2008年11月03日

地獄少女 三鼎 第五話 「うつせみ」4

 私は教師として、できる精一杯をしてきたつもりだった
 子どもたちもそんな私に応えてくれていると思っていた

 けれど、そんな優しい日常は唐突に終わりを告げた
 ある保護者の訪れによって――



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地獄配信
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片瀬利々香

 おとなしそうな、人形のような女生徒、片瀬利々香が化学の実験器具を載せたトレイを運んでいる。
 廊下の角で御景ゆずきと出会い頭にぶつかって、トレイが大きく揺れた。ガラスの割れる音が響く。

 見るとビーカーが一つ割れてしまっていた。
 ゆずきがしゃがみ込んで割れたガラスを拾っていると、教師の新山美和が通りがかった。

「どうしたの?」
利々香「ビーカー割れちゃって……」
「怪我はない?」
「平気です」
ゆずき「先生すみません、私が彼女にぶつかっちゃって……」
「そうじゃないんです、私が先輩に、」
「もういいから。
 御景さんも片瀬さんも、これからは気を付けてね」


 美和は、ゆずきが集めた破片を入れたトレイを受け取り、優しく微笑んで立ち去った。

ゆ「新山先生って、怒ったとこ見たことないね」
利「ホント、大人って感じですね」




 美和は化学実験室で、トレイから破片を取り出している。
 そこに一目連がやってきた。

「また生徒ですか?」
「ええ、一年生の片瀬さん。
 でも素直に謝るから、叱らないで許しちゃいました」
「片瀬はとてもいい子ですよ。勉強ぶりも真面目だし」
「親御さんがしっかりしているんでしょうねえ、きっと」




 夜、アパートの自分の部屋で、美和はテストの採点をしていた。
 深夜一時になろうという頃、電話が鳴った。

 ―― 受けてみるが、無言電話だった。



片瀬小枝子

 翌朝、美和が職員室へやってくると、何だか空気が重かった。
 みんな黙って美和を見ている。
 教頭先生に連れられて校長室へ行くと、校長先生と和装の老婆が待っていた。

教頭「失礼します。大変遅くなりまして……、連れて参りました」
校長「新山先生、こちら1−Aの片瀬利々香くんのおばあさん」
「初めまして」
「他にいうべきことがあるんじゃないですか?」


 老婆は美和と顔を合わせようともせず、言い放つ。

校長「新山先生、昨日片瀬くんを叱ったというのは本当ですか?」
「私がですか?
 いえ、そのようなことは…」
嘘おっしゃい!
 利々香は先輩がビーカーを割った責任を、あなたに押し付けられたと言ってますよ!?
「そんな……」

「校長先生は、こんな教師の横暴は黙って見過ごしてらっしゃるんですか!?」
「いえ、決してそんなことは……。
 もしそのような事実が発覚した場合は、厳正に処理いたします」
「もし? もしじゃなくて現実にそういうことが起こったんですよ!
「ちょっと待ってください! 私は片瀬さんにそんなこと…」
「この期に及んでまだ言い逃れするんですか!」
「話を聞いてください」

教頭「君は黙ってなさい!」
「とにかくあなた、まず謝るところから始めるべきじゃないの?」
教頭「新山先生!」
校長「先生、ここは一つ、教師としての責任ということで……」
「…………。

 もし私に誤解を招くような行為があったとしたら、お詫びしますが……」
「最初からそう言えばいいんです。全く図々しい!」




 小枝子が帰るときも、教頭が頭を下げて見送った。



教頭「はぁ、やっと帰ってくれました。
 新山先生、災難でしたねえ」
校長「ああいう保護者は増えてますから。
 納得はできなくても、まずは頭を下げておかないと
「……とりあえず放課後に、片瀬さんに事情を聞いてみます」
校長「くれぐれも、生徒を刺激しないようにお願いしますよ」
教頭「穏便に、穏便にね」




 美和は化学実験室で、利々香に話を聞いた。

「ごめんなさい、おばあちゃん、そんなことを言いに来たんですか」

 保護者に誤解されることはよくあるから気にしないよう言うと、利々香は、祖母は頭に血が上るととても怖くなるのだと言った。

「それじゃあ、片瀬さんからおばあちゃんにお話ししてもらえる?」
「はい、言ってみます!」


 利々香は笑顔で答えた。
 その様子を、天井に宿った巨大な一目が見ていた。



一目連「……」
輪入道「そんなに気になるのか」
「まあね」
骨女「あの剣幕、普通じゃなかったからねえ……」
山童「モンスターペアレントってやつですか?」
骨「ありゃモンスターよりたち悪いよ」
連「怪物以上って言うか、」
輪「俺たちにそんなこと言われちまっちゃあ、人間もお終いだねえ」




※ あえて言いますが、校長と教頭の選択は最悪です。
 これこそが事態をこじらせる原因と言っても過言ではないでしょう。
 下手なクレーム処理をすると、クレーマーがどんどん増長していくのです。

★クレーム処理の鉄則
・非がない件については絶対に謝ってはいけない。
・非がある件でも、その非の大きさ以上の謝罪をしてはいけない。
・土下座を要求する手合いに土下座をしてはいけない。


 ちなみに、 『穏便に』 も逆。
 『クレーマーは叩きのめせ』 。こっちが正解。
 おかしいところへはどんどん突っ込み、思い込みは遠慮無く指摘し、帰らずに居座る行為が営業妨害などに当たるとしたらこれも指摘します。
 もちろん警察への通報や、裁判を前提に考えましょう。……こちらが臨戦態勢と知ると、途端におとなしくなったりする手合いも現実にいます。

 一体どうして、厚かましい悪党には頭を下げるのが正解、みたいな空気があるのでしょう?
 悪に迎合するのも悪ではないでしょうか?
 イチャモンを付ける客に特別サービスをするのは、良質な客に対する不誠実ではないでしょうか?
 事実誤認があるがとりあえず謝っとけ、というのは相手を馬鹿にした態度ではありませんか?

