10/14 癒しいや肥やし系ハイク@前日光10/21秋晴れ古賀志でレスキュートレ

2007年10月20日

10/20 ザッテル越せず;谷川2ルンゼ滑るんぜ

2007Oct202ルンゼ2”再びここへ。2週間でずいぶん紅葉が進んだ”

 このところ、安心して週末を迎えられたことなんてあったっけ?という山屋泣かせの空模様。先々週南稜から眺めた、見るからにチョイワルどこじゃなくホンワルの2ルンゼへ土曜早朝から行くというのに、金夕から雨だし、土曜にかけて冬の先駆けの寒気も南下してくるようだし、土夜にはまた雨が降りそうだしで、心休まらず。

 最終決断タイムリミットの金夕17時、Oさん、Fさんとのメールのやり取りは:

Oさん:昨年の3ルンゼ程度の感じですかね。
晴れ間も出そうだし、降りも大した量では無さそうなので私としては行きたいところですが、Fさん 00さんどうでしょうか。

00:真夜中に雨が上がってからも曇り(霧?)なので、ルンゼ〜草付きどのくらい乾くのか疑わしいですね。スポット予報だと、土曜夜も一時雨が降るようで、寒気の影響も考え、ちょっと及び腰ではあります。いずれにせよ私は行ったことがないので濡れ、ヌメ具合、草付きの状況など想像できません。お二人の判断にお任せしますので宜しくお願い致します。

Fさん:谷川の場合、越後湯沢の天気予報が参考になります。予報では雨なので雨の確率が高いかもしれませんが、強い冬型でもなさそうですので期待もできるかなという感じです。行くだけ行ってみて、ダメならあきらめてもいいですかね。

00:了解です。ではベースプラザでお会いしましょう。

 ということで、賽は投げられたので、「どうせ濡れとヌメの泣き泣き登攀の連続で国境稜線にぬけても明るいうちには帰れメエ」と覚悟を決めて、雨の夜にベースプラザ入り。道中のラジオは予想通り群馬北部の濃霧注意報を告げていた。土曜朝の状況で登攀中止となった場合は、同じくベースプラザでビバーク練習?のK2君と白毛門〜蓬峠縦走に切り替えるつもりで、こちらの準備も積んでゆく。
 ベースプラザPでパッキングしていると、Tさんご夫妻がやってくる。明日は幽ノ沢大滝へ行く予定とのこと。しばし歓談後、11時過ぎに定位置で就寝体勢。ほどなくK2君登場。K2君の装備と行動計画を確認後、明日は登攀組は順調にいっても暗くなっての帰還なので、単独の場合は5時半頃出発して朝日まで往復で、先に帰るよう指示。更に登攀中止で引き返して来た場合は、後から白毛門へおいかける、と打ち合わせ。そして初の谷川ステビバならぬプラビバのための特等席に、ゴザならぬ銀マット付きでご案内。
 0さん、Fさんは12時過ぎ着だった模様。こちらが起こすつもりだったが、熟睡していたようで3時過ぎ、0さんに起こされ起床。外は満天の星と。
 4時前出動で、一ノ倉出合まで車道を歩き、装備確認後5時前一ノ倉入り。
2007Oct20谷川2ルンゼ出発

2週前と違い水量が多く時々徒渉交えて、今度はヒョングリの滝下降点へまよわず到着。やはり夜の懸垂下降〜テールリッジを登るうちに夜が明ける。晴れ間の多い空ではあるが、谷は全体に濡れているし、稜線の辺りは時々霧もかかる。
2007Oct202ルンゼ1




 誰もいない南稜テラスに着いて登攀準備。後続はみあたらない。0さん、00はアプロチーシューズのまま全行程通すつもり。
 0さんがロープを曵いて本谷へトラバース。これをたよりにFさん、00が続く。
2007Oct202ルンゼ本谷トラバース
”南稜テラスからトラバース”



 7時過ぎ、2ルンゼとりつき。
2007Oct202ルンゼ4
”2ルンゼとりつきのガレから見渡す白毛門方面。K2君このころにはもう山頂近くまで来ていた模様。”










2007Oct202ルンゼ1P
”1P目、こんな感じ。後はひたすら悪くなるのみ”


