oweは一見バラバラの意味があって、しかも意味によって「owe人物」に書き換えられないものもあり、ややこしい単語の一つです。
 今回はoweがなぜこれらの意味をもっているのかと、「owe人物」に書き換えられない意味の理由などについて説明します。


◆owe

 oweの語源は「持っている」です。

 そこに「to 人」(その人のもとへ)が加わると、owe物to人で「その人に渡す物を持っている」というのが基本的な意味になります。


owe1
 
 oweはこれが出発点になって↓の意味を作り出します。

owe9


 ※③「物は人のおかげだ」のみ「owe人物」の形にはなりません。
   oweは「owe物to人」が基本形だと考えると良いです。

 

①「人に物を借りている」になる理由

 

He owes a lot of money to me.

=He owes me a lot of money.

彼は私に多額のお金を借りている。

(「SV人物」に書き換え可能)

 

 owe物to人「人に渡す物を持っている」は、「人に物を借りている」という意味につながります。

なぜなら、「借りている物」というのは「その人に渡す物」でもあるからです。言い換えると、借りている物だからこそ、後でその人に渡す物でもあるのです。

owe2



 

②「人に義務・恩義を追っている」になる理由

 

 I owe gratitude to him.

=I owe him gratitude.

 私は彼に感謝している。

(「SV人物」に書き換え可能)

 

 

この理由は、「義務・恩義」も「人に渡す物」という意味を含むからです。
 「義務」は「後でその人に何らかの行為を渡さなければならない(しなければならない)こと」ですし、「恩義」は「後でその人に感謝の気持ちを渡したい(恩返ししたい)という気持ちを含むこと」です。
 そこから、「人に対して義務・恩義(渡す物)を持っている」が「人に義務・恩義を追っている」となります。

owe3


 

③「物(成功など)は人のおかけだ」になる理由

 

 I owe my success to him.

×I owe him my success.

 私の成功は彼のおかげだ。

(「SV人物」に書き換え不可)

 

 

③「物(成功など)は人のおかけだ」は「その人に感謝を伝える(渡す)気持ちが付随した物(成功など)を持っている」を言い換えたものです。

 ①、②と違い、③「成功などは人のおかげだ」では主語が持っている物(成功など)はその人に渡されません。ただし、その成功などには、「その人への感謝」という思いがくっついています

その結果、「成功などを持っている+その人へのに感謝→物(成功など)は人のおかげだ」となります。


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●③「人のおかげだ」が「SV人物」に書き換えられない理由

この理由は、「成功などは人のおかげだ」は、「成功」などの物を人に渡すという意味ではないからです。
 

どういうことかと言うと、第4文型の「SV人物」では、大部分の単語が「人に物を所有させるようVする」という意味を表します。

例えば、give人物(人に物を与える)は「人に物を所有させるよう与える」、buy人物(人に物を買う)は「人に物を所有させるよう買う」です。
give24

③「成功などは人のおかげだ」は、人に対して感謝する気持ちは持っていますが、成功そのものは主語が所有し続けて人に所有させません。そのため、第4文型(owe 人物)が作れないのです。
 
逆に、①「借りている」、②「義務・恩義を追っている」は「借り物」、「義務・恩義」をその人に所有させる(渡す)という意味なので第4文型が作れます。

 

【参考】第4文型でto人、for人を使い分ける理由
   giveが「to人」で、buyが「for人」になる理由


⇒次はdoの第4文型について
 do 人 goodが[人に良いことを与える]になる理由

 

★Check★

 When Tim was in trouble, it was always his family who gave him the best advice. Thus he feels that he (     ) what he is to his family.

【関西学院大】

 

 ①depends

 ②owes

 ③relies

 ④supports

 


★Answer★

 ②
 ティムが困っているとき、最良の助言を与えてくれたのはいつも彼の家族だった。
そのため、彼は今の自分があるのは、家族のおかげだと思っている。


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