なぞらえ屋 舞録

『なぞらえ屋 〜開闢九重千曳〜』DVD好評発売中!http://www.lamoonbatake.net/shop/bando グッズもあるよ!
予告PV http://youtu.be/tMmDgdy2r3g 舞台ダイジェスト http://www.engeki-d.com/unit_info/etc/pg605.html

舞台写真 PART14

DSC_0588nazoraeya_gene000805nazoraeya_gene000806五組目は、叶慈vs木跳。
木跳が使っている鎖鎌は、葎の郷で、葎が使っていたものです。
叶慈と葎は、実は仲の良い呑み友達でした。
叶慈の怒りが伝わったのか、鎖鎌は木跳の言うことを聞きません。
癇癪を起こして、捨てる木跳。
「この外道がーっ!!」
怒りをあらわにする叶慈。
nazoraeya_gene000807nazoraeya_gene000808nazoraeya_gene000810身体能力の高い二人の戦いは、スピードと高さがあります。
軽口を叩きながら、スレスレの攻撃をかわす叶慈。
「オラオラオラ、おとなしく逝っちまった方がいいんじゃないのかい? ハゲのおっさん」


DSC_0591DSC_0594「頭の形には自信があるんだぜ。小僧にはわからんだろうがな」
nazoraeya_gene000812DSC_0595「はっ、わっかんねーよ。とっとと死ねや!」
その時、叶慈は木跳の二股剣を二の腕で受け止めます。
「なっ、なんだって!?」
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「俺の体にもちっとばかしわけありの神様が棲んでてな。それがお前を食いたいそうだ」『なぞらえ屋〜初巡七福人〜布袋尊<般若>の巻』参照)
叶慈の背中にくっきりと現れたのは、叶慈が自らの体に封印している禍神。
「テメェも化物かよ!」
木跳は、果敢に禍神の力を解放する叶慈に挑みます。
「神をも恐れぬ蛮行を繰り返してきたんだろう?地獄に落ちても怖いものなんてねぇんじゃないのかい?」
木跳の僅かなうろたえに、叶慈は不敵に笑います。

nazoraeya_gene000816DSC_0597DSC_0600nazoraeya_gene000482「ああそうだ、俺たちには王龍がいる。本物の龍になった王龍がな!」
自らの迷いを吹き飛ばすように、木跳は、さらに叶慈に挑みかかっていきます。
「お前たち永世九龍は、何のために日本に来た?」
この国の新しいうねりに乗じて新しい国を作るためと答える木跳。
その瞳には、希望と狂気が渦を巻いています。
「宗輔はそんな途方もない計画を立てていたのか?」
nazoraeya_gene000822DSC_0602UZUMEを手に入れた王龍に怖いものはないと言う木跳に、「バカな、あれは人が作り出す魔物だ。無限の力があるわけはねぇ。このまま力を解放させ続けたら、あの娘は死んじまうぞ!」と、訴える叶慈。
「俺たちはこの国でやり直すんだ! 邪魔させるかよ。うわーっ!」
「南無三!」
「兄貴ーっ!!」
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自らの刃に倒れた木跳に叶慈は静かに手を合わせ呟きます。

「地獄で、真っ当な国づくりを学んでくるんだな」


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nazoraeya_gene001843nazoraeya_gene001844nazoraeya_gene001845五爪竜となぞらえ屋の死闘の最中、廟の最深部の岩戸もまた、その重い扉が開こうとしていました。
残った嶽比丘尼、桃李、真菰、七夕の三人は、特殊な詠唱を持って、その力と拮抗していました。
岩戸の前で繰り広げられる、UZUMEと久遠の激しいバトル。nazoraeya_gene000835nazoraeya_gene000823nazoraeya_gene000500nazoraeya_gene000499nazoraeya_gene000498nazoraeya_gene000495nazoraeya_gene000494nazoraeya_gene001852DSC_0614nazoraeya_gene000486nazoraeya_gene000488nazoraeya_gene000490nazoraeya_gene000492DSC_0608
美しく燃え上がる炎のようなUZUMEを、草木の精霊のように伸び上がる久遠が迎え撃ちます。