まんべんなく濡れており、ヌメもたっぷり。まあ雨の古賀志の一般ルートみたいなもんでしょう。ヌメは靴底で10回ぐらいこするととれるので、いざとなったらタオルで拭き拭きのぼるか。もう最初から「今日はフリーにこだわってたら時間切れでビバーク」なのは明らか。とにかく滑らず、落ちずに行くことが最優先と心に決める。
 0さんリードで1P目スタートで40mほど。
2007Oct202ルンゼ3


今日のコンディションだとIII級じゃない、良くない。2P目、00リードでチョックストーンをくぐり、左岸側のビレーステーションで切る。30mくらい?コワコワのところあり悪い。
2007Oct202ルンゼ2P
”2P目リード。上にチョックストーン。岩は濡れてテカテカ。よじのぼれどよじのぼれど楽にならざりきこのルンゼ。じっと手を見る”


2007Oct202ルンゼ2Pフォロー
”2Pフォローの0さんも、呆れている感じ”






3P目0さん。ちょっと登った先の滝が悪いようで、試行錯誤の末、左岸側からぬける。後続するとなるほど、ためらう訳だ、ぼろぼろの岩。結局ぬけていったところも、出だしはよくぞリードしたもんだというぼろぼろさ。35mくらい?このあたりから「果たしてこれは岩登りだろうか?」という疑問がむくむくと。
2007Oct202ルンゼ5
”ともかくこんなんばっか。谷川の秋のルンゼの悪岩で、我泣き濡れてヌメと戯むる・・・・”






2007Oct202ルンゼ6
”烏帽子奥壁〜衝立岩もそそり立つ傾斜”











4P目00。滝の左岸の垂直の縦フレーク連続のカンテ登り。
2007Oct202ルンゼ4P
”4P。ここだけ唯一岩登りの香り。でもこれだけのために来る気はしないでしょ”



濡れてはいるがここは滑らず。今回唯一ちょっとだけ快適、唯一の岩登りの香りのするピッチ。長くロープのばそうと思い、1つビレーステーション見送ったが、緩傾斜〜垂直カンテ〜緩傾斜となって流れ悪く、断念し30mほどで右岸側のビレーステーションで切る。
 5P目、Fさん。ビレーポイントすぐ下流側の右岸の崖をのぼって、右岸のバンドを進んで滝を巻き、ピッチを切る。後続するとここだって傾斜は緩いがぬめぬめでワロし。イヤダイヤダ。
 6P目Oさんだったっけ?よく覚えていないが、快適でなかったことはマチガイナイ。このあたりでFさんと「タイムリミットザッテル13時ってとこだね」と相談。強行して、悪名名高い「イヤな草付き」あたりで掴まってビバークで、夜雨に振られて寒波に見舞われ、凍った草付きを泣きながら登るのはちょっと願い下げ。
 7P目Fさんだったっけ?見るからに悪相の滝手前で、右岸高巻をトライするも、抜けられるめど立たず降りてきて我々を迎える。35mくらい?
 このあたりですぐ下を登って来ている2、3名のパーティーの声がはっきり聞こえる。追いついてくるのか?
 8P目00。巻けなきゃ行くっきゃない、とスリングのぶら下がる滝へ。つるつるの一枚岩でさらに苔とヌメで武装しており、腐れハーケンに腐れスリングが何本かぶら下がっている。左側のスリングはあぶみ風にしてある。右上のハーケンは1本ほぼ消滅に近く腐食。1本はゆるゆる、頼みの綱の最後の一本もやっぱぐらぐら。
 右のスリングに掴まり、左足を段差にのせる。あぶみに足をいれると抜けなくなりそうなので断念。左手左外の縦ガバあり。右手濡れカチガバ。しかしその上が見当たらないのと、足場がつるつるでマントリングの勝算がない。不安定な姿勢で悩むことしばし。左上のフレアクラックにデッド気味にエイリアンをねじ込む。が、設置不安定で2、3回やりなおし。イー加減疲れて来たよ。「今度こそなんとか決まってくれ〜」と叫びながら突っ込んだら幸いまずまずの決まり具合。これを保険に、体をあげ、右の腐れハーケンを足蹴にしてあやしく強引な身のよじりとデッドでなんとか越える。この寒いのにシャワークライムで、手はかじかむし、下は雨具のズボンはいててよかったけど、クラッグホッパーの中は沢靴以上にぐっしょり。ああつかれたつかれた。これ、絶対ロッククライミングじゃありません。
2007Oct202ルンゼヌメ滝2007Oct202ルンゼヌメ滝越え
”激闘、8P目の極悪滝。いつ切れるか、いつ抜けるか、短い間にロシアンルーレット満載。思い切り悪態をつきつつ越える”





