2008年10月27日

地獄少女 三鼎 第四話 「兄貴」3

 憧れていた
 少しでも近付きたいと願った
 そうして僕は本当に変わることができたと思った

 仕方なかった、きっとそうなのだろう
 けれど、あの言葉が僕を苦しめる
 だから――



BIGLOBE『地獄少女』特設サイト

 こちらで無料配信が行われています。
 最新の話に更新されるのは毎週火曜0時からで、無料期間は各話1週間となっています。
 観てみようと思う方は、期間内にアクセスしてみてください。

地獄配信
 公式でWEBラジオも放送中です。


 
湯川猛 ゆかわたける

 放課後、掃除の時間に男子二人、蒲生高道八神邦彦がチャンバラごっこで遊んでいる。
 得物が水に浸した後のモップなので、飛沫が飛び散って迷惑この上ない。

 別の男子生徒、湯川猛がその脇を通り抜けていく。
 笑顔で振り返った猛は、 「危ないよ」 とだけ言った。
 その余裕ある態度に、蒲生と八神も素直に頷いてしまう。



 用務員室には三藁が集まって休んでいた。

骨女「輪入道も先生やってみればいいのに」
輪入道「いやあ、御免だよ。俺は先生なんて柄じゃねえ」
一目連「じゃ、これで。明日の実験の準備があるんで」




※ 教える側、人を導く側に立つのは、それなりの熱意と努力、そして覚悟が必要だと思います。
 いつも飄々としている輪入道には、自分には向かない荷だと思えたのでしょう。

 ……実はそういう形で、この一幕は今回のお話ともリンクしている気がします。
 かなりわかりづらいですが……。※



 蒲生と八神も今は真面目に掃除している。
 猛がバケツを持ってただ横を通り過ぎていくのを、彼らも、御景ゆずきもなぜか目で追ってしまう。

 威風堂々。
 そんな空気があった。

(……湯川くん、変わった。
 前、同じクラスだった時は……。)




仁志田晋

 気弱な少年だった猛は、同級生三人に虐められていた。
 コーラをたかられるくらいはまだ良かった。

「ところで俺今日、デートなんだけど」
「ちぇー、いいなあ」
「カネ、ねえんだ。だから湯川」
「いくら…ですか?」
「そうだな、…三万


 中学生にそんな金額が出せるはずもない。
 校舎の隙間に連れ込まれた猛は、たちまち叩きのめされていた。

「五時に駅前な」

 うずくまってしまった猛を置いて去っていく彼らは、その言葉と嘲笑を残していった。



 猛の怪我を診た女の保健医は、担任の丹下先生に伝えておくという。

「っ…ぁ……、困ります」
「何が困るの? やっぱり、転んだって嘘なのね」
「本当です。困るのは、僕の怪我でみんなに迷惑を掛けるのが嫌だから……」


 彼女は不満そうだったが、猛は、どうしてもと言うならもう保健室にも学校にも来ないと言って、出て行ってしまった。
 後には、途方に暮れる保険医が残される。



※ この 『みんな』 って家族ですよね、基本的に。
 学校で困ったことになっていると心配させたくないし、されたくないという、世間一般でもよくある 『大事になるまで気付かなかった家族』 の根源にあるのが、本人のこの感情でしょう。

 あと、ほとんどが過去シーンで綴られる今回のお話で、過去の台詞の色を青に変えていると結構鬱陶しいので、今回は変えずに行くことにします。※



ゆずき「失礼します」

「湯川ですか? 父親は銀行員、母親は専業主婦、弟が一人、至って普通の家庭ですよ」
「そうですか」
「……ああ、言われてみれば授業中にちょっとぼうっとしたところがあったような……。
 ま、今後こっちも気を付けますよ」


 ゆずきが職員室に来たとき、たまたま保険医と丹下が話をしていた。
 教師はなかなか気付けない。クラスメイトもなかなか助けられない。



 しんしんと雪降る日、物をぶつける音が響く。
 大木に裸で縛り付けられた猛の姿があった。
 雪玉をぶつけられて、俯いたままの猛が呻く。

 三人は点数でも競っているらしく、次の番の男子は作った雪玉に石を入れた

「逆転するにはこれしかないかァ。
 じゃ、このスペシャル玉で。
 よおし、当てるぜェ?」


 痛みを予想して目を逸らす猛。

 だがそこに猛然と走ってくる胴着姿があった。
 彼が雪玉を持っていた竹刀で打ち返すと、核にしていた石が、投げた本人の右肩を直撃した。

 威風堂々。
 そんな青年が声を張り上げた。

「恥ずかしくないのかッ!」
「こンのォ!」


 腹を立てた三人は殴りかかっていくが、たちまち打ちのめされ、捨て台詞を残して逃げていった。



 溜息を一つ、そして振り返った彼は猛を心配してくれたが、猛は今裸だった。恥ずかしくてうまくお礼を言えない。
 縄を解いてくれた青年は、胴着の片肌を脱いで胸板を晒した。

「恥ずかしがることはない。
 俺だって、二十一にもなって、ツルツルだッ!
 はっはっはっはっはっは!


 青年は豪快に笑った。



「タケルって、ヤマトタケルのタケルか?」
「さあ……、親に訊いたことないんで。
 でも、よく言われます。イメージと合ってないって。
 仁志田さんの下の名前は何ですか?」
「俺はシンだ。普通の普みたいな晋な」
「大学生…ですよね?」
「おう! 三年で、学部は剣道部」
「剣道部は学部じゃないでしょ?」


 冗談だったらしい。仁志田は本当は法学部で、検事を目指しているのだと言う。
 猛には、それは仁志田にぴったりだと思えた。
 しかし、そのためには司法試験に受からなければならないと言って、仁志田は帰っていく。

「頑張ってください!」
「応! 俺も頑張るから、お前も頑張れ!」


 最後に振り向いた仁志田は、そう言った。



※ やまとたけるのみこと=日本武尊もしくは倭建命。
 当然ですが、字は猛と違っています。※



 二人で甘味屋へ行き、汁粉を食べた。
 そこで猛は仁志田に剣道を勧められたが、自分には無理だと思えた。
 すると仁志田は机を叩いて膝立ちになり、言ってくる。

「強くなりたくないのかッ! このままやられっぱなしでもいいのかッ!」
「いいんです。子どもの頃から慣れてますから。
 慣れれば、大したことないですよ…」
「慣れるなッ!」
「……ぅ……、でも、社会ってそういうもんでしょ?
 仕方ないですよ、あっちはそういうことでしか、人より上に立てないんだから。
 だったら、好きにやらせます」
「…………」


