2008年11月17日

地獄少女 三鼎 第七話 「うそつき」3

 仕方なかった
 あの人には俺しかいないのだから

 仕方なかった
 あの人はそんな風にしか生きられないのだから

 でも

 俺は限界だった
 もう耐えられなかった

 だから――



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犬尾篤志

 賽河原第四中学、三年A組に東京から転入生が来た。
 犬尾篤志が明るく教壇で挨拶をする。

 担任の教師から級長の鷲巣貴輝が、わからないこともあるだろうから世話をしてやってくれと頼まれ、貴輝も笑顔で返事をした。
 篤志は空いている席、貴輝の隣にやってきて、改めて彼に挨拶をした。

篤志「よろしく」
貴輝「ああ、よろしくな」




 休み時間、男子が校庭でサッカーをしていた。
 篤志はかなりうまく、東京者ということもあって、教室に残っていた女子の人気も高い。
 江上そらは、クラスが違うのにもう名前を知っていた。

「そりゃ知ってるわよ。みんな目を付けているもの」

 そらは、都会の香りがすると続けた。

秋恵「でも三年のこんな時期に転校なんて」
お母さんが病気なんだって。それで、実家があるこの町で療養してるって」


 父はと言えば、東京で働いているらしい。
 だから、母の看病は篤志が一人でしていることになる。

 篤志はそのままディフェンダーを抜き去り、見事にシュートを決めた。



 放課後になり、廊下を歩く人気者の曽根先生は、生徒から次々に挨拶をされている。
 篤志や貴輝たち男子四人も教室を出たところで、曽根に挨拶をした。

 男子の一人が彼女の胸の大きさを自分の胸の前で、手の動きで表現して笑い、四人で一緒に笑った



「なあ、ゲーセン寄ってくか?」
「おう、行く行く!」
篤志「ごめん、俺はここで」
「……あ、ああ、そうだったな」
「わりぃ」
篤「いいって! じゃあ明日な!」


 篤志は気まずくなりかけた空気を、明るい声で吹き飛ばして、そこからは走って帰った。
 その背を、真面目な顔で貴輝がじっと見ていた。



※ 前回予告でも書きましたが、篤志、目がイッてて怖いです。
 ここまでの行動自体は爽やか系ですが、何しろこれは 『地獄少女』 。人物に裏があることはザラなだけに、ここまで爽やかだとむしろ怪しくなってくるというもの。※



犬尾さくら

 御景ゆずきがスーパーで、買って帰る菓子をどれにするか考えているとき、ふと篤志が目に入った。
 冷凍食品を選んでいるようだった。



 夕暮れ時、買い物をしてから帰っている篤志は、道端で話し込んでいる主婦たちにも挨拶をして通り過ぎていく。
 主婦たちも挨拶を返し、彼の背を見ながら言った。

「偉いわねえ」
「毎日よ? 感心するわあ」


 篤志は近所では、病気の母の世話をしている少年として、もう知られていた。



 犬尾と表札のある木造の家へ帰ってきた篤志は、しかし、引き戸を開ける前に少しだけ間があった。

「…………ただいま」

 家の中は、脱いだ服も読んだ本もそのままという散らかりようだった。
 テレビではお笑い番組が流れていて、篤志の母、犬尾さくらポテトチップスを食べながら観ている。

「お帰り。遅かったじゃない。
 おじいちゃんに家賃の話、してきた?」
「…………うん。明日、振り込むって」
「ふん! 娘の私には説教ばかりなのに、孫が泣き付きゃこれだよ


 篤志はそんな毒を吐く母の方向を一度も見ない。
 ノートパソコンが乗った机に鞄を置くときも、表情は能面のように変わらない。
 思い出すのは、あの時の母との会話だ。



「嘘?」
嘘。
 私は病気、あなたはその看病をしてるってことにするんだ」
「……何で、そんなことを?」
「田舎ってのはね、都会なんかより怖いんだよ?
 旦那が蒸発して田舎に帰ってきたなんて知られたら、何言われるか……」
「無理だよ! そんな嘘つき通せないよ!
 誰かに父さんのこと訊かれたら、何て言ったら、」
「いいから! 言う通りにするんだよ!」




 篤志は鶏のモモ肉に乱暴に包丁を振り下ろして、ぶつ切りにしている。

「あっはっは、馬鹿みたい!」

 母は何もせず、ただテレビを見て笑っている。
 表情を能面のように変えないまま、篤志は包丁を振り下ろす。



※ 男の料理なんてレベルですらなかった!
 ……どう見ても全くのド素人(汗)。
 そんな子どもにご飯を作らせて、自分は片付けすらせずにテレビ見て笑ってるなんて、ダメ人間レベルMAX状態です。

 旦那に逃げられたのも、この怠惰が原因なのでは……。
 嘘に関して、篤志の当然の抗議にもすぐに声を荒げる始末ですし、逃げられてこうなったというより、それこそ肉親でもなければまともに相手できないような人ではないかと思えます。

 恐らく内心に相当な怒りの種が燻っているのに表情が変わらない篤志は、もう、相当に無理をしているのがありあり……。
 これに気付かないのも、親としてどうかと思います。※



鷲巣貴輝 わしずたかてる

 休み時間、クラスメイトに囲まれている篤志は、父について訊かれた。

「ねえねえ、お父さんどうしてるの?」
「うん、レストランいくつか経営してて、土日も休めないんだ」
「じゃ、こっちには来ないのか?」
「たまに。平日の夜とか。朝にはすぐ帰っちゃうけどね」


