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最近はほぼ旅の記録。

カリマバード2日目。
当初の予定だとこの日ギルギット行きのバスに乗って翌朝8時のフライトに備えてギルギットに宿泊するつもりでしたが、タシュクルガンでのバスチケット購入の予定が狂ったことからカリマバードへの到着も遅れ、カリマバード1泊になるところでした。
が、宿のオーナーにその話をしたところ「ここからギルギットまでは車で2時間ぐらいで行けるから、せっかくだからここで2泊していったら?ここから朝5時に出発する車を手配してあげるよ?」という提案を受けていたのです。
「ここまで来てゴジャール地方も通り過ぎて来ただけなんでしょ?ホッパー氷河もフサイニの吊り橋もアッターバード湖も行かないなんて勿体無いよ」と言われると、そう、確かにそれらの場所も行きたかったの!パスーからここに来るまでのバスで通過するかと思っていたけどほんとに通過するだけだったから(そりゃそうだ)行きたいんだけど〜、う〜〜ん、どうしよう。と迷った末に「ゴジャール地方をあちこち回るツアー+翌日早朝のギルギットへの車」をセットにして多少のディスカウントをお願いすることにしました。

話がまとまればとりあえず朝ごはん。
宿のリビングスペースにあるテレビは選挙報道一色です。言葉がわからないながらもわたしもなんとなく開票結果を追いかけてみたり。
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朝9時にツアー出発。
ドライバーを務めてくれるのはアリという男性で、この宿のオーナーの親戚とのこと。

フンザ川とヒスパー川の合流地点を経由してナガル村へ、そこを通過してそのままホッパー氷河へ。
ほぼ観光のための整備などは為されていないといった感じのホッパー氷河。
この日のお天気と相俟ってなかなか荒涼とした雰囲気です。
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「氷河の上を歩けるけど、行く?どうする?」とアリが聞いてきたので、ならばもちろん行くでしょ。
しかしまさか氷河トレッキングが組み込まれるとは思っていなかったので、わたしサンダル履きなんですけど…大丈夫かな??

地元民であるアリは慣れた様子ですいすいと氷河の上を歩いていきます。
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いやいや、滑る!めっちゃ滑る!
わたし氷河の上を歩いたのはパタゴニア以来ですが(アイスランドでは眺めただけ)、パタゴニアではきっちりアイゼン装着してプロのガイドに先導された状態でしかトレッキングできないことになっていました。
KEENのサンダルで歩く氷河、、、これは舐めてかかったら多分ほんとに怪我するやつです。
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30分ほどトレッキングを楽しみましたが、ほどほどのところで引き返すことにしました。
途中、これから数日かけて氷河トレッキングするというツアー客や彼らのためのポーターたちに出会いましたが、ポーターたちの身軽さは本当に驚愕に値するレベル。ほぼ走ってたよ、彼ら。。。


続いて、アッターバード湖に来ました。
こちらは2010年に発生した土砂崩れによってフンザ川が堰き止められて出現した湖。今ではすっかり観光名所になっています。
雨交じりのお天気が実に残念。晴れていたら素晴らしく美しい水の色を目の当たりにできただろうと思います。
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雨が本降りになってきました。ちょっと寒かったのもあって、トイレに行きたい。
でも、アリに「この辺りにどこかトイレは無い?」と聞いたら「ん〜、無いなぁ」と一言。無いものは無いので仕方ないんだけど、えー、少しは気を遣ってほしい!
アウトドアトイレでも問題ないから「あの物陰なら大丈夫だよ」とかそういう提案が欲しかった。。。

ホセイニ村の、有名な吊り橋に来ました。
こういうの大好きなので、もう喜び勇んで向こう側まで渡ってきたいのだけど。。。
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結構待っている人もいて、わたしの頭の中はひたすら「ああ、トイレ行きたい…」のみ。笑
残念ですが早々に退散することにしました。
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宿に戻ってきたのは14時ごろ。アリは親切だけどなんだかどこかそっけなくて、ツアーはちょっと不完全燃焼。まぁ楽しかったけども。

ひとやすみしてからもう一度カリマバードの街を散策しよう〜と思って、何はともあれトイレトイレ!と部屋のドアを開けたら!なんと!わたしの部屋のバスルームからシャワー音がする!?
えええーーーーちょっと待って誰?
呆然とバスルームの前で立ち尽くしていたら、バスルームから宿のスタッフの若い男性が頭をバスタオルで拭きながら出てきました。あまりにもナチュラルに「ハーイ」と声をかけられ、そして彼はわたしの部屋から出ていった。。。どういうことなのこれは。笑
更に、バスルームの中には彼のものと思しきパンツ(下着のほう)が置き残されており、その後すぐ彼は「えへへ、ごめんごめん」という様子でそれを取りに来ました。

悪びれ感ゼロで、別にこちらはなにも身の危険は感じなかったけど、いやいやそういう問題ではない。ゲストの部屋のシャワーを勝手に使うっていう発想がなかったのでだいぶ面食らいましたが、今思い返せばあれはきっちり抗議すべき案件だったのでは。。。
その後KにLINEで「こんなことあったんだけどーーー」と愚痴ったら「まぁ途上国の辺鄙な村ではあるあるじゃん」と返され、まぁそれもそうかも、と納得してしまうわたしもわたしですが。