 仁志田もそれ以上は言わず、溜息を吐いた。



※ 突然自殺してしまう子がいるように、実のところ、多分慣れてはいないのではと思います。
 感情を鈍らせてダメージを減らしているだけで、本当は、押し殺しているために発散できないそのダメージは、密かに心の奥底に蓄積しているのでしょう。
 だからきっと、 「慣れるな」 というのはとても正しいと思います。

 しかし一方で、力関係で逆転すればやられないという発想では、結局相手と同じ土俵に立っていることは否めません。
 じゃあ相手が3人ではなく、10人になったらどうするか?
 例えば刃物を持ち歩くような、もっと危険な相手を連れてきたらどうするか?
 ……それらに答えを出せない限り、 『力』 は答えにはなれません。答えがないまま、ただ 『立ち向かえばいい』 では文字通り屍を晒す羽目になります。

 ただ、闘志が薄い子がこの手の連中に狙われやすいのも確かで、(戦闘力ではなく)精神面を強化する意味で、武道を志すのは大きな効果があるかもしれません。※



憧憬

 季節が変わり、猛は剣道の大会を見に行った。
 どんどん勝ち上がっていく仁志田を、猛は瞳を輝かせて見ていた。

 試合後、更衣室で仁志田は真剣な表情で考え込んでいる。

「まだまだだな……」
「優勝したのに?」
「結果じゃない。結果は相手があってのものだから。
 そうじゃない。自分の場合、何かが足りん」
「そうでしょうか。十分だと思いますけど」
「何がだ」
「強いし、頭だっていいし、……ルックスも……


 猛は言い淀んで頬を染めてしまう。
 だがそれを聞いた仁志田は考え込んでしまった。

「おかしいな……、じゃあ何でモテないんだ?」
「高嶺の花…って思ってるんじゃないですか?」
「俺が!? 高嶺の花?」
「……男の人に使うのは、間違いですか?」
「いや、それは知らんが。
 ……ルックスならお前の方が上だろう!」
「そ、そんなことないですよ!」
「そうかなァ、可愛い顔してるぞ?」
「可愛いって……、僕、男なんですけど……」
「そうだったな、悪い悪い!
 しかし男なら……、
 おとこ〜なら〜、おとこ〜なら〜♪」
「な、何が言いたいんですか?」


 歌い出した仁志田は、猛に春休みに練習に付き合うように言ってきた。



※ この辺の会話、凄く笑えました。
 まあ厳密には、猛には恋愛経験値がゼロで、それどころか憧れと恋愛の境界自体が曖昧なままという未成熟さ故の流れなのでしょうけど。

 仁志田は仁志田で格好いいとは思いますが、何というか、ただ恋愛を楽しみたいという女性の対象にはならない気がします。
 そういう意味では、社会人になってからが彼のモテ期だったのかもしれません。※



 猛にとって初めての剣道。
 練習の後は、二人で大の字になって青空を見上げた。

「どうだ? 運動した後は気持ちいいだろう」
「ええ。……っ……」
「どうした?」
「目に、汗が……」
「取ってやろう」


 走る列車が二人の姿を隠す。

「取れたぞ」
「……はい……」


 猛は頬を染めて仁志田を見上げていた。



※ 「目にゴミが」 ならともかく、汗なのですが?(笑)
 目の汗くらい、自分で拭けます。

 なら仁志田は一体何を……、という路線はやめて(笑)、まあ、素直な憧れを向けてくる後輩を可愛いとは思っているのでしょう。自分で拭ける目の汗も、拭いてやろうと思うくらいに。
 そういう感情は何となく伝わるものですから、憧れを抱いていた猛もドキドキしてしまった、と。
 とりあえずそういうことで。※



 猛はこのところ、ご飯もお代わりするなど元気一杯だ。

父「猛、変わったな」
「そう?」
弟「うん、変わった」
母「いきなり剣道着欲しいと言ってきた時は、お母さんびっくりしちゃった」


 両親は仁志田へのお礼をするべきかどうかを考えているが、猛はそれを止めた。
 お礼を持っていっても受け取らない、そういう人だから。

「全てに於いて、」
父「質実剛健…、って感じか?」
「そうそう、あと、清廉潔白とか、少壮気鋭とか、その辺の四文字熟語、全部併せたような人!
 とにかく凄い人だから! あんな人、他にいない!


 雄弁な彼に家族が驚いているのにようやく気付いて、猛はご馳走様と手を合わせて食卓を立った。



※ 全ての人はオリジナルです。誰のコピーでもありません。
 つまり 『他にいない』 のは猛自身も同じで、当たり前のことに過ぎません。

 全ての人には何らかの短所があります。
 短所がないなんて期待するだけ無駄、見えているか見えていないかの差に過ぎません。

 要は短所の迷惑度と、本人の自覚と努力と、こちらがそれを受け入れるかどうかという問題なのだと思います。
 偶像を演じることを売っているアイドルはともかく、そうでない人にここまでの憧憬を向けるのは、むしろ酷というものでしょう。

 故にこのシーンは、破綻の予兆でもあるはず。
 そう思ってみていました。※



破壊

 湯川猛は変わった。
 下ろしていた前髪を上げ、胸を張って登校する様は、女子の注目と噂の的となっていた。

 虐めていた三人と廊下で行き会っても、何の変化もない。
 怯むでもなく、脅すでもなく、ただ堂々と歩いていく。
 三人は思わず道を空けていた。

 ゆずきと秋恵も、そんな猛を思わず目で追っていた。



 ゆずきは保健室に来ていた。
 どうやら風邪を引いていたらしい。保険医は、早退して病院に行くことを勧めている。
 帰ろうとするゆずきに彼女は、湯川猛がどうしてるか訊いてきた。知っているまま答える。

