも生徒を個別に呼び出して事情を聴くなど対応に追われてるが、大...
67. シゴフミ 3話  [ 箱庭迷宮 ]   2008年01月28日 23:26
トモダチ 小竹・千川・要の三人はよく一緒にいる友達だった。 そのなかの一人、千川が突然飛び降りて死んだ。 誰も理由が分からないなか、...
68. シゴフミ 第03話「トモダチ」の感想。  [ いーじすの前途洋洋。 ]   2008年01月29日 00:59
シゴフミ 第03話 「トモダチ」 評価: ―― 僕は配達人、人助けは仕事じゃない。 脚本 大河内一楼 絵コ??.
69. トモダチ シゴフミ 第3話a こんなにエラーの多い生き物は人間だけ  [ アニメ感想情報メモ ]   2008年01月29日 11:38
アニメ シゴフミ 第3話 トモダチ を視聴。 屋上。千川大輝@千ちゃん@木村良平さん。小竹透@阿部敦さん。野島要@寺島拓篤さん。駅のホームに立ったら飛び込んでみたくならない?千...
70. シゴフミ 第03話 感想  [ 荒野の出来事 ]   2008年01月29日 19:34
 シゴフミ   第03話 『トモダチ』  文伽:植田佳奈  カナカ:松岡由貴  野島要:寺島拓篤  野島辰巳:野島昭生  小竹透:...

この記事へのコメント

1. Posted by 地語津 由利   2008年01月24日 00:06
>カナカの過去。
 要と仲が良かった少女であり、小説家、
 なるほど、私はてっきりフミカがミカワ・キラメキかその関係者かと思いました
2. Posted by なっきー   2008年01月24日 00:38
4  地語津 由利さん、こんばんは!
 コメントありがとうございます。


>カナカの過去。
>〜なるほど、私はてっきりフミカがミカワ・キラメキかその
>関係者かと思いました
 えー、済みません。書き間違いです。(ぉぃ
 最初の見直しのときに気付いてませんでした。

 修正しておきました。
 私の考えでも、フミカがミカワ・キラメキです。
 ご指摘ありがとうございました。
3. Posted by 藤ゆたか   2008年01月24日 00:44
5 こんばんは。

>当選者
 多分、福音局の方で対象者を選別してるのでしょけど、この基準は物語の根底に大きく関わりそうですし、早く明確になって欲しいですね。

>加罰感情
 千川父も精神的にかなり追いつめられてしまっていたみたいですし同乗はしますけど手段が悪すぎましたね。

>閉塞感
 千川が自殺したと電話を受けた時、ゲームのキャラクタが壁にぶつかったまま、攻撃を受け続けている画面が映りますが、まんまあんな感じですか(--;

>死んだ誰かが彼女にあの銃を託した
 撃ってから自殺してシゴフミとして託されたのか、シゴフミとして託されてから撃って自殺したのかで話が随分変わりそうです。
4. Posted by なっきー   2008年01月24日 01:01
4  藤ゆたかさん、こんばんは!
 コメントありがとうございます。


>当選者
>福音局の方で対象者を選別してるのでしょけど、この基準は物語
>の根底に大きく関わりそうですし、早く明確になって欲しい
 同感です。
 恐らくは配達人より希望が多いから抽選で、といったことなのだとは思うのですが、 『全ての死者からランダムに選ばれます』 とかだと全然意味が違ってきますよね。

>加罰感情
>千川父も精神的にかなり追いつめられてしまっていたみたい〜
 恐らく、ですが、一部マスコミが家庭内に虐待があった 『に違いない』 といった主張や取材をしたのではないか、そんな風に思います。
 …何か異様にリアルなんですが、この辺(汗)。

(続きます)
5. Posted by なっきー   2008年01月24日 01:02
4 >閉塞感
>〜ゲームのキャラクタが壁にぶつかったまま、攻撃を受け続けて
>いる画面が映りますが、まんまあんな感じですか(--;
 なるほど…、あれは閉塞状態のイメージ映像でもあった、と…。
 それはありそうですね。

