鼻緒の付いている履物をはいている時代は、外反母趾や扁平足など足の疾患はほとんど無かったと言われています。
世界陸上の銅メダリストの末続選手は扁平足だと言われています。扁平足は足底の筋肉がたいへん発達して盛り上がっているような場合、そのように見えることがあります。正確には整形外科に行ってレントゲンによって判断をしてもらわなくてはなりません。
ですが、外反母趾は親指のつけ根の部分が外へ突き出してしまい、たいへん痛いそうです。このような足の疾患は、足底の筋肉や靭帯が弱くなった結果なのです。
扁平足は縦アーチ構造が、外反母趾は横アーチ構造が弱った結果なのです。このような治療、予防には裸足(素足)でなるべく凹凸のある場所をたくさん歩くことがよいそうです。ですがこのようなことは私達の現代生活においてちょっと無理ですよね。
そこで「あしぴた」なのです。他の外反母趾矯正グッズを装着したことがありますが、それらのものはゴムの圧力で骨を戻そうとするものが多いと思います。出っ張っているものをおしもどそうという感じです。「あしぴた」は正常(普通)な足の動きをすることによって、結果的に外反母趾が軽減するという考え方なのです。
「あしぴた」は日常生活で普段の靴をはいている状態で装着できます。更にスポーツの時にもスパイクシューズの中で装着してスポーツを行えます。そのように生活、スポーツのなかで「あしぴた」を使うことにより、縦アーチ、横アーチが刺激され正常な足にもどっていくのです。凹凸のある場所を裸足で歩くのと同等の効果を期待できるのです。
前に一流野球選手を整体したことがあるのですが、彼は甲子園出場、大学トップリーグ四番打者、現在は社会人野球(ノンプロ)の、プロ野球もねらうトップ選手です。ちょっとおどろいたことに、この選手は外反母趾だったのです。まさか一流スポーツ選手の中にこのような足の疾患があるとは思いませんでした。彼は練習ではプロ野球選手並のバッティングをするのですが、試合ではさほどの成績は残せません。私はその原因は外反母趾にあると思っています。
野球の時、ピッチャーはバッターに打たれないよう直球か変化球などでタイミングをズラすように投げます。バッターにはこのようなタイミングをズラされたボールに対する対応力が望まれるのです。
ですが、外反母趾の彼は足底のバランス能力が使えない為に、ボールを打つ確率が低くなってしまいました。彼には素足でスイングするようにすすめたのですが、プロ野球に入団する為にはこの外反母趾を克服しなければならないのです。
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