 元気で、今は剣道をやっているらしい。
 新学期が始まったときにはもうやっていた。

「そうなんだ…、じゃあもう虐めは……
「??」
「ぁ、何でもないの。じゃ……」


 ゆずきが帰った保健室で、椅子に座ったまま、ペンを竹刀に見立てて振る女医の姿があった。



※ いい先生じゃないですか!
 やり方にデリカシーがあるか微妙な丹下と違って、こちらに頼る分には悪いようにはならなかった気もします。※



 輪入道が焼却炉でゴミを燃やしている。
 上がる煙を、山童が楽しそうに見上げている。

「おめえ、ずっと煙見ていて飽きねえか?」
「はい」
「ならいいが……」

「ご苦労さんです。
 これ、お願いしていいッスか?」
「どっかその辺に置いときな」
「はい、宜しくお願いします!」


 猛が持ってきたゴミ袋を地面に置き、一礼して帰っていく。

「今の子だよ」
輪「ああ、あれか。今時の若いモンにしちゃあできた野郎だ」
山「うん」
骨「それに男前だし、きりっとしてるよ。……ん?」
輪「まあ俺には敵わねえがなぁ。いっひ」


 そう笑って、輪入道は歯を光らせた。



※ 猛は一目連にマークされていたようですが、それはあくまで 『虐められていたから』 なのでしょうね。
 ところが、全くの別件で地獄通信に関わることに……。※



 仁志田と猛を乗せたバスが走る。
 仁志田は車内でも勉強中だ。

 だが急に小六法を閉じてしまう。バス酔いらしい。
 閉じた本で自分を扇ぎ始める仁志田を見て、猛は窓を開けた。

「でも、大変ですね。その、ロースクールの適性試験って、難しいんですか?」
「適性試験より、その後がな」

 チンピラが一人、席を立って車内を歩いた。

「仁志田さんなら大丈夫ですよ! 僕、信じてます!」
「ありがとう、頑張るよ」




 バスが急停車した。
 バスの前に幼女が乗った三輪車があった。

きくり「だーれかー、背中のネジ巻いてー!」

 近くに止まっていたバイクから降りてきた青年が巻いてやると、きくりは手を広げてキリキリと歯車を鳴らしながら向きを変え、凄い勢いで走り去っていった。



 バスが再び走り出したとき、それは起きた。
 急停車したために、長髪に眼鏡のサラリーマンが後頭部を痛打していた。
 彼は振り向いて、ぶつかってきた相手に 「痛いだろう!」 と食ってかかり……、そして青くなった。

「……これが当たったのか?」

 パンチパーマのチンピラはそう言って、胸元に手を入れると、ドスの刃がそこに覗いた。
 サラリーマンはそれ以上文句を言えなくなり、気のせいだと言って謝った。



 車内に鋏の音が続く。
 運転手も何も言わない。乗り合わせた乗客には僧侶もいたが、何も言わない。
 切られた髪が床に散乱している。切り方も乱暴らしく、時々サラリーマンが呻いている。

 意を決して猛が立ち上がると、動きを察したチンピラが振り向いて睨み付けてきた。
 あまりの形相に恐れを抱いて、猛はまた座ってしまう。

 ……ふと猛は、仁志田はどうなのか気になった。
 横の座席を見て――。



 仁志田は小六法を持ち上げ、それを読んでいるふりをしながら、目を見開き、がくがくと震えていた。



 和田原神社入り口。
 そんなバス停では、ゆずきと秋恵が待っていた。

 バスに手を上げるが―― 、バスはそのまま走り去ってしまう。
 ゆずきは呆然とそれを見送った。



「望み通り、頭丸めてやったぞ?」

 サラリーマンは震える声で礼と謝罪を言っている。
 仁志田の震えは大きくなる一方だ。
 チンピラは、目の前の乱雑に刈られた頭をぽんぽんと叩く。

「いいってことよ。
 おおっと、次降りるんだった」


 ブザーを押し、それをルームミラーで見た運転手が安堵の溜息を吐く。



 次の停留所に着いた。

「似合うぞ?」
「は、はい」
「おお、所々切り残しがあるようだなァ! 気になるか? 綺麗に剃ってやるか」
「そ、それは……」
「遠慮するな」


 チンピラは運転手には釣りはいいと札を投げ、そのままサラリーマンは首根っこを掴まれ、連れ出されていく。
 仁志田はずっと、小六法を読んでいるふりをしながら震えている。

 陰鬱な空気を乗せたまま、彼らを降ろしてバスが発車した。
 猛は彼らが降りたバス停を振り返っていた。



※ どうしても、特急内での強姦事件を想起します。

 ただ、あれとは違い、この場合は責任の所在は明確。
 乗客が誰も何も言わなかったとしても、運転手だけは見て見ぬふりをしてはいけないのです。迷惑客を追放するのは、客商売をする以上は義務でもあります。
 その権限は法的にも認められており、逆らう者は最早乗客と見なす必要すら無くなります。

 ……ただ、猛にとっては違ったのでしょう。
 仁志田はスーパーヒーローでなければならず、いじめっ子を堂々追い返した彼、検事となって犯罪者と戦おうという彼には、少なくとも見て見ぬふりだけはして欲しくなかった……、それはわかります。

 何しろ、猛自身が(睨まれて萎縮したとはいえ)自分の意思で動こうとしたくらいなのですから。
 憧れる姿(幻像)に近付きたいと願う人の方が、憧れられるちょっと優れた人よりもある意味強いのかもしれません。※



落日

 夕日が二人の影を長く伸ばしている。
 無言で歩く帰り道、別れる三叉路へと来た。

猛「じゃあ、ここで」
仁志田「……ぁ、ああ……」


 少し歩きかけた猛は、立ち止まったままの仁志田に背を向けたまま、言った。

「その……気にしないでください」
「……な……、何を、かな?」
「しょうがないことですから」
「しょ、しょうがなくは無…」
「そうですか」
「…………軽蔑…したか?」
「……」
軽蔑するならしてもいい! でも、一つだけ弁解させて欲しい!
 お前がいたから……」
「……!」
「お前がいたから、危ないことはできなかった!
 だって、お前を巻き込むわけにはいかないだろう?」