まぁいいや。(いいのか?)
気を取り直してふたたびカリマバードをお散歩しましょう。
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鶏を運ぶ軽トラもちょっとデコ。
賑やかしくて良いですね。
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アプリコットはどの木もオレンジ色の実をたくさんつけていて、これらの木々が春先にはピンクの花びらで彩られてこの地域一帯を「桃源郷」と呼ばしめる景色をつくるのだなぁ、と思いを馳せてみたり。
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いつまでも美しく平和な場所であってほしいものです。
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クレープのようなパンケーキのような生地にチーズや玉ねぎが挟まれているローカルフード。メニュー名はなんだったか忘れてしまいましたが、とても優しい味わいでした。
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胡桃ケーキを食べた後はアルチット村まで歩いて行ってみることにしました。
雄大な景色を眺めながら、目指すアルチットフォートまでは4〜5kmの距離。
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普段から歩くのは苦にならないほうだし楽勝楽勝。と思っていたら、とにかく暑い。日差しの強さが半端ないのです。谷沿いに道が続いていくので日陰もほとんどなく、ジリジリジリ…と強烈な陽の光。

アルチットフォートが遠くに見えてきました。まだまだ道半ば。
この画像のちょうど真ん中あたりに小さく写っているのだけど、分かりづらいかしら?
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たまに通る車が追い越しざまに「乗ってく?」と声をかけてくれます。ありがとう。でも、せっかくだから景色を楽しみながらゆっくり歩いて行きたいのです。
わたしの近くに同じようなペースで歩いている地元民の女性2人組がいて、2人も木陰で休憩したりしながら歩いていたので、わたしとはお互い笑顔で抜きつ抜かれつご挨拶。

木の橋を渡ってゆくふたり。
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暑くて暑くてたまらないけど、時折さーーっと風が吹き抜けていきます。
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ゆっくりゆっくり歩いていたので1時間ぐらいかかったかも。アルチット村の集落に入ってきました。
カリマバードよりもずっと小さくて素朴な村です。
アルチットフォートのすぐそばには貯水池のようなところがあって、ここで近所の男の子たちが泳いでいて(やはり土地柄か女の子はひとりも泳いでいません)、池の周囲では大人たちがおしゃべりしたりくつろいだり。
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わたしもここでコーラを買ってしばし休憩。
子供たちが人懐っこく近寄ってきてくれます。
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アルチットフォートに入場してみると、綺麗に整備された庭園が広がっていて、おお、これはバルチットフォートとはまた全然違いますね。
そこそこ広い敷地でしたが、ここでLeeたちにばったり再会。カリマバードに入ったのは1日違いだから再会しても不思議ではないのだけど、まさかアルチットフォートでばったりとは。お互いの旅程も宿泊先も知らなかったから、会えて嬉しい!
今夜、他の国境越えメンバーも合流して一緒に夕飯を食べることになってるからおいでよ!と。もちろんもちろん!
夜7時にLeeがオールドフンザインまで迎えに来てくれることになり、また後でね〜と一旦お別れ。
そういえばアルチットフォートではなぜか一枚も写真を撮らなかったな。。。

貯水池のまわりののんびりした雰囲気が気に入って、アルチットフォートを出た後もまた再びここで1時間ぐらいぼーっとして、カリマバードへと戻りました。

やぎさん。
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きらきら輝く緑。
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17時ごろ宿に戻ってくると、宿は停電中でした。部屋に電灯はなくてもいいけどトイレが真っ暗。まぁパキスタンでは停電は日常茶飯事なので、持参していたヘッドランプで問題なし。
けど、WiFi使えないかぁ〜。じゃあ少し疲れたしお昼寝しようかな…ということで小一時間ほどベッドに横たわり、ふと目を覚まして部屋の外に出てみたら、ちょうど日が暮れゆく頃。
電気が点かなくたって、ネットが出来なくたって、贅沢な時間を過ごしているなぁと思えます。
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7時過ぎにLeeが迎えに来てくれて、みんなと合流。
なんか街が浮き立っているなぁと思ったら、そうだ、今日は選挙があったんだっけ。
野党であるパキスタン正義運動(PTI)がどうやら勝利確実となったようで、この田舎の街でも、車に箱乗りになって旗を振り回しながら歓喜の雄叫びをあげる若者グループがメインロードを行き来しています。
日本にいる友達から「なんかイスラマバードで爆破事件があったようだけど大丈夫?」なんてLINEが入ったり。(この「イスラマバードで爆破」というのは誤報で、パキスタン南西部のクエッタでの事件だったようですが)

パキスタンでは5年に一度の総選挙のたびに過激派によるテロが起こっているそうです。有権者の半数以上が選挙に行かない関心を示さない日本という国は、この国の人からはどう見えるのかな。。。

朝食を食べながら、宿のオーナー(だと思う。たぶん…)に「ここからカリマバードへはどうやって行くの?」と聞くと「道で待ってればミニバスが来るよ」とのこと。ざっくり。。。
何時かはわからないけど、まぁそう言うんだから待っていれば来るのでしょう。

チェックアウトして、宿の向かいにある商店の店先に腰をおろして待つことしばし。
「あれかな?」と思しき車が向こうから走ってくると、オーナー(たぶん)が宿から走り出て来て停めてくれました。そして「この日本人がカリマバードまで行くから」的なことをドライバーに伝えて、満員のように見えていたぎっちぎちの車内になんとか隙間を作るところまでお世話してくれました。ありがたいですねぇ。
なお、パスー→カリマバードのミニバスの運賃は150ルピーでした。

