テーピング考"On-site" or "On-sight", that is the Question.

2007年07月09日

7/8 獅子落とし

 気合いバリバリで遠路はるばるやってきて朝6時から古賀志で岩トレ開始しているIさんチームに合流すべく、ほんとはジモッティーとしては6時前に出動すべきところだが、9時までには行きますと最初から日和見体勢。
 雲は低く家を出るときから霧雨状態で古賀志も稜線付近は霧に覆われている。こりゃアブミトレかなと思いつつ岩場に向かうが、幸い岩は濡れていない。

 8時半不動岩に到着すると、すでに左奥の一般ルート2ピッチでの練習を終え、競技会に丁度Iさんがロープを掛けているところだった。わずかながら霧雨がふっていてヌメリ度60%って感じ。今日は前穂北尾根へ同行するSさん、Nさんの岩トレが主目的とのことで、お二人ともジムトレは1,2回やったけど外岩は初めてとのこと。しかしTRながら競技会を登る姿勢は、びしっと決まっている。重心の移動が安定しているし、腰が岩から離れない。いきなりこんなきれいな登りができるというのはすごい。聞くところによるとエキストリームスキーは相当のキャリアとのことで、その他、登山、沢などもやっているとのこと。いずれにせよこれならちょっとやればめきめきうまくなることまちがいなし。
 00自身の今日の目的は、前日の出張疲れと風邪が抜けかけでだるいせいもあり、全然意欲的ではなく、(1)手首テーピングの効果確認、(2)昨日かったアナサジ・ベルデ試し履き、(3)久しぶりの獅子落とし、といったところ。
 ウルトラマンも練習予定とのことなので、朝一ノーウオーミングアップでリードとも思ったが、霧雨がまだ降っており、いかにもぬめりそうなので、ためらいもなく却下。どうせならウルトラマンの左側の一般ルートもやっておくと良いいんじゃないかなと理屈をつけて、こちら側から登ってウルトラマン終了点にロープを掛ける。なんとこれがこの日の不動岩での唯一のリードだよ。
 あとはTR三昧で、ウルトラマンや、競技会のホールドとムーブの解説。競技会の核心部は2通りの方法を説明。どちらも説明しながらのぼるとホールドの向きや形を確認して体を振るのでなかなか勉強になるな。
 靴はTロックス、フエコ。フエコはやはり前よりつま先のフィット良くなっている。肝心のベルデをはいて、ちょっとボルダーしてみるが、Tロックスと履き較べても、ずっときつい。つま先での立ち込みはTロックスよりもっとピンポイントで立てる感じだが、アウトサイドエッジングは激痛でやれない。とにかく一回登ってみようと、激痛に身をよじりながら競技会TRで再度。6.5と7.0散々はきくらべて、「Tロックスよりは伸びますよ」とのお店の人のアドバイスで6.5にしたのだが、失敗だったかも。なんとか伸びてくれることを祈るのみ。
 最後もう滅び掛けつつあるが今一番フィットしている初代モアビをはいて、その快適なフィット感に感激しながら競技会直上。かつてはデッド2,3連発だったが今日はほぼスタティック。霧雨は上がり、曇り空は相変わらずながら段々岩は乾いてくる感じなので、これなら獅子落としもいけそうですねと相談。
 獅子落とし移動前にランチブレークをお堂前で。正面壁はびっしょり濡れている。こちらは雨と言うより結露だろうか?
 獅子落としは、00ーSさん、IさんーNさんの2パーティーで登ることになる。靴はフエコ。1ピッチ目、今日こそロープフリクションのすくないランニングを目指し、出だし思いっきりランナウトさせ、第一核心手前では木の枝に一箇所セットのみ。第一核心は苔で少しぬめるが心配したほどではなかった。第二核心も手前にプーリー付きヌンチャク1つセットのみで越え、もう一本。緩傾斜に出る手前のピンはどうしようかと思ったがここまでの流れ悪くないので、もう1つセットで計4つのランニングであとは長いランナウトで終了点。流れスムースとは言わないが、これまででは一番いいかもしれない。終了点のすぎの木でビレーステーションを構築。ここはいつも北側から風が吹いてきて気持ちがいい。
 Sさんもスタックすることなくコンスタントに登ってくる。そしてほどなくIさんも初のルートのいきなりのリードだが順調に上がってくる。2ピッチ目、3ピッチ目はつなげて一遍に登ることにする。このところ2,3ピッチは09がリードしていたので、00自身のリードは久しぶりかも。
 このピッチもロープ流れを意識して、2ピッチ目部分はプロテクション2箇所のみ。2ピッチ目終了点のスリングにプーリー付きヌンチャクをセットし、そのまま3ピッチ目に入る。剥がれそうなフレーク状ピナクルの上におそるおそる立つと、「ああ獅子落としにやってきたなあ」と懐かしい気持ちになる。誰にも助けてもらえない、たったひとりで立ち向かう岩という覚悟を決める場所だ。
 ナイフエッジカンテを右手で持ってバランスを保ちながらピナクルのてっぺんに立ち上がり、かつて自分で打ったあまり効いていない浅打ちのクロモリにクリップ。すぐ上にもう一つあたらしくッピンが打ち足されている。これも五十歩百歩の効き具合だがここにも掛けた方が良いに決まっている。
 左手はカンテ左のツルツルフェースの極浅のホールドに指先だけ引っかけて、右手でカンテ右側のホールドを探り当て、左手は右上の浅い右引き縦ホールドで、右に体を振って足をあげると右手が上のガバに届き、これで出だし核心クリア。
 ここを抜けると、新しいリングボルトが打たれている。すぐ上に残置があるからこんなところにリング打つのは余計なんだけどね。一旦カンテ右側に出て少し登り次の核心はカンテ左側から越える。フリクションもよく、力任せでない余裕のある登りができて嬉しい。自分では意識していなかったが、3ピッチ目は口笛吹きつつ登っていたようで、まあたしかに気分良くこの快適なピッチを楽しむことができた。図らずも今日のパートナーのSさんと同姓の故Sさんを思い出す。
 終了点にSさんを迎える。A0ではあるがびびることなくスムースな登り。石田さんも危なげなく登ってくる。最後のNさんもスムース。お見事でした。誰もフォールや失禁しないのはつまらないが、でも、エキストリームスキーのエキスパートでもやっぱりここの高度感、露出感はちょっとしびれたようで、「こんなところ一般世間の常識ではのぼらないですよね」と、00が故Sさんに連れられて初めて登ったときと同じ感想を抱いたようだ。そうこなくっちゃねと少し嬉しい。
 50M一杯の懸垂で取り付き上に降りたって無事終了。荷物をまとめると丁度3時。不動岩左奥の一般ルートに残置してきたスリングを回収に行くというIさんたちと別れ、00は南稜から直接林道に降りる。おかげさまで久しぶりの気持ちよい獅子落としを満喫できました。
 帰宅するとやっぱりまだ体が本調子ではなく、結構疲れた。その一方、右手首に巻いたテーピングの効果に関して新発見。テープ巻いていた右手首と巻いていない左手首を較べると右手首の関節部分の温度はかなり低い。テーピングをしていると運動による温度上昇がなく、丁度クーリングをしているのと同様の効果があるのかもしれない。この点、更に確認してみよう。

