2025年05月01日
4月月例ハイキング「春の明日香路と飛鳥川」報告
4月20日奈良県の明日香村に月例ハイキングに行きました。友の会に新しく入会したはじめての方もたくさんいらっしゃって合計78名の参加者がありました。集合は近鉄吉野線「飛鳥駅」
簡単なコースの説明をして出発です。

明日香村の里山風景の中を進みます。

タンポポの花畑

ここでは3種類のタンポポが咲いていました。見分け方を一般参加の小林智評議員に説明してもらいました。

道沿いの木の先に何かいるのを松本学芸員が見つけたようですよ。

エノキの新芽にゴマダラチョウの幼虫がいました。

近くの山にはモモ?が満開。

少し山を登ったところの崖に穴が開いていました。

これはカワセミの巣のようです。今は使われていないのでしょうか?

崖のところにはアリジゴクもいました。

明日香村の棚田展望広場でちょっと休憩。

クマバチのオスをみんなで観察。ハチのオスは針をもたないので触っても大丈夫。

子どもたちは毛虫を見つけて大喜び。ヒトリガのなかまの幼虫です。

道端のちょっとした水たまりにはアメンボがいました。

飛鳥川の河原に到着。ここで昼食をとり、飛鳥川の生き物の観察をしました。

今回、月例ハイキング案内デビューの小林温評議員が見つかった水生昆虫の説明をしてくれました。

これは小林評議員一押しのダルマガムシ。ゴマ粒より小さいですよ。

魚も何種類か見つかりました。

オオスズメバチの腹の節間からのぞいているネジレバネの頭部

山道を峠越えしてキトラ古墳の前で解散しました。
今回観察した昆虫たちを紹介しましょう。
セグロアシナガバチ、ニッポンヒゲナガハナバチ、セイヨウミツバチ、ツマキチョウ、キタキチョウ、モンシロチョウ、スジグロシロチョウ、モンキチョウ、ナミアゲハ、ヒメウラナミジャノメ、クロコノマチョウ、アカタテハ、イタドリハムシ、コニワハンミョウ、ニホンカワトンボ、ヤマトシリアゲ、キシタトゲシリアゲ
やや詳しめにお話したものは以下のとおり
・ゴマダラチョウの幼虫
・ネジレバネの寄生を受けて越冬していたオオスズメバチの働きバチ
・ウスバカゲロウの幼虫(アリジゴク)
・クマバチのホバリング行動
・ムカシトンボの幼虫
飛鳥川などで観察した水生昆虫は
アメンボ、オオアメンボ、ヒメアメンボ、ヤスマツアメンボ、コセアカアメンボ、シマアメンボ、
ナガレカタビロアメンボ
ナベブタムシ
コモンシジミガムシ、ヒメシジミガムシ、
セスジダルマガムシ属の1種(おそらくハセガワダルマガムシ)
マルヒメツヤドロムシ
はじめて参加した皆さんも楽しんでいただけたでしょうか。
これからも友の会月例ハイキングに参加して自然に親しんでくださいね。
以上月例ハイキングの報告でした。

簡単なコースの説明をして出発です。

明日香村の里山風景の中を進みます。

タンポポの花畑

ここでは3種類のタンポポが咲いていました。見分け方を一般参加の小林智評議員に説明してもらいました。

道沿いの木の先に何かいるのを松本学芸員が見つけたようですよ。

エノキの新芽にゴマダラチョウの幼虫がいました。

近くの山にはモモ?が満開。

少し山を登ったところの崖に穴が開いていました。

これはカワセミの巣のようです。今は使われていないのでしょうか?