 篤志は明るい声で答えている。



 帰り道、近所の主婦たちからおかずのお裾分けをもらった。

「これ。食べてね」
「大変ねえ、お母さん、具合どう?
 何か困ったことがあったら、何でも言ってね?」
「……はい! どうもありがとうございます!」


 満面の笑顔で礼を述べ、皿を受け取った。



 深夜、さくらは相変わらず、ただポテチを食べるだけで何もしようとしない。

 明かりが消えた篤志の部屋では、ノートパソコンがつけられ、地獄通信に繋げられていた。
 篤志は無表情のまま、その画面を見ている。

 天井に開いた巨大な一目が、その様子をじっと見ている。



 翌日、篤志は自分の席でぼうっと考え事をしていた。
 その様子を、隣の席から貴輝がじっと窺っていた。



 帰り道、篤志はさいとうストアーに寄って、野菜を買おうとしていた。
 そこに少女の声が掛かった。

「野菜は、こっちの方が安いから……」
「ホントだ! ありがとう」


 御景ゆずきに案内され、トラックで移動販売をしている八百屋へと来た篤志は、自然な笑顔で礼を言った。

「ごめんなさい」
「……え? 何が?」
「ずっとスーパーで見掛けてて、教えてあげた方がいいかなって思ってたんだけど……」
「ああ、いいよ。
 えっと、御景…さん、だっけ? 君もよく、買い物に来るの?」
「うん、あたし、独り暮らしだから」
「ぇ?」
「お父さんが仕事で、お母さんも一緒に行ってるから、それで……」

 篤志から表情が消える。

「そっか。……いいな……」
「え?」


 ボソッと出た言葉に、ゆずきは驚く。
 そこに、貴輝も偶然やってきた。



 夕暮れの公園で、篤志と貴輝は並んでベンチに座り、話をした。

「お邪魔…だったかな」
「そういうんじゃないって。お前こそ、何やってたんだよ」
「え? ああ、ちょっと、買い物があってさ」
「八百屋に?」
「まあ、その……。
 犬尾、なんか元気…ないみたい、だから…さ、
「……!」


 貴輝の言葉は歯切れが悪かったが、篤志は思わず目を見開いていた。

「お袋さんの世話で大変なのはわかるけどさ、やっぱ気分転換も大事って言うか……。
 お前んちの近くで遊べばいいんじゃないか? 時間を決めて、あまり遅くならないようにするとか」
「…………ごめん」
「え!?」




 すっかり暗くなり、公園の街灯も光を放ち始める。

「嘘!? 何だよそれ、何でそんな嘘つかなきゃいけないんだよ!」
「…………」
「そんなのおかしいよ!」
「わかってる。でも、」
「先生に相談しよう!」
「……! 無理だ!」
「どうして!?
 お前が嘘ついてたって知ったって、みんな許してくれるって!
 言われた通りにしてただけなんだろう? 悪いのは、全部お前のお袋さんなんだから
「…………」
「ひでえよ、自分が見栄張りたいってだけで、嘘つかせるなんて!
 最悪だ! 信じらんねえ!」


 篤志は立ち上がっていた。

「悪い、今の話、忘れてくれ!」
「忘れろって……」
「じゃ」


 そのまま制止の声も聞かずに走って帰った。



 篤志が帰ると、さくらに怒鳴りつけられた。

「こんな時間まで何やってたんだい!
 あんたはあたしの看病してんだよ!? 疑われたらどうすんだ!」
「友達と一緒にいて、つい……」
友達ィ!? あんたまさか、その友達とやらに話してないだろうね?」


 思わず息を呑んだ。
 正視できず、目を逸らしてしまう。

「……話したのかい!」

 篤志は殴られ、倒れたところに馬乗りになったさくらに平手で叩かれ続けた。

「何やってたんだよ! あたしに恥かかせようってのかい! ええ!? そんなことして、どうなるのかわからないのかい!
 少しは頭使えってんだ! この! このッ!
 うっ、うぅっ……」
「……!?」


 さくらは泣き始めていた。
 篤志はただ目を見開くばかりで、どうしていいのかわからないでいる。

「……あんたまで、あんたまで私を裏切るっていうのかい……、あの男みたいに……。
 あたしにはあんたしかいないんだから、捨てないでおくれよ……、独りにしないでおくれよ……、篤志ぃ、篤志……」


 篤志には、逃げることも許されない――。



※ なるほど、ね……。
 多分さくらのこういう情緒不安定は、今に始まったことではないのでしょう。

 貴輝は一見親身になっているようですが、他人事として母親を悪者として切り捨てればいいと勧めています。
 でもそれは、さくらのこういう面を見ている肉親の篤志には、絶対の禁じ手でしかなかったわけです。

 篤志が必要としていた答えは、母親を生贄に捧げない解決でした。

 個人的には、その答えが見付かるかどうかは怪しいと思いつつも、篤志はゆずきに相談するべきだったと思います。
 これは地獄少女との関連の話ではなく、性格的な話ですね。

 篤志自身、ゆずきの前では短時間とはいえ、仮面ではない自然な笑顔を浮かべています。
 ……とは言え、この年代の男子には、同い年の女子に相談というのは難しいかもしれませんが……。※



地獄通信

 午前零時、篤志はまた地獄通信にアクセスしていた。
 意を決し、名前を書き込んで送信する。

 画面が朱の光を放ち―― 、まぶしさに閉じた目を開いた時には、そこはもう永遠の黄昏の世界だった。



「来たよ」

 沈まない陽に染まる湖畔の大樹、その前に古風なセーラー服の少女がいる。
 人外であることを示すように、瞳は血のように赤い。

「地獄少女……!」
「骨女」
「あいよ、お嬢」
「……受け取りなさい」


 地獄少女の手に赤い藁人形が現れ、篤志に差し出される。

 篤志が受け取ると、地獄少女はルールを話しだした。
 藁人形の首に巻かれた赤い糸を解けば、地獄少女と正式に契約を交わしたことになり、怨みの相手は速やかに地獄に流される。
 しかしそれには代償がある。

