2016年12月29日

プラコンのお話。こはるver2



はい!

こはるの続きです!笑



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気づいたら寝床を抜け出していました。

月明かりの美しい夜でした。

扉を少し開けて外の様子を伺ってみましたが、変わった様子は見当たりません。

部屋にもどりますか、、、

そう思い、扉を閉めかけた時。

ガタン!

ヒメア様のお部屋の鉋の外れる音がしたと同時に私は駆け出していました。


なにごとですか?!


ヒメア様のお部屋の前に行くと、門番さんが倒れていました。どうやら、毒がかかってしまっているようでした。

相手は短剣使い、、、?

とっさに私は転がっていた門番さんの盾を借り、お部屋の中に入って行きました。

中では、フードを被ったオーガが短剣を構えていました。武器も盾も持たない女中と、最近学校に入学したフウラという女の子が、必死にヒメア様の前に立ってお守りしていました。
短剣が紫色に光るのが見えました。

ヴァイパーハング、、、!

そう認識すると同時に、私はヒメア達の前に出ていました。

カキィィー、、、、ン

私の盾が、短剣を弾く音が響き渡りました。その衝撃でフードが脱げ、相手の顔が露わになりました。
それは、昔にミツノちゃんのお店を襲った地上げ屋のオーガの1人でした。

私は頭が真っ赤になるのを感じました。

今度はヒメア様まで狙うのか!

唖然とするヒメア様の横にあった、宝具のハンマーを手にオーガの前に私は立ちはだかりました。

なんだ?おめぇは

両手に短剣を構え、オーガの男は不敵に笑うとこちらに突進してきました。

切っ先が紫色に光る短剣を盾で受け流し、無防備なみぞおちに思いっきりハンマーを振り下ろしました。

怯んで転けた相手をヒメア様から遠ざけようと必死に部屋の外へと押し出しました。身体の奥から、力がみなぎるのを感じました。自分よりもはるかに大きいオーガを軽々と押し返せている自分に驚きながらも、頭の中はヒメア様のことでいっぱいでした。

その時。

私の背後から、大きな火の玉が飛んできました。思わず振り返ると、ヒメア様が杖を片手に立ち上がっており、その横では、フウラが木の枝を削って作ったスティックを手に、優しい光を生み出していました。女中も、震える足に力を入れて、必死に氷の塊を作っていました。



それからの記憶は一瞬のことだったので覚えていません。

弱ったオーガの男を駆けつけた村の人たちで押さえ込み、ガートラントへ送り返す事になりました。

男を送る前夜。
ヒメア様は私を社へ呼びつけました。

コハル、先日のあなたの戦いぶりは見事でした。あなたの背中を見ていると、かの昔にこの村を訪れたパラディンのようでした。あのオーガを返すガートラントというお城には、パラディンの本部があると聞きます。もしあなたが自分の才を伸ばそうと思うのなら、ガートラントへ行くと良いでしょう

私はその夜、寝床で考えました。

そして、一つの答えを導き出しました。



翌朝。

朝早くに訪れた私を快くヒメア様は迎えて下さいました。

ヒメア様、昨晩のお話の件についてですが、私はガートラント城へは行きません

ヒメア様は微笑み、

全て見えていましたよ
その道が、あなたには一番あっているかもしれません

ありがとうございます


旅立つ私をみんなが出迎えてくれました。私は遥か遠くの、プライベートコンシェルジュ専門学校へ通うことにしました。




それからの学校での日々はあっという間に過ぎました。
炊事に掃除、洗濯、あらゆる形状のベッドメイキングの練習に庭のお手入れ、また、正しい言葉遣いや姿勢、主の要望に見合った態度、、、
ツスクルの村で学んだものとはまた違った勉学に励みました。

プライベートコンシェルジュ、略してプラコンの学校を卒業した日、私はカミハルムイを訪れました。
そして、すっかり綺麗に戻った団子屋の扉を開け、中を覗きました。
中では、ミツノちゃんのご両親が慌ただしく働いていましたが、ミツノちゃんの姿はありません。
すると、ミツノちゃんのお母さんが私に気付き、こちらに駆け寄ってきて1枚の便箋を手渡しして下さいました。

ミツノからの預かりものだよ
コハルちゃんに渡しておくれって

そういうとニコッと笑って、お母さんは再びお仕事に戻りました。


私は学校に戻り、ミツノちゃんからのお手紙を読みました。


コハルちゃん、お久しぶりです。
お元気ですか?コハルちゃんがツスクルの村に行っちゃってから、自分の将来について少し考えていました。これから先、私はどうして生きようかなって。
そこで、私は一つの答えに辿りつきました。あの方の、プライベートコンシェルジュになろうって思いました。
あの方は聞くところによると、悪名高いそうです。でも、そんなことはありません!あの方は沢山の人に誤解をされるような行為を沢山しているかもしれないけれど、自分の目標に向かって誰よりも大変な思いをしているんだと思います。
なので、あの方が誤解をされないように、私が守ってゆきたいと思います。
もしかしたら、このお手紙を読んでいる時には私は既にあの方、、シラナミ様の元で働いているかも知れませんね。
でも、コハルちゃんにはまた会える、そう思っています。

それまで、お元気で
ミツノ


私は心の中で返事を綴りました。


ミツノちゃん、お元気そうで何よりです。奇遇なことに、私もプライベートコンシェルジュの道を歩みました。明日からお仕事が始まります。私の主はどのような方か、大変楽しみにしております。
ミツノちゃんは、あの時のエルフの男の人に仕えることにしたんですね。プラコンの道は険しいかもしれないけれど、ミツノちゃんも頑張っていると思うと、私も頑張れます。
お互いに、立派なプラコンになりましょう。
また、お元気で
コハル



私の初めての主は、なつめ様という、1人の冒険者です。

このお家には、他に3人のコンシェルジュさんがいます。
ひとりはコンシェルジュリーダーとして私たちに沢山のことを教えて下さるウエディの男性です。
私と同じく新米のコンシェルジュのプクリポの男の子はみんなの弟のようです。
そして、ミステリアスなウエディの女の方もいて、このお家にくるのは私たちと同じ時期でしたが、なにやら様々な事を経験しているみたいで、少し怖いです。


あ、そういえば
先日なつめ様に半日の休暇を頂いて初めて髪の毛のカラーリングをしました。

素敵なお色になりました。
似合っていますでしょうか?


拝啓
天国にいるお父さんとお母さん
そして、村にいるヒメア様へ

私は元気です。





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natsume_dq10 at 15:57│Comments(0)雑記 

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