 ―― だ か ら 事態が悪化するのです。



粘着

 美和の部屋で電話が鳴った。
 眠りから覚めた美和が襖の上に掛けた時計を見上げると、ちょうど深夜二時だった。
 美和は眠かったが、電話に出た。

「もしもし、どちらにお掛けですか?」
「……随分一方的なのね?」
「……! 失礼ですが、片瀬さんのおばあさまですか?」
「電話に出たら、まずは自分の名前を名乗るべきじゃないんですか?
 あなたそれでも教育者ですか?」

「片瀬さん、冷静に聞いていただけますか?」
「名を名乗りなさい!」
「……それはあなたが一番よくご存知のはずでしょ?」
「あなた? 教師が保護者をあなた呼ばわりですか」
「今が何時かおわかりですか?」
「時間なんか関係ありません。あなた教師でしょ!?
 生徒の心を傷付けておいて、自分は高いびきですか!
 この人どこまで自己中心的な人なの!?」
「私はお孫さんの心を傷付けたことなどありません!」

「あなた利々香を呼び出して言ったそうね。私に、自分は潔白だって言えって。
 呆れたわ! 生徒を脅迫するなんて!」
「脅迫!? 何を言ってるんですか?」
「ビーカーを割ったのは三年生だそうじゃないですか。
 受験でしょ? いい高校に入れてやりたいから、内申に傷が付かないように、下級生のせいにしようって魂胆なんでしょ!? わーかってますよ! あなたの汚い考えは!」


 片瀬家では、ベッドの上の利々香は耳を指で塞いでいた。
 小枝子は、美和のような教師がいる学校には利々香を通わせられないと、欠席させると言い出した。

「非常識はあなたでしょうッ!?」

 美和はそう言って電話を切り、プラグを電話機から抜いてしまった。



※ 突っ込みどころ満載。

 詐欺被害を防ぐためにも、電話を受けた側は名乗るべき時が来るまで名乗らないべきです。

 あなた=貴方、これが不満なら、無人島で一人暮らしでもするべきでしょう。
 自分は教師よりエライと錯覚している保護者サマなんて、生徒にとっても迷惑なだけです。

 教師だろうと睡眠は必要です。
 それを妨害することは、結果的に生徒に害を為す行為です。

 自己中心的な人ほど、安易に他人をそう評価します。
 つまりは自分の思うがままにならないことを、 『相手が自己中だからいけないのだ!』 と解釈するわけですね。

 この時点でも、警察の手助けを考えた方が良かった気がします。
 小枝子の行為は既に犯罪の域に入りつつあり、警察から電話での注意でもあれば、それだけでも効果がある可能性があります。

 ……ただこのシーン、利々香の反応がおかしいです。
 小枝子が美和に言い掛かりを付けているまさにその現場を押えている状態なのに、自分にとっても迷惑な電話をやめさせようともせず、放置。

 ……と、言うことは……(汗)。※



 翌朝、賽河原第四中学校の職員室では、電話を受けた教頭が平謝りに謝っていた。
 美和より先に来ていたらしい石本先生(一目連)によれば、ずーっとこんな様子だったらしい。



 生徒が登校してくる。
 校門の前には小枝子が待ち構えていて、大量にコピーしたビラを配っている。

『横暴教師を許すな』

 写真入りで、誹謗中傷を添えて書き殴られている。
 受け取ったゆずきは、秋恵と顔を見合わせていた。

「どうせあなたたちは身内のことしか考えないんだから!
 子どものことより自分たちの方が心配なんでしょうよ!」


 ビラ配りを制止に来た教師たちも、小枝子の剣幕に為す術がない。

「新山先生も大変ね」
「でも、大変なのが先生っていうか、」
「まあ先生なんだから仕方ないよね」


 これはアミーゴスの感想。
 ゆずきには何も言えなかった。



※ 通報! 通報! さっさと通報!
 幸いこの件ではゆずきという証人もいるのですから、客観的に小枝子の主張は証明されず、中傷ビラの配布などだけが形のある犯罪行為として残っているわけです。

 『穏便に』 なんて言葉はゴミ箱へ捨てましょう。
 自分が間違っていると気付かず、人の話も聞かず、わめき立てる手合いは叩きのめしてあげることこそが本人のためなのです。

 教頭も教頭です。
 事態悪化によって、この無抵抗主義の方針が間違っていたと気付かなくてはなりません。※



地獄通信

 美和が帰る頃、雨が降ってきていた。
 俯いてとぼとぼとアパートへ帰ってきた美和は、郵便受けを見て息を呑んだ。

 余った中傷ビラが、詰めこまれていた。

 『新山』 と出ているドアにも、ビラが大量に貼り付けられていた。


 美和は、努めて冷静に、一枚一枚剥がしていく。
 そのとき、隣の部屋の母娘が出てきて、この異様な様子を不思議そうに見ていた。



 気力が萎えていた。
 灯りも点けていない部屋には、くしゃくしゃに丸めた中傷ビラが散乱したままになっている。

 机に突っ伏していた美和は、顔を上げてノートパソコンを立ち上げた。
 『地獄通信』 を検索して―― 、

 現れた画面を見て、ノートパソコンを閉じた。



 その様をゆずきが見る。
 美和が顔を覆って泣き出す様を見て、深夜の自室に立ち尽くす。



 翌日、職員会議が行われている。

 両親が事故で亡くなった利々香は、それ以来祖母が一人で育ててきたため、溺愛されているのだという。
 利々香は欠席し続けていて、小枝子は、美和を免職させない限り通わせないと言ってきている。

「片瀬くんの通っていた東京の小学校にも、問い合わせてみたんですね。
 やはりあのおばあさんは、要注意人物だったようです
男性教師「担任の私には、あんな様子は見せたことはなかったんですが……」
教頭「何というか、相性のようなものじゃないですか? 先生と、新山先生の違いは」


 視線が集まるが、美和には何も答えられない。

校長「新山先生、その小学校の方もひたすら低姿勢で嵐が過ぎるのを待ったそうです。
 我々も、そうすることにしませんか?」
教頭「それがいいでしょう! あまり事を荒立てると、他の生徒の心に傷が付くことになりかねません。
 教師としては、あってはならないことです」
校長「新山先生、我々は、全員今回の件で先生に落ち度がないことを知っています」
教頭「うん、うん」
校長「みんな味方ですよ?」
教頭「うん、うん」
美和「…………」
校長「では、ここは一つ頑張って。
 皆さん、一致団結して、この難局を乗り切りましょう!」


 職員会議が終わり、最後にとぼとぼと出てきた美和を、ゆずきが待っていた。



※ 冬の後には春が来ます。
 けれど、寒さと戦おうとしない人には、先に死が訪れるかもしれません。
 誰かが傷付かなくてはならないのなら、傷付くのは元凶その人であるべきです。

 誰かを犠牲にして、 『穏便に』 済ませることは、そんなに価値があることでしょうか?