 人を呪わば穴二つ。
 解いた本人も死後地獄へ堕ちる。

「後はあなたが決めることよ」



 その様をゆずきが夢に見る。
 眠りから覚めて息を呑んで――。

 布団を頭から被ってしまった。
 悲しみに顔を歪ませながら……。



※ ゆずき、諦めムード。
 今回もまた怨みの相手がわからないので相談に乗るのも困難ですし、まして閻魔あいに対抗することなんて、思いつきもしないのでしょう。

 相手は明らかに人外、しかも人を地獄へ流す力を持っているとわかっているのですから、無理もありません。
 やはり、何らかのアクションを起こすためには情報が必要に思えます。

 即ち、閻魔あいとはどういった存在なのか
 ……そこに至るまでには、まだまだ道は遠そうです。※



 職員室の戸の前に、貴輝がいる。
 じっと黙って考えていた貴輝は、結局戸を開かないまま、引き返した。



 四藁ときくりが用務員室に集まり、茶を飲んでいる。

一目連「糸を引く気配は無さそうだな」
輪入道「名前を書き込んだはいいが、それっきりだ」
「藁人形は持ち歩いているようだけど」




※ つまり、 『曽根アンナ先生は突然風邪をこじらせてお休み』 しているということですね?(笑)※



 教室で篤志は献立の本を見ているが、以前と違い、誰も周囲に寄ってこない。

「……ホントなの?」
「昨日もだって! うちのお母さん高校時代一緒だったから、絶対間違いないって!」
「犬尾くんのお母さん、男の人と……、……っ!!」


 ひそひそと噂話をしていた女子が、篤志がいつの間にかこちらを向いていたことに気付いて息を呑んだ。慌てて口を押え、視線を逸らす。
 篤志は表情を変えないまま、何も言わずに本に視線を戻した。



 買い物を終えての帰り道、主婦たちの会話が聞こえてくる。

「スナックでお酒飲んでたって……」
「旦那はどうしたのよ」
「それがさ、実は捨てられて、こっちへ逃げてきたんだって!」
「……! ちょっと!」


 篤志の姿を見た一人が慌てて話を止め、主婦たちはそそくさとそれぞれの方向へ帰っていく。
 篤志は無表情のまま、俯いて歩いていく。



 夜、犬尾家から、厚化粧をしたさくらが出て行く。

「待てよ、母さん!」
「うっさいわね! 病気だからって一日中うちにいなきゃいけないってわけじゃないだろう!?」
「でも、あんまり出歩くと、……!!」


 篤志は、すぐ傍にいつの間にか険しい顔をした貴輝がいることに気付いて、息を呑んだ。
 思わず目線を逸らしてしまう。



 篤志の部屋で、貴輝と話をする。

「友達のところへ行ってくるって。その友達、漢方とかに詳しくって、それで、」
「そう言えって言われてるのか?」
「…………」
「先生に、お前のこと、言おうと思った」
「……ッ!!」
「でもやっぱり、勝手に話すのはまずいかなって」


 思わず溜息を吐いていた。
 貴輝は、先生が嫌なら誰でもいい、親戚とか、とにかく誰かに相談できないかと言う。
 だが、篤志は困ったように俯くだけだ。

「とにかく、このままじゃダメだって!
 あのお袋さんと一緒にいたら、お前、
「帰れッ! 帰ってくれッ!
 俺のことはもう放っておいてくれ!!」

「…………。
 何でだよ! お袋のこと庇ってるのか!?
 そりゃ自分の母親のみっともない話、他人に話すのは嫌だろうけど、けどさ、


 篤志に近付こうとした貴輝の足が、足元の鞄に当たった。
 中身がぶちまけられる。
 そこには赤い藁人形もあった。

 篤志は慌てて拾い、後ろを向いて貴輝から隠そうとする。
 だが、貴輝も噂は聞いていた。

「聞いたことがある……、地獄少女……。
 ……んなわけないよな、あんなのただの、噂話で、」


 そこで言葉が途切れ、貴輝は愛想笑いを浮かべることしかできない。
 篤志の顔には、見たことがないほどの怒りがあった。

「……ぉ、お前、お袋さんを……?
 …………は、はは、何考えてんだよ、馬鹿なこと考えるな、やめろよな?
 だろ? 相談するだけでいいんだよ。あんなお袋の犠牲になることないって。
 そりゃあ、お前にも悪いところはある。あんなお袋の言うこと聞いて、嘘ついてたんだからな。
 俺だったらそんなこと、……」

 篤志の怒りの表情の凄まじさに、言葉を続けられない。

「とにかくそう深刻に考えるなよ。俺も力になるからさ。
 な?」


 最後にそう言って、篤志の肩を叩いた。



 帰り道、貴輝は噂を思い出していた。

(……あの藁人形、噂では、呪いを掛けた本人も地獄へ堕ちるって聞いたことがある。
 何とかしてやらなくちゃ……、何とか……。)




※ スーパー鈍感力。
 さすがに鈍すぎます(汗)。

 善意も混じっているのも確かなのでしょうが、 『何とかしてやる』 という発想には、篤志の希望がどうなのかという視点が欠けています。※



地獄流し

 翌日、篤志は隣の席が空なのを不思議そうに見ている。
 ……その頃、貴輝は電柱の陰から犬尾家を見張っていた。



 帰り道、篤志はスーパーで1380円の肉に、じっと無表情の顔を向けている。
 買い物に来ている主婦が、ひそひそと噂話をしているのが聞こえる。

「……そう、男の人と」
「ホントに?」
「飲み屋で大騒ぎしてたんですってよ」


 ゆずきもこの店に来ていて、心配そうに篤志の背を見ている。
 篤志は肉を置いて歩いていくが、どうしても目で追ってしまう……。



 篤志が帰ってきても、 『病気で療養中』 の母はいなかった。
 携帯が鳴り始める。



 篤志は夜の繁華街に来ていた。

「何だよ、こんなところに呼び出して」
「……見ろよ」


 美人スナック 『嘘』 。
 そこのドアが開き、男女が出てきた。
 物陰から見ている篤志の目が見開かれる。

 厚化粧をしているさくらが、男に抱き付いてキスをしている。

「よせよ、こんなところで。
 ……ところでお前、聞いたぜ。あの話、本当なのかい?」
「あの話? 何の話」
「お前に、ガキがいるって」
「ハァ!? そんなのどこで聞いたのよ」
「知らねえよ! どっかだ」
「ふふ、いないわよ。
 何言ってんのよ、子どもなんているわけないじゃない
 私が信じられないの?」