 悪態付きつつロープ伸ばそうとするが、またまた屈曲で流れ悪い。ランニングとれないけどこれじゃ登れないのでロープをたぐり寄せて、ループにして持ち引っ張り上げる。そうそう、ロープも存分に水を吸って重いこと重いこと。無論このロープにも悪態をつく。
 9P目、Fさん。
2007Oct202ルンゼ7
”9P目リードのFさん。相変わらずヌメズルンゼ”


 傾斜が緩みようやく石門がみえる。下のパーティーの声、いつの間にか聞こえなくなる。撤退したのか?
 10P目、00。最初の小滝がヌメで泣かされる。右に行くと石門の下へ戻れないので、なんとか怖い思いをしてルンゼにもどり、石門をぬけ、ようよう12時半頃ザッテル到着。50m。
 40伸ばしたピッチはほとんどないけど、逆に20m以下のピッチもないのでルート解説にある40m4Pってのは嘘ですな。
  この間に0さんとFさんの間でも「行こか戻ろか談義」がなされたようで、0さんのみ登って来てザッテルからの滝谷の眺めを堪能して、引き返しとなる。
2007Oct202ルンゼ8
”ザッテルからの滝谷の眺め。これだけは見れてよかった”



2007Oct202ルン白毛門から
”丁度この頃、単独で順調に白毛門〜朝日岳を往復していたK2君の一ノ倉ショット。ルンゼ内の我々がみえる訳も無いが、悲鳴は聞こえたかも”



2007Oct202ルンゼ9
”0さんもお初のザッテル着でザッテル座り(そんなんあるんか)”




2007Oct202ルンゼ10
”ひたすら険悪。よくぞこんな山に一般登路を見いだしたモンだ”











2007Oct202ルンゼ11
”Aルンゼ、Bルンゼ。突っ込みゃビバーク確実なので、さして悩みもせず、悔しくもなし。が、乾いたときでも、初見でルート探しつつ、支点打ち足しつつのぼったらやっぱここまで2時間は無理でしょ、と全然謙虚にならずに考える”



 Fさんの待つビレーポイントまで50m懸垂。
2007Oct202ルンゼ12
”ザッテルから見下ろす石門”





下降途中落石起こしそうな石はなかったはずだが、ロープを曵きおろすとき、思いがけず大規模な岩崩れ。大きな岩がくだけて数個にわかれ、一番大きいのがイレギュラーバンドし、0さんを襲う。とっさにうずくまったのと岩が当たるのがほぼ同時。てっきりやられたかと焦ったが、幸いメットが守ってくれたよと、0さん。なるほど土のついたへこみが生々しくついている。
 以後の懸垂も慎重に浮き石をどけ、ロープを食われそうな隙間をさけて更に2P下る。幸い落石もロープトラップもなし。撤退したはずの後続パーティーその割には残置スリングも何も残っていない。南稜2〜4Pあたりでのコールがこだましたというもっともらしい説明でもいいけど、やっぱここで散った昔の若きクライマーの亡霊というほうがふさわしいこの日の2ルンゼの雰囲気。
2007Oct202ルンゼ132007Oct202ルンゼ14




 そして4回目の懸垂下降は4P目終了点から2P目終了点まで。ここでロープを引き抜くとき、3mほどであっさりロープを食われる。3人で曵いても動かないことを確認して、00がタイブロックで登り返し。0さんが曵いたロープの末端をフィックスし、さらにFさんが5mほど登って来て、短い側のロープ端を確保してくれたので安心して登れる。
 登りの3P目0さんが苦労した滝はロープの流れがあるので直上。00がリードした4P目の唯一ちょい快適のカンテは、ちょっだけフリなど楽しみつつ登り返し。
 10センチのどの隙間に挟まったノットを解放し、懸垂して再度ロープを曵くと無事回収完了。ここで30分以上かかっただろう。霧雨が降り始める。
 5回目の懸垂はまたロープ挟まりそうな滝の落ち口があったので、1本の折り返しで下降。それにしてもよくぞこんな急傾斜のぬめぬめルンゼを登って来たもんだとあきれる。
 最後40m弱を懸垂して取り付きにもどったのが4時頃。懸垂の総延長を数えても絶対40mx4ではありません。

