「喜楽クイズ」を更新しました


[問題]


Ⅰ 漢字問題
  次の二つの文章を読み合せて、「   」に共通に入る漢字を答えてください。

問1 

  「一房の葡萄(その3)」
   ぼくはかわいい顔をしていたかもしれないが、からだも心も弱い子でした。その上おくびょう者で、言いたいことは言わずにすますようなたちでした。だからあんまり人からは、かわいがられなかったし、友だちもないほうでした。昼御飯がすむとほかの子どもたちは活発に運動場に出て走りまわって遊びはじめましたが、ぼくだけはなおさらその日は変に心がしずんで、一人だけ教場にはいっていました。そとが明るいだけに教場の中は暗くなって、ぼくの心の中のようでした。自分の席にすわっていながら、ぼくの目は時々ジムの卓(テイブル)の方に走りました。ナイフでいろいろないたずら書きが彫りつけてあって、手あかで真黒になっているあのふたをあげると、その中に本や雑記帳や石板といっしょになって、飴(あめ)のような木の色の絵の具箱があるんだ。そしてその箱の中には小さい墨のような形をした藍や洋紅の絵の具が・・・・ぼくは顔が赤くなったような気がして、思わずそっぽを向いてしまうのです。けれどもすぐまた横目でジムの卓の方を見ないではいられませんでした。胸のところがどきどきとして苦しいほどでした。じっとすわっていながら、「  」で鬼にでも追いかけられた時のように気ばかりせかせかしていました。
   教場にはいる鐘がかんかんと鳴りました。ぼくは思わずぎよっとして立ち上がりました。生徒たちが大きな声で笑ったりどなったりしながら、洗面所の方に手を洗いに出かけて行くのが窓から見えました。ぼくは急に頭の中が氷のように冷たくなるのを気味悪く思いながら、ふらふらとジムの卓の所に行って、半分「  」のようにそこのふたをあげてみました。そこにはぼくが考えていたとおり、雑記帳やえんぴつ箱とまじって、見覚えのある絵の具箱がしまってありました。なんのためだか知らないがぼくはあっちこっちをむやみに見回してから、手早くその箱のふたをあけて藍と洋紅との二色を取り上げるが早いか、ポケットの中におしこみました。そして急いでいつも整列して先生を待っている所に走って行きました。    有島武郎(注1)

● 自分はまだ、所謂女を知らない。
  「  」の中で女の裸を見ることがある。しかしその女は純粋の女ではなく中性である。
  自分は今年二十六歳である。

  

    自分は女に飢えている。     武者小路実篤(注2)


問2

  マッチ擦るつかのま海に霧ふかし 身捨つるほどの「  」「  」はありや     寺山修司(注1)
● 父の「  」「  」である中国と、母の「  」「  」である日本とは、どちらも私にとっては「  」「  」である。その証拠に中国という言葉、日本という言葉、そして「  」「  」という言葉を聞いただけで私の瞳はうるみ、胸の底から熱いものが込み上がって来る。       王 貞治(注2)


問3
● 戦後、娯楽の少なかったころ、私は北海道の積丹町で何年か過ごした。
  小さな漁師町であったが、「  」「  」「  」に時々芝居がかかった。 出しものはいつも時代劇の人情ものときまっていたが、常に満員であった。
  その夜も親分が大勢の子分を引き連れ、借金の形に  いやがる美人の娘を無理やりに連れ去ろうと、病床にある父親をいじめる。
  娘は父親をかばい、父は娘をかばうが窮地に追い込まれ、どうしようもない場面になっていた。
   そのときである。
  観客席から、漁師姿のじいさんが長靴のまま舞台に上っていった。 「ええかげんにしろ!! 一体いくらだせばいいんだ」と、酒の勢いもあって、じいさんは懐に手を入れながら、悪玉の親分の前に立ちはだかった。 「かわいそうで、みていられねぇー」
  このハプニングに劇場は、拍手と喝采が湧き上がった。
  昔は、こういうじいさんがいたのである。
  座長がとび出して来て、これは芝居ですからとその場を納めたが、すばらしい光景であった。     上野正彦(注1)
●  「昔はおいらもよく42番街の「  」「  」「  」に入って寝たもんだ。 今の映画はどれもいやらしくて我慢できん。 あれじゃ眠れねえよ」      トム・ポッター(注2)