 また抱き付くさくら。
 男もだんだん満更でもない表情に変わり始めている。

 篤志が、強ばった表情でこの情景を見ている。
 後ろにいる貴輝が、口元を歪めて笑う。



「くくっ、わかったろ? ああいう人間なんだ」
「…………」


 篤志は何も言わず、ズボンのポケットに手を入れ、赤い藁人形を取り出す。

「犬尾!」

 赤い糸に指を掛ける。
 滝のように汗を流し、荒い息を吐く。

「お前、まだわからないのか!
 噂通りなら、お前も地獄行きになるんだぞ!?
 あんな母親のために、お前が犠牲になる必要ない!
 先生に相談すれば、みんなわかってくれるって!!」

「うわあああぁぁぁぁッ!!」




骨女「怨み、聞き届けたり」




 ゆずきが幻想の水面を抜け、水底で蛹と化す。
 そこから地獄の蝶、閻魔あいが羽化を果たす――。



※ 何という空気を読んだ店名(笑)。

 貴輝、 『まだわからない』 のはあんただってば!
 篤志の心情がわからずに言ってしまうとしても、最低限 『地雷踏んだか!?』 という感覚は必要だと思うんですよね。

 お前が犠牲になることないって!
 これがダメなのだと、とうとう貴輝には理解できなかったようです。

 確かに原因はさくらなのですが、でも、篤志はさくらを犠牲にして自分だけを守る気が毛頭無かったのです。
 貴輝は篤志だけを 『守ってやろう』 としていて、だから、やることなすことひたすらに怒りを買っていました。

 篤志は母を切り捨てられず、かといってその行動を止めることもできず、聞こえないふり気付かないふりという 『嘘』 で自分を守るしかありませんでした。
 母を嫌いたくなかったのでしょう。
 本当に悪いのは父だと、俺までが母を責めてはいけないのだと、そう思っていたのでしょう。

 結局、本当に母が大事なら、嫌われてでも、彼女のプライドに見合うだけの行動を断固要求するべきだった、とは言えそうです。
 ……安易な嘘はいずれ必ず破綻するのですから。



地獄コント 〜地獄の川流れ

 貴輝がふと気付くと、篤志の部屋にいた。
 部屋全体が朱(あけ)に染まっている。

 貴輝の思考はついていけず、おろおろと周囲を見回すしかできない。

 突然部屋がぐらぐらと揺れ、床も壁も割れて砕け散り、支えを失った貴輝の身体は赤い闇へと落ちていく。
 悲鳴を上げながら、必死に手を上に伸ばすと、闇が晴れ、朱に染まる崖から張り出した木に触れた。
 何とか掴み、貴輝の落下は止まった。

 そこは、目も眩むほどの落差がある谷だった。
 下を見るだけで恐怖のあまり、貴輝の口から悲鳴が漏れる。



一目連「大丈夫かー!」
「た、助けて! 助けてくれーっ!」


 上に誰かいるらしいと知って、必死に叫ぶ貴輝。

山童「今、助けが来ますから!」
骨女「もうちょっとの辛抱だよ」
輪入道「諦めんじゃねえぞー」
きくり「頑張れー」
「無理だよぅ! 早く…、あ、ああぁ!」


 掴んでいる木が軋みを上げ、貴輝の身体ががくんと下がる。
 恐る恐る見上げると、崖の岩肌から根が抜け始めていた。



「……どうして、どうしてこんな目に……」
「あら、元はと言えばあんたが悪いんじゃない?」
「……ぃ……?」
連「何でこんなところに来たんだい?」
山「計画性がないんですよね」
「人情ってもんがわかってねえんだな」
「ふぁいとー、おー!」
「……な、何言って…、あああッ!」


 また根が少し抜け、貴輝の身体がそれだけ落ちる。

「大体、自分勝手ですよね」
輪「てめえのことしか見てねえんだなァ」
連「視野が狭いんだよ」
き「どんまーい!」


 貴輝にはよくわからない罵倒に、涙が出てくる。

山「何か、不潔ですよね」
連「ダサいよな、そのセンス」
輪「上辺だけ」
き「ふぁいとー!」
「人には触れられたくないことがあるんだよ」
山「独り善がり」
輪「わかんねえんだろなァ」
「無神経な奴」
輪「それに単細胞」
骨「ガサツと来て」
山「口ばかり」
骨「人付き合いが下手なのよねえ」


 貴輝はだんだん腹が立ってきた。

連「でも」
骨「あたしたちは、あんたの味方だからね」
「「「うん」」」
「フレーフレーたかてーる、フレーフレーたかてーる!
 わーい!」


「うるせえうるせえうるせえッ!!
 お前ら親切なふりして、人の不幸を楽しんでるだけだろッ!
 黙れッ! 黙れーーッ!!」




※ 何というフルボッコタイム(笑)。
 地獄コントでも、ここまで徹底した言葉責めがされるのは珍しいですね。

 ところどころに核心となる台詞も挟まっているのですが、あくまで挟まっているだけなので、貴輝がそれに気付けるとも思えなかったり。
 一番の核心は、実は最後に貴輝自身が言った言葉なのでしょうけど……。※



