2006年01月21日

エリック 優雅なる生活 第3章 あれから(その2)5

第3章 あれから(その2)

「エレナ婦人のもとを離れ、クルーザーで屋久島に着きました。

そこで源三さんという漁師のもとで、鍛えられ、1ヶ月後、沖縄に

向けて旅だったんです。ちょうど10日が過ぎたころです・・・」

僕は、あれからのことを話し出した。

 

それは、泊まっていた民宿を抜け出し、ちょっと遠出をした日のことだった。

ちょっとぜいたくな気分を味わいたいと、

JALのリゾートホテル オクマに遊びにきていた。

http://www.jalokuma.co.jp/

 

ビーチが見えるテラスでくつろいでいると、

クリームの生地に大きな花の絵柄がついたシャツを着た

老夫婦がやってきた。

 

しばらく二人で何やら楽しそうに話していたが、

少し勇気を出して声をかけてみた。

「こんにちは」

最初のひと言が言えると、後はカンタンだった。

自分が静岡から船旅で出てきたこと。

エレナさんや源三さんと出逢ってきたこと、

これから特に当てはないが、少ない持ち金と

ここでバイトをしてオーストリアへ行こうと

考えていること。

 

話すことが大好きで、夢を形にして行くのが

大好きなこと、などを話した。

 

すると、その老夫婦のおばあさんが、

肩からかけたバッグから封筒を取り出した。

「あなたの夢に私たちも応援したくなったわ、

国際線のマイレージがたまってので、

フリーチケットがもらえたの。

これを使うといいわ」

見知らぬ夫婦からの特別なプレゼントに、

僕は、とてもうれしくなった。



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