長いお正月休みを終え、今年の仕事も本格的に始まっています。

…が、なかなかペースが上がらず、余裕があったはずの納期が段々切迫してきました。新年早々、愚かなりけり ´д` ;

新年1つ目のお仕事があと1週間ほど続くのですが、その後も大きめの案件を続けて打診いただいており、今年も幸先がよさそうです。

私が翻訳の仕事を始めた 8 年前、IT 翻訳は単価が下降傾向にあり、仕事も減少気味で業界全体が下火かなんてことも言われており、そこから数年は確かに仕事量が安定しない時期もありました(わたしが新人だったせいもありますが、ベテラン翻訳者さんのブログなどでもそんな話をちらほら目にしました)。

しかしここ 2〜3 年はどの取引先も軒並み単価アップの交渉に応じてくださり、仕事量も業界の活気(←なんとなくですが、打診数とか、新しいソースクライアント(※)さんの増え方とか)も上向いている気がします。ちなみに去年はわたしだけでなく、単価交渉成功の報告をあちこちで見かけました。
(※ソースクライアント:ao のようなフリーの翻訳者は企業さんから直接仕事を受ける場合と翻訳会社を介して仕事を受ける場合があり、後者の場合に翻訳会社に対して仕事を依頼する企業をわたしたちから見てソースクライアントと呼びます。)

今でも「人工知能(AI)の進歩によりもう 10 年もすれば翻訳なんて仕事はなくなる」とか「実務翻訳者の仕事は機械翻訳で事足りるようになる」なんていうネガティブな噂も聞きますが、個人的にはそんなことはないと思ってます(少なくとも私が現役のうちは)。

ただ、AI の進歩で機械翻訳の精度が着実に上がっていることは事実で、今後は機械翻訳後のポストエディット(※)作業をすばやく大量にこなすことを得意とする翻訳者(ポストエディター)と、機械翻訳では対応が難しい高度で自然な日本語が求められる翻訳を得意とする翻訳者に二極化していくのではないかと思います。
(※ポストエディット:機械が翻訳した後の訳文を修正し、人の手による翻訳に近付ける作業)

ao は後者で、特段お断りしているわけではないのですがポストエディットの依頼はほとんどなく、代わりに「はじめから日本語で書かれたような自然な文章にしてください」とか「リライト(※)を意識した翻訳をお願いします」といった依頼が格段に増えています。
(※リライト:翻訳した文章をより読みやすく、クライアントの意向に沿って書き直す作業)

一般的に、ポストエディットは通常の翻訳よりも単価が低い傾向にありますが、その分短時間で多くの量を処理できるので、一概にどちらが多く収入を得られるとは言えません。そこは完全に個人の力量次第です。

そのため、翻訳者としてどちらが優れているということではなく、どちらのタイプの翻訳も需要があることは間違いないので、それぞれが得意とする分野で求められるスキルを高め、各自の長所を活かせる仕事を獲得できるよう働きかけていくことが今後の翻訳者に求められる課題ではないかと思います。

…と、めずらしくまじめに翻訳者らしいことを書いてみました(照)

最後までお読みいただきありがとうございます (๑´◡`๑)

* * *
一緒に業界の動向について考えてくれている風のひまわり(実際は多分何も考えていない)。