 南稜テラスまでまた0さんがロープをフィックスし、これに従う。
2007Oct202ルンゼ15
”取り付きからトラバース途中で見下ろす壮大な本谷のスラブ”



 衝立岩基部まで慎重に戻るとちょっと安心。幸い乾いているテールリッジ。フィックスに感謝しつつ、そそくさと下り、ヒョングリの滝右岸の登り返しあたりで、ヘッデン。
 で、無事5時48分に出合着。
2007Oct202ルンゼ16
”出合の車道に降りて、安堵とともにまず時計の文字盤を撮影”

2007Oct202ルンゼ17
”無事帰還ショット1”







2007Oct202ルンゼ帰着
”無事帰還ショット2。頰もこけます”




安心してぱたぱたと歩いて40分たらずで、ベースプラザ。
 K2君の無事の下山を電話確認し、こちらも87に下山連絡。
 車にもどるとまだTさんの車があり、ちょっと心配になる(下降途中で道がわからなくなり9時過ぎ下山だったとのことでした)。
 お風呂はあきらめ、焼き肉やで食事をして解散。いやはや長時間勤務ご苦労さまでした。

2007Oct202ルンゼ日曜武尊霧氷
”これまた、日曜に武尊をのぼったK2君からのショット。ザッテル越えて突っ込んだら、イヤな草つきで、ワシらもこういうことになった訳。”







以下今後のハードルート計画の立案や判断の参考にすべく備忘録として様々なメールを:

●10月9日 0さん、Fさん <ーー00

おはようございます。

日曜は南稜〜一ノ倉岳でした。晴天下の2ルンゼも眺めてきましたが、濡れ、ぬめり、クサれハーケンなど、やっぱ技術的難易度は高くなくても日が短くなる中、最後までひたすら気の抜けない登攀が延々続きそうですね。

まだ予定はっきり見通せませんが、日曜の予備日まで確実に取れるようでしたら、あらためてご連絡いたしますのでその際はなにとぞよろしく御願いいたします。

●10月17日
0さん、Fさん  <ーー00

こんにちは。
週末大丈夫そうですので、2ルンゼ同行可能でしたらよろしく御願いいたします。
参加の場合は、ツエルト、ボルト、ジャンピング、ハーケン、カム類  バイル、ロープ(間に合えばアイス用に新規購入のマムートの8.0mmx50mのダブルロープ持って行きます。9mmと合わせて使うと相性わるいですかね?)持参いたします。

フル参加だと6人で、ルンゼを登るには人為落石等の点で多すぎで危ないようなら、参加見合わせますので遠慮なく仰ってください。
あるいは落石によるロープ切断を想定するなら、終始ダブルで登れる2人パーティが適当でしょうから、偶数人数の方がいいですかね。

いずれにせよ、天気がまた、はっきりしませんね。金から土にかけ寒気南下、前線通過がありそうですので、どこかでは降られそうです。
最終決定は、木夜か、金昼あたりでしょうか?

●10月17日
0です。
いまのところFさんと0、それに00さんの3名です。
天候確認は19日金曜日17時発表の予報を確認して決めようとFさんと打ち
合わせています。
10月10日を過ぎた谷川岳のルートだと新人連れなら烏帽子奥壁程度だと思います。寒いし、日も短いし、濡れているし、急な草付もあるし、時間的にもいっぱい、いっぱいなので、自分の置かれている立場がわかっているメンバーだけの方が良いと思います。リスクのある条件が多すぎるのと、それにどういう風に反応するか不明なので、これはクライミング能力とは別ものですね。来年の良い時期の方がベターです。

●10月20日
K2君からの白毛門報告

谷川岳、お疲れ様でした!