両者一歩も譲りません。

目の眩むような、美しい舞が岩戸の前で繰り広げられます。

UZUMEが押せば久遠が引き、久遠が押せばUZUMEが引きます。

そのコントロールを握っているのは、鳴鈴と真沙美でした。

UZUMEと久遠の後ろで、全身全霊の祈りを持って、鳴鈴と真沙美は対峙するのです。

nazoraeya_gene001863nazoraeya_gene001864岩戸の前の美しいダンスバトルは、いつ果てるともしれない饗宴を映し出していますがnazoraeya_gene000500nazoraeya_gene000499
やがてそれを割るようにして、運命の兄弟はお互いの顔を見るのでした。

舞台写真 PART13

nazoraeya_gene001787nazoraeya_gene001784三組目は、柾善vs金算です。
どちらも、とぼけたところのある二人ですが、持っているのはノートパソコンとそろばんという対照的なアイテム。

「どうやら、閉じられた空間みたいですね」
「はぁ、びっくりした。どうも、じゃ!」
「ジャじゃないでしょう、ジャじゃー!!」

金算は、のらりくらりとかわす柾善にどんどん詰め寄っていきます。

nazoraeya_gene000444nazoraeya_gene000443「この国の将来について憂いたことはありませんか?」
「はぁ?」
「我々永世九龍はこの国を助けるために来たのです」
金算は、真顔で柾善にそう言うと、自分たちに協力すれば命を助けてやると申し出ます。
DSC_0560DSC_0566「それなりのサラリーも約束します」
「僕達はお金で動いたりしません。見くびらないでください」DSC_0563
それでは仕方がないと、いきなり襲ってくる金算。
驚くような疾風の速さです。
nazoraeya_gene000448nazoraeya_gene000445しかも、金算のそろばんは、その目が刃物で出来ている凶器だったのです。
「願いましてはー?」柾善に暗算を仕掛けてくる金算。
「4649円!」傷を負いながらも、正解する柾善。
nazoraeya_gene000452nazoraeya_gene000450「なかなかやりますね。でも、次で終わりだ。願いましては?」
nazoraeya_gene001796「ポコスケ、電磁波アタックだぁ!!」
nazoraeya_gene000461電撃を受けながら、問題を出題する金算。
「596329674円!!」
「御名算……!」nazoraeya_gene000462nazoraeya_gene000463



「ごくろうさんにくむなよか、洒落にならないよ。イテテ。ありがとうポコスケ」
柾善は、頼もしい相方の活躍で、辛くも難を逃れるのでした。

次の対戦は、弦也vs火粧。
nazoraeya_gene001800nazoraeya_gene000467DSC_0572nazoraeya_gene000465「美しいですね……」舌なめずりをするように、火粧は弦也を値踏みします。
「僕は美しい男が好きなんです。上着を通してでも、あなたの鍛えられた筋肉のラインがわかります」
「悪いな、俺は全くそっちの趣味は無い」一蹴する弦也。
「初めて殺した相手は父でした。僕は眠っているような父の顔を残したくてその皮を剥いだ。以来、殺した相手の顔の皮を残すようにしています」
自らを異端とする火粧の独白を嫌悪を持って弦也は聞きます。
「愉快犯か始末に悪いな」nazoraeya_gene000471DSC_0578
nazoraeya_gene000469火粧のナイフをかわしながら、弦也もまた隠されている自らのアイテムを解放します。
「確かに大したナイフさばきだ、悪いが俺も得物を使わせてもらうぞ。目覚めよ、ロンギヌス!」
nazoraeya_gene000472弦也の手には眠っていた聖nazoraeya_gene001809遺物の槍が現れます。
「生身の人間に使うのは反則だが、お前は人間の皮をかぶった化物らしい。手加減はしないぞ」
nazoraeya_gene000475「化物。そう、僕は化物だ。そんな僕が生きる道を示してくれたのが王龍です。だから、あなたがたに王龍の邪魔はさせません。
ここで死んでいただきましょう」
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nazoraeya_gene000477DSC_0582DSC_0584DSC_0585DSC_0586
激闘の末に弦也の槍に刺し貫かれる火粧。「美しい……王龍……」
弦也の勝利もまた、苦い思いを残しました。