崖のところにはアリジゴクもいました。

明日香村の棚田展望広場でちょっと休憩。

クマバチのオスをみんなで観察。ハチのオスは針をもたないので触っても大丈夫。

子どもたちは毛虫を見つけて大喜び。ヒトリガのなかまの幼虫です。

道端のちょっとした水たまりにはアメンボがいました。

飛鳥川の河原に到着。ここで昼食をとり、飛鳥川の生き物の観察をしました。

今回、月例ハイキング案内デビューの小林温評議員が見つかった水生昆虫の説明をしてくれました。

これは小林評議員一押しのダルマガムシ。ゴマ粒より小さいですよ。

魚も何種類か見つかりました。

オオスズメバチの腹の節間からのぞいているネジレバネの頭部

山道を峠越えしてキトラ古墳の前で解散しました。
今回観察した昆虫たちを紹介しましょう。
セグロアシナガバチ、ニッポンヒゲナガハナバチ、セイヨウミツバチ、ツマキチョウ、キタキチョウ、モンシロチョウ、スジグロシロチョウ、モンキチョウ、ナミアゲハ、ヒメウラナミジャノメ、クロコノマチョウ、アカタテハ、イタドリハムシ、コニワハンミョウ、ニホンカワトンボ、ヤマトシリアゲ、キシタトゲシリアゲ
やや詳しめにお話したものは以下のとおり
・ゴマダラチョウの幼虫
・ネジレバネの寄生を受けて越冬していたオオスズメバチの働きバチ
・ウスバカゲロウの幼虫(アリジゴク)
・クマバチのホバリング行動
・ムカシトンボの幼虫
飛鳥川などで観察した水生昆虫は
アメンボ、オオアメンボ、ヒメアメンボ、ヤスマツアメンボ、コセアカアメンボ、シマアメンボ、
ナガレカタビロアメンボ
ナベブタムシ
コモンシジミガムシ、ヒメシジミガムシ、
セスジダルマガムシ属の1種(おそらくハセガワダルマガムシ)
マルヒメツヤドロムシ
はじめて参加した皆さんも楽しんでいただけたでしょうか。
これからも友の会月例ハイキングに参加して自然に親しんでくださいね。
以上月例ハイキングの報告でした。
Posted by nature1955 at
15:54
2025年04月29日
昆虫採集入門講座
4月26日から27日にかけて、昆虫採集入門講座が行われました。
今年は1日目に石川河川敷を散策して昆虫を採集し、2日目に博物館で標本を作成するスタイルです。

1日目、喜志駅に集合、天候にも恵まれました。

最初に藤江学芸員から、採集方法の説明がありました。
アドバイスは、「見つけてから採るんじゃない、採ってから見つけるんだ」
今回は、テーマを設けました。
一番小さい甲虫目を採集しよう、できるだけ多くの目をみつけよう、シロチョウの仲間は何種採れるか?、アメンボの仲間は何種採れるか?

採集開始。ナヨクサフジにシロスジヒゲナガハナバチがたくさんきています。

スイーピングしながら河川敷を歩きます。



事前設置していた様々なトラップを回収します。ピットフォールにはオオヒラタシデムシが入っていました。


午後からは川の虫探しです。
都会の淀みの中、一部にいい感じの流れがありそこにはナベブタムシが。

沼地のケシカタビロアメンボの仲間やガムシ類の解説をする小林評議員。

2日目は博物館で標本を作成しました。


わからないところはマンツーマンで解説。

展翅の実演。


完成したら、名前調べとラベルつけ。

今年もたくさんの種が記録されました。
今回は、関西テレビの取材も入っていました。放送は7月頃とのことで、入門講座の楽しさがたくさんの人に伝えられると良いですね。
今年は1日目に石川河川敷を散策して昆虫を採集し、2日目に博物館で標本を作成するスタイルです。

1日目、喜志駅に集合、天候にも恵まれました。

最初に藤江学芸員から、採集方法の説明がありました。
アドバイスは、「見つけてから採るんじゃない、採ってから見つけるんだ」
今回は、テーマを設けました。
一番小さい甲虫目を採集しよう、できるだけ多くの目をみつけよう、シロチョウの仲間は何種採れるか?、アメンボの仲間は何種採れるか?