 人身御供を前提とした平和を望むのは、利己主義に過ぎないと知るべきでしょう。
 生贄を要求する怪物の方こそを叩きのめすべきなのです。※



 美和はゆずきの責任でないことを知っているが、ゆずきは、小枝子がゆずきのせいだと主張していることを知っている。
 だから美和は、単なる事故で、誰にも責任がないと諭した。

「けど、誰かを悪者にしたくて仕方ない人がいる。……それだけのことよ」
「先生……」
「教師って、いつからこんな職業になっちゃったんだろう……。
 何があっても本音も言えなくて、間違ってるってわかってても頷かなくちゃいけなくて、会社勤めの友達にそう零したら、そんなの社会人なら当たり前だって言われた。
 けれど現実を生きる知恵を教えることと、理想を教えることは違うと思うの。
 教師って理想の世界に住んでないといけないと思ってた。
 ……でも間違っていたわ。どこにいても現実なんだって、今度のことで思い知らされた。

 難しい?」
「ぅ、うん……」
「ありがと、心配してくれて。
 生徒も先生たちも、みんな自分のことしか考えないんじゃないかって、疑心暗鬼になってた。救われたわ。
 これから片瀬さんの家に行って、おばあさんとお話してくる。それでダメなら……


 美和はそこで話を打ち切り、ゆずきにも教室へ帰るように言った。



※ 「ぅ、うん」 のゆずきが何か可愛いです(笑)。

 午前零時の霊視で見たから、何とか新山先生の悩みを取り除けないかと、 『私のせいだから』 と責任をかぶりに来たわけですね。
 でも美和自身がそういう解決を望まなかったし、ゆずきも他に特に思い付かなかった、それに美和が 「救われた」 と言ったことで、当面の危機は回避できたと、そう思ってしまったのでしょう。

 あと、聖職者とは言いますが、聖人になる必要はないと思うんですよね。
 怒るべきときには怒り、不条理な言い掛かりを付けてくる保護者と裁判沙汰になることだってあっていい、と思います。先生が馬鹿親の犠牲になれば、結局はその分だけ、子どもが立派な教育を受ける可能性が削れていくのですから。



悪魔

「もう切れる〜巻いて巻いて」
「はいはい」
「ぶ〜ん」


 きくりは用務員室の前をキコキコと走り回り、ネジが切れそうになっては山童に巻いてもらっている。

「教師も因果な商売になっちまったなあ……」
山「僕も先生だけはごめんだな。骨女さんも一目連さんも大変ですね」
「ふっふふ、あれはあれで、別の因果だ」

「巻いて巻いて〜」
「お前一体何周する気だ」




※ きくり、この新しい身体を何気に気に入ってるんじゃ……(笑)。
 走り回ってるとネジがすぐに切れるという難点はありますが、山童がいつも傍にいて巻いてくれるのなら、問題ないとも言えますし。※



 夜、美和は大きな旧家へとやってきた。
 玄関には監視カメラが設置してある。

 呼び鈴を押すと内に灯りが点り、引き戸から利々香の顔が覗いた。
 訪ねてきたのが美和だと知って、驚いた顔になっている。



 小枝子は不在だった。

「おばあちゃん、繊細なんです。
 傷付きやすいから、いつも自分にとって最悪な状況を想像して、それで誰かを敵にしておかないと、安心できないんです」
「でもね、片瀬さん、」
「……本当は、いい人なんですよ?」


 利々香はそう言って微笑み、美和は何を言えばいいのかわからなくなる。
 ふと、利々香の向こうに祖母と彼女二人の写真があることに気付いた。利々香は小枝子にとって子どもの忘れ形見の孫、本当に可愛がっているのだろう。



 じっと写真を見ていると、小枝子の声が聞こえてきた。

「ただいま。
 利々香? すぐ夕飯の支度…、あなた!」


 応接間のドアを開けて、そこで怒りの表情となる。
 美和はまずは深々と礼をするが……。

「出て行きなさい! 不法侵入で訴えるわよ!?」
「片瀬さん、話を聞いてください」
「黙りなさい! ……利々香、大丈夫?」
「おばあちゃん……」
「何言われたの? 何だって言うの、この人は?」
「…………。

 先生……、先生、おばあちゃんを黙らせないと、また嫌がらせするって
「……片瀬さん……」


 孫は庇護を求めるように祖母に抱き付き、祖母は孫を抱き返す。
 出る言葉には、美和はただ唖然とする他ない。

「それごらん! 出て行きなさ…」
「片瀬さん!?」
「出て行きなさいッ!」


 利々香は何も言わず、ただ小枝子の胸に顔を埋めて、美和と目も合わせず、何も言わない。
 ここには美和の無実を証明するものは、何もなかった。



 片瀬家を出た美和を、利々香が追ってきた。

「先生! 先生! ……ごめんなさい。
 ああでも言わないと、私……、」
「でもおばあさんに本当のことが言えるのは、肉親のあなただけでしょ?」
「でも……」
「嘘を言われて、言い掛かりを付けられて困っている先生はどうなるの?」
「…………。

 だって、先生は先生だし。
 それに、大人だから平気でしょ?