 バッと布が広がる音がして、ふと見上げると、童女の着物から白い布が目の前まで伸びてきていた。

「にゅふふふふ……」

 きくりは変な含み笑いをしている。
 だが、ようやく助けが差し伸べられたと、もう保ちそうもない木からきくりのふんどしに移って、貴輝はようやく安堵の溜息をついた。

「ああ、助かった…、
 あ、ああああーーッ!!
「あはははは♪」


 だが直後に、ふんどしはどんどん長さを伸ばし、貴輝は落ちていく。
 それを見て、きくりが笑う。

 絶叫しながら貴輝は、逆さまの姿勢のままの少女が目の前を同じ速さで飛んでいるの見て、目を見開いた。



「闇に惑いし哀れな影よ、
 人を傷付け貶めて、
 罪に溺れし業の魂―― 、

 イッペン、死ンデミル?」




 地獄へと舟が行く。
 涙声で嘆く貴輝に、舟を漕ぐ地獄少女は答えない。

「何でだよ……、何で……、俺はあいつのために……、あいつはダメな奴だから、俺が、俺が!
 お母さーんッ!」




※ 最後の最後に嫌な本音出た!!!(苦笑)

 相手を助けて 『やる』 ことによる優越感ですか……。それが無神経さを増す原因になっていたのかもしれませんね。
 そして、 『ダメな奴』 の希望なんてのは無視してOK、むしろ逆を行くべきだと、そんな風に考えていたのかも。※



破綻

 三年A組の級長、鷲巣貴輝は行方不明となった。
 秋恵とアミーゴスがその噂話をしている。

尾藤望「家出…かなぁ」

 ゆずきだけは、近くにいながら会話に加わることができない。
 真相を知っているから、だからただ俯くしかない。



「やあ!」

 帰り道、さいとうストアーで篤志から声を掛けられた。
 ふと彼の押すカートが目に入る。
 今までにないくらいに、食品が満載されている。野菜もあのトラックではなく、ここで買うつもりのようだった。

「あ、これ?
 今日は父さんが来るから、たまには豪勢にと思ってさ!」
「……ぇ……?」
「じゃ!」


 篤志はそのまま、カートを押して行ってしまう。
 ゆずきはきょとんとしてそれを見送った。



 夜、犬尾家には三人分の食事の用意がされている。
 瓶ビールもコップ二つを添えて、開けられる時を待っている。
 肉を焼く美味しそうな音がしている。

「何だよ! 着ていくものがないじゃないか!
 クリーニング出しとけって言ったろう!」
「…………」
「役に立たない子だよ!」
「ああ、わかったよ、母さん」

 肉を焼きながらそう言う篤志の口元は、歪んだ笑みをたたえている。

「父さん、新しいお店を出すんだよね?
 代官山だっけ……、また忙しくなるんだろうなあ……」
「篤志っ!」




 カラーンッ!



 突然、放り投げられたフライパンが、キッチンの床で音を立てる。
 癇癪を起こしていたさくらも、さすがに絶句する。

「……やめた。今夜は外食にしよう。父さんと一緒に、ね? 母さん」

 振り返った篤志の顔に、狂気の笑みが浮かぶ。

「あ…つし……」
「久しぶりだね。みんなでご飯食べるの。
 何がいいかなァ、ああ、父さんお寿司好きだったよね。
 どこかに美味しい店あるかなァ」


 さっきまで焼いていたステーキが床で湯気を上げているが、篤志はもうそちらを見ることもない――。



※ ぅゎぁ…、鬱エンド来た……(汗)。

 と言うか、前回予告時点で目がイッてると見えた篤志、実はとうに狂気に冒されていて、懸命に、僅かに残った正気にしがみついている状態だったのでしょう。
 さっきの地獄コントの、体重を支えられない木を思い出します。

 さくらも今更慌てるくらいなら、もっと篤志を大事にするべきだったのです。
 常時強烈なストレスに苛まれ、しかも友達と遊んで発散するといったこともできません。
 『病気療養中の』 自分が夜遊びして発散しなければならないと思うのなら、なぜ篤志にも癒しが必要だと、思いつきすらしないのでしょう?
 馬鹿です。……それも有害な馬鹿。



 子どもを使用人と間違えている人は現実にもいるから困りものですが、若い心は活力がある一方でとても脆く、歪んだり砕けたりもしやすいように思います。
 母を守ろうと必死に構築した嘘が、今や篤志にとっての真実にすり替わってしまったのでしょう。

 ……なぜなら、それは母に優しい世界だから。
 篤志が自分を痛めつけなくても、母が守られている世界だから……。



 嘘をつけないと言えば、ゆずきも同じ。
 だから、貴輝の行方不明の話題では、ただ黙っていることしかできません。……哀れな死者に鞭打つか、嘘をつくかの二者択一しかできないのですから。

 でも、これもそう遠からず限界が来る気がします。
 いい子だから、黙っていることでさえも罪悪感が相当あるように思うんですね。

 もしかしたら、それで切羽詰まって保険医に相談してみる、とかの展開で、話が繋がっていくのかも?※



次回予告

一目連「名前は?」
「ハツミミヨイ」
「犬が好きなんだな?」
「ねえ、何が悪いんですか? うちの子が何をしたって言うんですか!? こんないい子なのに……。
 理不尽です、無茶苦茶過ぎます!
 どうしてあんなことができるのかしら、全然わからない! 有り得ない!
 絶対赦せないですよね!? ね!?
「…………えーっと……。
 わんわんわわん♪」

 次回、 「隣」




 ヒロキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!(違
 沙英がいないのでしょうか、病んでる模様。(ぉぃ