採集開始。ナヨクサフジにシロスジヒゲナガハナバチがたくさんきています。

スイーピングしながら河川敷を歩きます。



事前設置していた様々なトラップを回収します。ピットフォールにはオオヒラタシデムシが入っていました。


午後からは川の虫探しです。
都会の淀みの中、一部にいい感じの流れがありそこにはナベブタムシが。

沼地のケシカタビロアメンボの仲間やガムシ類の解説をする小林評議員。

2日目は博物館で標本を作成しました。


わからないところはマンツーマンで解説。

展翅の実演。


完成したら、名前調べとラベルつけ。

今年もたくさんの種が記録されました。
今回は、関西テレビの取材も入っていました。放送は7月頃とのことで、入門講座の楽しさがたくさんの人に伝えられると良いですね。
Posted by nature1955 at
13:05
2025年03月28日
海の向こうの見聞録発表会(3/30)のお知らせ
明後日3/30は、15時から「海の向こうの見聞録発表会」です。
海の向こうの見聞録発表会は、海外での調査や旅行などを、学芸員・評議員・友の会会員が、楽しくお話しします。美しい自然の風景だけでなく、まったく自然史とは関係のない話や珍道中(?)も飛び出す気楽な報告会です。
気になるプログラムや演題・演者は以下の通りで考えています。
14:30 開場
15:00 発表会開始
15:00〜15:25 「南カリマンタンを訪ねて+少しだけフレンチギアナ」萩野さん(友の会会員)
15:25〜15:50 「台湾地質調査道中2」岩嵜さん(友の会会員)
15:50〜16:15 「沖縄島での蛾類調査と蝶類撮影」長田さん(博物館学芸員)
16:15〜16:25 休憩
16:25〜17:00 「島流し?いや憧れの島生活」池上さん(友の会評議員)
17:00〜17:25 「フレンチギアナの昆虫調査(仮題)」松本さん(博物館学芸員)
参加申し込みは不要です。友の会の皆さまのご参加をお待ちしています!
行事の詳細は以下の内容、あるいは博物館イベントページ(https://www2.omnh.jp/scripts/event.exe?C=0&G=%97%46%82%CC%89%EF%82%BB%82%CC%91%BC&T=%8A%43%82%CC%8C%FC%82%B1%82%A4%82%CC%8C%A9%95%B7%98%5E%81%45%8E%84%82%CC%8E%A9%91%52%8A%CF%8E%40%94%AD%95%5C%89%EF&D=2025%2F03%2F30&M=1)をご参照ください。
(同時に予定していた「私の自然観察発表会」はエントリーがなかったため、「海の向こうの見聞録発表会」のみを実施予定です。)
海の向こうの見聞録発表会
開催日:3月30日(日)15時〜17時30分頃
場所:自然史博物館本館 講堂
定員:先着170名(講堂での聴講)
対象:友の会会員とその家族
参加費:無料
海の向こうの見聞録発表会は、海外での調査や旅行などを、学芸員・評議員・友の会会員が、楽しくお話しします。美しい自然の風景だけでなく、まったく自然史とは関係のない話や珍道中(?)も飛び出す気楽な報告会です。
気になるプログラムや演題・演者は以下の通りで考えています。
14:30 開場
15:00 発表会開始
15:00〜15:25 「南カリマンタンを訪ねて+少しだけフレンチギアナ」萩野さん(友の会会員)
15:25〜15:50 「台湾地質調査道中2」岩嵜さん(友の会会員)
15:50〜16:15 「沖縄島での蛾類調査と蝶類撮影」長田さん(博物館学芸員)
16:15〜16:25 休憩
16:25〜17:00 「島流し?いや憧れの島生活」池上さん(友の会評議員)
17:00〜17:25 「フレンチギアナの昆虫調査(仮題)」松本さん(博物館学芸員)
参加申し込みは不要です。友の会の皆さまのご参加をお待ちしています!
行事の詳細は以下の内容、あるいは博物館イベントページ(https://www2.omnh.jp/scripts/event.exe?C=0&G=%97%46%82%CC%89%EF%82%BB%82%CC%91%BC&T=%8A%43%82%CC%8C%FC%82%B1%82%A4%82%CC%8C%A9%95%B7%98%5E%81%45%8E%84%82%CC%8E%A9%91%52%8A%CF%8E%40%94%AD%95%5C%89%EF&D=2025%2F03%2F30&M=1)をご参照ください。
(同時に予定していた「私の自然観察発表会」はエントリーがなかったため、「海の向こうの見聞録発表会」のみを実施予定です。)
海の向こうの見聞録発表会
開催日:3月30日(日)15時〜17時30分頃
場所:自然史博物館本館 講堂
定員:先着170名(講堂での聴講)
対象:友の会会員とその家族
参加費:無料
2025年03月19日
4月月例ハイキング「春の明日香路と飛鳥川」のご案内
4月20日(日)の月例ハイキングは奈良県の明日香村を訪れます。
集合は近鉄吉野線「飛鳥駅」に午前9時40分

駅には構内にも改札を出たところにも公衆トイレがありますので集合までに済ませてください。
また、電車の本数が少ないので集合時間に遅れないようにご注意ください。

まずは有名な高松塚古墳の横を通過。

さらに進むとこんなものや

こんなもの、何なのでしょう?答えは本番で。


地衣類や最近ちょっと見かけなくなったミノムシも見つけることができました。

そして、飛鳥川。
川の中の生き物を探してみましょう。

こんなのがいましたよ。なにものでしょう?本番で見つけるのが楽しみです。

解散はこちら、考古学に興味をお持ちの方は解散後にどうぞ。世話役は解散後、ここから西方向にある壺阪山駅まで行くので早く帰る人は同行ください。
当日天気がいいといいですね。みなさまのご参加をお待ちしています。
集合は近鉄吉野線「飛鳥駅」に午前9時40分

