2007年03月31日

戦国武将に見る成功の秘訣

戦国武将で有名と言えば・・・
「織田信長」「豊臣秀吉」「徳川家康」であります。

でもって、織田信長と言えば、強敵「今川義元」を破った「桶狭間の戦い」が有名であります。

一説に拠れば、「織田軍4000人 vs 今川軍25000人」での勝負ですので・・・
その後、織田軍の「ストップ高」連発も、うなづけると言うものであります。

・・・と言うか、兵力「4000人」と言うことは・・・
織田信長が、田舎の弱小大名であることを示唆しております。

よって、ある意味、織田信長は、「ベンチャー企業」と言えるかもしれません。
(そう言えば、ホリエモンも元気な時は「信長」に例えられてたことがありますからね)

さて、そのベンチャー企業である織田軍は・・・
どのようにして天下を望めるまでに成長出来たのでしょうか?

私が思うに、ベンチャー企業の利点は、「スピード」であります。

では、なぜ、ベンチャー企業はスピードがあるのでしょうか?

その答えは、おそらく、「しがらみがない」からではないでしょうか。

例えて言うなら、ベンチャーが、結婚する前のカップル及び、「新婚」の夫婦で・・・
老舗が「熟年」の夫婦と言った感じですね。

また、恋愛は「アクセル全開」、結婚生活は「安定走行」と言った感じがしますし・・・

更に、織田軍の場合は、「天下統一」と言う単一の「価値観」が・・・
意思決定、命令伝達の簡略化、迅速化を助け・・・

よりスピードが増した!ように思う次第であります。

しかしながら、「スピード=成功」ではありませんので・・・

スピードのみのイケイケドンドンは・・・

小さくは、「ライブドアショック」
大きくは、「本能寺の変」を産むもとになったのかもしれませんね。

ただ、人材(組織力)の足りない、ベンチャー企業の場合は・・・

人材をフル活用(つまりスピード活用)しなければならないことも、また事実ですので・・・

「スピード=失敗」と、ベンチャーを悪く見るのも間違いのもとのように思います。

よって、私的には、単なるスピードよりも・・・

ここぞ!と言う時に、全速力で走ることが出来る「瞬発力」こそが・・・

「成功」の鍵を握っているように思う次第であります。


ちなみに、私的には、企業運営は、「短距離」「中距離」「長距離」の・・・

「中距離」にあたるように考えていたりします。

なぜなら、「短距離」は、ブームに乗れるかどうかのギャンブル経営ですし・・・

「長距離」は、理想を並び立てる机上の空論経営になりがちですからね。

ちなみに、こう言った考えですので、「長距離」経営を言い立てて・・・
「株主還元」に背を向ける経営者には、冷ややかな視線を送っている次第であります。

なにせ、配当のみで考えますと・・・
配当率1%で「100年」、配当率2%でも「50年」掛かる計算ですからね。

でもって、10年後だって予測するのが難しいですのに・・・
50年、100年の計画を立てて、どうするんでしょうか?

また、計画(ルール)を立てたところで・・・
原発の事故隠しや、不正会計、はたまた、番組ねつ造等・・・

守らない、守れないこと多しですので・・・

「長期=計画的で良い」(短期=無計画。短期株主は悪)と単純に考えるのではなく・・・

日々、計画をチェックすることで・・・
守れる計画を立て、また、その計画を守ることの積み重ねによって・・・

短期が、中期となり、中期が長期となって行くようにすることが・・・
「成功」する道のりなのではないでしょうか?


さて、信長が、ベンチャー企業型の経営者であるとしますと・・・

秀吉は、どのような経営者なのでしょうか?