「……」
「……じゃ、また……」


 背を向けた猛は、険しい顔になっていた。

「さよなら」



※ そんな弁解ならしない方がマシでした!!
 自分のための弁解であって、少なくともあの場面でも闘志を持っていた猛をダシにするのは、かなり具合が悪い卑怯さと言えます。
 しかし、上で書いてきたように短所のない人間なんていないわけで、この、軽蔑されることへの恐怖と、窮地での卑怯さが仁志田の短所だったのでしょう。

 それに失望して 「さよなら」 はわかります。
 その人の短所が見えた途端に、それを受け入れがたいと感じるのはよくあること。
 でも……。↓※



 午前零時、御景ゆずきは目を覚ます。
 そして永遠の黄昏の世界を垣間見る。



 永遠に沈まない夕陽に染まる湖畔、大樹の傍で閻魔あいが剣道の面だけを被った少年と対峙している。

「一目連」
「OK、お嬢」
「受け取りなさい」


 青年は消え、代わりに出現した青い藁人形を、地獄少女が差し出している。
 受け取った猛に、あいがルールを説明している。猛もじっと藁人形を見つめ、あいの声を聞いている。

 藁人形の首の赤い糸を解けば、怨みの相手は地獄へ流される。
 しかしそこには代償があり、自らも死後に地獄へ堕ちなければならない。

 人を呪わば穴二つ。

「極楽浄土へは行けず、あなたの魂は痛みと苦しみを味わいながら、永遠に彷徨うことになるわ」
「……仕方ないね。
 でも、誰かがやらなくちゃいけないんだよね。
 悪いのはあの人だけじゃないことはわかってる。本当に地獄へ送らなきゃいけない人は、他にいるかもしれない。
 でもその人たちは、僕には関係ない。僕には、僕には!

 さよならッ!!




連『怨み、聞き届けたり』




 ベッドの上でゆずきが苦しみ始める。
 水面を抜け、幻想の奥底で地獄の蝶の繭となる。



※ 誰かがやらなくちゃいけない。
 この台詞が鍵、なんでしょうね。
 つまりは猛は、仁志田を偽善と見なし、悪を裁く資格のない悪だと考えたのでしょう。そんな仁志田の本性を知り、葬れるのは自分だけだと、そういう理屈なのだと思います。
 ですが。

「あなたにも代償を支払ってもらう。あなたの魂も地獄へ堕ちる」

 猛がこの意味をちゃんと理解していないことは明白です。
 地獄通信を使って誰かを地獄へ流そうというのは、地獄行きが確定するほどの究極の悪。……そんな 『悪人』 が他人の善悪を判断すること自体が滑稽とも言えます。

 結局、これを 「やらなくちゃいけない」 と考える猛の思考も偽善であり、その裏にあるのはやはり、 『よくも僕の期待を裏切ったな!』 という思いだとしか見えません。
 仁志田はスーパーヒーローではなく、当たり前の人間として、短所も限界もあっただけのこと。元はと言えば全て、猛の期待が、無茶なまでに大きすぎたせいに過ぎません。※



地獄コント〜地獄の川流れ

 高々と―― 、とてつもなく高く組まれた櫓の上で、四隅の内の三つを三藁が占めて見守る中、諸肌脱いだ仁志田が大太鼓を叩いている。
 ひたすら叩いている。
 周囲の虚空には灯籠が浮かんでいる。

骨「疲れたかい?」
「確かに、俺が、悪かった!」
輪「言い訳か」
「いや、そうじゃない、ただ、チャンスを、くれないか?
山「何の?」
「償いの! 検事になって償いたい! 頼む、お願いだ! 子どもの頃からの夢だったんだ! 検事になって、悪をやっつけるのが! そのために頑張ってきたんだ! なぁ、だから!」


 必死になって訴える声を、一目連はじっと目を閉じて聞いた。

「……だってさ、お嬢?」



「闇に惑いし哀れな影よ、
 人を傷付け貶めて、
 罪に溺れし業の魂――。

 イッペン、死ンデミル?」




※ 地獄流しは一時お預けなんて、閻魔あいにはそんな権限はないですよね。そもそも 「糸を解けば、私と正式に契約を交わしたことになる」 のですから、そんなことをすれば契約違反ということになります。
 あいが閻魔大王そのものではないことを別にしても、オカルト思想的には魔的霊的な存在ほど契約を反故にできないので、これは絶対的なルールとして閻魔あい自身を縛ることになります。

 あいにできる選択は、コントの有無と、するとしてどれくらいのお仕置きをするか、あとは舟の上で会話するかどうかくらいのものでしょう。
 仁志田は可哀想なターゲットではありましたが、まるっきり本人に責任がないとも言えない、そんなわけで、コントが微妙な線に落ち着いてしまったように思います。

 ……そろそろ極悪人のターゲットが欲しいかもしれません。※



 舟の上、仁志田は泣いていた。

「あのバスに乗ってた、全員が同罪じゃないか!
 ……それなのに…、どうして…俺なんかが……」


 仁志田はそのまま泣き崩れてしまった。

「……この怨み、地獄へ流します……」



※ 仁志田、違いますよ。同罪とか、全く無関係。
 地獄少女は罪を裁くのではありません。怨みを地獄へ流すのみです。
 ぶっちゃけ、どれほどの重罪を犯そうと、怨みさえ買わなかったなら、地獄少女が流しに来たりはしないのですから。

 ……もっとも、第二期以降は割とどうでもいいような怨みでも、地獄通信にアクセスできる感がある(※第一期ではアクセス拒否)ので、そんな怨みさえも買わないで生きるのは、とても難しいかもしれませんが……。※



闇の中

 湯川猛は虐められている。
 相手はあの三人組だ。

「言わなくてもわかってるだろう? チクんなよ?」
「……っ……、はい。……はい」



保険医「剣道はやめたの?」
「はい」
「どうして? せっかく変われたのに」
……僕がちょっと変わったところで、社会は何も変わりませんから。
 ふふふ……」


 髪型も戻してしまい、猫背で歩く猛の胸には地獄紋があった。
 目を閉じて俯いた彼が顔を上げたとき、口元には歪んだ笑いが浮かんでいた――。



※ 社会を変えるために自分を変える。
 そんな大層な思想は、必要ないと思います。……スーパーヒーローを志さない限りは。

 自分が決めた自分の正義を、いつでもどこでも守れるとは限りません。もちろん仁志田のように、恐怖に屈してしまうこともあることでしょう。
 けれど、その罪は罪として、それを 「間違っていた」 と認める正義感を持ち続けることが大事です。