パスーから1時間弱ほど。「着いたよー」と降ろしてもらった地点からまぁまぁ急な坂道をよっこらしょどっこいしょ。2つの山の間の奥に見える雪山は7,257mのディラン。右側の山の奥に見える雪山はラカポシ7,788m!
日差しも強くて汗が噴き出してきます。まだ朝10時すぎなんですけどね。
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わたしの友人K(アイスランドに一緒に行った友人)も泊まっていたオールドフンザインに行ってみると、オーナーと、おそらくはご近所のおじさんたちがテレビを見ながら朝食後のミルクティーを楽しんでいたところ。「おお、入りなさい入りなさい」と、わたしにもウェルカムミルクティーを振舞ってくれました。
この日はパキスタンの総選挙の日で、テレビはひたすら選挙番組。おじさんたちやスタッフの若者もみんな真剣にテレビに見入っています。

とりあえずわたしは街歩き。
まずは宿からえっちらおっちら坂を上がってメインストリートへ。
しばしメインストリートを歩いたら、そこから更に坂をよいしょよいしょと登ってバルチット・フォートへ。
息を切らしながら、いま来た坂道を振り返ってみると、緑豊かな美しい街。
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ここカリマバードは1974年までこの地方一帯を治めていたフンザ藩王国の中心で、バルチット・フォートはその藩主の居城でした。
全体的に外観は工事中で、工事の様子がうつらないように…という場所までおりてきたらこんな中途半端な写真に。笑
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バルチット・フォートの前からのこの素晴らしい眺望!
こりゃ「風の谷」と呼ばれるのもむべなるかな、です。
そういえば台湾人のLeeも基本的に日本語は話せないけれど「カゼノタニ」という単語を知っていました。ワールドワイドジブリ。
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小腹は空いたけどお昼ごはんというほどでも、、、という感じだったのでサクサクWiFiと美味しい胡桃ケーキで有名なCafe de Hunzaに来ました。
胡桃ケーキはとても美味しく、しかし思っていた以上に巨大だったのでこれだけでお腹いっぱいになってしまい、もうこれがお昼ごはんってことにしておきましょう。
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日が暮れるまであと2〜3時間という頃パスーに差し掛かると、この絶景!
カラコルムハイウェイ沿いにこの景色がずっと続いているのです。
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パスーの安宿としてはパスーインかパスーピークインが有名ですが、わたしは集落の入り口にあるパスーインに泊まることにしました。
他の人のブログなどで夏季(ハイシーズン)は値段が上がるとは知っていたけれど、予想していた金額の倍の金額を提示され、交渉したら3分の2ぐらいまでは下げてくれたけど、それでもまだ予想金額より高かったです。わたしが見た情報は2〜3年前のものだから色々な情勢で値上がったのか、それともただぼられているだけなのか、いまいちよくわからず。。。

しかし短い旅行でそんなことを気にしていても仕方ないので、荷物を置いたらさっそくお散歩。
少しススト方面に戻るように歩いて行くと、フンザ川に沿って間近に見えるカテドラルピーク(トポップダン)がきりりと美しい姿で鎮座しています。ここ自体が高所だからこの山が6,000m超だというのも知識として知っていないとなかなか実感できません。
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カラコルムハイウェイをてくてく歩いていると、さきほどスストで別れたメンバーがそれぞれタクシーに乗って手を振りながら通過していくのに何組か出会いました。
また、「今日はカリマバードに泊まるけど、ここの景色も素晴らしいからドライバーにちょっと停めてもらって少し休憩していこうかと思って」とわたしが泊まるパスーインにお茶をしに来た人も。
一緒にしばしお茶を楽しんでから彼らを見送り、今度は村を散策しに行きます。
オレンジの道がカラコルムハイウェイ、矢印がちょうど宿の場所、右下に集落が広がっていますが端まで歩いてフンザ川ぎりぎりのところまで行っても30分もかからないぐらいの小さな村です。とりあえず端まで行ってみましょう。
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村の子供たちはとても人懐っこくてかわいい。
どんどん家の敷地内に招き入れてくれます。
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心が洗われるような、美しく長閑な村です。
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絵画のような、幻のような。
静かな時間が優しくゆったりと流れていて、本当に本当に気持ちいい。
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川べりのところまで来ました。
もちろん護岸など為されていないので、岸の端っこぎりぎりのところに立っていたら近所の人たちが「そんなとこに立ってたら危ないわよ!」と心配して声をかけてくれました。
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家に招き入れてお茶やサクランボなどで歓待してくれた姉妹。
帰り際には庭になっているアプリコットをたくさん持たせてくれて、さきほどのタクシードライバーがくれたアプリコットとあわせるととんでもない量に。
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姉妹のおうちに居る時にもとつぜん停電したし、村人たちの暮らしは決して裕福ではないとは思うけれど、なんとも言えぬ豊かさが感じられる場所です、この村は。
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日が暮れる頃に宿に戻って、宿のレストランで豆カレーを注文しました。
豆カレーにハズレなし。美味しいな。
屋内の席というのもなんだか勿体なく思えて、外のテーブルに運んでもらいました。
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翌朝もとても良い天気。
朝食を食べたらすぐカリマバードに向かうつもりだけど、パスーの景色がとても気に入ったので早朝のうちに再びお散歩を。
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パスーピークインのあたりまで行ってみることにします。
ススト方面に戻る形で2kmほど。
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今日もフンザ川とトポップダンのコントラストが美しいです。
眺めても眺めても飽きない。
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パキスタンに来て良かったなぁ。
パスーに泊まって良かったなぁ。
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本当はパキスタンがメインのはずの夏休みですが、既に夏休み5日目。この日ようやくパキスタンへ移動します。
宿を9時半ごろに出ようとLeeたちと話していたので、街の早餐屋さんで包子+お粥の朝ごはん。
本当は包子と豆乳という組み合わせが好きなんだけど、そういえばこのお店には豆乳は無かったような。
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Leeたちと3人でタクシーに乗ってタシュクルガンの街のはずれにあるイミグレに向かいました。
ここからは、1日1本、11時にススト行きのバスが出ます。「1本」といってもバスは複数台なのですが何台のバスが用意されるのかはその日によってまちまちらしく(!)、わたしがこの前日のチケットを買えなかったのはバスが2台しかなかったからということもあったようです。

