なぞらえ屋 舞録

2012年10月

『なぞらえ屋 〜開闢九重千曳〜』DVD好評発売中!http://www.lamoonbatake.net/shop/bando グッズもあるよ!
予告PV http://youtu.be/tMmDgdy2r3g 舞台ダイジェスト http://www.engeki-d.com/unit_info/etc/pg605.html

舞台写真 PART15

nazoraeya_gene000838nazoraeya_gene001883nazoraeya_gene001882「大きくなったな、亮輔」
優しい笑顔を見せる王龍に、「なぞらえ屋での俺の名前は小鬼。ちょっとでも身内の顔をするのはやめろ王龍!」と拒否する亮輔。
それは済まなかったと、余裕でまた微笑み返す王龍。
なぜなら、彼には絶対的な自信があったのです。
「発動している轍は、天岩戸。UZUMEを止めることはできん」
nazoraeya_gene000845久遠は九尾で数字は9。岩戸(1い+8は=9の次はと)は10番目の扉なのでした。
「久遠を使ってもUZUMEは止められん。それに、狐を憑かせている娘は、訓練もなしにいきなりの荒行は無理だ。死ぬぞ」
苦しそうな真沙美に目配せし、王龍は亮輔に言います。nazoraeya_gene001865
「それは、あなたのUZUMEも同じよ宗ちゃん」
咲姫以下、なぞらえ屋のメンバーが駆けつけます。
nazoraeya_gene001868同時に、死んだはずの大巫女、火月もその姿を現します。
「馬鹿な、大巫女は確かに死んだはず」
王龍にうろたえが走ります。
「くっ、影武者か」
各務が火月の代わりになるのはずっと昔から決まっていたことでした。
「咲姫ねぇ、UZUMEが同じってどういうこと?」
亮輔の質問にみんなが答えます。
代償なしに、巨大な力を引き出すことは不可能。
UZUMEはいずれ、鳴鈴の命を奪うだろうと。
「王龍、鳴鈴を解放しろ!」亮輔の悲痛な叫びが響きます。
nazoraeya_gene000508DSC_0619「UZUMEは私、私がUZUME、王龍の理想は誰にも邪魔させない」
鬼気迫る鳴鈴に、必死に呼びかける亮輔。
「鳴鈴、あなたは騙されてる! 廟の扉を開けたら溢れ出るのは災厄と禍いだ。沢山の人が苦しみ死ぬだろう。それが理想なんて間違ってる。赤い靴に縛られちゃダメだ!」nazoraeya_gene001879
nazoraeya_gene000512「亮輔、ありがとう。それでも私は宗輔に新しい明日を見せてnazoraeya_gene000514あげたいの。私の命に代えても!UZUME!!」nazoraeya_gene000853nazoraeya_gene000850
鳴鈴の叫びにDSC_0620呼応するように、UZUMEの力は膨れ上がり、久遠を圧倒します。
「亮輔、この国に今必要なのは破壊だ。中途半端な復興など為政者たちの偽善に過nazoraeya_gene000521DSC_0627DSC_0633ぎない。このままズルズルと破滅に向かうのを見ていてはダメだ。パンドラの箱は完全に開かなければ希望は見えない」
破壊へ走る王龍が本音をぶつけてきます。
「沢山の人の涙と血の上に築く理想なんて俺は認めない。お前が1000人殺すというなら、俺は1500人助けてみせる!」
なぞらえ屋の意地をかけて、亮輔は叫び返します。
UZUMEのパワーに、開き始める岩戸!

nazoraeya_gene000524その時。
「この轍読めたり!」と虚空から声がします。
「さあ、小さき鬼よ、文書を唱えて宗輔からわしを切り離せ。わしが千曳の岩となろう」

nazoraeya_gene001880「なんだと?」
「小鬼、天の岩戸を千曳の岩に!」
咲姫に促され、亮輔は轍の文書を詠唱する体制に入ります。
「わかった、轍の文書『道反之大神(ちがえしのおおかみ)』!」

舞台写真 PART14

DSC_0588nazoraeya_gene000805nazoraeya_gene000806五組目は、叶慈vs木跳。
木跳が使っている鎖鎌は、葎の郷で、葎が使っていたものです。
叶慈と葎は、実は仲の良い呑み友達でした。
叶慈の怒りが伝わったのか、鎖鎌は木跳の言うことを聞きません。
癇癪を起こして、捨てる木跳。
「この外道がーっ!!」
怒りをあらわにする叶慈。
nazoraeya_gene000807nazoraeya_gene000808nazoraeya_gene000810身体能力の高い二人の戦いは、スピードと高さがあります。
軽口を叩きながら、スレスレの攻撃をかわす叶慈。
「オラオラオラ、おとなしく逝っちまった方がいいんじゃないのかい? ハゲのおっさん」