 流された仁志田にはそれができていました。
 流した猛は、所詮社会(人間)なんてそんなものと斜に構えただけで、腐ってしまっています。

 今回のお話は、前半はガチh…っぽいのも含めて笑えたのですが、後半は微妙。
 『水は低い方に流れる』 的な安易な歪みなので、ぶっちゃければ世の中にありふれすぎている素材という気がします。
 地獄少女は元から社会派アニメな面がありますが、あまりにありふれた素材を使っても、やはり良い物はできないのかもしれません。※



次回予告

山童「名前は?」
「イイヤマミオ」
「本当にいいんですか?」
「私は教育者として誇りを持ってきて、でも今はもう、正しい道を伝えることすら許されない。声高な力に屈するしかない。
 こうなったら、私は教師として――。
 お願い、彼女を地獄へ流して」
「怨み、聞き届けたり」

あい「次回、 『うつせみ』




 今度の依頼者の先生はいい人っぽいので、ターゲットが極悪かもしれないという期待が持てる気がします。
 そろそろ、そんな質の悪いターゲットや怨みも見たいところ。

 ……でも予告を見ていると、孫娘を人形扱い?している老婆がターゲットにも見えます。
 人形扱いと言えば凄惨なのが過去にもありました(※)が、今回はどうなのでしょうね?
(※第一期第十九話 「花嫁人形」



 ともあれ、次回にも期待しています。


natsu_ki00 at 22:17│Comments(17)clip!アニメ | 地獄少女

この記事へのトラックバック

1. 【地獄少女三鼎】悔之死 「兄貴」  [ 彩賀の徒然なるままに… ]   2008年10月28日 01:30
今週の『地獄少女 三鼎』第4話「兄貴」の感想記事です。
2. 【地獄少女 三鼎】 第4話 "兄貴"  [ ヤングの行く夏、来る夏 ]   2008年10月28日 01:57
「ウホ、いい男♪」 タイトル通り、予想を裏切らないアーッ! 「地獄少女、やらないか?」 そんなこんなな第4話。 あ、今回は...
3. 地獄少女 三鼎 第四話  [ ぶろーくん・こんぱす ]   2008年10月28日 07:35
 いじめを受けていたところを助けられた湯川。その恩人、仁志田は男気溢れる文武両道
4. 地獄少女三鼎 第4話「兄貴」  [ のらりんクロッキー ]   2008年10月28日 11:27
何たる不条理… 3期、視聴者いなくなっちゃうんじゃない? 全く不可解な地獄流しに唖然… 果たして今回のケースは地獄に流すほどのことなんだろうか。 依頼者の方が地獄に流されるべきだと思うんだけど。 1期のような味は全くない3期。 うーむ。 次回次第で...
5. (アニメ感想) 地獄少女 三鼎 第4話 「兄貴」  [ ゲームやアニメについてぼそぼそと語る人 ]   2008年10月28日 15:09
地獄少女 三鼎 一 いじめられっ子の湯川猛は、ある日同級生からいじめられているところを大学生の仁志田晋に助けられる。その日を境に猛は少しずつ変わっていくのだが・・・。
6. 第4話 「兄貴」 地獄少女 三鼎 [TVA]  [ 王様の耳はロバの耳? (アナログ) ]   2008年10月28日 20:56
清廉潔白 質実剛健 理想の男性像の一つを体現したかのような、まさに「兄貴」な存在。 憧れて当然の存在が見せた弱み。 それが許せない…??.
7. 地獄少女 三鼎・第4話  [ 新・たこの感想文 ]   2008年10月29日 06:11
「兄貴」 子供っぽいことをしている同級生たちの中にあって、一人、大人っぽい少年・湯川。ゆずきは、そんな彼の姿に感慨を覚える。去年、宮.
8. 地獄少女 三鼎 第四話  [ 沖磨純雲 -おきまもとん- ]   2008年10月29日 08:50
第四話「兄貴」いじめられっ子の湯川猛が検事を志す大学生の仁志田晋との出会いから変わっていくサクセスストーリー。
9. 地獄少女 三鼎 第04話  [ 刹那的虹色世界 ]   2008年10月29日 12:45
地獄少女 三鼎 第04話 『兄貴』 ゆずきの昔のクラスメイト、湯川猛は急に変わった。イジメられっ子だった彼を変えたのは男気溢れる青年・仮..
10. 地獄少女 三鼎 第4話  [ ラブアニメ。 ]   2008年10月29日 18:11
「兄貴」 なんだかなぁ〜。 タイトルからしてBL臭が漂っていましたが、残念ながら依頼主も兄貴も私の好みとはちょっと外れていたため萌え??.
11. 『地獄少女 三鼎』 第4話 「兄貴」  [ ★一喜一遊★ ]   2008年10月29日 19:32
いじめられっ子湯川@保志さん 助けてくれたのは大学の法学部で剣道をやっている仁志田(21)@英郎さん{/3hearts/} 検事になろうとしているらしいです{/usagi/} なんてたくましくてカッコいいんだ(><){/goo/} 優勝しても「まだまだ」{/kirakira/} 強くて頭良くて...
12. 地獄少女 三鼎 4話感想 『兄貴』     [ とことん青春! ]   2008年10月29日 19:51
名前は?湯川猛尊敬していたんじゃないのか?あぁ 憧れてただから 頑張ってついていって 僕は変わったなのに まさか あんな…!信じてたのに…くそっ!地獄へ流してやる!怨み聞き届けたり 【依頼者】湯川猛@保志総一朗【ターゲット】仁志田晋 <脚本>広真紀 柴田つぐみ...
13. 地獄少女 三鼎 4話「兄貴」  [ * Happy Music * ]   2008年10月29日 23:01
今回の依頼者は、ゆずきの同級生である湯川猛。 かつて彼は、ゆずきのクラスメイトだったが、今はクラスが変わったそうで。 てか、ゆずきの宮.
14.  アニメ地獄少女三鼎(みつがなえ)第4話「兄貴」  [ 獄ツナBlog5927 ]   2008年10月29日 23:06
アニメ,地獄少女の感想です。 発言者:<IMG SRC=\"{_img_}runamaria01.gif\">→宵里、<IMG SRC=\"{_img_}marin02.gif\">→春女です。 <IMG SRC=\"{_img_}runamaria0
15. 地獄少女 三鼎 第04話 兄貴  [ なななな駄文' ]   2008年10月29日 23:27
なんて怪我しやすかったり風邪を引き易い体質の人間が多そうな学校なんだ。 こんな性的な保険医が出てきたっていうのによう、なんでさぶタイが兄貴なんだよ。 さぶタイに期待し過ぎだったのか、それほど兄貴精分は濃くなかったですね。 ほんとつるっつるですよ、まった....
16. 死んだよ・・・無意味にな・・・  [ Je pense, donc je suis. ]   2008年10月29日 23:38
>>地獄少女 三鼎 第4話「兄貴」 今日のテーマ:愛しさと切なさと心強さとその他。
17. 地獄少女三鼎#4  [ Sweetパラダイス ]   2008年10月30日 18:27
ふんふんふん匂うぞ匂うぞいじめられっ子の湯川。王子様が現れた!!『目の中にゴミが・・・あっ・・・』お約束ですか?イチャイチャされると照れるね〜湯川と仁志田が乗るバスにヤクザが。髪の毛を切り始めちゃったよー仁志田は湯川を巻き込みたくなかったみたい。でもそ...
18. 地獄少女 三鼎 4話  [ ホビーに萌える魂 ]   2008年11月01日 00:22
3 今回の地獄少女 三鼎は、理不尽な地獄流し。前回の予告から「やらないか?」の様な世界かと心配しましたけど、ソフトでしたww依頼者を保志総一朗さん、ターゲットを高橋広樹さんが演じました。
19. 「地獄少女 三鼎(みつがなえ)」第四話 〜兄者、何故自分より強し相手と対峙せぬのか〜  [ 混沌と勇気日記。 〜混沌とした情報を伝えし者By精神年齢27歳。〜 ]   2008年11月10日 03:24
三の三叉路、分かれ道。 守りたいのは己か人か、常世の夢か。 襞の乱れは三鼎、終わることない阿鼻の宴 時に分け入り扉が開く、晴らせぬ怨み晴らします―。 仁志田という青年に助けられた、いじめられっ子の湯川は、 彼の勧めで始めた剣道でいじめから脱却する。尊敬の...
 校内で男子達は、掃除そっちのけで、濡れたモップでのチャンバラごっこ【オイ!!!】  もちろん、その水滴も含めて周りの者に被害を与えてし...