nccnet1 at 07:24│Comments(3)TrackBack(0) 活動記録 | 古賀志

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この記事へのコメント

1. Posted by coralsurf   2007年07月09日 19:33
週末はお世話になりました!
それにしても獅子落しのあの高度感にびびりました。
事前情報は得ていたのですが、ぜんぜん話と違ってたんで。笑
核心はフリーで抜ける気になりませんでした(笑
それにしても、SさんNさん、ホントに初めて?というくらいのセンスの良さでしたね。
前ホ北尾根もこの調子でイヤー是非!という具合です。
2. Posted by さいとう   2007年07月09日 22:41
昨日は大変お世話になり有難うございました!00さん、Iさんのおかげで非日常体験ができ感謝です。獅子落としの絶対落ちれない緊張感は山スキーの絶対コケれないアイスバーンと同じでカナリ刺激的。久々に鼓動も高まり、Nともどもジム再開だ!といったところです。
またご一緒させてください。前ホ北尾根でお会いできるとイイですね!
3. Posted by 00   2007年07月10日 06:18
 絶対的高度はないのにあの高度感、露出感は谷川や北岳のマルチに勝るとも劣らずですよね。
 S&Nさん、スキー業界でも貴重な人材でしょうが、週1といわず隔週でもジムトレやれば、いきなり外岩イレブンデビューかも。
 フリクラ業界がメジャー化して、野球やサッカーやスキーなどに向かっていた真性アスリート達が参入すると、今のようにプロとアマの間に余りグレード差がないという状況はなくなって、アマは5.14位まで、プロは5.20の争いなんてことになって、そもそも5.12以下は細かいグレード分けは廃止され、ボルダーのVB同様一緒くたのプレ・フリクラグレードになってしまうのでは、などと想像したくなる程のお二人のレベルでした。また宜しくお願いいたします。

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