DSC_0591DSC_0594「頭の形には自信があるんだぜ。小僧にはわからんだろうがな」
nazoraeya_gene000812DSC_0595「はっ、わっかんねーよ。とっとと死ねや!」
その時、叶慈は木跳の二股剣を二の腕で受け止めます。
「なっ、なんだって!?」
nazoraeya_gene000813nazoraeya_gene000814nazoraeya_gene000815
「俺の体にもちっとばかしわけありの神様が棲んでてな。それがお前を食いたいそうだ」『なぞらえ屋〜初巡七福人〜布袋尊<般若>の巻』参照)
叶慈の背中にくっきりと現れたのは、叶慈が自らの体に封印している禍神。
「テメェも化物かよ!」
木跳は、果敢に禍神の力を解放する叶慈に挑みます。
「神をも恐れぬ蛮行を繰り返してきたんだろう?地獄に落ちても怖いものなんてねぇんじゃないのかい?」
木跳の僅かなうろたえに、叶慈は不敵に笑います。

nazoraeya_gene000816DSC_0597DSC_0600nazoraeya_gene000482「ああそうだ、俺たちには王龍がいる。本物の龍になった王龍がな!」
自らの迷いを吹き飛ばすように、木跳は、さらに叶慈に挑みかかっていきます。
「お前たち永世九龍は、何のために日本に来た?」
この国の新しいうねりに乗じて新しい国を作るためと答える木跳。
その瞳には、希望と狂気が渦を巻いています。
「宗輔はそんな途方もない計画を立てていたのか?」
nazoraeya_gene000822DSC_0602UZUMEを手に入れた王龍に怖いものはないと言う木跳に、「バカな、あれは人が作り出す魔物だ。無限の力があるわけはねぇ。このまま力を解放させ続けたら、あの娘は死んじまうぞ!」と、訴える叶慈。
「俺たちはこの国でやり直すんだ! 邪魔させるかよ。うわーっ!」
「南無三!」
「兄貴ーっ!!」
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自らの刃に倒れた木跳に叶慈は静かに手を合わせ呟きます。

「地獄で、真っ当な国づくりを学んでくるんだな」


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nazoraeya_gene001843nazoraeya_gene001844nazoraeya_gene001845五爪竜となぞらえ屋の死闘の最中、廟の最深部の岩戸もまた、その重い扉が開こうとしていました。
残った嶽比丘尼、桃李、真菰、七夕の三人は、特殊な詠唱を持って、その力と拮抗していました。
岩戸の前で繰り広げられる、UZUMEと久遠の激しいバトル。nazoraeya_gene000835nazoraeya_gene000823nazoraeya_gene000500nazoraeya_gene000499nazoraeya_gene000498nazoraeya_gene000495nazoraeya_gene000494nazoraeya_gene001852DSC_0614nazoraeya_gene000486nazoraeya_gene000488nazoraeya_gene000490nazoraeya_gene000492DSC_0608
美しく燃え上がる炎のようなUZUMEを、草木の精霊のように伸び上がる久遠が迎え撃ちます。

両者一歩も譲りません。

目の眩むような、美しい舞が岩戸の前で繰り広げられます。

UZUMEが押せば久遠が引き、久遠が押せばUZUMEが引きます。

そのコントロールを握っているのは、鳴鈴と真沙美でした。

UZUMEと久遠の後ろで、全身全霊の祈りを持って、鳴鈴と真沙美は対峙するのです。

nazoraeya_gene001863nazoraeya_gene001864岩戸の前の美しいダンスバトルは、いつ果てるともしれない饗宴を映し出していますがnazoraeya_gene000500nazoraeya_gene000499
やがてそれを割るようにして、運命の兄弟はお互いの顔を見るのでした。

舞台写真 PART13

nazoraeya_gene001787nazoraeya_gene001784三組目は、柾善vs金算です。
どちらも、とぼけたところのある二人ですが、持っているのはノートパソコンとそろばんという対照的なアイテム。