私的には、「時価総額重視型」経営者のように思う次第であります。

よって、ある意味、ライブドアの一時期は、秀吉型の側面があったかもしれませんね。

でもって、この型の経営は、事業が拡大している時には・・・
非常に強い力を発揮するのですが・・・

いったん、壁にぶち当たってしまいますと・・・
一気に崩壊するモロさも内包しておりますので・・・

小さくは、「ライブドアショック」
大きくは、「朝鮮出兵失敗」(豊臣家没落の要因)を産むもとになったのかもしれませんね。

ん〜、そもそも、市場には、限りがありますので・・・
無限の規模拡大思考は、無理があると言うものであります。

よって、成長の限界を認めようとせずに・・・
多角化経営に乗り出そうとする経営者を見ておりますと・・・
ため息連発なのであります。

ん〜、本業の成長の限界までは、ひたすら再投資に資本を振り分け・・・
成長の限界が来たら、一気に資本を株主に還元する。

こう言う、真っ当な経営者が少な過ぎますので・・・
どの企業も、最後は巨額の負債を抱えて倒産するのでしょうね。

なにも、すべての経営者が、「天下」を取りに行く必要などないと思うんですけどね。

よって、負けると思ったら、さっさと撤退する。

ん〜、これなどは、戦略戦術の基本だと思うのですが・・・
「経営者」と「株主」が、乖離し・・・
経営者が自己利益のみを追求しますと・・・

「撤退」と言う選択肢は、経営者の辞書から消え失せてしまうのでしょうね。


でもって、信長、秀吉と来れば、最後は、「家康」であります。

さて、家康は、どのような経営者なのでしょうか?

私的には、「年功序列+成果主義型」経営者のように思う次第であります。

例えば、長年、徳川家に仕えて来た「譜代」には・・・
給料を低く抑える代わりに、権力を持たせ・・・

後から味方した「外様」には・・・
給料を多く与える代わりに、権力を握らせない。

また、働きに応じて、給料・権力を決める「信賞必罰」も取り入れておりますので・・・
昇給するものがあれば、減給されるものもある。

昇格するものがあれば、降格されるものもある。

つまり、差し引きゼロ!

でもって、このゼロこそが、バブルを生み出さない要因となりますので・・・
堅い経営となり、長期に渡って政権を持続出来たのではないでしょうか?


・・・ってことで、「信長」「秀吉」「家康」から・・・
成功の秘訣を学ぶとしますと・・・

「適材適所」(人材登用)と「信賞必罰」(成果主義)になるように思います。

でもって、企業の三権分立は・・・
「株主」「経営者」「社員」ですので・・・

それぞれが、それぞれの価値を相互に見出し・・・
その価値に見合った報酬を与えることこそが・・・

それぞれの「成功」に繋がるのでは?と思う今日この頃であります。


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ムムッ?プラズマさん、会社辞めたの?(@@;
(バージョンアップ頑張って下さい!)

&柳沢発言は、同意見!
どうも、日本のメディアは、小さいことを大きく報道し・・・
大きいことを小さく報道する・・・
戦時中の「大本営発表」的なところがありますので困り者であります。

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2007年02月28日

東京人・大阪人・名古屋人

東京人、大阪人、名古屋人の気質を表す食事の「会計」エピソードで・・・

◆東京人は、誰かがサッと伝票を取って会計を済ませる。

◆大阪人は、伝票を取り合って「私が払う」と言い合いを始める。

◆名古屋人は、誰かが伝票を取るのをひたすら待つ。

・・・と言うのを聞いたことがあります。

独断と偏見で要約しますと・・・

◆東京人は、「プライド優先」
武士は食わねど、高楊枝。
つまり、見栄っ張りなプライド優先の文化であります。
よって、プライドは高いが、通帳の残高は低いとなりがちであります。


◆大阪人は、「貸し借りなし」
商売の秘訣は、買い手と売り手のどちらもが満足すると値段を付けることにあります。
よって、一方的におごられたり、おごったりするのは・・・
その秘訣にそむきますので、商売人気質の大阪人は・・・
会計の際に、伝票を取り合うことが多いのであります。
「私が払う」「いや、私が!」と言い争っているのを見た場合は、大阪人と見て良いでしょう!


◆名古屋人は、「実利優先」
バブル崩壊の後遺症が一番軽かったのが、名古屋企業だと言われております。
つまり、他人に左右されない我が道を行く「堅実経営」が名古屋人気質なのであります。
また、我が道を優先すると言うことは、相手を思いやらない為・・・
東京人のように「見栄を張る」必要もなく・・・
また、大阪人のように「貸し借りなし」にする必要もありませんので・・・
出来れば、おごってもらいたい!出来なければ、自分の分だけを支払う文化となっております。


ちなみに、「ワリカン」が多いのは、大阪人と名古屋人であって・・・
東京人は少ないですね。

また、大阪人は、伝票を取り合った後に妥協案としてワリカンを言い始めるのに対して・・・
名古屋人は、ワリカンの額よりも、自分の注文した額が少ない時は、個別払いを主張し・・・
自分の注文した額が多い時は、ワリカンを主張すると言う・・・
局地的戦略眼を持っているのも、面白いところであります。