駅には構内にも改札を出たところにも公衆トイレがありますので集合までに済ませてください。
また、電車の本数が少ないので集合時間に遅れないようにご注意ください。

まずは有名な高松塚古墳の横を通過。

さらに進むとこんなものや

こんなもの、何なのでしょう?答えは本番で。


地衣類や最近ちょっと見かけなくなったミノムシも見つけることができました。

そして、飛鳥川。
川の中の生き物を探してみましょう。

こんなのがいましたよ。なにものでしょう?本番で見つけるのが楽しみです。

解散はこちら、考古学に興味をお持ちの方は解散後にどうぞ。世話役は解散後、ここから西方向にある壺阪山駅まで行くので早く帰る人は同行ください。
当日天気がいいといいですね。みなさまのご参加をお待ちしています。
Posted by nature1955 at
20:28
2025年03月05日
今月の月例ハイキング「春の磯で海藻の味くらべ」の下見
今月の月例ハイキングは岬町長崎海岸で「春の磯で海藻の味くらべ」です。
先日、世話役で下見に行ってきました。下見の日はとても寒い上に雨・強風と天気が悪く、潮があまり引かない状況の中ではあったものの、様々な海藻・動物を見ることができました。
鍋島会長がどの海藻が食べられるか、美味しいか、歯ごたえなどを説明していただきました。


海岸には海藻が広範囲に広がっています。本番では色々な海藻を見つけて、味わってみましょう。



下見で見つかった海藻を以下に紹介します。
緑藻 ヒビミドロ、ヒラアオノリ、アナアオサ、ボタンアオサ、ツヤナシシオグサ
褐藻(黄藻)ワカメ、セイヨウハバノリ、ワタモ、カヤモノリ
紅藻 マルバアマノリ、オキツノリ、カギウスバノリ、フクロフノリ、ムカデノリ、ヒメテングサ
海藻以外にも磯には色々な動物もいますので、海藻と一緒に探して観察しましょう。
アラレタマキビガイ・・・満潮線よりも上の飛沫帯で見つかります。

イソギンチャクやダイダイイソカイメン、マツバガイなど。

カメノテ

参考になる本
「新・海辺を食べる図鑑」 向原 祥隆 著 (南方新社)
(渡邊)
先日、世話役で下見に行ってきました。下見の日はとても寒い上に雨・強風と天気が悪く、潮があまり引かない状況の中ではあったものの、様々な海藻・動物を見ることができました。
鍋島会長がどの海藻が食べられるか、美味しいか、歯ごたえなどを説明していただきました。


海岸には海藻が広範囲に広がっています。本番では色々な海藻を見つけて、味わってみましょう。



下見で見つかった海藻を以下に紹介します。
緑藻 ヒビミドロ、ヒラアオノリ、アナアオサ、ボタンアオサ、ツヤナシシオグサ
褐藻(黄藻)ワカメ、セイヨウハバノリ、ワタモ、カヤモノリ
紅藻 マルバアマノリ、オキツノリ、カギウスバノリ、フクロフノリ、ムカデノリ、ヒメテングサ
海藻以外にも磯には色々な動物もいますので、海藻と一緒に探して観察しましょう。
アラレタマキビガイ・・・満潮線よりも上の飛沫帯で見つかります。

イソギンチャクやダイダイイソカイメン、マツバガイなど。

カメノテ

参考になる本
「新・海辺を食べる図鑑」 向原 祥隆 著 (南方新社)
(渡邊)
Posted by nature1955 at
21:20
2025年02月28日
「友の会限定!博物館裏側まるごとツアー」報告
2025年2月8・9・11日、博物館のバックヤードを巡るツアーを開催しました。
大阪市立自然史博物館の常設展示には約6,000点の標本が展示されていますが、収蔵庫の中には推定200万点以上の標本があるそうです。膨大な標本を守り続けることが博物館の使命でもありますが、どうしてこんなにたくさんの標本があるのか理由や活用方法まで学芸員さんに案内していただきました。
金庫室の様な厚い扉の向こうは岩石・化石・骨・貝殻といった腐りにくい標本を納めた一般収蔵庫があります。