イミグレは、背後に山を背負ってなかなかの景観!
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Leeたちと記念撮影。
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パキスタン→中国に入国する場合はイミグレがめちゃめちゃ厳しい&めんどくさいという話は他の方のブログなどでもよく見かけますが、パキスタンに向かう場合の出国手続きはすいすいとスムーズでした。まぁ大量の荷物を持ち込もうとするパキスタン人だらけなのでそれが終わるのを待つ時間はかかりますが。
待っている間にLeeたちも含め他の人たちと話しているうちにやたら仲良くなってしまい、ここで会ったメンバーとはその後の行程でも要所要所で再会することになります。


この日のバスは6台。
大きい荷物はこうして屋根の上にくくりつけられますが、わたしは30Lのバックパックのみなので車内に持ち込みました。しかしこの荷物、よくひとつも落とさずに走行できるな〜。
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カラコルムハイウェイでの国境越えは、中国からパキスタンに向かって走行する場合はバスの座席は左側の方が景色が良いと言われていますが、ジェントルマンなLeeは20席足らずのミニバスの中でわたしのために左側席を確保してくれました。ほんと、びっくりするぐらい優しい。
しかし窓が開けられない席だったので、景色を眺めるのは汚い窓越しからというオチに。笑

前回の記事でも書きましたが、タシュクルガンから国境までの間にはいくつか小さな町や村があります。
バスの車窓からもそれらの集落を見かけたのだけど、集落および彼らが放牧を行う草地とカラコルムハイウェイの間にはずーーーっと鉄条網での仕切りが施されており、住民たちは定められた入り口からしか集落に入っていけないようになっています。そして、100人程度しか住んでいないのでは?と思うような小さな集落にもそこそこ大きな公安の建物がどかんと鎮座しています。
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この建物が、地図上でのちょうど国境線のところにある建物。
以前はここをバスから降りて歩いて通過したようですが、わたしが通ったときはバスに乗ったままの通過でした。むしろ降りたい!降ろして歩かせてくれ!と運転手に頼んでいた人がいましたが聞き入れてもらえず。
パキスタン側に入ると、この建物の周囲は、近隣住民?や国境まで遊びに来たと思しき家族連れなどで結構な賑わいを見せていました。
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世界でもっとも高いところにある国境、らしいです。
なお、カシュガルが標高1,300mほど、タシュクルガンは標高3,000m、と少しずつ高度を上げながらここまで来たので高山病とはまったく無縁でいられました。
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国境線を越えるとパキスタンの警備施設。
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これは何の停車だったっけかな。
ちょっとした停車があるとみんなすぐ車外に出ていって写真撮影。
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このあたりはまだイミグレ手前だけど近辺に村や集落はあって、放牧されている家畜もたくさんいました。
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パキスタンに入って少し走ると一気に山が急峻に。
窓が汚い&揺れるバス車内からのiPhone撮影ということでロクな写真がありませんが、まぁ雰囲気だけでも…。
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タシュクルガンを出発してから5時間ほどでスストに到着!
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入国はわりとゆるい雰囲気。
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入国審査の建物内に両替所があったのでそこで中国元をパキスタンルピーに替えて、ここで国境越えメンバーとはひとまずお別れです。
Leeたちや他の多くのメンバーはこの日のうちにカリマバードまで一気に行くようでしたが、わたしはパスーで1泊するつもりだったのでひとりで移動すべくタクシーをつかまえました。1,500ルピーという提示でしたが交渉して1,000に。
ここの区間の相場をいまいち把握していなかったので、高いのか安いのか妥当なのかよくわかりませんが。


走り出してすぐガソリンスタンドに立ち寄ったら、ここでさっそくパキスタン名物のデコトラが大集結。ステキ♪
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ドライバーはこの近くの村に住んでいて、32歳独身(言われるまでは40代かと思っていた…)。
以前JICAの施設?で仕事をしていたこともあるとのこと。
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今はアプリコットの実が採れる季節で、うちのアプリコットの木からもいできてあげるからちょっと待ってて、と言われて停車。
この写真はドライバーがアプリコットの実を両手に抱えて崖下から上がってきたところです。
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まぁイスラム圏あるあるで、「結婚してるの?」「子供はいるの?」「何歳?」などの質問を遠慮なく投げかけてくるのですが、わたしはこういうときはめんどくさい展開を避けるために「結婚してる、ダンナは忙しいからひとりで旅してる」という偽プロフィールを言うことにしており、また、年齢も実年齢をちゃんと伝えることにしています。
しかしそれでもなお謎のセクハラをかましてくるから彼らは本当に不思議です。このドライバーも、パスーに到着する頃とつぜん「sweet memoryのために」というよくわからない理由でキスをしようとか言ってきました。最初、ヘラヘラ笑いながら「ダメです」と返していたらぜんぜん怯まないので、真顔で「しない。絶対にしない」とドスをきかせたら引き下がってくれました。疲れるわ…。