ただ、この局地的戦略眼は、「ケチ」と言うレッテルを貼られますので・・・
大局的には、損な気がするのですが・・・
名古屋人に、それを申しましても、「ケチの何が悪いの?」

・・・と全く意に介さない点も、興味深いところであります。


また、これらの気質が「値引き方式」にも影響していたりします。

例えば、大阪人は、「割引き券」(値引き)が大好きだったりします。

よって、何を買うにしても、挨拶がてら「まけて〜」と値引きを要請しますし・・・
また、最初から値引きしてくれる割引き券が・・・
大阪人の財布の中には、たくさん入っていたりするのであります。

ただ、値引き文化の大阪圏では、何の問題もないのですが・・・
大阪人が、値引き文化のない東京に行った場合は、文化摩擦が起こり・・・

「大阪人はケチ!」とウザがられるのであります。

また、大阪人は、商売人気質ですので・・・
「売り手」と「買い手」の満足度を同じにしようとします。

でもって、値段を割り引いてくれれば、満足度が引き合うのも簡単なのですが・・・
割り引いてくれない場合は、サービスを引き上げることで・・・
満足度を引き合わせようと考えます。

よって、「高い料金を払ってるんだから、もっとサービスしろ!」と要求し・・・
更に、大阪人は、東京でウザがられることとなるのであります。

ただ、「サービスしろ!」と命令形を使う大阪人は少なかったりします。

なぜなら、大阪人は、商売人気質ですので・・・
命令形は、使わない文化なのであります。
(お店の店員が、「買えや!」とは言いませんし・・・)
(お客も「負けろ!」と横柄に言っては・・・)
(店員の機嫌を損ねて値引きに支障が出ますので、命令形は使わないのであります)

よって、「頼む!頼む!頼む!一生のお願い!」と、哀願することになるのですが・・・
それが、東京人には、「しつこい」と受け取られ・・・
これまた、大阪人の印象を悪くしてしまうのであります。

なにせ、大阪人は、東京人の「無理!」の一言にも・・・
30くらいの言葉を返して応戦しますからね。


ちなみに、東京には、値引きの文化はなかったのですが・・・
家電量販店が、「ポイント」還元方式の値引きを導入したところ、これが大ヒット!

実は、見栄っ張りでも、割り引いて欲しかったのが本音のようであります。

また、名古屋は、割引きなど、まやかし!
つまり、もとから、割り引いた値段を表示する!文化となっているようであります。
(ただ、「おまけ」は大好きですので、徹底的な合理主義とも言えなかったりしますけどね)

よって、私的には、エブリディー・ロープライス(毎日低価格、バーゲンなし)の・・・
米巨大スーパーマーケット「ウォルマート」が成功するとしますと・・・
名古屋かな?と思うのですが、どうでしょうね?

また、名古屋には、「一点豪華主義」と言う・・・
自分の興味のあるモノには、お金を惜しまないかわりに・・・
興味のないモノには、徹底的にお金を惜しむと言う文化もありますので・・・

中間価格のスーパーマーケットは難しいかもしれませんね。
(格安スーパーと、セレブマーケットのみ生き残るような気がします)

また、大阪人は、命令形を使わずに、もみ手で、追加サービスを要求しますが・・・
名古屋人は、命令形で要求することも、文化の違いと言えるかもしれません。

ちなみに、店が気に入らなかった場合の対処方法・・・

◆東京人→文句を言わずに帰るが、もう二度と行かない
◎鳴かぬなら、殺してしまえ、ホトトギス

◆大阪人→文句を言わずに帰る為に、ギリギリまで交渉する。
◎鳴かぬなら、鳴かせてみせよう、ホトトギス

◆名古屋人→文句を言って帰るが、また行く
◎鳴かぬなら、鳴くまで待とう、ホトトギス

・・・と言う感じでしょうか?

さて、店からしますと、どのお客さんが、良いのでしょうかね?