「……へ……?」


 利々香は笑っていた。



※ ……悪魔か、こいつ。
 善悪の概念が壊れています。

 ごめんなさいなんて言っていますが、これは謝罪ではないことでしょう。
 それは利々香の、いわば悪魔式処世術。
 小枝子は確かに真性基地外だとは思いますが、まだマシです。

 利々香は自分が溺愛されていることを知っていて、それを利用して小枝子を動かす術を小学生で会得したのでしょう。
 敵を排除し、敵がいなくても適当な大人を潰して、自分がそこで大人たちが顔色を窺う 『女王』 でいられるようにと行動してきたのでしょう。小学生の頃から、ずっと。

 この学校では担任もまともで、生徒にも 『敵』 はいなかった。
 そこに都合良く、 『利々香を赦した教師』 が現れたわけです。
 赦すことは美和にとっての優しさでも、女王にとっては恐らく違ったのでしょう。だから美和は、女王の威光を強化するために捧げられる生贄として選ばれたのです。

 なぜ利々香がこんな処世術を覚えたかと言えば、答えは恐らく一つしかありません。
 小枝子を焚き付ければ、 『穏便に』 済ませようと女王に平伏する教師しか小学校にはいなかったからです。

 とりあえず謝っておけば丸く収まる、なんて幻想に過ぎません。
 なぜなら、クレーマーが欲しいのは謝罪ではないからです。
 この場合はクレーマーの背後にいる悪魔、ということになりますが、同じこと。

 他の子どもを傷付けないため?
 子どもに、間違った行為の代償を見せることの何がいけないのでしょう?

 子どもにとって学校は社会の縮図。
 そこで、真性基地外の言い掛かりが必ず通ることを見せる罪深さが、なぜわからないのでしょう?

 ……この学校、教頭が一番最悪だと思いますが、とにかくその対応の愚かさがここまで事態を悪化させ、悪魔を増長させたことは疑う余地がないと思います。
 しかもこの事件後も、己の愚かさに気付かないままでしょうし……。※



地獄流し

 午前零時の帳の向こう――。
 美和は再び地獄通信にアクセスした。

「……呼んだ?」
「はっ」


 襖の隙間からの声に振り返ると、そこは永遠の黄昏の世界、朱(あけ)に染まる湖畔だった。
 大樹の前に古風なセーラー服を着た、赤い目をした少女が立っている。

「山童」
「はい、お嬢」
「受け取りなさい」


 傍らの少年が黄緑の藁人形に変じ、地獄少女は、手に収まったそれを美和に差し出した。

「あなたが本当に怨みを晴らしたいと思うなら、その赤い糸を解けばいい。
 ……話はまだ終わってないわ」


 美和は既に糸を引こうとしている。

「いいの、わかってる。私も地獄に堕ちるんでしょう? 噂で聞いたわ。
 もう心は決まってる。
 教師だからって、蔑ろ(ないがしろ)にされるのに疲れたの」
「本当にいいの?」
「みんなが私を教師だ教師だって追い詰めるなら、教師として復讐したい。
 教師が責任を持たなければならないのは、保護者じゃない。生徒の方だわ
「なら好きにすればいい」



山童『怨み、聞き届けたり』




 自室のゆずきが、制服姿で苦しみ始める。
 水面を抜け、幻想の奥底で地獄の蝶が羽化する蛹となる。



「……?? 利々香……? ……? ??」

 小枝子は、ずっと膝枕をしていた、ずっと頭を撫でていた孫娘の姿を探して、部屋を見回している。



 美和は自室に戻っている。
 指にはまだ赤い糸が絡みついていた。



※ 午前零時なのに、ゆずきはなぜ制服!?
 利々香もまだ頭を撫でられていたわけですし……。

 もしかしてゆずきは、何かあったら先生のところへ飛び出していくことも考えて、パジャマに着替えずにいたのでしょうか?

 美和のターゲットが利々香なのは当然。
 小枝子も真性基地外ですが、まだ中学生なのに悪魔という利々香の方が危険ですし、恐らく 『学校の対応のまずさで増長させた』 構造も理解したはずですし。



 今回も 「私は閻魔あい」 の名乗りは無し。
 ……こうなると、 『閻魔あいではなくなっている』 可能性も考えた方がいいのかもしれません。閻魔を名乗れる立場以外で、地獄少女を務めているという形ですね。※



消失

 次の日の夕方、美和は片瀬家へ行ってみた。
 昨日来たときは全て閉ざされたままだった二階の窓の障子が、左端だけ開けられていた。
 そこには小枝子が、ただ呆然と佇んでいる。

 ふと前を見ると、御景ゆずきが歩いてくるところだった。
 足を止め、悲しそうな表情で、じっと美和を見ている。
 美和は、安心させるように微笑みを浮かべた。

 ゆずきの視線の先、美和の胸元には、襟元から地獄紋が覗いていた。



※ 悪魔なのにー、今度こそ邪悪なターゲットなのに。
 地獄コントがありませんでした。残念。

 恐らくは 『言い掛かりを付けられ嫌がらせ』 『いわれのない中傷』 『周囲の視線の変化』 などを再現するお仕置きがされた、と思うのですが、今回のは正直見たかったです。

 ……尺の問題でしょうか?
 まあ確かに、どこでも削れる反面、どこを削っても小枝子の真性基地外っぷりの表現が目減りするわけで、かなり選択が難しいかもしれませんが……。



 さて、流行り(苦笑)のモンスターペアレントを題材に持ってきたわけですが、そのままではなく、ちょっと捻ってあるのがいい感じでした。
 ただ、怨みと同時に 『あの悪魔を世に出してはいけない』 といった意味合いも強いようで、 『極悪ターゲット&純粋な怨み』 というストレートなパターンはまたもお預けとなってます。



 一方、ゆずきは先生のアクセスを知って話しかけてみたり、午前零時にまだパジャマになっていなかったり、 『地獄流しを阻止したい』 という意識が行動に現れ始めているようです。

 依頼者の怨みの解消を狙うのもいいですが、やはりここは、あい本人との対話を試みて欲しい気がします。
 対話自体も可能だと思いますし、自分があいの依代であることをうまく利用すれば、取り引きに持ち込める可能性もあると思っています。

