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          イザナミノ命申す

      (うつく)しき、我がなせの命、かくしたまわば

      (いまし)の国の人草(ひとくさ)一日(ひとひ)千頭絞(ちがしらくび)り殺さむともうす

      しかして、イザナギノ命のりたまわく

      (うつく)しき我がなに()の命、汝然(なれしか)せば、

      吾一日(あれひとひ)千五百(ちいお)産屋(うぶや)立てむとのたもう

      (ここ)()一日(ひとひ)千人死(ちたりし)に、一日(ひとひ)に必ず千五百人(ちいおたり)

      生まるるなり

      しかして、この黄泉の坂に(さや)れる岩は

      道反之大神(ちがえしのおおかみ)(めい)ずくなりnazoraeya_gene001899

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断ち切れ死尼神、
なぞらえ、巡ります!

亮輔の文書が完成し、宗輔は死尼神で一閃されるのでした。nazoraeya_gene000860nazoraeya_gene000861
重々しく閉じてゆく岩戸。
その岩戸に命を彫り込み千曳の岩となった伴閃が姿を現します。

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DSC_0645「火月よ、今こそ約束を守ろう。お前がくれた命をお前に返そう」
「伴閃様!」
「人の世の禍、津波のごとく。だが、人よ、古き轍が生きている限り絶望はするな。人の世は、何度でも、何度でも生き返る」
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ゆっくりと体を起こす宗輔。
一度手にした銃を、静かに床に置くと、立ち上がります。DSC_0648
「なぞらえ屋、おまえたちの勝ちだ。だが、この国のパンドラの箱は開いたままだぞ」
「わかっているさ、それを何とかするのも、俺たちなぞらえ屋の仕事だ」
「大きくなったな、亮輔」
nazoraeya_gene001915nazoraeya_gene001913背中で語る弟に頼もしさを感じるのか笑みを浮かべる宗輔、そのまま倒れている鳴鈴のもとに行きます。
DSC_0657こと切れた鳴鈴を抱き上げ、宗輔は亮輔に優しく語りかけます。


「では、イザナミは黄泉路を下るとしよう」

道反之大神の文書が完成したということは、宗輔はイザナミになぞらえられ黄泉の国に戻るということになるからです。
DSC_0654nazoraeya_gene001925nazoraeya_gene001926「鳴鈴にまだ伝えてない言葉があるんだ。そして、お前にも……」
「何を……」
「ありがとう。愛していたよ」

「兄ちゃん!!」



nazoraeya_gene001927「さらばだ、なぞらえ屋」

鳴鈴を抱きしめて、宗輔は黄泉路を下ってゆくのでした。