東京人は、サッパリしていて良さそうに思いますが・・・
悪い店は、反省する間もなく、一瞬でつぶれてしまいますので・・・
教育と言う観点からは、イマイチのように思います。

また、名古屋人は、文句を言ったくせに、通って来ますので・・・
店側も、対処方法に困るのではないでしょうか。

よって、「交渉=教育=成長」の観点から・・・
大阪で起業し、ある程度、大阪人に育ててもらった上で・・・
東京に進出するのが、私的には、オススメとなっております。

ちなみに、名古屋は、「ベンチャー不毛の地」と言われてたりもします。

ただ、クレーム処理会社の場合は、名古屋で起業すると良いかもしれません。
なにせ、東京人は、クレームなしですし・・・
大阪人は、クレーム以外も、ぺちゃくちゃと電話して来ますが・・・
名古屋人は、クレームのみを、ひたすら電話して来てくれますからね。

ん〜、「乾いたタオルをさらに絞る」と言うトヨタ方式も・・・
何もなくても文句を言う名古屋人気質によって生まれたのかもしれませんね。


また、東京人は、プライド重視ですので、「名」を・・・
名古屋人は、実利重視ですので、「実」を・・・

そして、大阪人は、「名」も「実」も、そこそこにして・・・
「笑い」を重視しているようにも思うのであります。

・・・と言うか、「名」と「実」がそこそこなので・・・
「笑い」が生まれるのかもしれませんね。

なにせ、「名」の笑いは、お嬢様の「オホホホホッ」ですし・・・
「実」の笑いは、悪代官の「エヘヘヘヘッ」ですので・・・
「名実」だけでは、「アハハハハッ」は生まれませんからね。

よって、大阪では、エリートやお金持ちと言うだけではダメで・・・
「面白くない」と一目置かれないのであります。

ですので、エリートは、東京へ・・・
お金持ちは、名古屋へ行くのが、私のオススメとなっております。


さて、公務員にするには、どこの地域が良いのでしょうかね?

私が思うに、日本の国際的地位の向上には、東京人が適しているように思います。

また、借金返済には、実利重視の名古屋人が適しているように思います。

よって、今後、借金返済に、本腰を入れる気であれば・・・
名古屋人を登用すると良い結果が生まれるような気がします。

では、大阪人は、どうなのでしょうか?

大阪人は、外交交渉等には、最適ですが・・・
公務員には、向いてない気がします。

なぜなら、商人気質の大阪では・・・
商人になれない、おちこぼれが、公務員になると言う風潮がありますので・・・
大阪の公務員は、「そろばん勘定」が、ド下手である可能性が高いですからね。

その為、大阪の財政は、破綻寸前となっており・・・
とてもじゃないですが、大阪人を公務員に推奨することは出来ません。

ただ、大阪人の場合は、例え破綻しても、暗く落ち込むのではなく・・・
「笑い」を絶やさずに再建に取り組む可能性が高いですので・・・

「景気」の「気」を気持ちの気と考えるのであれば・・・
大阪人を登用するのも一手かもしれません。

ただ、その場合も、現在の公務員ではなく・・・
大阪商人として名をあげた人を登用する必要がありますけどね。

・・・ってことで、重要なのは、適材適所!
その為には、適確な分析が必要と言うことで・・・
ビジネスにも、投資にも、分析を取り入れられることをオススメする次第であります。

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2007年01月31日

ダイナミクス第3四半期

日本コンピュータ・ダイナミクス(4783)の現在(1月29日)の各種指標は・・・
株価:415円
PBR:1.45倍(1株純資産:287円)
PER:15.0倍(会社予想1株利益:27.62円)
配当利回り:2.41%(配当予想:10円)


◆第3四半期決算の数値は・・・
売上高 営業利益 経常利益 純利益 1株利益
6642    117    173   106   14.73円

ちなみに、四半期ごとの数値は・・・
売上高 営業利益 経常利益 純利益 1株利益
1867    -19    -7    1   0.22円←第1四半期
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
2325    28    71    43   5.87円←第2四半期
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
2450    108    109   62   8.64円←第3四半期


なお、前期の数値は・・・
売上高 営業利益 経常利益 純利益 1株利益
1683    -61    -54   -48   -6.32円←第1四半期
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
2400    209    211   93   12.35円←第2四半期
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
2002    98    100   57    7.84円←第3四半期
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
2766    163    167   97   12.51円←第4四半期


