「西千葉子ども起業塾2011」の初日の報告をいたします。
 Twitterでの文字中継の様子は、Togetter(トゥギャッター)にまとめました。
http://togetter.com/li/176529
ここでは、午前中の活動の様子を、上記のまとめに一部加筆訂正を加えた記事として作成しました。
(写真などは後ほどアップいたします)
 
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 朝の挨拶の後、昨日のNHK「首都圏ネットワーク」の放映の様子を、みんなで視聴しました。歓声もわきました。子どもたちのモチベーションアップとなったでしょうか。
 千葉日報千葉版に、「土曜市の集客向上へ一役 西千葉子ども起業塾 経済の仕組みも学ぶ」として、カラー写真入りの大きい記事が掲載されました。
 ホームページでも一部掲載がありました。
 会社ごとの活動になりました。吉川さんとの契約に順番待ちが出来ています。班付きの大学生・千葉市インターン生・社会人アドバイザーの方と共に、できることから作業をしています。
 吉川さんと契約をする別室では、吉川さんから各会社へ報酬の条件提示があり、それを受けるかの検討を、会社内でしています。

 吉川さんから提示された条件案について、電卓を叩きながら社会人アドバイザーとともに受け入れるかどうかを検討しています。仕事場のような雰囲気になってきました。
 社会人の方のエクセル画面を囲んで議論。こういう文脈で表計算になじむ姿もみられました。

 「もうちょっと強気で交渉にいかないと…!」という頼もしいつぶやきが聞こえて来ました。交渉術を社会人アドバイザーからも頂いています。
 吉川さんとの再交渉に向け、虎岩アドバイザーの助言を受け、交渉の練習をする子どもたち。虎岩さんから、「そこをなんとか」というセリフを教わっています。 
 冷たいタオルを配る会社が、吉川さん提示の条件では厳しいので、より少ない枚数で採算がとれるよう、条件を変えてほしいと申し入れました。吉川さんは、さらに計算するとのこと。
 「銀行からは絶対にお金を借りたくないんです!」と、もらった出資金のみでなんとかしようとしている子どもたちもみられました。

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 西千葉子ども起業塾の特徴は、BtoB事業を行うこと。事業の全体像を描き、取引相手とwin-winになるような提案を相手と協力して作り、自分たちの事業が黒字になるようにする。BtoCの物売り型のプログラムとはひと味違います。
 
 「ベアーズ会社」という、他の出店先と連携したスタンプラリー事業をする会社が、一番に契約を成立させました。
 次に契約をしたのは、「西千葉ファミリー写真館」。来場者がアミーゴ(握手)している写真を撮り、写真に夢を書いてもらうという会社。背景には第三土曜市をPRする看板を写すとのこと。撮った写真は持ち帰りたい人にはプレゼントし、そうでない場合は会場内のスペースに写真を飾ります。
 3番目の契約は、「ウォータークール会社」。タオルを濡らして首にまいてもらうなどしてもらうことで、涼しくなってもらう事業。タオルには商店街と土曜市の広告を書きました。「よいしょ」という交渉術も駆使しました。
 最後は、「フラワーリラックス会社」。折り紙でいろいろな形を作り、土曜市の宣伝メッセージもつけて街を飾りつけをします。また、来場者に「将来の夢」を短冊に書いてもらい、更に装飾をしてもらうような事業です。
 11時には、全ての会社の契約が終了しました。

 契約が終了すると、会社内の分業が重要に。社長や経理は予算を緻密に立て、必要に応じて融資を受けなくてはならないが、他の社員はできる作業を始めなければ、作業が終わらなくなってしまいます。


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 会社と銀行との交渉では、西千葉銀行の積極的な営業活動により、融資について話している会社が出ている様子でした。西千葉銀行は、1日目は千葉銀行の方に入っていただきましたが、2日目は千葉大学の学生が中心でした。
 一番融資を受けた「ウォータークール会社」は、「20000ベア」が融資されました。 「561ベア」しか融資を受けない会社もありました。子どもたちにとっては「融資=お金を借りること=悪いこと」となっているのかもしれない、という示唆がありました。

 融資成立の際には、仮想通貨ベアのお金が。起業塾では、1ベアが1円の価値で使えます。

 社会人アドバイザーで(株)トライワープの虎岩さんが、エクセルで売上をシミュレーションしてくれています。虎岩さんいわく、「未来が見える」。こうしたツールをどんどん使い、子どもたちにはお金の計算がきちんとできるようになってほしい。

 その後、一部の子どもたちは商店街をまわり、広告掲載の交渉をします。といっても、広告費は第三土曜市側の負担なので、個々の商店の負担はなし。それでも、子どもたちはドキドキで準備中。

 ここからは、ものづくり等の具体的な作業が多くなります。複数人が効率よく単純作業を進めることも、課題となってきます。段取りの重要さ等を子どもたちが学んでほしいところ。
 学校のような「休み時間」を設けていないので、各自で休憩や水分補給をする必要がありました。

 価格調査の裏で、待機しているアドバイザーは「おとな起業塾」と化しています。子どもたちが考えた融資などのプランに対して、どのように助言をするかを学生たちが考えている様子です。 
 「融資を受けるとこんなに利益が増える!」ということが示されたら、子どもたちの融資に対する積極性が変わったようです。

 「フラワーリラックス」会社で使う短冊を、まずはわら半紙で試作したそうです。
 スタンプラリーをする会社は、土曜市の来場者がどこから会場に入るか…などのシミュレーションを、地図を下に行っています。
 子どもたちが契約者である吉川さんとの交渉で、すかさず「よいしょ」してる姿がみられました。

 西千葉子ども起業塾のルールは、昼休み労働禁止、残業・持ち帰り禁止。ここからは、時間管理が非常に重要になります。締め切り間際に徹夜して仕事…みたいなことが許されない中でどう仕事を進めるのか、大人にも切実な課題かもしれません。

 また、この日は 「関東に大雨、東京・埼玉・千葉・茨城に大雨や洪水警報」が。千葉は雨模様で、かなり強く降っていた時もありました。午後も一時的に大雨の予報。悪天候の中で、「会社」によっては商店街をまわって交渉をする等、外出が必要となります。ますます今日のスケジュール管理が重要になりました。進行も、細心の注意を払いました。


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 午前終了の際、各会社の社長・経理から、午前の活動報告と午後の活動予定を発表しました。

①『ベアーズ』…契約完了。スタンプラリーの道具は買って揃った。他の会社とも協力関係を結んだ。
②『フラワーリラックス』…契約完了。飾りのサンプルを作ってほしいと言われたので、作成中。折り紙などで作っていく。
③『ウォータークール』…契約完了。土曜市タオルの案を考えている。午後から作り始めていく。
④『西千葉ファミリー写真館』…契約完了。景品を決めているところ。

 太田塾長より、「4社とも契約が結べてよかった。明日の3日目にも作業の時間は一応設けてあるが少ないので、この午後の活動でがんばってほしい。でも昼は仕事から離れてしっかり休んでほしい。仕事の話はしてもよいが、実際の仕事はしてはいけない。」とコメント。それに対して、「家に帰ってから仕事のことを考えるのもダメなの?」という疑問も。「思想の自由」という話まで広がりました。

 しかし、昼食休憩中、子どもたちは仕事のことで頭がいっぱいのようでした。
(午後に続く)



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