タシュクルガンの朝。
この街をゆっくり散策したりする予定は全くなかったので、さて、今日いちにち何をしよう。
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とりあえず街の東はずれにある湿地帯を目指してお散歩。
天気は悪くはないけど空はかなりガスっていて、お山が全然見えません。
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湿地帯はぐるーーっとフェンスが張り巡らされていて、決められた入り口からしか入っていけません。
とても綺麗な木道が整備されていて歩きやすいのだけど、数年前まではフェンスなんて無くて自由に入っていってこの草原で暮らす遊牧民に遭遇したりも出来たみたい。
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山の姿がぼんやりとしか見えないのが残念。
クリアな空と山肌がくっきり見えていたらもっと爽快な景色だったろうなぁと思うのだけど、
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振り返って街のほうを眺めると石頭城遺跡の姿が。
ここも行ってみようかなぁとも思いましたが、「レリーフがめちゃ細かくて美しい」とかそういうフックがない限りそれほど遺跡にはグッとこないわたしはまぁスキップしてもいいや、と結局行きませんでした。
この石頭城遺跡の背後にも雄大な山が聳え立っているのに朧げなシルエットしか見えません。んー、残念。
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木道を歩き終えた後は、フェンスの外側を湿地帯に沿って伸びる道をしばらく北上しながら歩いてみることに。
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途中で細い道に逸れてみると、家が点在する村のようなところに入っていきました。
このあたりでは写真を撮らなかったけど、タシュクルガンの街の中心部とは違って全く舗装されていない草混じりの道が続いていて、そしてタジク族の人しか住んでいないであろうこの集落で20人ぐらいの近所の大人たちが何やら集まって五星紅旗を掲揚していて、その様子をバイクに乗った公安が見守って(監視して)いたのが印象的でした。

そもそもこの小さな街に、そのサイズに不釣り合いなほどの大きくて堅牢な公安の建物がたくさんあるのです。
この街からパキスタンとの国境まではまだ100km以上あってその途上にもまだ小さな町や村はいくつかあるのですが、出国手続きはタシュクルガンのイミグレで行うので、実質的にはここタシュクルガンが辺境防備の前線ということも物々しさの理由でしょうか。


結構な距離を歩いてもうお昼近く。宿の近くまで戻ってきて、近所のレストランでやっていた朝食ビュッフェで贅沢ブランチ。
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街をぷらぷら歩いてみると、カシュガルでは見かけなかったある異様な光景が。
それは、街のメインストリートにある商店や食堂が営業中にもかかわらず鉄格子を閉めたままだということ。鉄格子の扉を開いて入っていけばお店はちゃんとやっているんです。でも道を歩いているとどのお店もクローズしているようにしか見えません。
活気あるはずの昼間なんだけど妙なひっそり感が街全体に漂っていて、お店ごとにきっちり掲げられた五星紅旗と相俟って、この街やこの地域で過去にどんなことが起こってきたのかを想像せずにはいられません。
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午後になればガスも晴れるかなぁと思ってまたもや湿地帯に行ってみましたが、やはり山の姿は霞んだまま。
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さて、明日のパキスタン行きのチケットをそろそろ買いに行きましょうかね。
17時から販売開始と前日に聞いていたけれどちょっと早めに…と思って16時半すぎに行ってみたら。
ええええ!しまった!出遅れた!
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わたしの前に並んでいた男性2人組のうちひとり(上の画像でいちばん手間に写っている白髪の男性)が「Are you Japanese?」と話しかけてきてくれました。彼らは台湾人で1ヶ月ちょっとかけてパキスタンでトレッキングするのだとか。
この男性Leeがとてもジェントルマンで、列に並んでいる間も「僕たちが並んでおくから君は日陰に入っておいで」とか、いろいろ優しい。

そんなこんなで、ようやく買えたーー!パキスタン側の国境の街スストまでのバス!
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Leeたちとは一旦「また明日ね!」と別れて、もう少し街をぷらぷら。
美味しそうなオーラを放っていたラグメン屋さんでちょっと早めの夕飯をいただきました。めちゃうまい。
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なんとなくそんな気はしていましたが、その後宿に戻ったらLeeたちも同宿でした。
「明日イミグレまでタクシーシェアしましょ」と持ちかけて、この夜はこの先しばらくお預けになってしまうビールをじっくり味わいました。

タシュクルガンへの移動の日。
いちばん朝早いバスは10時(北京時間)に出るよと宿のスタッフに教えてもらい、しかしながら、めちゃ混むのかそうでもないのか、混んでて乗れなかった場合10時の次は何時なのかとかそのへんがよくわからなかったのでとりあえず9時ごろに宿をチェックアウト。
maps.meにはこうやって「Pickups for Tashkurgan」ってちゃんと登録されてて、場所も間違ってなかったのでたいへん助かりました。maps.meさまさま。
まぁこれがなくても宿の人が書いてくれたメモをタクシードライバーに見せて問題なく行けるのですが。
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発着場はバスターミナルという感じではなく、商店街の前にあるちょっとした駐車場。そのへんに座っていたおじさんに「タシュクルガンに行きたいんだけど…」と声をかけたら「オッケーオッケー、そこでちょっと待ってな!」とおじさんが指差した先には、20代ぐらいの白人男女4人グループと、中国人の女子2人組。うん、とりあえず乗れそうね。

その後パキスタン人やらウイグル人やら次々と乗客は増えてきて、白人男女グループはタシュクルガンではなくカラクリ湖が目的地らしく、バスもカラクリ湖は通過するけれど湖畔に行くのなら車チャーターの方がいいよと勧められてバスからは降りていきました。車チャーターだといくらなのかしら。他の方のブログなんかを見るとシェアタクシーはひとり120元と決まっているらしいけど。
で、バスは65元と聞いていたけれど実際には80元。ぼられてる?と思ったものの現地人も80元を出していたので料金体系はいまひとつ不明です。