 ……この方も、特徴的な声ですよね。

 動物虐待の話ではなく、多分逆。
 うちの子至上主義の飼い主のお話でしょう。
 ……だからこそ、一目連も返答に困ったのでしょうし。

 凄い逆恨み話が来そうです。



 次回も楽しみです。


natsu_ki00 at 23:17│Comments(15)TrackBack(30)clip!アニメ | 地獄少女

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地獄少女三鼎#7「うそつき」 地獄少女感想も本当におひさです。うまく書けるかな…
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20. 地獄少女 三鼎 第七話 うそつき  [ Time of bliss - ゲーム音楽・関連イベントの記録 ]   2008年11月22日 15:47
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21. 【地獄少女三鼎】悔之漆 「うそつき」  [ 彩賀の徒然なるままに… ]   2008年11月22日 17:28
今週の『地獄少女 三鼎』第7話「うそつき」の感想記事です。
22. 地獄少女 三鼎 第7話「うそつき」  [ 電撃JAP ]   2008年11月22日 20:31
博士「♪折れた煙草の吸い殻で〜」 助手「それは『うそ』だろ中条きよしwww」
23. 地獄少女 三鼎 第07話『うそつき』  [ 書きたいことを書いてみた(青) ]   2008年11月23日 16:42
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24. 地獄少女 三鼎  「うそつき」  [ 自由で気ままに ]   2008年11月23日 19:44
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25. 母と子の絆「地獄少女〜三鼎〜」  [ Anime in my life 1号店 ]   2008年11月23日 20:21
フロイトが心理分析に使った用語「オディプス・コンプレックス」とか「エレクトラ・コンプレックス」「オレステス・コンプレックス」などの...
26. 【地獄少女三鼎】 第7話 "うそつき"  [ ヤングの行く夏、来る夏 ]   2008年11月23日 23:02
You liar liar もう信じられないや♪ なんてスッパイんだ オトナのパラダイス♪ 「サブタイが"うそつき"なだけに  N..
27. 地獄少女 三鼎 8話感想 『隣』  [ とことん青春! ]   2008年11月25日 22:57
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 ゆずきの隣のクラスのA組に、東京から犬尾篤志という少年が転校してきた。  どうやら、母の療養の為に実家に戻ってきたらしく、彼が母の靮..
30. 地獄少女 三鼎 第7話「うそつき」  [ 狸のゴミクション ]   2008年12月21日 18:29
地獄少女 三鼎 第7話「うそつき」の感想です。       転校生の犬尾篤志とリ

この記事へのコメント

1. Posted by Mr.T   2008年11月19日 01:17
4 なっきーさん、こんばんは。

>「くくっ、わかったろ? ああいう人間なんだ」
これが一番まずかったかと、やってしまった感満点です。

>ヒロキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!(違
私も同感です!ちょっとアーニャキターとも思いました(笑)。

>……この方も、特徴的な声ですよね。
病んでるキャラクターを演じると一層凄みが増す感じですね。

>凄い逆恨み話が来そうです。
ゴミ袋がなんか怖い・・・。とんでもないストーリーを期待しちゃいます。
2. Posted by なっきー   2008年11月19日 02:06
4  Mr.Tさん、こんばんは!
 コメントありがとうございます。


>>「くくっ、わかったろ? ああいう人間なんだ」
>これが一番まずかったかと、やってしまった感満点です。
 もう、思ったとしても絶対に言ってはダメというレベルの過ちですよね(汗)。
 既に怒りを相当我慢していた篤志は、これで限界を越えてしまうことに…。

>>ヒロキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!(違
>私も同感です!ちょっとアーニャキターとも思いました(笑)。
 ( ´∀`)人(´∀` )ナカーマ
 アーニャも連想しましたけど、演技のタイプ的にヒロの方が近いかなといった印象でした。

>>……この方も、特徴的な声ですよね。
>病んでるキャラクターを演じると一層凄みが増す感じですね。
 同感です! これは実際見るのが楽しみですね。

>>凄い逆恨み話が来そうです。
>ゴミ袋がなんか怖い・・・。とんでもないストーリーを期待しちゃ
>います。
 凄いものが入っていそうですよね(汗)。
 もしあのおばさんが先に何かするのだとしても、この子の仕返しの方がとんでもないものになりそうな気がします。



3. Posted by 釣られ名人   2008年11月19日 23:17
>病んでるキャラクターを演じると一層凄みが増す感じですね。
空鍋ですね、分かります。
4. Posted by なっきー   2008年11月19日 23:49
4  釣られ名人さん、こんばんは!
 コメントありがとうございます。


>空鍋ですね、分かります。
 芙蓉楓は、予備知識無しにアニメで見たこともあって、かなり鮮烈に記憶してますね。
 喜怒哀楽では怒と哀が特に演技力が必要だと思うのですが、狂気、特にああいった(暴れるとかではない)静かな狂気も高い演技力を求める気がします。



5. Posted by 西博士   2008年11月20日 10:12
なっきーさんおはようございます

:空鍋

アレはマジでトラウマ一歩手前でしたよ(汗)

:高い演技力〜

自分の思いつく狂気キャラというと、リリなののスカ博士、自分のHNの元ネタのドクターウェスト、Fateの言峰くらいでしょうか。

:思ったとしても〜

確かに胸の内に止めておくべきですね。
まあ、それが出来ないから流されたんでしょうが。
6. Posted by なっきー   2008年11月20日 21:42
4  西博士さん、こんばんは!
 コメントありがとうございます。


>空鍋
>アレはマジでトラウマ一歩手前でしたよ(汗)
 何でそうなるのか理屈自体はわかるだけに、尚更…(汗)。

>高い演技力〜
>〜リリなののスカ博士、自分のHNの元ネタのドクターウェス
>ト、Fateの言峰くらいでしょうか。
 単に狂っているというだけだと印象に残らないですから、狂人の名キャラとなると、そこにはやはり何かそのキャラなりの信念が必要になるのだと思います。
 そうなるとやはり、そんなに数は多く残らないですよね。

>思ったとしても〜
>確かに胸の内に止めておくべきですね。
 人間はダメな方向にぶれる時もあるので、ダメな発想がつい浮かんでしまうこともあるとは思うのです。
 それを外に出さないことで人を傷付けずに済む、という思考はやっぱり必要だということなのでしょうね。

