2017年10月11日

エレフセリヤ「帰ってください。」終演のごあいさつ

北村です。

掲題の公演、無事に終了いたしました。ご来場くださった皆さま、気にかけてくださった皆さま、ありがとうございました。

どんな公演であれどんな関わり方であれ、私は仕事として劇場にいる時間がとてもすきです。今回は劇場ではなく、古民家で。演出家として働きました。

1507619723009

家族にも、ちょっとだけ私の仕事ぶりを見てもらえました。妻が観劇する間、息子とモスバーガーで時間をつぶして、すこし鷺ノ宮の街を歩きました。いつか息子にも、私が携わる芝居を観てもらう日が来るかしら。

素敵な座組みに恵まれました。経験豊富な先輩諸氏に、もはや家族同然の徳元・つかにしを混ぜてもらって。ギリギリまでトライアンドエラーを繰り返す、熱いチームになりました。
受付を手伝ってくださったお二人も、限られた条件のなかで出来るだけ主宰の理想を汲み取ろう、付き合おうとする愛を感じました。最上さん、いい仲間もってんなーって。

記念撮影_171009_0002

演出ってつまり、自分が観たいものと観たくないものを仕分けていく作業なのだと思います。演出家の視野と視点の持ちかたが、芝居の方向や着地点をしぼりこんでいく。
お客様の感想を聞いたり、アンケートを読むうち、私には見えていないものがたくさんあることを知りました。あるいは見えていても特に気にしていなかった何かが、ひとによっては見逃せない要素になることも。

ユニット名のエレフセリヤって、ギリシャ語で「自由」という意味なんですって。にもかかわらず私は芝居をつくっている間、不自由だった瞬間もよくありました。長い時間をかけてしみついた思考パターンやこだわりのようなものに、自分自身が振り回されてしまって。ああいうつまらない時間、もっと減らしたいな。

息子が生まれて以来、実演家としての自分にはしばらく会えないだろうと思っていたら、意外とはやく再会できました。楽しいことがたくさんあって、やっぱり芝居はいいなあ猫の会やりたいなあって、にょろっと思っちゃった。至らなかった部分の反省は、今後へ活かそう。この機会を頂けたことに感謝します。

ありがとうございました。

neconokai at 16:06コメント(0) この記事をクリップ!
その他 

コメントする

名前:
URL:
  情報を記憶: 評価:  顔   星