カシュガルの市街地を抜けて、さぁいよいよカラコルムハイウェイのはじまり!…と気分も高揚していたのですが、カラコルムハイウェイの中でもこのカシュガル〜タシュクルガン間はとにかく中国当局の過剰な警備とウイグルへの締め付けを実感させられることがてんこ盛りでした。

まず最初にそれを実感したのがガソリンスタンド。
道路からガソリンスタンドに入っていくときに、敷地の入り口には警備員がいて、ドライバー以外の人は全員車からは降ろされます。そして出口のところでふたたび車に乗るために数十メートルてくてくと歩いていくのです。はじめ「なんだこりゃ?」と思ったのですが、ガソリンスタンド内でのテロ防止とかそういうことなのかな、と。
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それから、異常なまでの速度規制。
数百メートルおきぐらい(たぶん)にオービスが設置され、確か40km/hだか60km/hぐらいまでしか速度を出せないのです。わたしが乗ったバスのドライバーを含め、割とみんなきっちり守っていたのでよほどがっちりとチェックされてそして罰則が厳しいのでしょう。おそらく。。。

そんなわけで、爽快にぶっ飛ばして…というわけにはいかずゆっくりと進んでいき、途中ちいさな街でお昼休憩。
まだカシュガルからはそれほど離れていないのですが、もう街の人たちの顔が一気にタジク系ばかりになっていて、この辺りの地域の民族分布は興味深いです。
お茶がどんぶりみたいな器に注がれてきて、そしてほんのりスパイシーなお味がしました。おもしろい。
あまりお腹はすいていなかったので軽食程度に。
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そして、何箇所も何箇所もある検問所。
何人かの乗客がバスを降りていくので、あ、わたしも降りてパスポート見せなくちゃダメなのかなと思って降りようとしたら「あなたは大丈夫」と周りの現地人に制止され。じゃあ降りていって建物に入っていく人たちは??と思ったらウイグルとタジクの人だけなんですよね。漢人と外国人はチェックなし。わたしは「うわぁ…」と思ってしまったのですが、当の本人たちはもう慣れっこという様子でドライバー(漢人)と談笑しながらバスを降りていきます。
あー、パレスチナを思い出すわ。。。


速度規制はありつつも順調に行けるかな〜とちょっと期待していましたが、やはりそんなわけは無く。
はい、事故渋滞がきましたよ。
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他の野次馬のみなさんと一緒に事故現場に近寄ってみると、、、
うわー、これまた派手にいきましたね。しかもパトカーが巻き込まれているではありませんか。
見たところ、追い越しかけようとして対向車線のパトカーに気付かずに3台もろともクラッシュ、という感じでしょうか。
この3台で車線を全て塞いじゃってるので、完全に上下線とも走行不能になっています。
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結局ここで3時間ぐらい足止めを食らい、ふたたび出発した頃には既に17時近く。
まぁ新疆時間だとまだ15時ぐらいだけど、果たしてタシュクルガンには何時ぐらいに着けるのかしら。

とは言え、車窓の風景はどんどん絶景度が増していきます。
いいぞいいぞ。たのしい!
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カラクリ湖まであと60〜70kmという地点の検問所では漢人も外国人も全員バスを降りてIDチェックを受けます。このとき周囲の現地人たちがみんなパーミットを持参していたので、「うわ、やっぱりここを通過するためにはパーミット要るの?」と一瞬不安になりましたが、わたしはパスポートを見せても特に何も聞かれずそのまま通過できました。
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去年のGW頃に突然「カシュガルからタシュクルガンには個人では行けなくなった」という情報が駆け巡り、その後も「パキスタンビザを持っていれば通過できる」とか「ツアーでならタシュクルガンに行けるので、タシュクルガンで離脱してしまえば大丈夫」とか「逆(パキスタンからタシュクルガンに入る)は問題なし」とか色々な話を見聞きしましたが、とりあえずわたしは何の問題もなく通過できました。でも、パキスタンビザを持っていたからOKだったのか、なかったらNGだったのかどうかはわかりません。
なお、北京のトランジットホテルのことを書いたときに触れた「2週間後ぐらいにトランジットホテルを利用した友人」もその後カシュガルに入り、パキスタンビザは無い状態でタシュクルガンに行っていましたが、中国人たちと数名でプライベートツアーを組んだ形で訪れたようなので、ひとりでバスに乗って行く場合かつパキスタンビザが無い場合はタシュクルガンに行けるのかどうか、やっぱり不明です。


カラクリ湖の20〜30km手前にある湖(名前がわからない…)。ここも湖の色がとても綺麗で、中国人観光客の方々がドライバーに「写真撮らせてくれ!」と要求してくれたので、わたしもしっかり撮影できてラッキーでした。
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湖の背後にあるのは砂漠だそうで、見ようによっては雪山のようにも思えるし何だかとても不思議な光景でした。幻想的。
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そして、カラクリ湖!
バスは本来はここで停まる予定などないのですが、やはり中国人のみなさんが「写真!写真!」と騒いでくださったのでドライバーも「しょうがないなぁ。5分だけだぞ」と停めてくれて写真休憩。ありがたやありがたや。
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そしてカラクリ湖からタシュクルガンまではさらに100kmちょっとあります。
相変わらず景色は美しく、見飽きないです。
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ようやくタシュクルガンに到着したのは20時頃。
目星をつけておいたK2ユースホステルに行くとかなり混んでいる様子でしたが、なんとかドミのベッドを確保できて一安心。
ついでに「明日パキスタン行きのバスに乗りたいんだけど、何時ぐらいにここをチェックアウトすればいいかな?」と聞いてみました。すると、「明日は月曜日よ。土日は国境がクローズしているから月曜はバスがとても混むの。今のシーズンはパキスタン旅行に行く中国人の学生も多いし、明日その場ではたぶんチケット買えないわよ」と予想外の回答が。「今からチケット売り場に行けばまだ買えるかもしれないから行ってみたら?」とアドバイスをもらってすぐさまチケット売り場にダッシュしました。
が、やはり翌日のチケットは既に売り切れとのこと。
「明後日のチケットを明日の17時から販売開始するから、明日また来い」と言われ、この時点でタシュクルガン2泊が決定してしまいました。まじかーい。想定外。。。