 今回阻止し損ねたことで、今後次第により積極的な行動が増えることも予想されますし、期待したいところです。※



次回予告

輪入道「名前は」
「セリザワユウナ」
「あの先生が好きなのか?」
「大好き。
 私は先生のそばにいたい。先生には私だけ見ていて欲しい。
 ……でも、あいつがいつも邪魔をするの。
 ……鬱陶しい奴……」
「憎いのか」
「あんな奴、いなくなればいいんだ」
「……やれやれ」

 次回、 「わたしのセンセイ」




 女生徒なので普通に考えると一目連に恋をした、となるのでしょうが、変化球が来ると予想
 お相手は骨女の方かもしれません。
 最後にもアップになってますし、基本ギャグ回っぽい感じですしね。

 多分、四藁はここをラブリーヒルズ学園(違)にしないために潜入しているのに、結果的に自分たちが怨みの原因になるのでは、彼らにとっても残念な結果になりそう。

 次回の地獄少女にも期待しています。


natsu_ki00 at 22:00│Comments(22)clip!アニメ | 地獄少女

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15. 『地獄少女 三鼎』 第5話 「うつせみ」  [ ★一喜一遊★ ]   2008年11月04日 22:52
学祭中で時間がないので、スッゴイ簡単に… いわゆるモンスター(グランド??)ペアレントのお話でした。 先生自身は何もしていないのに、「うちの子になんてことを!!!」と言われてしまうのですが…{/namida/} 結局生徒自身がおばあさんに虚言を吐いていたわけです{/fac...
16. 地獄少女 三鼎 第五話「うつせみ」  [ ぷち丸くんの日常日記 ]   2008年11月04日 23:30
校内でゆずきはビーカーなどの科学用品を運んでいた後輩の利々香と ぶつかり、その拍子にビーカーを割ってしまう。 そこに、教師の新山が現れるが、素直に謝る利々香とゆずきを怒ること なく許して、自分で割れたビーカーを片付けていた。 そこに、教師に扮した一目蓮が...
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18. 地獄少女三鼎第5話「うつせみ」  [ 自堕落学生日記 ]   2008年11月05日 10:47
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『うつせみ』
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このアニメは最近のネタから引っ張り出してくるんですね
27. 地獄少女 三鼎 5話 「うつせみ」  [ 欲望の赴くままに…。 ]   2008年11月08日 18:40
久々に気分悪いキャラ出てきた('A`)  今回は遅くなったのでキャプ無し簡易で失礼します。今回の依頼者は先生。ターゲットはモンスターペアヮ..
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 理科室から実験道具を運んでいる女学生・片瀬。  しかし、そこへ偶然にもゆずきが入ってきてしまったが為に出会いがしらにぶつかってしま...
30. いつものほのぼのまったり系・・・かと思いきや(妖)  [ ゲーム好きな若造が送る、コラムみたいなブログ ]   2011年09月26日 15:04
&lt;a href="http://www.nicovideo.jp/watch/sm15716952"&gt;【ニコニコ動画】【らぶ式モデル夏祭2011】 ネルの災難&lt;/a&gt;【ニコニコ動画】【らぶ式モデル夏祭2011】 ネルの災難浴衣着てコンビニの前に集まって花火大会へ、みたいな流れだったから、まさかラストで地獄少

この記事へのコメント

1. Posted by 小松   2008年11月03日 23:12
 今回は面白かったです。私はこれと似たケースを経験しているので、考えさせられるものがあったり。

・教師の方々(美和含む)
 本当に「やってはいけない対応」と言うか。
 あのおばあさんのやった事は明らかに犯罪ですし(流石に違法でしょう)、これはもう警察に相談すべきだったと思います。
 行き過ぎたクレーマーに泣き寝入りってのは(控えめに言って)良い選択ではないですよね。不当な行いを認めてるのと同じです。

・おばあさん
 この手のクレームはそもそも「誰の得にもならない」と思います。教師にも自分も子供も困る。
2. Posted by Mr.T   2008年11月03日 23:18
4 なっきーさん、こんばんは。

>気力が萎えていた。
証拠がこんなに多くあるのだから、ここから真っ当な方策で戦っていこうと思えたら違った結末だったのかもしれませんね。

>※ ……悪魔か、こいつ。
これは、すごいモンスタースチューデントです。

>変化球が来ると予想。
なるほど!その可能性ありですね!
私は単純に赤ジャージが逆恨みされちゃうのかと心配してましたが、イケメン教師なら仕方ないか・・・(笑)。一目連ファンの皆様に流されちゃわないように気をつけます。それでも流される時はコント必須でよろしく!(爆)

>ラブリーヒルズ学園(違)
ラブリーヒルズ青春白書ですか(違)。
中原茂さんや小杉十郎太さんが出演して下さると盛り上がりそうです(笑)。



3. Posted by なっきー   2008年11月04日 00:13
4  小松さん、Mr.Tさん、こんばんは!
 コメントありがとうございます。



>小松さん

>今回は面白かったです。私はこれと似たケースを経験している
>ので、考えさせられるものがあったり。
 何気に、非常に出来が良かった気がします。
 私は教師ではありませんがクレーム処理も経験しましたし、それ以前には、この教頭のような間違った認識・対応による被害拡大も目にしています。

 地獄少女では何もかも裏目という展開は少なくありませんが、今回のは実は、 『間違った常識によって事態がこじれる』 という物凄くリアルなお話ですよね。

>・教師の方々(美和含む)
>本当に「やってはいけない対応」と言うか。
 こちらが冷静に正論だけを口にしていれば、クレーマーも最初は腹を立てていても、次第に 『屁理屈をこねてもこいつには通じない』 とこちらを認めるようになります。
 非がないことでまで謝ってしまうと、 『自分が主で相手は使用人』 みたいな、身分の違い?みたいな勘違いがひどくなる感じです。

>あのおばあさんのやった事は明らかに犯罪ですし(流石に違法で
>しょう)、これはもう警察に相談すべきだったと思います。
 忙しい警察も、人員を投入しての捜査はともかく、電話による警告や、ちょうどパトロール中の警官による訪問とか、そういったことはちゃんとしてくれますしね。
 これも上と同じで、 『あ、こいつは泣き寝入りしないのか』 とクレーマーが悟ることで、始めて会話が可能になる面もある感じです。