この記事へのコメント

1. Posted by ゆ   2008年10月28日 05:13
こんばんは。

なんか今期ではわざと「極悪人のターゲット」を出していない気がします・・・。
地獄通信システムへの疑念を視聴者やあい、ゆずきに投げかけてるような…考えすぎですかね。
2. Posted by なっきー   2008年10月28日 20:19
4  ゆさん、こんばんは!
 コメントありがとうございます。


>なんか今期ではわざと「極悪人のターゲット」を出していない
>気がします・・・。
 四話連続で出ていないですし、仰る通りかもしれません。

>地獄通信システムへの疑念を視聴者やあい、ゆずきに投げかけ
>てるような…考えすぎですかね。
 第三期から見始める人もおられますし、 『決して勧善懲悪ではない』 ということを明確に示したいのかもしれませんね。
 仰る中でも 『ゆずきに』 というのは、確かに大きな意味がありそうな気がします。

 恐らくは、ゆずきはいずれ何か意思を固めて地獄少女の行動阻止に動き始めるのではないかとも、思えます。
 あるいは、そうしてゆずきが阻止しようとした時に初めて、 『この地獄流しを止めていいのだろうか?』 と思えるような極悪ターゲットが出てくるのかもしれません。



3. Posted by 小松   2008年10月29日 04:47
 今回は前半のホモホモしい内容はそれなりに面白かったのですが(笑)。地獄流しの説得力が足りないな、と思いました。
「猛がYAKUZAに襲われてるのを見過ごしていた」とかなら未だ納得できたのではないかと思います。
 後、こういう内容だと大変気が重くなるので。そろそろ「流されても文句が言えないド外道」の話がみたいと思いました。
4. Posted by なっきー   2008年10月29日 06:18
4  小松さん、こんにちは!
 コメントありがとうございます。


>今回は前半のホモホモしい内容はそれなりに面白かったので
>すが(笑)。
 同感です(笑)。

>地獄流しの説得力が足りないな、と思いました。
>「猛がYAKUZAに襲われてるのを見過ごしていた」とかなら〜
 確かに、それなら普通に怨みとして成立しますよね。
 作中のは、怨みと言うより 『間違った正義感』 もしくは 『ひねくれた怒り』 みたいな感じで、共感できる人というのが皆無に近かったのではないかとも思えます。

>後、こういう内容だと大変気が重くなるので。そろそろ「流さ
>れても文句が言えないド外道」の話がみたいと思いました。
 記事でも書きましたけど、流される人が善人〜普通の人の間だと、コントが手加減気味にしかならないですしね。



5. Posted by 月詠   2008年10月29日 12:48
こんにちは、なっきーさん!

>もっとも、第二期以降は割とどうでもいいような怨みでも、地獄通信にアクセスできる感がある
そうですね。今回、猛が地獄通信にアクセスできるほどの怨みがはたしてあったのかどうかがかなりの疑問です。

怨みと言う観点から考えていけば、猛は晋にある意味騙されていたとも捉えることが出来るので、そこから怨みに派生しないこともないとは思いますが……ちょっと弱かったかな、と。

これで、実は晋も猛以外の誰かをイジメていた、とかそう言う二面性の展開ならまだ判るんですけどね……。
この辺りが二期から進歩がないわけですが、それもやがて「ゆずき」と言うファクターが関わって変わってくるのかもしれませんが。
6. Posted by 紅茶カクテル   2008年10月29日 20:50
5 どうもこんばんわ。
簡単な感想ですが書きます。

