さて、なぜ我々(というか私)は、これほどまでにこにぽんという少女(というか小鬼)に魅せられるのであろうか?

まず一つには、こにぽんが誰よりも人間らしい「人外」キャラという悲哀がある。ただでさえ鉄板の設定だが、私もご多分に漏れず弱い。たとえば、

おにもおうち! ふくもおうち! おにだけ外はおかしいと思う! リユウがないと思う!

おにごっこのルールわかったときすごいフクザツな気持ちになった。でもやってみたらたのしかった!

この辺りは色々と切ない。「小鬼」という設定が色々生きてくるあたりである。

しかし「小鬼」という設定は、まさにこにぽんbot自体が背負っている「三重のスティグマ」に加えるべき、キャラとしてのスティグマである。では、「にもかかわらず」こにぽんに悲哀を感じるとすれば、こにぽん自身の魅力について考えざるを得ない。

そんなわけで、私はこにぽんの過去ログを検証しつつ、こにぽんの魅力を以下の七点にまとめてみることにした。


1 こにぽんは物覚えがよい

さて、設定資料によれば、こにぽんは5〜8歳ということである。しかしだとすれば、これはどういうことだろうか?

普通5〜8歳の少女と言えば、身長は少なくとも1メートルに達しているはずである。しかしこにぽんの身長は1メートルに達していない。小柄な設定なのかもしれないが、それにしても5〜8歳のスペクトルなら、年齢が低い方に入るのではないか。

また、

おむつ付けてたら、おねしょしてもへいきだと思う。でもテイアンしたことはないけど・・・。プライドとかあるし・・・。

彼女には夜尿症の癖があるようだ。Wikipediaによれば、5-6歳までは約20%の幼児に夜尿症の癖があり、小学校低学年に向かうに向けて解消に向かうという。だとすれば、やはり彼女が5歳前後である可能性は極めて高い。

さて、以上をふまえ、以下の彼女の発言を見て頂きたい。

しってた? インドネシアはインドとちがいます。タイとタイワンもべつべつの国。あたしそういうの全部メモしてる。

こふんとかピラミッドって昔のおはかなんだって。昔はあんまりにんげんいなかったから大きく作れたのかなー・・・。今はいっぱいいるからちっちゃい。


彼女は五歳児にしては異様に知識が豊富であり、それらの知識を他人に披露するタイプの発言が非常に多い。また、

あたしすぐ泣きます。おけがした時は絶対だし、こわい時も半分くらいのカクリツで泣く。おにの目にもなみだ。

以上の発言からは、「ですます」調や「確率」という文語表現、故事成語を交えたこにぽんの極めて高度な表現能力が垣間見られる。

無論彼女の知識や表現には稚拙な部分も多く、そこがにやりとさせられるのだろう。だが、冷静に考えてみよう。これが八歳児だとすればそれでもよいだろう。だが、五歳児だとしたら、これは笑って済ませる話ではない。

彼女は恐ろしく発育の早い、天才児の可能性があるのだ。


2 こにぽんは科学的である

さて、こにぽんに天才児であるとすれば、彼女の適性は科学者であるように思える。彼女が有能な科学者となる9つの証左を、以下に記したい。

証左(1):好奇心
おはようございます。なんでおきるといつもポンポンでてるんだろう・・・ふしぎすぎる。

証左(2):演繹的知識欲
うつぼかずら。・・・ハエさんとか食べちゃう草。ずかんで見た。

証左(3):経験的観察能力
きいて! まがりかどのところにあるおじぞうさんのお水、よく見たらいっしゅうかん前よりへってた! おそなえの! おじぞうさんはちゃんとお水のんでる!

証左(4):実験精神
ピーナツの芽ぜんぜん生えてこない・・・。おねえちゃんにないしょでずっと前うめたのに。

証左(5):類推能力
ひとりの時いじっちゃだめなもの。ライター。カッター。ヒーター。ターのつくやつはだめなの多いなー・・・。

証左(6):既存のパラダイムに左右されない観察眼
あばれんぼうショウグンはあばれてないと思う。すごいちゃんとしてる。

証左(7):徹底した論理思考力
大人になるとおひげ生えてくるのに、おねえちゃんがそってるのみたことない。おねえちゃんまだちょっとこども・・・?