>まあ、それが出来ないから流されたんでしょうが。
 貴輝はこの性質が直らない限り、地獄少女世界ではいつか地獄行きになってしまった気がします(汗)。



7. Posted by 黒子   2008年11月22日 23:04
初めまして
いつも拝見させていただいてます

・・・といっても最近いそがしくて
あまり読めてないんですが^^;

で、もしかしたらもう書いてるかもしれませんが、
はじめのナレーションの声、ずっときくりだと思ってたのですが、YOUさんがやってるんですね。
今回はじめて気づきましたよ。

(もしかいてなかったらはやめに教えてあげたかったので書きました。
余計なお世話だったらごめんなさい。

・・・俺は今回流された奴に似てるかも?
8. Posted by 鳳龍   2008年11月23日 01:29
こんばんは。
>男の料理なんてレベルですらなかった!
私も包丁の扱いはいい加減ですが、幾らなんでも力一杯振り下ろすのは酷すぎますね。既に、内心にはやるせない「何か」がかなり蓄積してて、表層的には抑えていても節々で垣間見える、これもそのひとつな感じです。
>ダメ人間レベルMAX
完全に憶測ですが、そもそも結婚・出産もあまりよろしくない流れだったのかもしれません。父親(篤志の祖父)から「説教ばかり(でも孫は助けずにはいられない)」なのが示唆しているような。

>貴輝は一見親身になっているようですが、他人事として母親を悪者として切り捨てればいいと
ある人は、そういう考え(やり)方を「人の世の鬼」と言ってましたね。そして、↓
>篤志が必要としていた答えは、母親を生贄に捧げない解決
あぁ、ますますどこかで聞いた事のある話ですな。
「相談しよう!」というのも、時と場合によっては最善手とは限らないわけで。
>さくらのこういう面を見ている肉親の篤志
良くも悪くも、ダメであればあるほど、親しい人を見捨てられない一面はあるかと。
(続きます)
9. Posted by 鳳龍   2008年11月23日 02:06
ただ、地獄通信にアクセスして、藁人形を受け取るタイミングは若干性急すぎる感もあります。
「帰れッ!」と言った後にアクセス、流す寸前に母親を流すと思い込んだ貴輝が地獄少女の噂云々を言い出す流れの方がよかったような。

>ゆずき、諦めムード
>閻魔あいに対抗することなんて、思いつきもしない
先ほど、この次の話まで観て、彼女はまさに「傍観者」――“皆殺し編の羽入”と同じではないかと思えてきました。
把握していながら、手出しできない。否、動こうともしない。
もしもシュー神と同じなのなら、つまりは終盤で…。
ところで、ゆずきが紹介した八百屋を営むのは、輪入道と山童のような気がするのですが…。

>善意も混じっているのも確か
別のある人は言いました。「善意の押し付けは、悪意と変わらない」と。まさにそのわかりやすい示唆なのが、↓
>貴輝が、口元を歪めて笑う。
本人は悪意とは思っていなくても、視聴者には「悪意」と見えてしまう、そんな(ちょっとあざとい)演出。
人助けというのは、とてもとても難しい事なんだと思います。

>地獄コント
>き「ふぁいとー、おー!」
なっきーさん、これを太字にしてるのはもちろん梨k(ry
10. Posted by 鳳龍   2008年11月23日 02:30
ある意味、みんなに相談して協力すればハッピーな奇跡が起こる…なんてのはファンタジーと自嘲していたあの人の言葉を、皮肉たっぷりに具現化しているのが「地獄少女三鼎」という作品なんだと思います。

身内の恥をさらして、友人に救いを求めるのは難しい、というのもこの話では悪い意味でありありと。
まぁそれでもあえて相談した「彼女」の決め手になった、別の世界の記憶を引き継ぐなんて奇跡は、ありえないからこそ奇跡、なんでしょうね。
最後に、
>美人スナック 『嘘』
この店名を出したセンスに脱帽です。
11. Posted by なっきー   2008年11月23日 06:24
4  黒子さん、鳳龍さん、こんにちは!
 コメントありがとうございます。



>黒子さん

>初めまして
>いつも拝見させていただいてます
 初めまして!
 お楽しみいただければ、私も嬉しいです♪ ヽ(⌒ヮ⌒)ノ

>・・・といっても最近いそがしくて
>あまり読めてないんですが^^;
 もうすぐ師走ですしね。

>はじめのナレーションの声、ずっときくりだと思ってたのです
>が、YOUさんがやってるんですね。
 多分記事に書いてはいないですが、一応そう認識してました。

>余計なお世話だったらごめんなさい。
 いえ、お気持ちはとても嬉しく思います。

>・・・俺は今回流された奴に似てるかも?
 多分、貴輝のはお節介というのとも少し違っていた気がします。
 親切心がないということはないのでしょうが、どうも最後の言葉からして、そこに 『ダメな奴を頑張って助ける俺、格好いい』 という自己満足があったようにも思います。

 その救いの手が例えば直接のマイナスにならないことならともかく、家族関係を悪化させようというものだったわけで…。
 善意の押し付けなんて言葉では済まされない、無自覚の悪意になってしまっていたのでしょう。



(続きます)
12. Posted by なっきー   2008年11月23日 06:25
>鳳龍さん

>〜幾らなんでも力一杯振り下ろすのは酷すぎますね。既に、内
>心にはやるせない「何か」がかなり蓄積してて、表層的には抑
>えていても節々で垣間見える、これもそのひとつな感じです。
 仰る通りかもしれません。
 他にも表情やら、帰ってから母の方を見ないことやら、湧き上がる怒りや怨みを押し殺すためか、行動が歪(いびつ)になっていますしね。

>>ダメ人間レベルMAX
>完全に憶測ですが、そもそも結婚・出産もあまりよろしくない
>流れだったのかもしれません。
 なるほど(汗)。ありそうな気がします。
 父親としては仕方なく結婚したけれど、想像以上の酷さにとうとう逃げ出したくなったのかも…。

