2019年10月09日
まつもと演劇祭終了のご挨拶
北村です。
第24回まつもと演劇祭、無事に終了いたしました。誠に、ありがとうございました。

期間中のあの感覚、なんていえばいいんだろう。自分たちの上演があって、他団体もがんがん観て、合間に日本酒チャージを重ねて。ひとは温かく、なにを食べても頬が落ち。寝るのが惜しいとか、ずっとこの時間が続けばいいとか思ったのは何年ぶりだろう。あのお祭り騒ぎを見事に束ねた実行委員会やホーム劇団の尽力に敬意を表します。
様々な面から、松本という街の文化的成熟度が窺い知れました。各セクションスタッフのホスピタリティもそうだし、観客の姿勢や的確かつ温かい感想もそう。そして小学校に上がるかどうかというお子様が、我々のアダルトかつしょうもない芝居をおとなしく観ていたという事実。それは度々そういう機会を設けられているし、そうやって躾けられているということ。また隣にいたお母様が素晴らしくて、時折小声で解説をいれていたそうです(そりゃ子供は「血圧」なんて言葉しらないよね)。そうやって観客が育っていくのか。分かりみが深い。
そもそも上土劇場があったあのエリア全体がどこをとってもユニークな、興味のつきない街でした。日本の名水100選に数えられる湧水があったり、脱サラした老紳士が日本酒バーを営んでいたり、オペラ歌手が蕎麦を打っていたり。そしてどの店もお互いをよく知っていて、演劇祭のことも興味をもって見守ってくれていて。きっとみんながそれぞれの好きなことをやっていて、それでいてお互いを尊重してあっているのでしょう。あぁもう松本賛歌が止まらない。
帰りの車中、あれが美味しかったあの劇団がよかった女優さんがかわいかっただのと、オッサン4人と制作女子1名であれこれ語り合いました。そういえば旅公演特有の、帰りは疲れでグッタリあるいはグッスリみたいなことはありませんでした。すくなくとも私は、もう少し旅をしていたかった。みんなを駅で降ろして、ひとりで走り出したときのさみしさがね、今でも胸にほんのりと。
3年間、育児休業ということで活動停止していました。まだまだしばらく、続くのだと思っていました。というか再開なんてできるのか?この先、台本を書いたりひとを集めたり稽古や公演したりって、やれるのか?いや色々な意味で無理があるよ?とぼんやり考えていた矢先、あれよあれよと演劇祭参加が決まりました。ほんの5ヶ月前です。
やってよかったと思っています。受け入れてくださったまつもと演劇祭の皆様に感謝を。ともに駆け抜けた9団体に拍手を。特に、上土劇場で何から何まで世話してくださったぱすてるの皆さんにはいくら頭を下げても足りません。この先もご縁が続くことが何よりもの恩返しと思っています。第25回は観客として芝居を観てまわるのもよいですね。そしたら今回以上に気兼ねなく日本酒飲めますね。
最後に今回、私のワガママに付き合ってくれた3人の俳優と制作のポンちゃんに御礼を。あなたたちがいてくれたから出来ました。

諏訪湖SA(上り)にて。
ところでこの日誌、次に更新できるのはいつでしょう。そう遠くないような気もするし、次は数十年先だったりして。取り急ぎお知らせできることは何もありませんがひとつ言えるのは、猫の会は畳みませんよということ。どういった形であれ、この先も続けていきます。気長にお待ち頂ければ幸いです。
それでは。
またどこかでお会いしましょう。
第24回まつもと演劇祭、無事に終了いたしました。誠に、ありがとうございました。

期間中のあの感覚、なんていえばいいんだろう。自分たちの上演があって、他団体もがんがん観て、合間に日本酒チャージを重ねて。ひとは温かく、なにを食べても頬が落ち。寝るのが惜しいとか、ずっとこの時間が続けばいいとか思ったのは何年ぶりだろう。あのお祭り騒ぎを見事に束ねた実行委員会やホーム劇団の尽力に敬意を表します。
様々な面から、松本という街の文化的成熟度が窺い知れました。各セクションスタッフのホスピタリティもそうだし、観客の姿勢や的確かつ温かい感想もそう。そして小学校に上がるかどうかというお子様が、我々のアダルトかつしょうもない芝居をおとなしく観ていたという事実。それは度々そういう機会を設けられているし、そうやって躾けられているということ。また隣にいたお母様が素晴らしくて、時折小声で解説をいれていたそうです(そりゃ子供は「血圧」なんて言葉しらないよね)。そうやって観客が育っていくのか。分かりみが深い。
そもそも上土劇場があったあのエリア全体がどこをとってもユニークな、興味のつきない街でした。日本の名水100選に数えられる湧水があったり、脱サラした老紳士が日本酒バーを営んでいたり、オペラ歌手が蕎麦を打っていたり。そしてどの店もお互いをよく知っていて、演劇祭のことも興味をもって見守ってくれていて。きっとみんながそれぞれの好きなことをやっていて、それでいてお互いを尊重してあっているのでしょう。あぁもう松本賛歌が止まらない。
帰りの車中、あれが美味しかったあの劇団がよかった女優さんがかわいかっただのと、オッサン4人と制作女子1名であれこれ語り合いました。そういえば旅公演特有の、帰りは疲れでグッタリあるいはグッスリみたいなことはありませんでした。すくなくとも私は、もう少し旅をしていたかった。みんなを駅で降ろして、ひとりで走り出したときのさみしさがね、今でも胸にほんのりと。
3年間、育児休業ということで活動停止していました。まだまだしばらく、続くのだと思っていました。というか再開なんてできるのか?この先、台本を書いたりひとを集めたり稽古や公演したりって、やれるのか?いや色々な意味で無理があるよ?とぼんやり考えていた矢先、あれよあれよと演劇祭参加が決まりました。ほんの5ヶ月前です。
やってよかったと思っています。受け入れてくださったまつもと演劇祭の皆様に感謝を。ともに駆け抜けた9団体に拍手を。特に、上土劇場で何から何まで世話してくださったぱすてるの皆さんにはいくら頭を下げても足りません。この先もご縁が続くことが何よりもの恩返しと思っています。第25回は観客として芝居を観てまわるのもよいですね。そしたら今回以上に気兼ねなく日本酒飲めますね。
最後に今回、私のワガママに付き合ってくれた3人の俳優と制作のポンちゃんに御礼を。あなたたちがいてくれたから出来ました。

諏訪湖SA(上り)にて。
ところでこの日誌、次に更新できるのはいつでしょう。そう遠くないような気もするし、次は数十年先だったりして。取り急ぎお知らせできることは何もありませんがひとつ言えるのは、猫の会は畳みませんよということ。どういった形であれ、この先も続けていきます。気長にお待ち頂ければ幸いです。
それでは。
またどこかでお会いしましょう。