>行き過ぎたクレーマーに泣き寝入りってのは(控えめに言って)
>良い選択ではないですよね。不当な行いを認めてるのと同じで
>す。
 同感です。

(続きます)
4. Posted by なっきー   2008年11月04日 00:15
>・おばあさん
>この手のクレームはそもそも「誰の得にもならない」と思いま
>す。教師にも自分も子供も困る。
 全くその通りだと思います。



(続きます)
5. Posted by なっきー   2008年11月04日 00:16
>Mr.Tさん

>>気力が萎えていた。
>証拠がこんなに多くあるのだから、ここから真っ当な方策で戦
>っていこうと思えたら違った結末だったのかもしれませんね。
 職員会議で、美和の意見を無視して 『とりあえず謝っておけ』 作戦が採用されてしまったために、それに逆行することもできなかったのでしょう(汗)。
 …可哀想です。

>>※ ……悪魔か、こいつ。
>これは、すごいモンスタースチューデントです。
 私が子どもの頃、私が何か?したとかで親が怒鳴り込んできた家がありまして、まあ結果はそこの子が嘘を言っていたわけですが、実際にそういう処世術を身につけてしまう子は存在するんですよね。
 『うちの子に限って嘘をつくはずがない』 が親馬鹿の馬鹿成分なのだと、私は幼くして悟ったものです(苦笑)。

>>変化球が来ると予想。
>なるほど!その可能性ありですね!
 その方が面白そうですし。(ぉぃ

>私は単純に赤ジャージが逆恨みされちゃうのかと心配してまし
>たが、イケメン教師なら仕方ないか・・・(笑)。
 美男美女でお似合いだし…むきーッ!
 ってやつです(笑)。

>一目連ファンの皆様に流されちゃわないように気をつけます。
>それでも流される時はコント必須でよろしく!(爆)
 コント無しだと、がっくりしながら流されることになりそうです。

>>ラブリーヒルズ学園(違)
>ラブリーヒルズ青春白書ですか(違)。
 それはそれで面白?そうですけど(笑)。

>中原茂さんや小杉十郎太さんが出演して下さると盛り上がり
>そうです(笑)。
 楽しそうです。



6. Posted by いいちこ   2008年11月04日 00:50
こんばんは。
「とことん青春!」のいいちこです。

以前からこちらの考察には一目置かせて頂いておりましたが、今回は特に共感するところがあったので足跡を残させて頂きます。

私自身、今回の学校側の対応は事なかれ主義で酷いなぁ、とは思いつつも昨今の学校現場への批判の多さゆえに、批判を免れるための苦肉の策だから仕方ないかなぁ、と思っていたのですが、こちらの感想を見て、今回の学校側の対応はやっぱりまずいものだと思い直した次第です。

私も同じようなクレーム処理の経験がありました。
その顧客は半ば言いがかりをつけてくるような人でして、こちらが言った事を「言っていない」とほざき、メールで書いている事を「書いていない」などとわめき散らす人でした。
こちらも平謝りで対応はしていたのですが、さすがにぶちキレ寸前でしたので、藁をもすがる思いで上司に相談したのですが、「お前の謝り方が足りない」と突っぱねられたんですね(泣)。

その事があったのでこちらの感想を見て、とてもすっとしました。
クレーマーの言いなりになっていたら、相手の思うツボである、と。
管理人さんのような方が上司だったら私の会社人生も変わっていたかもしれません(笑)。

しかし、利々香の女王様考察は見事ですね。
思わず手を叩いてしまいましたよw
また、色々と社会勉強させて頂ける感想を披露して頂ければ、と思います。
7. Posted by なっきー   2008年11月04日 18:26
4  いいちこさん、こんばんは!
 コメントありがとうございます。


>「とことん青春!」のいいちこです。
 いつもお世話になってます!

>以前からこちらの考察には一目置かせて頂いておりましたが、
>今回は特に共感するところがあったので足跡を残させて頂きま
>す。
 ありがとうございます。 ヽ(⌒ヮ⌒)ノ

>〜とは思いつつも昨今の学校現場への批判の多さゆえに、批判
>を免れるための苦肉の策だから仕方ないかなぁ、〜
 医療現場もそうですが、言い掛かり → 損害賠償請求という流れに苦しみ、萎縮してしまっていますよね(汗)。
 ただ、 『非がなくても嵐が過ぎるまでひたすら低姿勢で』 というのは、事態をこじれさせる可能性の方が高いと思います。

>私も同じようなクレーム処理の経験がありました。
 私も、自身と、上司の例と、両方を参考にしています。

>その顧客は半ば言いがかりをつけてくるような人でして、こち
>らが言った事を「言っていない」とほざき、メールで書いてい
>る事を「書いていない」などとわめき散らす人でした。
 うわあ…(汗)。災難でしたね…。
 これは、ちょっと長くなりますが、書いてしまいます。


 ビジネスメールの場合、 『相手方からの全文を引用符付きで残しておく』 『相手にもそう要請する』 ことをお勧めします。
 何度もメールが交わされると、二重三重の引用符が付いた今までのメール全てが後ろにくっついて鬱陶しいですが、この方法ならば絶対に 『書いた/書いていない』 の水掛け論にはなりません。
 相手に要請するとき、 『錯覚などが有ってはいけませんので万が一を考え云々』 と書き添えれば、そうそう反対はされないと思います。↓

(続きます)
8. Posted by なっきー   2008年11月04日 18:31

 電話とかの口頭の話だとこの手が使えませんので、重要な事柄は(上の方式の)メールで最終確認をしてから、とした方がいいかもしれません。

>〜藁をもすがる思いで上司に相談したのですが、「お前の謝り方
>が足りない」と突っぱねられたんですね(泣)。
 私の上司も 『相手に非があると思ってもとにかく謝れ』 という人でしたが、しかし、彼は現実問題として事態をこじれさせてしまっていました。

>クレーマーの言いなりになっていたら、相手の思うツボであ
>る、と。
 凄い手合いでは、(聞こえていないつもりだったのでしょうが)連れに 「ゴネればゴネるほど得をする」 とか自慢そうに口にしていた人もいました(実話)。
 …私の対応の結果、彼が得をしたと思えたかどうかはわかりませんが…。

>管理人さんのような方が上司だったら私の会社人生も変わって
>いたかもしれません(笑)。
 …ふと思ったのですが、もしかしたら、私たちの上の世代では、そういうやり方で丸く収まっていたのかもしれませんね。
 時と共に、ひたすら謝罪戦法が時代遅れになっただけなのかも…。

>しかし、利々香の女王様考察は見事ですね。
 ありがとうございます! \(≧▽≦)/

>また、色々と社会勉強させて頂ける感想を披露して頂ければ、
>と思います。
 私自身も、いただくコメントとか、余所様の記事で勉強させていただくことはとても多いです。
 そのいくらかでもお返しできていたなら幸いです!