>父親(篤志の祖父)から「説教ばかり(でも孫は助けずに
>はいられない)」なのが示唆しているような。
 出戻りに対する愚痴の類ではなくて、やはりそこに説教されるに足る理由がある可能性は高そうです。

>>〜他人事として母親を悪者として切り捨てればいいと〜
>ある人は、そういう考え(やり)方を「人の世の鬼」と言っ
>てましたね。
 悪を決めて 『退治』 することで、人の世はうまく収まる、というアレですね。

>>篤志が必要としていた答えは、母親を生贄に捧げない解決
>あぁ、ますますどこかで聞いた事のある話ですな。
 やはり、(お話の傾向が全く違うとはいえ)思想的にはあれと近いものがありそうです。

>「相談しよう!」というのも、時と場合によっては最善手とは
>限らないわけで。
 少なくとも、相談相手を間違えると最悪です。
 そういう意味で、最初に貴輝に話してしまったこと(=普通の善意と錯覚したこと)が痛恨のミスと言えるかもしれません。

(続きます)
13. Posted by なっきー   2008年11月23日 06:29
>>さくらのこういう面を見ている肉親の篤志
>良くも悪くも、ダメであればあるほど、親しい人を見捨てられ
>ない一面はあるかと。
 仰る通りでしょうね。
 自分が見捨てたら相手はもう破滅しかない、そうわかっていて見捨てるのは、余程相手を毛嫌いしていないと難しい気がします。

>ただ、地獄通信にアクセスして、藁人形を受け取るタイミングは
>若干性急すぎる感もあります。
 これは恐らく、限界を超えかけている精神の安定のためでもあったのだと思っています。

 『あいつが母を捨てさせようと何か行動を始めても、俺は止められる/仕返しできる』 という状況を作って、安心したかったのでしょう。
 藁人形を受け取っても、すぐに糸を引こうという意思も見えなかったですしね。

 しかし実際には貴輝は篤志の考えていた以上に 『敵』 だったわけで、その時点で生まれた後付けの怨み(と言うより怒り?)によって、糸を引いてしまった、ということだと思います。

 篤志にはそもそも、自分が地獄へ堕ちてもいいなんて考えも、全く無かったのでしょう。
 事前の覚悟なんて全くなかったからこそ、耐えきれずに 『母と自分に優しい世界』 に逃げてしまったのではないかと…。

>>閻魔あいに対抗することなんて、思いつきもしない
>先ほど、この次の話まで観て、彼女はまさに「傍観者」――
>“皆殺し編の羽入”と同じではないかと思えてきました。
 そうかもしれません。
 何かをできるかもしれない、できることなら止めたい、けれど最も効果的かもしれない手(地獄少女への干渉)は、あまりにも怖くてできない―― 、という感じですしね。

>もしもシュー神と同じなのなら、つまりは終盤で…。
 私はそう思っています。
 限界が来るか、もしくは進む勇気を得て、地獄少女に挑む(ゆずきの心理的にはこんな感じ)のではないかと…。

(続きます)
14. Posted by なっきー   2008年11月23日 06:32
>ところで、ゆずきが紹介した八百屋を営むのは、輪入道と山童の
>ような気がするのですが…。
 確かにそう思えるのですが、輪入道は学校の用務員=ゆずきが知っている相手だけに(笑)、単に 『主婦たちの井戸端会議にはいつも骨女がいる』 (笑)のと同じ理屈かな、とも思います。

>>善意も混じっているのも確か
>〜「善意の押し付けは、悪意と変わらない」と。〜
>>貴輝が、口元を歪めて笑う。
 自覚がないのでしょうね。
 むしろ、相手のために行動する自分は何て善人なんだと思っていて、そうした自己満足を得る衝動が自分にあることにも気付いていない、という構造なのでしょう。

>〜人助けというのは、とてもとても難しい事なんだと思います。
 やはりそこに、本人がどうしたいのかという希望を訊き、なるべくそれに添う形を考えるという要素が必要なのだと思います。
 本人を無視して 『これが君のためなんだ!』 と主張しても、そしてそれが、もし仮に本人以外全ての人にとって正しくとも、そのまま強行するようではきっとダメなのでしょう。

>>き「ふぁいとー、おー!」
>なっきーさん、これを太字にしてるのはもちろん梨k(ry
 他意はありません。…多分(笑)。

>ある意味、みんなに相談して協力すればハッピーな奇跡が起こ
>る…なんてのはファンタジーと自嘲していたあの人の言葉を、
>皮肉たっぷりに具現化しているのが「地獄少女三鼎」という作品
 厳密には、 『みんな=仲間』 という相違があると思います。
 『貴輝に相談したはいいけれど、答えを見るに彼は仲間たり得なかった』 という形でしょう。

 記事中で 『ゆずきに相談するべきだった』 というのも、それに関連しています。↓

(続きます)
15. Posted by なっきー   2008年11月23日 06:34
 野菜が安いお店を教えてあげるのが遅れてごめんなさい、なんて言動を見れば、親身になってくれる人だと察することもできたのではないかと思うからですね。

>身内の恥をさらして、友人に救いを求めるのは難しい、というの
>もこの話では悪い意味でありありと。
 これはありますよね。

 そして実際問題、そうしたケースで(仲間ではない)普通の反応としては、 『君が悪い』 『相手が悪い』 『両方悪い』 という三択の答えになると思います。
 その先は 『謝れ』 『赦してやれ』 の二択。

 … 『仲間』 ではない、深入りする気がない人の答えは、こんなもの↑になるのが当然ではないかとも思います。

>まぁそれでもあえて相談した「彼女」の決め手になった、別の
>世界の記憶を引き継ぐなんて奇跡は、ありえないからこそ奇跡
 実際、あれがなければ相談することもできず、そのまま最後の世界も終えてしまっていたのではとも思います。

>>美人スナック 『嘘』
>この店名を出したセンスに脱帽です。
 同感です。



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