まずはタイトルからそうでしたがまさにガチホモな内容でしたね。

しかもかねてからの噂どおり依頼者の猛役は保志さんでしたね。

さて今回のストーリーもやはり後味の悪い「どちらとも悪いといえない」話でしたね。

確かに仁志田の例の行為は幻滅すると思いますが世の中には完璧な人なんていないということを表していますね。でも仁志田は本当に誠実な人間だなと思いました。

そして一部で話題になっていましたあの保険医、声優さんもあの水樹奈々さんでしたし、見た目もあの人そっくりですし・・・あのイヤリングも見覚えありますし・・・巷で言われていますがやっぱりあの保険医はつぐみが成長した姿ではないでしょうか?・・・となると今後どう関わるかも楽しみですね。

さて次回はいわゆる今話題のモンスターペアレントの話ですね(やりそうだなと思っていました)どんな話になるのかも楽しみです。
7. Posted by なっきー   2008年10月29日 21:53
4  月詠さん、紅茶カクテルさん、こんばんは!
 コメントありがとうございます。



>月詠さん

>〜今回、猛が地獄通信にアクセスできるほどの怨みがはたして
>あったのかどうかがかなりの疑問です。
 第一期基準ならアクセス拒否されて終わりそうですよね。
 …あるいは、あいのそうした拒否権限も縮小されているのでしょうか。

>〜猛は晋にある意味騙されていたとも捉えることが出来るの
>で、そこから怨みに派生しないこともないとは思いますが……
>ちょっと弱かったかな、と。
 ひねくれるのまではわかりますが、逆上して激昂するには弱い感じですよね。

>これで、実は晋も猛以外の誰かをイジメていた、とかそう言う
>二面性の展開ならまだ判るんですけどね……。
 ただ当たり前に、仁志田なりの限界と短所を見せたに過ぎないですからね。

>この辺りが二期から進歩がないわけですが、それもやがて
>「ゆずき」と言うファクターが関わって変わってくるのかもしれ
>ませんが。
 そうかもしれません。
 ゆずきが地獄流しを止めようとしたとき、あいが帰ってきた裏事情も明かされそうな気がします。



(続きます)
8. Posted by なっきー   2008年10月29日 21:54
>紅茶カクテルさん

>まずはタイトルからそうでしたがまさにガチホモな内容でした
>ね。
 前半はかなり面白かったです。

>しかもかねてからの噂どおり依頼者の猛役は保志さんでしたね。
 違和感なく収まる辺り、さすがの実力だと思います。

>さて今回のストーリーもやはり後味の悪い「どちらとも悪いと
>いえない」話でしたね。
 本人に全く責任がないとは言えないけれど、流す方も問題ありすぎという…(汗)。

>確かに仁志田の例の行為は幻滅すると思いますが世の中には完
>璧な人なんていないということを表していますね。
 男女間でも言えますけど、相手に理想を投影するのは危険ですよね。
 理想像なんて裏切られるに決まってるじゃん、と思うわけで…、

>でも仁志田は本当に誠実な人間だなと思いました。
 小さな頃から検事を目指してきただけのことはあり、正義感を持ち続けていたのは間違いないと思います。
 しかしそれは、犯罪者と直接戦う警察官などの正義とは違っていた、ということなのでしょう。

>そして一部で話題になっていましたあの保険医、声優さんもあ
>の水樹奈々さんでしたし、見た目もあの人そっくりですし・・・
>あのイヤリングも見覚えありますし・・・
 やはりつぐみなのでしょうか。
 劇中で何らかの示唆がされるまでは、私は一応正体確定は保留するつもりではいるのですが…、

>となると今後どう関わるかも楽しみですね。
 もし、ゆずきが身に起きていることを相談すれば、あいの過去までも知っているつぐみなら大きな力になることは間違いありません。
 前話で地獄少女の名が出てゆずきが一瞬あいに変わるシーンがあったことを見ても、つぐみが呼びかければあいとの対話も恐らく可能だと思います。

(続きます)
9. Posted by なっきー   2008年10月29日 21:55
>さて次回はいわゆる今話題のモンスターペアレントの話ですね
>(やりそうだなと思っていました)
 社会派アニメなら、この辺は押さえておきたいところですしね。
 学校も親に迎合して、どこも悪くない先生が一人槍玉に挙げられる…なんてことになるのかも?

>どんな話になるのかも楽しみです。
 凝ったお話になるかも、という期待も持てそうですね。



10. Posted by 鳳龍   2008年10月30日 20:48
こんばんは、お久しぶりです師匠。
(勝手に師と仰いでいるだけです)

正直、今回の話はポカーン、というかええぇ?となりましたね。なにも、地獄に流すことはないじゃないかと。Bパートになるまで、一体誰が流されるのか読めませんでした。
>仁志田はスーパーヒーローでなければならず〜見て見ぬふりだけはして欲しくなかった
こう書けばわかることはわかりますけど、期待を裏切られるってむごいことなんですね。
時系列的にはこの後の出来事になる丹下先生の件もですが、どうも流される人より流す人の方がおかしい傾向が強まってますね。もっとも、
>誰かを地獄へ流そうというのは、地獄行きが確定するほどの究極の悪
↑ですから、よくぞ地獄に流した、スッとしたというある種のカタルシスを抱かせないようにしてるのでしょうね。
だから、「ターゲットが極悪」なパターンは避けるのかもしれません。
「どうでもいいような怨み」もアクセスできるようになったことといい、依頼者が悪もしくは病んでいる、つまり地獄通信とは…という収束へ…は穿ちすぎでしょうか。
11. Posted by 鳳龍   2008年10月30日 21:08
>前半はガチh…っぽいのも含めて笑えた
雪の中、仁志田が竹刀を振るって助けに来るシーンは、妙に陳腐なBGMからしてギャグではないのかと。
>二十一にもなって、ツルツルだッ!
ちょっと夕方5時(東京MX)にはアレな響きがw
>憧れと恋愛の境界自体が曖昧なまま
強烈な憧憬・愛情と失望・憎悪はコインの裏表ですからねぇ。恋愛に近かったとすれば、情を失ってしまった時、奈落に落ちるのかもしれません。
>パンチパーマのチンピラ
制作会社つながりで、きたないてっぺい☆に見えてしまいました(笑)
>斜に構えただけで、腐ってしまっています
ある意味、微妙な悪人より嫌いなパターンですね。
>地獄少女は罪を裁くのではありません。怨みを地獄へ流すのみ
なっきー先生!基本ですけど、ここ重要ですね!
12. Posted by なっきー   2008年10月30日 21:33
4  鳳龍さん、こんばんは!
 コメントありがとうございます。