Ⅱ なぞなぞ


問1  6月10日は「時の記念日」だね。 ところで、柱時計がボン、ボン、ボンと13鳴って時を知らせました。 それは、どんなときでしょうか?


問2  一郎君は1年前に買ってもらった万年筆で、まだ、一度も字を書いたことがないそうです。 どうしたのでしょうか?


問3 見えない人にはよく見えて、見える人にはよく見えないものは何でしょうか?


問4 あったかいとか、冷たいとか言われるけど、さわれないものは何でしょうか?


問5 どんなにいやなことがあっても、誰のところにもやってきて、直ぐそばにいるのに、ちっとも見えないものは何でしょうか?


Ⅲ その他問題

  昔、京に住むカエルが大阪見物に出かけ、その途中で天王山に登った。
  丁度同じ頃、京見物を思い立った大阪のカエルも天王山に登ってきて、二匹が頂上で出会った。
  「さんざん苦しい思いをしてここまで来たが、まだやっと半分だね。 ここからだと京も大阪も一望のうちだ。 ひとつ背伸びをして見物しょうではないか」と  いうことになって、二匹とも立ち上がり、京のカエルは大阪の方に、大阪のカエルは京の方に腹を突き出して爪先立って向こうを見た。
   京のカエルが言うには、「音に聞こえた難波の名所も、見れば京と変わりはない。 つらい思いをして行くのはやめて、このまま帰るとしょう」
  大阪のカエルも言った。 「花の都と音には聞いたが、大阪と少しも違わない。 それではおれも帰るとしょう」
   カエルたちはそのまま帰って行った。 だが、このカエルたちは大きな錯覚をしていました。 その錯覚とはどんな錯覚でしょうか?      
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[答]


Ⅰ 漢字問題の答
問1 夢
  注1: 明治・大正の小説家。札幌農学校(北大農学部)在学中に内村鑑三の影響を受けてキリスト教徒になる。父と妻の死を契機に、本格的に小説に取組み、「或る女」、「カインの末裔」などで文壇の地位を確保したが、資産家階級の自己の生き方に苦悩し、財産放棄をした末、軽井沢の別荘で婦人記者の波多野秋子と情死した。    
   注2: 明治から昭和の小説家。白樺派の代表的作家。また、「新しき村」運動を提唱した。「お目出たき人」より
問2 祖国

  注1: 昭和の詩人、歌人、劇作家、演出家。1960年、新進詩人寺山修司と青春スター・九条映子との交際は大センセーショナル事件として世間をにぎわせたが、62年に結婚、70年には離婚した。 「空には本」より
   注2: 日本生まれ、中華民国(台湾)籍の昭和・平成のプロ野球選手、監督、福岡ソフトバンク取締役会長。世界記録となるレギュラーシーズン通算本塁打868本を記録し、巨人のV9に貢献した。「回想」より     

問3 映画館
  注1 昭和・平成の法医学者、医事評論家、作家、元東京都監察医務院長。「死体は生きている」より
  注2 不詳。 ホームレスの生活ぶりを聞かれての回答。J・B・シンプソン著「世界を動かした名言」より


Ⅱ なぞなぞの答
問1 故障しているとき 
問2 絵ばかり描いていた。  
問3 眼鏡

問4 心

問5 明日


Ⅲ その他問題

  蛙が爪先立ちすると目はうしろ向きになる。そのため、蛙たちはそれぞれ自分の住んでいる方を見たのである。  「鳩翁道話」から