往路
土合(5:45)―白毛門(8:20)8:30発―笠ヶ岳(9:05) 9:20発―朝日岳(10:10)10:55発
復路
笠ヶ岳(11:45)―白毛門(12:25)12:35発―土合(14:15)

土合から白毛門までの樹林帯の急登が結構きつかったですが、それ以降は平凡な登り下りが続きました。
朝日岳で休憩を多くとりすぎたため、反って体が重くなってしまいました。
山頂や尾根沿いはやはり冷たい風が吹きさらしており、風をよけられる場所を選んでの休憩の大切さを痛感しました。また、休憩するたびに体が冷え夏とは違う難しさを知りました。

こちらから見る谷川岳は9時以降は殆どガスに包まれていましたが、その他の展望は素晴らしく、紅葉が見事でした。
スパイク長靴は絶好調で、ぬかるみも気持ち良くグシュグシュ言わせながらの前進です。
ただ、復路においてじゃっかん足の裏(指の付け根あたり)がまた痛くなりました。皮膚が分厚くなるのが待ち遠しいです。
明日の予定ですが、友人と2人で上州武尊山に登ります。友人は久々の登山だし、僕も結構体力を消耗した感(弱気)があるので明日はそんなにハードじゃない登山道を選びました。
明日は晴れのようですが今年一番の寒気が来るようなので、防寒にはよりいっそう注意します。
明日の予定を建てました。装備品は今日と同じです。

往路
川場谷野営場避難小屋(6:00)―前武尊(9:00)―中の岳(10:30)―武尊山(11:05)

復路
武尊山(11:30)―中の岳(12:00)―前武尊山(13:20)―川場谷野営避難小屋(15:35)

予想外の事象が起きた場合や天候急変の場合は中の岳より高山平に下り武尊避難小屋にエスケープ。所用時間中の岳より1:20。
手小屋沢避難小屋は武尊山より1時間でアクセスできるが、鎖場が連続するので避ける。

以上です。お疲れさまでした!

●10月21日
0さん、00さん <ーーF
 昨日はお世話になりました。稜線まで抜けられませんでしたが、二ルンゼだけでも大変でした。あまり行きたいと思わないルートですね。

●10月21日
0さん、Fさん <---00

 こんにちは。昨日は同行させていただきありがとうございました。また宜しくお願い致します。 全ピッチ正確に思い出せませんが、私自身は4ピッチリードしたので、全部で10Pだったんでしょうか?いずれにせよ最短Pでも20mはのばしたから、どうやったって40mx4Pでザッテルというのはありえないなあ。

 2ルンゼ、やはり事前の予想通り「ぬれとぬめでひたすら気の抜けない登攀」でした。登り自身は慎重にルートをホールドをさがさざるをえなかったので、我ながら辛抱強く丁寧な(ノロいともいう)登りに徹したつもりですが、後半は腐れ岩や、「一ノ倉初心者向け」「2時間でのぼれる」「難しいところも無し」などとかいた奴らや、流れないロープやら、ありとあらゆるものに、呪いと罵倒の言葉を口汚く吐きながらの登攀でした。
 多少岩登りらしかったのは4ピッチ目だけ。あとはロッククライミングではなかったなあ。
 まあ若い時の苦労は買ってでもせよ、ということで、クライマー歴の若いうちのこういう苦労はきっとこやしになると思っています。
 しかし今日古賀志にいったら久しぶりにあった人に「00さん、げっそりやせたんじゃない?」といわれ「うん、昨日痩せたんよ」。

  今日は休養予定でしたが、アセントでレスキュー訓練やるとのことで、きしむ体で古賀志というわけでした。他のメンバー到着遅れたので、よせばいいのに新品の8ミリロープで競技会ルートを登りました。細さに緊張でしたが、ま、昨日のひどさにくらべたら屁でもなし。
 Tさんの会の人がいたので、Tさんご夫妻のことを聞いたら、道を間違えて下山遅れだったとのことです(詳細不明)が、一時は捜索隊をというはなしになったそうです。特にけがなどではないとのことでした。私も、今朝も携帯やご自宅に電話したけれど通じなかったので気になっており、無事でなによりです。