>>死んだ誰かが彼女にあの銃を託した
>撃ってから自殺してシゴフミとして託されたのか、シゴフミとし
>て託されてから撃って自殺したのかで話が随分変わりそうです。
 これはただの想像ですが、キラメキが父から逃れたがっていることを知った、要とキラメキ共通の友人がどうにかして銃を手に入れ、ミカワ父を殺そうとして…、

 返り討ちにあったのではないかと思っています。

 その人物は死後もキラメキを救うことだけを願い、シゴフミにはメッセージではなく、モノを送ることを望んだのかもしれません。
 送られたキラメキはその意味を理解し、父を殺して、自らにも銃口を向けたのではないかと思います。
6. Posted by 地語津 由利   2008年01月24日 17:40
こんばんは、修正ありがとうございます

>当選者
 生まれる前の赤ん坊が当選するくらいですから判断基準がさっぱりです

>野島要
 よく見てみるとこの人オープニングに出ています

>散弾銃
 修正したそうですが描写がないほうが不気味に感じるのは皮肉です
7. Posted by なっきー   2008年01月24日 18:49
4  地語津 由利さん、こんばんは!
 コメントありがとうございます。


>修正
 この手の勘違い+初回の見直しでも気付かない、というのは実はよくやってしまいます(汗)。
 ありがとうございました。

>当選者
>生まれる前の赤ん坊が当選するくらいですから判断基準が〜
 胎児にも認識能力や思考能力は、ある程度成長していればあるようです。
 堕胎手術するような段階でそれらがあるかはわかりませんが、例えばカナカがいずれ本当に人間になるとして―― 、

 その子が堕ろされてしまったら、しかもそれがこんな下らない人物の下らない行動のせいだとしたら、呪いの一つもかけたくなるかもしれないとは思います。

>野島要
>よく見てみるとこの人オープニングに出ています
 となると、やはりキーマンなんでしょうね。

(続きます)
8. Posted by なっきー   2008年01月24日 18:49
>散弾銃
>修正したそうですが描写がないほうが不気味に感じるのは皮肉
 現実問題として、散弾銃を見るとトラウマが刺激されて危険なんて人が、こんな鬱展開デフォのアニメを観るとは全く思えないわけで(苦笑)。

 つまりこれはひぐらし叩きをしたお馬鹿さんを対象にしての措置で、そうした人は 『絶対にアニメ好きではない』 ことを思えば、結果がどうあれ納得できないものがあります。
9. Posted by 鳳龍   2008年01月25日 22:31
こんばんは。
1話の時からもしやと思ってたのですが、どうやらこの作品の登場人物の何人かの氏名は、駅名に由来しているようです。

綾瀬・町屋は東京地下鉄千代田線(余談ですが、私はこの千代田線のマニアですw)、小竹(向原)、千川、要(町)は東京地下鉄有楽町線です。

因みに、小竹向原・千川・要町の三駅は連接しているのですが、綾瀬と町屋は、間に北千住という駅が挟まってます。これは果たして偶然か。

美川は北陸本線、野島(公園)は横浜新都市交通の駅のようです。
ただミカワは、他に室蘭本線の三川、磐越西線の三川の可能性もありますが。
10. Posted by 鳳龍   2008年01月25日 22:46
>散弾銃
流石にちょっとあからさまなボカシでしたね。例の事件の時期次第では、それを荒っぽくぶっ放して、しかも既に警告累積だった某作品もレッドカードだったのかも…。

>当選者
有り体に言えば、この作品でシゴフミを出せていた人はその資格があった、得られたのだと。
尤も現時点では、凶悪親父から水子まで幅が広く、「当選」の条件がイマイチ掴めませんが。

>人間は壊れてる
だとすると、1・2話が身を穢された挙句親殺しに走った綾瀬明日奈の話だった、というのはやはり必然の伏線ですかね。フミカはどういう思いであのベッドの部屋を眺めていたのか。
11. Posted by 鳳龍   2008年01月25日 23:00
>ノジさん
2話で出てきた刑事ですね。
そしてその息子要はキラメキ(=フミカ?)と繋がりがあったと。
そういえば2話のロケットを打ち上げたビルで、「ここは昔青空遊園地でよく息子をつれてきた」と言ってましたっけ。