フンザ何泊できるのかしら。もしかしたら1泊とかあり得るなー。なんて考えながら適当なお店に入って夕飯を済ませました。あっさりしたお味の麺。
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シャワーを諦めて旧市街をお散歩。
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日差しと、カラカラに乾いた空気と、建物の色と、ドアと、人々の顔立ちと服装と。
「ああ、中央アジアだな〜」という印象。
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中央アジアといえば西瓜とメロン。
このときを思い出すなぁ。
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とても美しい街並みなのだけど、なんていうか、予想はしていたのですが、かなり小綺麗に整備されていて、本当に中国という国はこういう「いい感じの昔ながらの街並み」は徹底的に整えまくってるな〜と改めて実感します。この10〜20年ぐらいでもうほぼ完全に整えきった感ありますよね。

同い年の会社の同僚が、20年以上前に今回のわたしの旅と全く同じルートで旅をしていたということが休暇直前に発覚して、帰国後に旅の写真を見せたところ、「うわ!綺麗になってる!なんだろう、、街並みとしての基本はそんなに変わってない気がするんだけど…」と言うので「道路じゃない? 道はどこも舗装されててつるんとしてたよ」と返したら「それだ!砂埃感がないわ!」と。

まぁそんなのは通りすがりの旅行者の勝手な期待なんだけど、昔からここで暮らしている人々の心境としてはどうなんだろうなぁ。
家も道も綺麗になった、インフラも整った、という恩恵は確実にあると思うけど、とにかくもう中国当局がウイグルの人々を力づくで管理下に置いているという様子がほんの短い滞在でもそこかしこで感じられたので。。。

ちなみに、Wikipediaからの引用ですが
「2001年のアメリカ同時多発テロ以降、世界的な反テロ・反イスラム的な潮流が強まったことにより、当局による人権弾圧は強まっている。特に2016年に、前チベット自治区党委書記の陳全国が新疆ウイグル自治区の党委書記に着任して以降、新疆ウイグル自治区は中国全土への導入も見据えて全車両にGPS追跡装置の設置を義務付け、顔・目・指紋・DNA・声紋などあらゆる生体認証を駆使した「完全監視社会」の実験場と化していると欧米メディアや人権団体は報じている」
だそうです。


綺麗に整った旧市街は観光客フレンドリーで、標識も街頭地図もばっちりだし、昨今流行りのチーズフォームが乗っかったマンゴーティーなんていうおしゃれドリンクが飲めるカフェだってあります。
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なんとなーく適当にそのへんを撮っても絵になる街並み。
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ウイグルっていったらラグメンでしょ!
ということで夕飯はなんの迷いもなくラグメンまっしぐら。
こちらのお店は麺の幅が広めです。うううううまーーい!!
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宿に戻って、21時すぎにシャワーを浴びにいったらとてもちょうど良い温度のお湯が出て一安心。笑

スタッフに「明日タシュクルガンに行きたいんだけど、どうやって行くのがいいかな?」と聞いたら、バス&シェアタクシーが出る場所(これは事前に調べてmaps.meに登録してあった)は宿から2〜3kmあるからタクシーに乗っていくといいよ。タクシーは5元でいけるはず。バスは確か65元。…と教えてくれて、タクシードライバーに見せる用にタシュクルガン行き発着場の中国語表記を書いてくれました。

カシュガル到着!
小さな空港はカシュガルのランドマークとも言える旧市街から10kmほどしか離れておらず、路線バスで簡単にアクセスできます。
泊まる宿からも程近いエイティガールモスクのあたりでバスを降りました。
この時16時ぐらいですが、16時というのは北京時間なので新疆時間ならまだ14時ぐらい。ほぼ真上からじりじりと照りつける太陽の光の力強さがハンパないです。肌が痛い…。
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この旧市街の安宿といえばパミールユースホステルかオールドタウンユースホステル。わたしは後者のほうに泊まりました。
カシュガルで2泊すれば日曜日に滞在することができ、日曜日といえば家畜の売買が行われるアニマルマーケットが有名なんだけど、この先も怒涛の移動が詰まっている弾丸トラベラーは残念ながらわずか1泊です。1泊というか、明日の朝にはここを発つので実質半日。なので今日は街歩きを楽しまねば。

でも、北京でのトランジットホテル3時間滞在は睡眠を優先してシャワーをスキップしたので、少しさっぱりしたい。なおかつ、このホステル、8ベッドドミ×2室に対してシャワー&トイレがひとつしか無いという鬼設計。これは夜間はシャワー争奪戦になるのでは、、、と思ったわたしは「今シャワーを浴びておこう作戦」を思いつきました。どうせ北京時間21〜22時ぐらいまでは明るいんだろうし。

こんな中途半端な時間帯は宿にいる人も少ないので絶好のシャワータイミングです。いそいそとおふろセットを持ってシャワー室に行き、素っ裸になって、蛇口をひねると、、、、

あつ!!!!!!
あっつ!!