大型の骨や、岩石が収められている棚、なんだか凄そうな古い本まで様々な研究に役立てられています。



一般収蔵庫の中では標本を写真に撮る作業をしています。将来みなさんに手軽に見ていただける様に標本のデジタル化が進められています。

また扉を抜けると特別収蔵庫は昆虫や植物などが収められている害虫対策強化エリアです。年中温度湿度が一定に設定されていて防虫剤の香りがします。
よくみられる雑草、ヒメジョオンの標本を2014年製と1931年製で見比べたり、世界最大級のセミ、テイオウゼミの標本もじっくり観察できました。

続いてのお部屋、液浸収蔵庫は、魚、無脊椎動物、爬虫類、両生類、動物の内臓など乾燥させてはいけない標本が収められています。

棚の片隅には、こんなもの?という掘り出し物も置かれています
ノコギリエイの吻(ふん)は見つけられたかな?

ネイチャーホールでは現在開催されている特別展「貝に沼(ぬま)る〜日本の貝類学研究300年史〜」 の準備中風景が見られました。

次は学芸員さんたちのお部屋見学。動物、植物、昆虫、地史、第四紀の5つの研究室があります。植物研究室の大きい乾燥機も見せてもらいました。これで肉厚の果実も乾燥させてしまいます。

実習室ではいろんな標本の作成方法も紹介していました。
キノコの標本の作り方はとにかく乾燥。家庭用のドライフルールメーカーも活用します。

友の会限定ツアーでは旧収蔵庫へも行きます。何が収められているかは参加してからのお楽しみです。面白エピソードもあり、博物館の歴史が感じられます。

案内してくれる学芸員さんの得意分野によって、案内の内容が変わるところも少人数ツアーのいいところ、毎回違った発見があります。私の今回の発見は特別収蔵庫の古すぎるあられの缶とおしゃれなマークの発泡スチロール箱でした。何が入っていたのかな。


バックヤードツアーは冬の恒例行事で毎年開催を予定しています。
次回ツアーに参加してあなただけの博物館の魅力を探してみてください。
大阪市立自然史博物館の常設展示には約6,000点の標本が展示されていますが、収蔵庫の中には推定200万点以上の標本があるそうです。膨大な標本を守り続けることが博物館の使命でもありますが、どうしてこんなにたくさんの標本があるのか理由や活用方法まで学芸員さんに案内していただきました。
金庫室の様な厚い扉の向こうは岩石・化石・骨・貝殻といった腐りにくい標本を納めた一般収蔵庫があります。

大型の骨や、岩石が収められている棚、なんだか凄そうな古い本まで様々な研究に役立てられています。



一般収蔵庫の中では標本を写真に撮る作業をしています。将来みなさんに手軽に見ていただける様に標本のデジタル化が進められています。

また扉を抜けると特別収蔵庫は昆虫や植物などが収められている害虫対策強化エリアです。年中温度湿度が一定に設定されていて防虫剤の香りがします。
よくみられる雑草、ヒメジョオンの標本を2014年製と1931年製で見比べたり、世界最大級のセミ、テイオウゼミの標本もじっくり観察できました。

続いてのお部屋、液浸収蔵庫は、魚、無脊椎動物、爬虫類、両生類、動物の内臓など乾燥させてはいけない標本が収められています。

棚の片隅には、こんなもの?という掘り出し物も置かれています
ノコギリエイの吻(ふん)は見つけられたかな?

ネイチャーホールでは現在開催されている特別展「貝に沼(ぬま)る〜日本の貝類学研究300年史〜」 の準備中風景が見られました。

次は学芸員さんたちのお部屋見学。動物、植物、昆虫、地史、第四紀の5つの研究室があります。植物研究室の大きい乾燥機も見せてもらいました。これで肉厚の果実も乾燥させてしまいます。

実習室ではいろんな標本の作成方法も紹介していました。
キノコの標本の作り方はとにかく乾燥。家庭用のドライフルールメーカーも活用します。

友の会限定ツアーでは旧収蔵庫へも行きます。何が収められているかは参加してからのお楽しみです。面白エピソードもあり、博物館の歴史が感じられます。

案内してくれる学芸員さんの得意分野によって、案内の内容が変わるところも少人数ツアーのいいところ、毎回違った発見があります。私の今回の発見は特別収蔵庫の古すぎるあられの缶とおしゃれなマークの発泡スチロール箱でした。何が入っていたのかな。


バックヤードツアーは冬の恒例行事で毎年開催を予定しています。
次回ツアーに参加してあなただけの博物館の魅力を探してみてください。