舞台写真 PART12

nazoraeya_gene000773nazoraeya_gene001719nazoraeya_gene001720永世九龍となぞらえ屋のメンバーは、それぞれ二人ひと組になって別の場所に飛ばされました。
最初のひと組目は咲姫と水麗。
女の戦いです。

nazoraeya_gene000776nazoraeya_gene000775「いったいみんなどこへ?」
「さてどこへいったかしら?」
咲姫は、久遠が九つの鍵を修復し、その反動で別の部屋に飛ばされたことを水麗に告げるのです。
異常な状況でも水麗は落ち着いています。
王龍がすべての彼女にとって、彼が生きていれば他はどうでもいいのです。

「それじゃ尚の事、お前を盾に早く王龍のもとに行かなくちゃね!」
華麗に美しく。舞うように二人の戦いは続きます。
「龍王? そんな風に呼ばれているのか宗ちゃんは」DSC_0500DSC_0502DSC_0506DSC_0507DSC_0512
DSC_0518咲姫の言葉に水麗の気配が変わります。
「お前……咲姫だな?」
「何故、私の名を?」
「では、殺す!!」
王龍の何気ないエピソードから、咲姫に殺意を抱いていた水麗は、猛攻撃を開始。
咲姫はやむなく水麗に止めを入れます。DSC_0516DSC_0517
nazoraeya_gene000777DSC_0520DSC_0522女の戦いは辛くも咲姫の勝利で終わりました。
「宗ちゃん……」
12年の間にどんなことがあったのだろう。
万感を込めて、咲姫は宗輔の名をつぶやくのでした。




nazoraeya_gene000781次の戦いは、光剣vs土塊。光剣は、押しても引いても叩いてもびくともしない土塊に大苦戦中でした。nazoraeya_gene001741
nazoraeya_gene000782「タイム! タイDSC_0535ム!!」
「いいよー」
敵に塩を贈るように、ひょうたんを差し出す土塊。
光剣は、それを受け取ってゴクゴクと煽ります。
「どうも変なデジャブがあるのよねあんた」
光剣は高校生時代の旧友を思い出しています。(『残笑〜嗚呼青春の接吻道』参照)
「イタリアに親戚とかいない? アンドレフィッツオーネっていう……」
nazoraeya_gene000785nazoraeya_gene000440nazoraeya_gene000787DSC_0546光剣の言葉に、それまでニコニコ顔だった土塊の形相が変わります。
「俺はな、自分の生まれを疑われるのが何より嫌いなんだよ!!」
つるし上げられ苦しむ光剣。
その時、土塊が笑いながら光剣に告げるのです。
「そうだ、お前と同じ質問をした奴がいたのを思い出したぜ」
「え?」
「あんまり馴れ馴れしそうにして来やがるから、あの世に送ってやったんだ。何ていったかな? 陳?そうだ、陳大乗」
nazoraeya_gene001771nazoraeya_gene000790nazoraeya_gene000791そして光剣の形相も鬼のように変わります。
「そいつは俺の大事な友達nazoraeya_gene001778だ!!」
懐から二本の剣を抜くと、冷えた声で光剣は告げるのでした。
「悪いが、手加減できなくなったよ」
「何?」
「俺も教えてやる、こいつを抜かせた奴は次の日を迎えることはない」
「戯言を、死ねーっ!!」
nazoraeya_gene001779
一閃!!
光剣は土塊を倒します。
「ありえないことが起こる轍に、あたしも乗ってるって事ね」
ふと寂しげに、光剣もまた呟くのでした。

こちらは、
2012年7月6日(金)〜8日(日)に
吉祥寺前進座劇場にて公演された
四谷於岩稲荷田宮神社 
勧進奉納舞台
『なぞらえ屋 〜開闢九重千曳〜』の
舞台制作記録 略して 舞録 です。
<公式サイト>
  http://stage.la-moon.net



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