9. Posted by 鳳龍   2008年11月04日 19:57
こんばんは。
>『極悪ターゲット&純粋な怨み』 というストレートなパターンはまたもお預け
>今後次第により積極的な行動が増えることも予想
毎回ゆずきから羽化して…パターンが延々続くのもあれですし、先週も書いた通り、乱発はしないというか、終盤に「地獄流し」を終わらせる(=シリーズ完結)展開に向けて投じる石にもってくる気がします。

>モンスターペアレント
お婆さんがただキレてるだけじゃないな、誰か吹き込んでるヤツがいるとは薄々思ってましたが…。
必然的に利々香が怪しいとはなるんですけど、深夜の電話で耳を塞いでいるシーンを「お婆さんの暴走を止められなくて諦観」とあべこべに解釈してしまいました(汗)。
真相(利々香の言動)には心底唖然としました。前回の猛と並んで「そりゃないわ」と。
この「どうしようもなさ」を予想できない詰めの甘さが、私は甘ちゃん(「そこまで堕ちてはないだろう」と淡い希望を抱きがち)なんでしょう(苦笑)
10. Posted by 鳳龍   2008年11月04日 20:26
>悪魔式処世術
ご推察通りだったとして、恐ろしいのは、我々のような俯瞰視点以外の人間(つまりは作中登場人物)には、全て「溺愛していた小枝子が悪いのさ」という構図になってしまうことなんですよね。
小学校の時も、(当然ながら)とかく目立つ側の小枝子は「要注意人物」ではあっても、利々香は「そんな基地外なお婆さんを持つ子でね…」と見逃されがちだったようですし。
穿った見方をするならば、なっきーさんの仰る「最悪のクレーマー対応」に近いものを、ずっと小枝子が利々香にしていたという構図でもあるのでしょうね。「厚かましい悪党」の芽を摘まなかったという意味で。

>女王
頼もしそうな大人に過度の期待を抱いた挙句、「あって当然の短所」に勝手に失望して斜に腐った猛。
溺愛された挙句、女王気取りの悪魔と成り果てた利々香。
ある意味、あの「女王感染者」の「あり得たかもしれない未来のIF」だなあとは思いました。アニメ賽殺し編は名作の予感(違
11. Posted by 鳳龍   2008年11月04日 20:43
>校長と教頭の選択は最悪です
そういえば、なっきーさんは最近雑記の方はお休みしてますけど、これって現実の大阪府知事さんの言動にまつわる騒動とも微妙にリンクしますね。
学校関係者があそこまで卑屈で下手なクレーム対応を「せざるを得ない」空気を醸成してしまったのは、「誰かが」そういう風にした、というべきか。
彼らが思考停止同然に陥った事自体もよくないことですが、教師を自己保身に、保護者をモンスターペアレントに追い込んだ「何か」があるとは思います。
保護者(生徒)にイチャモンつけられたら、その「何か」によって、校長ですら即「異動」ですからねえ…。

>地獄コントがありませんでした
>……尺の問題でしょうか?
別の意味で後味が悪い、と(笑)
小枝子はラストシーンの直後にぽっくり逝ってしまう気がしますが。
>ラブリーヒルズ学園(違)
今回で教師陣にも流される人と流す人が両方発生したことになり…どうなるんだこの学校(苦笑)
では。
12. Posted by なっきー   2008年11月04日 21:18
4  鳳龍さん、こんばんは!
 コメントありがとうございます。


>毎回ゆずきから羽化して…パターンが延々続くのもあれで
>すし、〜乱発はしないというか、終盤に「地獄流し」を終わら
>せる(=シリーズ完結)展開に向けて投じる石にもってくる
 なるほど、有り得る気がします。
 ゆずきの反乱?が鍵になって、シリーズそのものかはともかく、 『何かの終わりが訪れる』 辺りまでなら相当に確率が高そうです。

>>モンスターペアレント
>お婆さんがただキレてるだけじゃないな、誰か吹き込んでる
>ヤツがいるとは薄々思ってましたが…。
 お金や便宜を要求する手合いではありませんから、本当に怒っているのは確定的でしたしね。

>〜深夜の電話で耳を塞いでいるシーンを「お婆さんの暴走を止
>められなくて諦観」とあべこべに解釈してしまいました(汗)。
 確かにそういう可能性もあるのですが、それならそれで、自分から先生に謝りに行くくらいの行動があってもいいと思うのです。

>真相(利々香の言動)には心底唖然としました。
 しかも恐らく目的は 『大人が干渉して来ない空気を作るため』 なのですから、酷い話です(汗)。

>〜この「どうしようもなさ」を予想できない詰めの甘さが、私
>は甘ちゃん(「そこまで堕ちてはないだろう」と淡い希望を抱
>きがち)なんでしょう(苦笑)
 今回のは相当なレベルですしね…。
 まあ、期待と可能性を分けるようにしていると、楽観悲観とは無関係に、騙されにくくなるかもしれません。。

(続きます)
13. Posted by なっきー   2008年11月04日 21:20
>>悪魔式処世術
>〜恐ろしいのは、我々のような俯瞰視点以外の人間(つまりは
>作中登場人物)には、全て「溺愛していた小枝子が悪いのさ」
>という構図になってしまうことなんですよね。
 仰る通りだと思います(汗)。
 そういう意味で(恐らくただ1人真相を知る)美和にしか、悪魔を葬ることはできなかったとは言えそうです。