 Tさんだけでなく、我々パーティーも落石で危ない目にあったし、もし6人だったらあの落石は絶対誰かを直撃していたと思います。無事生きてかえってきたので、多少とも心身が丈夫になったとポジティブに考えるとともに、やはりあの落石で誰も負傷しなかったことは幸運と2ルンゼの神様に感謝です。
 やっぱ谷川岳は「近くて良い山」じゃなく「近くて怖い山」ですね。ここで生き抜いてゆくにいかに長時間行動になろうが、また、ピンチが何回続こうが、集中力をとぎらさない強靭さ、つらいときほど丁寧に行動する忍耐などが、ツエルトやヘッデンと並んで必須装備だとあらためて思いました。それでもやっぱ死亡確率0.1%くらいの不可抗力的事故は覚悟しておかなくてはならないし、誰に事故があってもセルフレスキューにベストを尽くせるだけの技術と覚悟、そして保険加入も大事かと。
 というわけで、あのときの落石を受け止めた0さんのヘルメットのへこみを撫でると落石よけ(いや落石寄せだったりして)のおまじないになりますので、皆さんためしてみてください。

●10月21日
K2君から日曜の武尊報告

往路
川場谷野営避難小屋(6:30)―前武尊山(8:30)―中ノ岳(9:50)―武尊山(10:15)

復路
武尊山(11:10)―中ノ岳(11:35)―前武尊山(12:35)―川場谷野営避難小屋(14:10)

前武尊山までは晴れて眺めのよい景観が得られておりましたが、それ以降はガスに包まれました。
樹木には霧氷が張り付き、冷たく強い風が吹いておりました。霧氷は風が吹くたび樹木から剥がれ落ち、固い雪の様に降り落ちて来ます。一足早い冬景色に遭遇です。
下界との違いを目の当たりにし、言葉も出ません。
武尊山山頂もやはりガスに包まれており、景観は得られませんでした。風が吹きさらしていたので山頂より少し下の風をしのげる岩場まで下り、休憩をとりました(ちょうど温かな陽が差してきたので、ウィンナーやラーメンを調理しココアを飲むなど、ゆったりとし過ぎた休憩になってしまいました…)。
復路は軽快でした。

予め見込んでコースを選んだのですが、やはり平淡な登りで少し物足りなかった感があります。ですが、今回も山の季節の足取りの早さを実感し良い勉強になりました。寒さに対しては防寒具のおかげで問題ありませんでした。
長靴はやはり調子よく、ぬかるんだ道も快適に進むことが出来ました。足裏の痛みはありましたが、気にするほどのものではなかったです。
こんな感じです。
2日間、いい時間を送れました。
ご都合がよろしければ、また是非お願いします!

●10月21日
0です 00さん 今晩は。
忘れてました。兆弾のようにそこそこの落石がメット直撃でした。
身を縮めて顔を下げたのでメットに当たりましたが、顔だったら潰れていますね。何回もの落石、落氷、墜落でボコボコと傷だらけのメットを見れば、メットとそれにザックもクライマーの大事なプロテクターなのを実感します。

ゴーストクライマーパーティに出会い?ましたね。
F1を過ぎた辺りから後続の声が聞こえ、だんだん近づいて来て直ぐ
下のビレイ点まで迫っている感じでした。残り2P位になると突然声
が消えて下降したのかなと思われましたが、一切無音になってしま
ったのも不思議な事で、下降の為のアンカーのスリング補強等も見ら
れず・・・・・・。
南稜辺りのコールがルンゼの中に反響集合したのか・????。
「o・・sa・n・・・・」の呼びかけが有ったのかな?と思い、私の知り合いか、まさかI君達が来たのかな?等とそのパーティが姿を見せるのを待ってましたが・・・・・・消えた。

 >しかし今日古賀志にいったら久しぶりにあった人に「00さん、げっそりやせたんじゃない?」といわれ「うん、昨日痩せたんよ」。

私も気付いてましたよ、00さんの頬の縦線しっかり出ているでしょう。
00さんの嬉しそうな顔を想像して画像を添付します。

T師匠 Tさんご夫妻の情報ありがとうございます。
左俣の滝沢大滝をとだけで、計画内容を聞いてなかったので、稜線に
出てから小屋泊まりかなと思ってました。
大滝を抜けた後の同ルート下降だと、一ノ倉沢の比で無く、手間も時間
も掛かると思います。


nccnet1 at 22:55│Comments(0)TrackBack(0) 活動記録 | 谷川岳

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