>理由なんてなかったんだ
ふと、推理をまず相応の動機ありきに求めるのは愚考、というのを思い出しました。

>だって、友達だから
本人が言う通り、父は別段虐待とかはしていなかったのでしょう。むしろ過保護なくらいにかわいがっていたのかも。
でもシゴフミの宛先は肉親の彼ではなく友達の透だった。
これが意味するのは…。
12. Posted by なっきー   2008年01月26日 01:24
4  鳳龍さん、こんばんは!
 コメントありがとうございます。


>どうやらこの作品の登場人物の何人かの氏名は、駅名に由来
 そうでしたか!
 その辺は、鉄道に詳しいか地元じゃないとわからないですね。

>〜(余談ですが、私はこの千代田線のマニアですw)
 何と! 二回目のびっくりです。

>小竹(向原)、千川、要(町)は東京地下鉄有楽町線です。
 なるほど。

>小竹向原・千川・要町の三駅は連接〜
>綾瀬と町屋は、間に北千住という駅が挟まってます。
 意図的、という気がしますね。
 近いようで、壁があった…みたいな。

(続きます)
13. Posted by なっきー   2008年01月26日 01:25
>美川は北陸本線、野島(公園)は横浜新都市交通の駅〜
>他に室蘭本線の三川、磐越西線の三川の可能性もありますが。
 これは…どれとも言えないですね。
 近くに並んでいたら、それだと思って間違いなかったのでしょうけど…。

>散弾銃
>流石にちょっとあからさまなボカシでしたね。
 細かく修正するだけの時間もなかったのでしょうね。

>例の事件の時期次第では、それを荒っぽくぶっ放して、しかも
>既に警告累積だった某作品もレッドカードだったのかも…。
 しかもスラッグ弾ですしね(笑)。

>当選者
>有り体に言えば、この作品でシゴフミを出せていた人はその資格
>があった、得られたのだと。
 何らかの条件はある…気がしますね。
 全ての死者からランダムに、という可能性もなくなったわけではありませんけど。

(続きます)
14. Posted by なっきー   2008年01月26日 01:25
>人間は壊れてる
>だとすると、1・2話が身を穢された挙句親殺しに走った綾瀬
>明日奈の話だった、というのはやはり必然の伏線ですかね。
 この3話通して、 『父親』 がキーワードにもなっています。
 その現代では人間が壊れているというのと併せて、ここまでテーマやキーワードがうまく暗示されている気はしますね。

>フミカはどういう思いであのベッドの部屋を眺めていたのか。
 恐らく自分では無感情 『のつもり』 だと思います。
 しかし、深層ではどろどろしたものが蠢いている…。

>ノジさん
>〜そういえば2話のロケットを打ち上げたビルで、「ここは昔
>青空遊園地でよく息子をつれてきた」と言ってましたっけ。
 確かに言ってましたね!
 そうなると、もしかしたらあの場所が今後にも登場する可能性もあるかも…?

(続きます)
15. Posted by なっきー   2008年01月26日 01:27
>〜ふと、推理をまず相応の動機ありきに求めるのは愚考、〜
 私はそう思っています。
 少なくとも、 『名探偵』 が動機で犯人を絞り込んじゃダメでしょ、と(笑)。

 余所様を見る限り、大輝の 『動機』 は結構多くの人に理解されなかったようです。
 『死ぬからには理由があるはずだ』 という、千川父と同じ場所で迷っておられる方もおられました。

 逆なんですよね。
『人は生きる理由を失ったときに死ぬ』

 …元々希薄な 『生きる理由』 しか持っていなかった大輝は、ほんの僅かな力で “飛べてしまった” 、と…。

>〜父は別段虐待とかはしていなかったのでしょう。
 私もそう思います。
 なのに一部マスコミが勝手に勘繰って、それで心情的に追い詰められたのかもしれません。

(続きます)
16. Posted by なっきー   2008年01月26日 01:28
 …それにしてもこれ、今のマスコミの悪い面が出たケースを忠実に再現しているような…(苦笑)。

>でもシゴフミの宛先は肉親の彼ではなく友達の透だった。
>これが意味するのは…。
 父親も母親も、保護者以上でも以下でもなかったのでしょう。
 ただ、大輝にとっての一番でなかったことは、父にとって間違った結末とも言い切れないとは思います。

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