ダンゴムシにそっくりな虫

ダンゴムシはなぜ丸くなる？食べ物や触角にも秘密があった！
(略)真相を探るべく、豊橋市自然史博物館の学芸員・西さんと、日本ダンゴムシ協会の
宮里さんにお話を伺った。ひと口にダンゴムシといっても何種類もあり、我々がよく
目にするのはオカダンゴムシという外来種なのだそうだ。
「背面が固いため、外敵から身を守るために丸くなります」（西さん）とのことなので、
どうやら回答者のコメントはあっているようだ。
また、日本ダンゴムシ協会の宮里さんによると、「学名になっている『Armadillidium vulgare』は
小さいアルマジロのこと。アルマジロも丸くなって外敵から身を守るので、
これが丸くなる理由だと考えられてきました」とのこと。しかしながら、
「私は、丸くなったことにより獲得した最も大きなメリットは、乾燥を防ぐことではないかと
考えています。ダンゴムシの仲間（等脚目）はほとんどが海にいます。ダンゴムシに近い
便所虫と呼ばれるワラジムシはダンゴムシよりじめじめした便所のそばに多く住んでいます。
水辺から一番遠いところに住むことができるようになったのは、この丸くなることができる
ようになったからではないかと考えています」（宮里さん）
という。外敵からの攻撃から身を守る以外にも、意味があったとは！
■ダンゴムシの生態を詳しく解説！
謎が解けたところで、ダンゴムシの生態について詳しく聞いてみよう。ダンゴムシが
発生する時期というものがあり、「4月～10月くらいの暖かい時期」で、「5月・6月が
子育てのピーク」なのだとか。また、「触角は触覚だけでなく、匂いや味、温度や音なども
分かります。また最近では、ダンゴムシの交替制転向反応に関係しているということが
分かってきました」（宮里さん）とのこと。迷路を作ってダンゴムシを遊ばせたことがある
人もいるかもしれないが、ジグザグに動けるのには触角に秘密があったらしい。
■ダンゴムシは何を食べて生きているの？
豊橋市自然史博物館の西さんによると、ダンゴムシはコンクリートや落ち葉を食べて、
生態系の中で「分解者」の役割を担っているそうだ。ちなみに、ウンチは四角形。
しかし、日本ダンゴムシ協会の宮里さんによると、「コンクリートを食べるというのは、
都市伝説だという方たちも現れてきました。かじるけれど消化されていない、と言うこと
ですがどうでしょうか」とのことなので、真相は謎に包まれているようだ。
さらに、「ダンゴムシはおよそほとんどの物を食べます。生きているものは食べませんが、
死んでいればネズミでも食べています。葉っぱも好き嫌いがあるようです。匂いの強い
ものは食べないようですが、ドクダミの下などにはたくさん住んでいます」（宮里さん）だという。
また、ダンゴムシは、農作物の葉や芽、花を食べることがあるようだが、「風通しを良く
すれば少なくなります。ですから、ダンゴムシコロリ等を使うのはよしましょう」（宮里さん）
とのことなので、人間にとってほとんど害は無いといって良いだろう。
近頃は、土遊びをする子どもは減っているという。子どもはもちろん、大人もたまには
童心に帰って、ダンゴムシと戯れてみてはいかがだろうか？
http://news.mynavi.jp/news/2015/07/30/610/

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