>(勝手に師と仰いでいるだけです)
 うーん、私みたいなのでいいのでしょうか(汗)。

>正直、今回の話はポカーン、というかええぇ?となりました
>ね。なにも、地獄に流すことはないじゃないかと。
 太鼓を叩きながらの仁志田の訴えも、本来なら猛が聞くべき言葉でした。
 猛、まさに問答無用…(汗)。

>>仁志田はスーパーヒーローでなければならず〜
>〜期待を裏切られるってむごいことなんですね。
 猛は元から世の中全部に失望していて、仁志田はようやく見つけた立派な人…のはずだったのでしょう。
 だから彼一人に失望しただけなのに社会を見限ってしまう、そんなラストに繋がるのだと思います。

>〜丹下先生の件もですが、どうも流される人より流す人の方が
>おかしい傾向が強まってますね。
 同感です。
 個人的には、もちろんそういったもの↑も含めて、バリエーション豊かな方がいいかなあと思っています。

 そういう意味で、今期は極悪ターゲットがまだ出ていないのが残念だったり…。

>〜↑ですから、よくぞ地獄に流した、スッとしたというある種
>のカタルシスを抱かせないようにしてるのでしょうね。
 仰る通りだと思います。
 ある意味反必殺というか、シリーズ構成上、最初に 『勧善懲悪ではない』 ことをはっきり示そうという意図があるのでしょうね。

 これは視聴者にも、ゆずきに対してもありそうです。

>だから、「ターゲットが極悪」なパターンは避けるのかもしれ
>ません。
 これも仰る通りかもしれません。↓

(続きます)
13. Posted by なっきー   2008年10月30日 21:36
 そういう方向から見ていくと、(第1期でもそうした流れはありましたが)ゆずきが地獄流し断固阻止を決意した辺りで、 『これを止めて本当にいいのか?』 と思えるようなひどいターゲットが来るのかもしれません。

>「どうでもいいような怨み」もアクセスできるようになったこ
>とといい、依頼者が悪もしくは病んでいる、つまり地獄通信と
>は…という収束へ…は穿ちすぎでしょうか。
 有り得ると思います。

 あるいは、最強?の怨霊あいにとって地獄の責め苦も大したことではなく、 『地獄通信を続けることこそが最悪の地獄』 なのかもしれません。
 第二期もある意味そんな感はありましたが、あいにとっての罰だからこそ 『どうでもいいような怨みでもアクセス拒否できない』 という可能性もありそうです。

>雪の中、仁志田が竹刀を振るって助けに来るシーンは、妙に陳
>腐なBGMからしてギャグではないのかと。
 本人たちにとってはともかく、傍目にはギャグですよね(笑)。

>>二十一にもなって、ツルツルだッ!
>ちょっと夕方5時(東京MX)にはアレな響きがw
 いやあ、記事でも 『どこが!?』 とか書きたくなって困りました(笑)。
 あまり自粛しないスタッフさんたちに脱帽です。

>>憧れと恋愛の境界自体が曖昧なまま
>強烈な憧憬・愛情と失望・憎悪はコインの裏表ですからねぇ。
 案外簡単に反転しますからね(汗)。
 もう一つの軸に関心・無関心があるわけですが、関心が最大になってしまうと、なかなか無関心には戻りません。

>>パンチパーマのチンピラ
>制作会社つながりで、きたないてっぺい☆に見えてしまいま
>した(笑)
 憑落し編吹いたw

(続きます)
14. Posted by なっきー   2008年10月30日 21:38
>>斜に構えただけで、腐ってしまっています
>ある意味、微妙な悪人より嫌いなパターンですね。
 凄くわかります。
 私もそういうのは嫌いですし。

>>地獄少女は罪を裁くのではありません。怨みを地獄へ流す
>のみ
>なっきー先生!基本ですけど、ここ重要ですね!
 そして 『実は閻魔あいも無感情ではない』 のもミソですね。
 ターゲットが理不尽な地獄流しに涙を流すなら、あいもやっぱり苦しんでいるに違いありません。



15. Posted by 名無し   2019年01月09日 13:11
彼を地獄に流すのは間違ってると思う。自分だって見て見ぬ振りをしたんだから、彼の事を否定する権利なんて無い。大体、あんなのバスの運転手が警察に言いに行けばいいと思う。奴が降りる時に払った千円札の指紋が何よりの証拠じゃん。バスの中にあった切られた髪とかを運転手が警察に言えばいい話。普通に考えて、地獄に流すなら、あのヤクザだって。
16. Posted by 名無し   2019年01月09日 13:15
彼は「中途半端な正義感」を持ってる兄貴が許せなかったかもしれないけど、そういうあいつだって同じじゃん、ヤクザを見てビビったんだから。悪事をして地獄に流すべき人間を流さず、検事になって法律で悪を潰す人間を地獄に流すなら、あいつもあのヤクザと同じなんじゃねぇの?
17. Posted by 名無し   2019年01月09日 13:17
でも、現実のヤクザはバスの中でああいう事を絶対にしないよ。だって、そんな事したら組本部に警察やマスコミが乗り込んで来て、「落とし前つけろ」とか言われて組長に多額の金を請求されて波紋されるもん。大体、バスの中に警察やマスコミの人間がいたら、絶対にマズイだろ。TVでニュースになるじゃん。漫画だからああいう事をするんだけどね。

この記事にコメントする

名前:
URL:
  情報を記憶: 評価: 顔   
 
 
 
Categories
Archives
Blog 内検索
Google
www を検索
このブログ内を検索
Recent TrackBacks
Recent Comments