いきなり熱湯(というのは盛りすぎですが。たぶん60〜65度ぐらい?)が出てきて、ひとり裸踊り。
あーびっくりした。お水を多めに混ぜないとダメね、これは。…と冷水の蛇口をひねったのですが、いっこうにお湯の温度は下がりません。指先でちょっと触れるぐらいなら耐えられるけど、頭や体に浴びるとか絶対に無理な温度です。

待てど暮らせどお湯の温度が下がらない。
マジか。
水シャワーしか出ない宿よりも過酷じゃないの、これ。というか本当に不可能です。無理。

このシャワーもしかして壊れてるのかも。もう少し遠くにある別の部屋用のシャワーを使ってみるか。。。ということで、もう一度服を着てシャワー室移動。素っ裸になって、蛇口をひねると、、、、

あっっつ!!!
あつ!あつっっ!!!!!

嘘でしょこの宿どうなってるの。これはスタッフに言わねばなるまい!
…と再び服を着たところで目に入ったこの注意書き。
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無駄に余計な汗をかいたわたしは、おとなしく汗拭きシートで全身を拭いて街歩きに出かけましたとさ。
ていうか、お湯シャワー要らなくない!? 水だけでいいよ!!

カシュガルへの道…と言っても飛行機で飛んだだけなのですが。

今回、往路の羽田→カシュガルを中国国際航空、復路のイスラマバード→成田をパキスタン航空で購入していました。後から考えると復路も中国国際航空にしておけばよかった…という感じなのですが、その話は一連の旅日記のいちばん最後にでも。


羽田から向かうのはまずは北京。このフライトの北京着が22時半ぐらいで、乗継のウルムチ経由カシュガル行きのフライトは朝8時過ぎだったので、どこで夜を明かそうかなと考えていた時に、中国国際航空をこよなく愛する友人が「北京乗継だったらエアチャイナは無料でトランジットホテル用意してくれるよ!」と。
なんですと?
わたし過去に数えきれないぐらい中国国際航空に乗ったけど、そんなの初めて知ったー!これか!!

そうと知れば予約しない手はありません。
さくっと予約を済ませ、中国国際航空から届いたメールにはあてがわれるホテルの名前と住所、予約番号が書かれていました。住所からすると空港至近のホテルのようで、よしよしこれで快適な寝床を無料で確保したぞ、と一安心。

出発当日。
予定通り羽田を飛び立ち、スムーズに北京に到着し、トランジットサービスカウンターに行って「乗継ホテルを予約してるんですけど…」と予約番号を伝えると、ホテル行きの人の目印となるシールを服に貼られて、「そっちで待ってて」とベンチに案内されました。わたしと同じくシールをつけた人がたくさん。
すぐにピックアップされるのかと思いきや、ここで1時間半ほど待たされ、既に日付が変わる頃。んー、早く寝っ転がりたいなぁ。ホテルは空港から近いのにこんなところでウダウダとバスを待つのも無為な時間だわ。なんて思いながら大人しく待っていました。

ようやくバスに案内され、さぁさぁこれでまもなく寝床だ!
…。
15分走行。まだ着きません。
あれ?泊まるホテルって空港のすぐそばだったはずだけど、まだかかるのかな?
…。
30分走行。なお到着の気配なし。
泊まるホテル変更になったのかな。ちょっと空港から離れるのね。。。
…。
1時間走行。さすがに車内がざわついています。
このバス内はわたし以外はどうやら全員中国人のようで、みんな何やらドライバーに文句?を言っているようですが、何を言っているのかわからず、近くにいた人に教えてもらったところ、なんとホテルまではまだあと1時間ぐらい走るらしい、とのこと。
は!?!?
いや、それって、羽田空港に着いてみたらトランジットホテルが栃木でした、みたいな話よね。
うそでしょ??

こういう時におとなしく黙ってはいないのが中国人。バスの運転手に文句を言っても埒が明かないので(運転手は決められた場所に行くのが仕事だからね)、何人もの乗客が中国国際航空のカスタマーセンターみたいなところに電話してものすごい激ギレ抗議を繰り広げています。
このままいけばホテル到着はおそらく2時前後、乗継便が早朝の人はホテル到着後1時間もしないうちにまた空港に向けて出発しなければ間に合いません。そりゃ抗議しますわな。
バス内の多くの人は「もうホテルに行かずこのまま空港に引き返せ」と要求しており、しかしその要求は通らなかったようで、結局着いたホテルは、、、、

ここ!遠すぎ!!笑
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半分かそれ以上の人は、やはりこのホテルにはチェックインせずこのまま空港に戻る、と決めたようでバスから降りてきません。わたしは、乗継便が8時過ぎだと伝えたところこのホテルから朝5時に出るバスに乗ることになると言われたので、まぁ2〜3時間でもベッドで眠れるほうがマシだなと思ってそのままチェックインしました。

なお、この2週間後ぐらいにまた別の友人が同様に北京でのトランジットホテルサービスを利用したそうですが、その友人は空港からわずか5kmのホテルだったとのこと。
なんだったのでしょう、わたしのホテルは。。。
まぁ本当にたまたま運が悪かったということなんでしょうか。


翌朝、北京からまずはウルムチまでのフライト。機内で待機かと思いきやいったん降ろされて、30分後に再び搭乗してカシュガルへ。
この辺りの上空を日中に飛ぶのは初めてだったので、テキサスあたりとかアラビア半島で見たアレが中国にもある!と新しい発見をしました。
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そして、頂が雪に覆われた山々も眼下に。
やっぱり窓際席は楽しい!
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