>小学校の時も、(当然ながら)とかく目立つ側の小枝子は「要
>注意人物」ではあっても、利々香は「そんな基地外なお婆さん
>を持つ子でね…」と見逃されがちだったようですし。
 これも仰る通りと思います。
 『君も大変だね』 みたいに同情さえも向けられたかもしれません。

>〜「最悪のクレーマー対応」に近いものを、ずっと小枝子が利
>々香にしていたという構図でもあるのでしょうね。
 溺愛している孫娘との関係を、何があっても壊したくないと思っていたのは間違いないでしょうしね。
 明らかに利々香に非があっても、自分が謝ったり、他の誰かのせいにしてきた気がします。

>頼もしそうな大人に過度の期待を抱いた挙句、「あって当然
>の短所」に勝手に失望して斜に腐った猛。
>溺愛された挙句、女王気取りの悪魔と成り果てた利々香。
 この2つのお話が並んでいることには、対比の意味があったのかもしれませんね。

>ある意味、あの「女王感染者」の「あり得たかもしれない未来
>のIF」だなあとは思いました。アニメ賽殺し編は名作の予感(違
 『絶対に傷付けることがあってはいけない』 なんて考え始めると、多分関係が不健康になってしまうのでしょう。
 『喧嘩するほど仲がいい』 なんて言いますが、その逆パターンというわけですね。

(続きます)
14. Posted by なっきー   2008年11月04日 21:22
>〜これって現実の大阪府知事さんの言動にまつわる騒動とも
>微妙にリンクしますね。
 最近では、女生徒を泣かせたとか騒いでいる人たちがいましたが、私的には 『何言ってんの?』 状態でした。
 ただの願望に過ぎない問いかけに橋下知事が、非常に現実的な話を、物凄く生真面目に答えたに過ぎないというのに…。

 それで傷付いたとしても、それはあまりに非現実的な願望を抱きすぎていたことに気付かせてもらえた、というだけのことですし。

>学校関係者があそこまで卑屈で下手なクレーム対応を「せざる
>を得ない」空気を醸成してしまったのは、「誰かが」そうい
>う風にした、というべきか。
 私はマスコミ叩きが好きではありません、と断って書きますが、 『常に生徒・親側を被害者として報じる』 のはそろそろいい加減にしなさいと言いたいです。
 例え、生徒が自殺しての報道だとしても、です。

 医療の問題も同じで、常に 『遺族の涙と怒り』 に最優先で時間を割きます。
 本当にいい加減にして欲しい…、と言うか、このままでは本当に教師も医師も、辞めたい職の筆頭になりかねません。

>保護者(生徒)にイチャモンつけられたら、その「何か」によっ
>て、校長ですら即「異動」ですからねえ…。
 仰るように、これは思考停止ですよね。
 真実はどうなのか、本当は誰が悪いのか考えようともせず、ただ学校に制裁を下すことだけが正義であるかのように扱われています。

>>地獄コントがありませんでした
>別の意味で後味が悪い、と(笑)
 全くです(笑)。

>小枝子はラストシーンの直後にぽっくり逝ってしまう気がします
>が。
 利々香が生き甲斐の全てだったでしょうしね…。

(続きます)
15. Posted by なっきー   2008年11月04日 21:24
>>ラブリーヒルズ学園(違)
>〜どうなるんだこの学校(苦笑)
 しかも、割とつまらない理由での地獄流しも連発してますしね…。

 ゆずきと、柴田つぐみ説が濃厚な保険医の動きに期待したいです。



16. Posted by しょう   2008年11月14日 09:03
5 利々香の髪型は妖逆門のきみどりに似ていますよな。
17. Posted by なっきー   2008年11月14日 21:29
4  しょうさん、こんばんは!
 コメントありがとうございます。


>利々香の髪型は妖逆門のきみどりに似ていますよな。
 うちはテレ東系が映らないので、残念ながらその作品は見ていないのですが、ググってみて把握。
 なるほど、確かに似てますね。



18. Posted by しょう   2008年11月16日 08:41
5 今調べたのですか?利々香ときみどりの髪型を。
19. Posted by なっきー   2008年11月16日 12:55
4  しょうさん、こんにちは!
 コメントありがとうございます。


>今調べたのですか?利々香ときみどりの髪型を。
 検索して公式サイトに行ってきました。
 まあ作品そのものを観たわけではないので、せいぜい第一印象といったところではあります。



20. Posted by しょう   2008年11月18日 15:36
5 妖逆門の公式サイトを行ったのですか?教えて下さい。
21. Posted by なっきー   2008年11月19日 01:57
4  しょうさん、こんばんは!


>妖逆門の公式サイトを行ったのですか?教えて下さい。
 これです。

あにてれ:妖逆門−ばけぎゃもん−
http://www.tv-tokyo.co.jp/anime/bakegyamon/



 ただ、私が怒ったとかではないと前置きして書きますが、そういった質問をされるのは基本的に具合が悪いです。

 この手の商業的な公式サイトは、 Google であれ Yahoo! であれ、検索さえすれば大抵一番上にあり、一瞬で見付かります。
 つまり、誰でも自力で答えがわかる質問となるわけですが、実は、答える人は答えるための手間を掛けているわけです。

『誰かが手間を掛けなければいけないのなら、その筆頭は疑問を感じた人、本人でなければならない』

 それがネット世界の原則です。
 調べるより訊く方が手間がないと言うのは、訊く人にとってだけの理屈で、それを優先するのは自己中心的と解釈されます。

 だから、検索してわかる安易な質問をする人はネット世界で嫌われる傾向がとても強いのです。
 結局、そうした人自身にとって、ネット世界の居心地が悪くなる結果を招きます。

 …なので、質問は原則として 『いろいろ努力してみたけれどどうしてもわからなかった』 時に限った方がいいと思います。



22. Posted by 蝋燭かき氷   2019年05月05日 10:52
4 お仕置きシーン無くて残念で、私と同じ意見の人がいた事で少し安心(?)しました。今回こそ罪が深い者が裁かれたと言うのになんだかやるせません。

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