「どうやら、閉じられた空間みたいですね」
「はぁ、びっくりした。どうも、じゃ!」
「ジャじゃないでしょう、ジャじゃー!!」

金算は、のらりくらりとかわす柾善にどんどん詰め寄っていきます。

nazoraeya_gene000444nazoraeya_gene000443「この国の将来について憂いたことはありませんか?」
「はぁ?」
「我々永世九龍はこの国を助けるために来たのです」
金算は、真顔で柾善にそう言うと、自分たちに協力すれば命を助けてやると申し出ます。
DSC_0560DSC_0566「それなりのサラリーも約束します」
「僕達はお金で動いたりしません。見くびらないでください」DSC_0563
それでは仕方がないと、いきなり襲ってくる金算。
驚くような疾風の速さです。
nazoraeya_gene000448nazoraeya_gene000445しかも、金算のそろばんは、その目が刃物で出来ている凶器だったのです。
「願いましてはー?」柾善に暗算を仕掛けてくる金算。
「4649円!」傷を負いながらも、正解する柾善。
nazoraeya_gene000452nazoraeya_gene000450「なかなかやりますね。でも、次で終わりだ。願いましては?」
nazoraeya_gene001796「ポコスケ、電磁波アタックだぁ!!」
nazoraeya_gene000461電撃を受けながら、問題を出題する金算。
「596329674円!!」
「御名算……!」nazoraeya_gene000462nazoraeya_gene000463



「ごくろうさんにくむなよか、洒落にならないよ。イテテ。ありがとうポコスケ」
柾善は、頼もしい相方の活躍で、辛くも難を逃れるのでした。

次の対戦は、弦也vs火粧。
nazoraeya_gene001800nazoraeya_gene000467DSC_0572nazoraeya_gene000465「美しいですね……」舌なめずりをするように、火粧は弦也を値踏みします。
「僕は美しい男が好きなんです。上着を通してでも、あなたの鍛えられた筋肉のラインがわかります」
「悪いな、俺は全くそっちの趣味は無い」一蹴する弦也。
「初めて殺した相手は父でした。僕は眠っているような父の顔を残したくてその皮を剥いだ。以来、殺した相手の顔の皮を残すようにしています」
自らを異端とする火粧の独白を嫌悪を持って弦也は聞きます。
「愉快犯か始末に悪いな」nazoraeya_gene000471DSC_0578
nazoraeya_gene000469火粧のナイフをかわしながら、弦也もまた隠されている自らのアイテムを解放します。
「確かに大したナイフさばきだ、悪いが俺も得物を使わせてもらうぞ。目覚めよ、ロンギヌス!」
nazoraeya_gene000472弦也の手には眠っていた聖nazoraeya_gene001809遺物の槍が現れます。
「生身の人間に使うのは反則だが、お前は人間の皮をかぶった化物らしい。手加減はしないぞ」
nazoraeya_gene000475「化物。そう、僕は化物だ。そんな僕が生きる道を示してくれたのが王龍です。だから、あなたがたに王龍の邪魔はさせません。
ここで死んでいただきましょう」
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nazoraeya_gene000477DSC_0582DSC_0584DSC_0585DSC_0586
激闘の末に弦也の槍に刺し貫かれる火粧。「美しい……王龍……」
弦也の勝利もまた、苦い思いを残しました。

舞台写真 PART12

nazoraeya_gene000773nazoraeya_gene001719nazoraeya_gene001720永世九龍となぞらえ屋のメンバーは、それぞれ二人ひと組になって別の場所に飛ばされました。
最初のひと組目は咲姫と水麗。
女の戦いです。

nazoraeya_gene000776nazoraeya_gene000775「いったいみんなどこへ?」
「さてどこへいったかしら?」
咲姫は、久遠が九つの鍵を修復し、その反動で別の部屋に飛ばされたことを水麗に告げるのです。
異常な状況でも水麗は落ち着いています。
王龍がすべての彼女にとって、彼が生きていれば他はどうでもいいのです。

「それじゃ尚の事、お前を盾に早く王龍のもとに行かなくちゃね!」
華麗に美しく。舞うように二人の戦いは続きます。
「龍王? そんな風に呼ばれているのか宗ちゃんは」DSC_0500DSC_0502DSC_0506DSC_0507DSC_0512
DSC_0518咲姫の言葉に水麗の気配が変わります。
「お前……咲姫だな?」
「何故、私の名を?」
「では、殺す!!」
王龍の何気ないエピソードから、咲姫に殺意を抱いていた水麗は、猛攻撃を開始。
咲姫はやむなく水麗に止めを入れます。DSC_0516DSC_0517
nazoraeya_gene000777DSC_0520DSC_0522女の戦いは辛くも咲姫の勝利で終わりました。
「宗ちゃん……」
12年の間にどんなことがあったのだろう。
万感を込めて、咲姫は宗輔の名をつぶやくのでした。




