2017年05月11日
TERRIFIER [WEAPONS OF THRASH DESTRUCTION]
TERRIFIER [WEAPONS OF THRASH DESTRUCTION]
(2017)
分類：スラッシュメタル
………満足度：８９点
トラックリスト
1. Reanimator
2. Deceiver
3. Nuclear Demolisher
4. Violent Reprisal
5. Skitzoid Embolism
6. Drunk as Fuck
7. Bestial Tyranny
8. Riders of Doom
9. Sect of the Serpent
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
元々はSkull Hammerというバンド名で活動していたが2012年に改名した
カナダはバンクーバーの4人組によるスラッシュメタルバンドの2作目。
Test Your Metal Recordsからリリースされた。
オープニングの#1は分厚く鋭利なクランチリフとけたたましい高音スクリームに始まり、
冒頭からアクセル全開で、新人バンドであることを忘れ一発で魅了されるほど強力。
電撃戦が如く筆舌し難い猛烈な疾走感を伴って展開してゆくが、
ギターソロではさらにそのスピード狂いに拍車がかかるから尚々恐ろしい。
セルフリリースだった前作は聞いていないので比較はできないが、
サウンドプロダクションもメジャーレベルの説得力のある引き締まった音像で素晴らしい。
#2はベイエリアな無骨なリフを振り下ろしながら突き進む王道的な楽曲。
#3は叙情的なギターソロパート以外、全体的にメロディは控えめである一方で、
血腥いデスメタルリフやブラストビートを組み込むなどブルータルなエッセンスが濃厚になっている。
#4や#5もソリッドなカッティングと躍動感のあるリズムセクションのコンビネーションが絶妙な曲。
スリリングに直走る最中、を絶妙な間合いで挟むメロディアスなツインリードも魅力的である。
#6も曲名の通り脳味噌ハッピーセットなバカテンションで驀進するアグレッシヴな楽曲。
#7もベースをベキベキ際立たせるパートから繊密なクランチを畳み掛けるスピードナンバー。
メロウなフレーズを流麗に奏でる小休止的な位置づけのインスト曲である#8を挟み、
ラストの#9までも火花を散らしながら目紛しく妥協の無いキレキレのスラッシュチューン。
トータルで42分というランニングタイムも良い塩梅である。
というわけで、縦横無尽に荒れ狂うリフのホードに飲み込まれる快感が存分に味わえる一枚。
スラッシュ四天王やジャーマン三羽烏などの大御所のスラッシュメタルバンドに加えて、
EnsiferumやSymphony X、DeathやDeicideなどの他ジャンルからも影響を受けているらしく、
本作でそれらの全ての要素を感じ取れるわけではないものの、これだけの速度を保ちながら
多彩なリフを濃密に組み込み曲として成立させる構築センスはその素養の深さからではなかろうか。
YouTube
#1 Reanimator
#5 Skitzoid Embolism
//MY FAVORITE//
#1 Reanimator
なお、5月24日にはSPIRITUAL BEASTからボーナストラック入りで日本盤も発売される予定。
1. Reanimator
2. Deceiver
3. Nuclear Demolisher
4. Violent Reprisal
5. Skitzoid Embolism
6. Drunk as Fuck
7. Bestial Tyranny
8. Riders of Doom
9. Sect of the Serpent
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
元々はSkull Hammerというバンド名で活動していたが2012年に改名した
カナダはバンクーバーの4人組によるスラッシュメタルバンドの2作目。
Test Your Metal Recordsからリリースされた。
オープニングの#1は分厚く鋭利なクランチリフとけたたましい高音スクリームに始まり、
冒頭からアクセル全開で、新人バンドであることを忘れ一発で魅了されるほど強力。
電撃戦が如く筆舌し難い猛烈な疾走感を伴って展開してゆくが、
ギターソロではさらにそのスピード狂いに拍車がかかるから尚々恐ろしい。
セルフリリースだった前作は聞いていないので比較はできないが、
サウンドプロダクションもメジャーレベルの説得力のある引き締まった音像で素晴らしい。
#2はベイエリアな無骨なリフを振り下ろしながら突き進む王道的な楽曲。
#3は叙情的なギターソロパート以外、全体的にメロディは控えめである一方で、
血腥いデスメタルリフやブラストビートを組み込むなどブルータルなエッセンスが濃厚になっている。
#4や#5もソリッドなカッティングと躍動感のあるリズムセクションのコンビネーションが絶妙な曲。
スリリングに直走る最中、を絶妙な間合いで挟むメロディアスなツインリードも魅力的である。
#6も曲名の通り脳味噌ハッピーセットなバカテンションで驀進するアグレッシヴな楽曲。
#7もベースをベキベキ際立たせるパートから繊密なクランチを畳み掛けるスピードナンバー。
メロウなフレーズを流麗に奏でる小休止的な位置づけのインスト曲である#8を挟み、
ラストの#9までも火花を散らしながら目紛しく妥協の無いキレキレのスラッシュチューン。
トータルで42分というランニングタイムも良い塩梅である。
というわけで、縦横無尽に荒れ狂うリフのホードに飲み込まれる快感が存分に味わえる一枚。
スラッシュ四天王やジャーマン三羽烏などの大御所のスラッシュメタルバンドに加えて、
EnsiferumやSymphony X、DeathやDeicideなどの他ジャンルからも影響を受けているらしく、
本作でそれらの全ての要素を感じ取れるわけではないものの、これだけの速度を保ちながら
多彩なリフを濃密に組み込み曲として成立させる構築センスはその素養の深さからではなかろうか。
YouTube
#1 Reanimator
#5 Skitzoid Embolism
//MY FAVORITE//
#1 Reanimator
なお、5月24日にはSPIRITUAL BEASTからボーナストラック入りで日本盤も発売される予定。