証左(8):「反証可能性」に開かれた態度
こんにゃくって何からできてると思う? あたし水だと思う。ぜったいじゃないけど。

証左(9):非科学的なものへの諦観
あたしもかめはめは出したいです。むりということはわかりますが。


こにぽんは五歳児だとすれば、恐らく(1)ー(7)は彼女が「子供」だからこそ持ち合わせているものなのかもしれない。だが、(8)と(9)はむしろ「大人」の態度である。普通(1)ー(7)は、(8)、(9)の大人の態度を身につけるに従って、次第に失われていく。だが、彼女が既に(8)と(9)を持ちながら(1)ー(7)が失われていないことを考えると、彼女はこのまま優秀な科学者として成長していく可能性はとても高いのではないか。


3 こにぽんは自己肯定感が高い

さいきんおぼえたコトバ。きくはいっときのはじ、しらぬはいっしょうのはじ。どういう意味かはよくわかんない・・・おねえちゃんにきいてみる。

しっぱいはせいこうのもとなんだって! あたしすごい安心した! これはすごいいいことをきいた。

自己肯定感の高さ、つまり物事を知らなくとも失敗しても、へこたれない心である。これがなければ知ったかぶりをしながら小さく纏まってしまったり、チャレンジを怖れて消極的になってしまう。しかしこにぽんは自己肯定感がとても高い。これは優秀な科学者として不可欠な精神性であるし、彼女が他の道に進むにしても、必ず彼女の成功を支えていくはずだ。


4 こにぽんは努力家である

かっこいい時代劇みたから、あたしも強くなろうと思ってうでたてふせしようとしたのね。そしたらできなかった・・・。まずはうでたてふせができるくらい強くならないといけないなー。

ホットはあったかいっていういみなんだって。でもホットケーキはさめてもホットケーキでいいんだって。こういうのいっぱいおぼえておりこうさんになる予定。

はじめちょろちょろなかぱっぱ、あかごないてもふたとるな。イミはわかんないけどいちおうおぼえた。ねんのために。

以上のTweetで彼女自身が明言している通り、こにぽんは文武両道に自己研鑽を怠らない。また「ねんのために」という口癖が示す通り、意外と慎重な性格である。彼女は自己肯定感は高いが、同時に自己理想も高いのである。


5 こにぽんは規範意識が強い

コンビニって女の人のはだかの本あるよね・・・なんかこわいから、あたしあのところ走って通る。けいさつにつかまるかもしれないし・・・。

おとしよりにはせきをゆずること。たべたらごちそうさま。おねえちゃんからならったホウリツ。ほかにもすこしいっぱいある。

ボンドつかったら白いすなでおだんご作れるかもしれないけど、でもちょっとむだづかいだからやらない。

天真爛漫なこにぽんであるが、人倫に沿い清貧を保つという意味で、内面化された規範意識はとても強い。おそらくお姉さんの鬼子さんの教育方針が厳格なのだろうが、ただ厳格なだけでは萎縮して自己肯定感を損ねてしまう。おそらく是々非々のバランスが絶妙なのであろう。鬼子さんは見事な教育者だと思う。

さて、とりあえずここまで書いたところで、こにぽんは実はとても文武両道で、真面目で、禁欲的な大人に育つのではないかということが予想される。実際、こにぽんの10年後を描いたイラストでは、妖怪に立ち向かう凛々しい彼女の姿が描かれている。

だが一方で、彼女には以下のような側面もある。


6 こにぽんは共感能力が高い

よなかにお便所いきたくなって起きたら、おねえちゃんが泣いてるとこハッケンした。びっくりして泣きそうになったけど、えいがみてるだけだった。あーよかった。あーよかった。

おねえちゃんが包丁でおケガすると、なぜかあたしが泣きます。ふしぎですが。


彼女は他者の感覚を自分の感覚として感知するミラー・ニューロンが発達しているようだ。つまり共感能力が高い、簡単に言えば、とても心優しい少女だということである。彼女は文武両道のクールな女剣士に育つかもしれないが、どこかで非情に徹しきれず、弱さを垣間見せることがあるかもしれない。


7 こにぽんは踊る

おこもみやきにかつおぶしかけるの、あたしの係。これはたいへんやりがいがある! かけるとフワフワうごいてすごいおもしろいです。ぜんぶかけたあとはいっしょにおどる。

アイスであたり出た時はアイスおどりする! おどりには二回ばんざいのうごきがあって、それでうれしいきもちをひょうげんする。


どうやらこにぽんは踊るのが好きらしい。しかも「おこもみやき」である。クールな女剣士としては、少しばかり「残念」なところがある。


と、そんなわけで、おそらく10年後のこにぽんというのは、キャラで言えばクーデレか、男勝り系のツンデレに育っている可能性が高い。しかも「デレ」は多めである。さぞかし男にモテるだろう。

お父さんは哀しい。