nazoraeya_gene000781次の戦いは、光剣vs土塊。光剣は、押しても引いても叩いてもびくともしない土塊に大苦戦中でした。nazoraeya_gene001741
nazoraeya_gene000782「タイム! タイDSC_0535ム!!」
「いいよー」
敵に塩を贈るように、ひょうたんを差し出す土塊。
光剣は、それを受け取ってゴクゴクと煽ります。
「どうも変なデジャブがあるのよねあんた」
光剣は高校生時代の旧友を思い出しています。(『残笑〜嗚呼青春の接吻道』参照)
「イタリアに親戚とかいない? アンドレフィッツオーネっていう……」
nazoraeya_gene000785nazoraeya_gene000440nazoraeya_gene000787DSC_0546光剣の言葉に、それまでニコニコ顔だった土塊の形相が変わります。
「俺はな、自分の生まれを疑われるのが何より嫌いなんだよ!!」
つるし上げられ苦しむ光剣。
その時、土塊が笑いながら光剣に告げるのです。
「そうだ、お前と同じ質問をした奴がいたのを思い出したぜ」
「え?」
「あんまり馴れ馴れしそうにして来やがるから、あの世に送ってやったんだ。何ていったかな? 陳?そうだ、陳大乗」
nazoraeya_gene001771nazoraeya_gene000790nazoraeya_gene000791そして光剣の形相も鬼のように変わります。
「そいつは俺の大事な友達nazoraeya_gene001778だ!!」
懐から二本の剣を抜くと、冷えた声で光剣は告げるのでした。
「悪いが、手加減できなくなったよ」
「何?」
「俺も教えてやる、こいつを抜かせた奴は次の日を迎えることはない」
「戯言を、死ねーっ!!」
nazoraeya_gene001779
一閃!!
光剣は土塊を倒します。
「ありえないことが起こる轍に、あたしも乗ってるって事ね」
ふと寂しげに、光剣もまた呟くのでした。

舞台写真 PART11


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DSC_0454DSC_0449御山の九重の扉を次々破って、nazoraeya_gene000761nazoraeya_gene001543UZUMEが進撃してきます。
竜骨文字を解読した王龍は迷いません。
鍵を次々壊され、夏笛は大ダメージ。咲姫と冬鼓は、揃って稲荷秘文を唱え迎え撃とうとします。


nazoraeya_gene001549nazoraeya_gene001547nazoraeya_gene001544でも、UZUMEは圧倒的パワーで、閉ざされた扉を開いていきます。
ついに九重の扉が全て開かれてしまいます。DSC_0460
DSC_0458扉が開かれた瞬間、王龍は過たず、岩戸の前にいる大巫女を狙撃します。
狙いは正確に、火月を貫くのでした。
さらに追撃した弾丸を、亮輔が死尼神で両断します。
驚く宗輔。
「死尼神?! 亮輔か?」
nazoraeya_gene000764nazoraeya_gene001704DSC_0459「よくも、大婆ちゃんを! 許さないぞ王龍!!」
飛び出そうとする亮輔を、上空からやってきた弦也が止めます。
UZUMEが発動していれDSC_0461ば、体中の血を抜かれてしまうからです。
「クロさん!?」
「落ち着け、ミイラにされるぞ!」
「行くぜ、おりゃ〜!」
nazoraeya_gene001694nazoraeya_gene001692DSC_0475木跳の一声から乱戦が始まります。
そこに、真沙美としほりが、開かれた扉の道を通って走り込んできます。
「どいた、どいた〜当たると痛いよ〜!」
nazoraeya_gene001702しほりは、マシンガンを乱射。
「しほり、あんた敵味方区別しなさいよ!(光剣)」
「そんな暇あるかい。当たったらごめんよー!!」
しほりは、真沙美を乱戦の真ん中に連れて行きます。
「今だ、真沙美ちゃん(弦也)」
弦也の指示で真沙美は叫びます。
「久遠、お願い鍵をかけて!!」
nazoraeya_gene001707nazoraeya_gene001709nazoraeya_gene000772なんと、復活した久遠が、UZUMEの壊した九つの鍵をみるみる修復。
九重の扉は元通りに。nazoraeya_gene001706DSC_0497
同時に、その場にいた人達は、地場の乱れで、それぞれ違う場所に飛ばされてしまうのでした。
取り残される、王龍と鳴鈴。
でも、王龍は冷静です。「久遠だと? 悪あがきを。大巫女亡き今、廟の扉は開いたも同然。行くぞ鳴鈴、最後の部屋に」
その時、鳴鈴は、亮輔を殺さないと約束しなければついていかないと王龍に告げるのです。
「では、あいつが攻撃しなければ、俺から撃たないと約束しよう。それでいいな?」
「ありがとう、宗輔!」
誰も見ていない場所で見せる、宗輔の優しさに、鳴鈴は花のように微笑むのでした。





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