nazoraeya_gene000838nazoraeya_gene001883nazoraeya_gene001882「大きくなったな、亮輔」
優しい笑顔を見せる王龍に、「なぞらえ屋での俺の名前は小鬼。ちょっとでも身内の顔をするのはやめろ王龍!」と拒否する亮輔。
それは済まなかったと、余裕でまた微笑み返す王龍。
なぜなら、彼には絶対的な自信があったのです。
「発動している轍は、天岩戸。UZUMEを止めることはできん」
nazoraeya_gene000845久遠は九尾で数字は9。岩戸(1い+8は=9の次はと)は10番目の扉なのでした。
「久遠を使ってもUZUMEは止められん。それに、狐を憑かせている娘は、訓練もなしにいきなりの荒行は無理だ。死ぬぞ」
苦しそうな真沙美に目配せし、王龍は亮輔に言います。nazoraeya_gene001865
「それは、あなたのUZUMEも同じよ宗ちゃん」
咲姫以下、なぞらえ屋のメンバーが駆けつけます。
nazoraeya_gene001868同時に、死んだはずの大巫女、火月もその姿を現します。
「馬鹿な、大巫女は確かに死んだはず」
王龍にうろたえが走ります。
「くっ、影武者か」
各務が火月の代わりになるのはずっと昔から決まっていたことでした。
「咲姫ねぇ、UZUMEが同じってどういうこと?」
亮輔の質問にみんなが答えます。
代償なしに、巨大な力を引き出すことは不可能。
UZUMEはいずれ、鳴鈴の命を奪うだろうと。
「王龍、鳴鈴を解放しろ!」亮輔の悲痛な叫びが響きます。
nazoraeya_gene000508DSC_0619「UZUMEは私、私がUZUME、王龍の理想は誰にも邪魔させない」
鬼気迫る鳴鈴に、必死に呼びかける亮輔。
「鳴鈴、あなたは騙されてる! 廟の扉を開けたら溢れ出るのは災厄と禍いだ。沢山の人が苦しみ死ぬだろう。それが理想なんて間違ってる。赤い靴に縛られちゃダメだ!」nazoraeya_gene001879
nazoraeya_gene000512「亮輔、ありがとう。それでも私は宗輔に新しい明日を見せてnazoraeya_gene000514あげたいの。私の命に代えても!UZUME!!」nazoraeya_gene000853nazoraeya_gene000850
鳴鈴の叫びにDSC_0620呼応するように、UZUMEの力は膨れ上がり、久遠を圧倒します。
「亮輔、この国に今必要なのは破壊だ。中途半端な復興など為政者たちの偽善に過nazoraeya_gene000521DSC_0627DSC_0633ぎない。このままズルズルと破滅に向かうのを見ていてはダメだ。パンドラの箱は完全に開かなければ希望は見えない」
破壊へ走る王龍が本音をぶつけてきます。
「沢山の人の涙と血の上に築く理想なんて俺は認めない。お前が1000人殺すというなら、俺は1500人助けてみせる!」
なぞらえ屋の意地をかけて、亮輔は叫び返します。
UZUMEのパワーに、開き始める岩戸!

nazoraeya_gene000524その時。
「この轍読めたり!」と虚空から声がします。
「さあ、小さき鬼よ、文書を唱えて宗輔からわしを切り離せ。わしが千曳の岩となろう」

nazoraeya_gene001880「なんだと?」
「小鬼、天の岩戸を千曳の岩に!」
咲姫に促され、亮輔は轍の文書を詠唱する体制に入ります。
「わかった、轍の文書『道反之大神(ちがえしのおおかみ)』!」