前期では、第3四半期で売上高が大きく落ち込んでいるにも関わらず・・・
今期は落ち込んでおりませんので・・・
売上高的には、「強い基調」と言えるかもしれません。

ただ、営業利益率的には、前期が「4.9%」に対し、今期が「4.4%」ですので・・・
内容的には、「弱い基調」の可能性も十分にあります。


売上高 経常利益 純利益 1株利益
9000    350   200   27.62円

また、今期の会社予想が上記ですので、第4四半期見通しは・・・


売上高 営業利益 経常利益 純利益 1株利益
1867    -19    -7    1   0.22円←第1四半期
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
2325    28    71    43   5.87円←第2四半期
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
2450    108    109   62   8.64円←第3四半期
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
2358    ---    177   94   12.89円←第4四半期(予想)
2766    163    167   97   12.51円←第4四半期(前期)


つまり、今期、順調に増加している売上高が減少に転じる一方・・・
利益率は改善すると会社側は見ているようであります。

しかしながら、素人目で見る限りでは・・・
順調に増加している売上高が、いきなり落ち込むようには思えませんし・・・

期末と言う売上高が増加する季節要因もあると思いますので・・・
前期並み、もしくは、前期以上の売上高になる可能性も・・・
充分に考えられるのではないでしょうか?

でもって、仮に利益率がそのままで、売上高が前期並みになりますと・・・
「+17%」程度の上方修正もありえるのですが、さて、どうでしょうね?


ただ、今期は期中に下記のように下方修正を行っておりますので・・・
下方修正しておいて、着地点が、下方修正前の数値と言うのも考えにくいですので・・・
あまり期待しない方が良いかもしれません。

売上高 経常利益 純利益
9000    450    240
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
9000    350    200


また、決算内容で気になる点としましては・・・

まず、営業利益の減少であります。

今期売上高が6億円ほど増えているにも関わらず・・・
営業利益が前期2.5億円→今期1.2億円と減少しておりますので・・・

本業の儲けである営業利益を重視する私としましては・・・
かなり、ため息であります。

また、営業利益以外の内容も、前期に比べまして・・・
非常に悪い!と言うのも、ため息の要因となっております。

例えば・・・
今期営業外収益が、前期比+4500万円
今期特別利益が、前期比+4400万円
今期営業損失が、前期比-5200万円

つまり、利益が増えて、損失が減っている訳ですから・・・
差し引き「1億4100万円」ほど・・・
前期に比べテクニカルな利益の底上げが行われていると言うことであります。

しかしながら、営業利益の減少分で相殺され・・・
利益は、前年並み。

よって、もし、今期の底上げ利益がなかったと考えますと・・・
ちょっと、見るに耐えない決算になっていたようにも思いますので・・・
ため息連発となっている今日この頃であります。


ただ、私の場合、ダイナミクスに賭ける最大の要素は・・・
放置自転車対策の核となります「駐輪場ビジネス」ですので・・・
そちらの数値が良ければ、ため息を止めることが出来るのですが・・・

・・・ってことで、駐輪場ビジネスの売上高と営業粗利益を見てみますと・・・


◇前第3四半期
売上高:14.6億円
営業粗利益:1.4億円
粗利益率:9.5%

◇今第3四半期
売上高:16.1億円
営業粗利益:1.2億円
粗利益率:7.5%

こちらも売上高が増加しているにも関わらず、利益が減少しておりますので・・・
ちょっと困り者であります。

しかしながら、中間期は下記でしたので・・・

◇今中間期
売上高:10.4億円
営業粗利益:0.7億円
粗利益率:6.5%

売上高の増加及び、粗利益率の改善等、若干期待が持てる内容のようにも思います。

ちなみに、今期から「直轄方式→代理店方式」となりましたので・・・
利益率の低下等は、当初から言われていることでもあります。

でもって、どの時点で、「代理店方式にして良かった!」となるかがポイントなのですが・・・
今回の数値を見ますと・・・
割りと早めに軌道に乗りそうな気もしますので・・・
その辺りに、期待を掛けたい今日この頃なのですが、どうでしょうね?

なお、ダイナミクスの駐輪場サイトでは・・・
昨年の10月までの設置状況しか掲載されておりませんので・・・
直近の状況が分からないのですが・・・

大阪の代理店アーキエムズのHPには・・・
11月から1月18日までの日付で・・・

件数「18ヶ所」、台数「4929台」の実績が書かれておりますので・・・

今期4月から11月までの「54ヶ所」「10192台」と比べますと・・・
かなり、いい数字なのではないでしょうか?

なにせ、「全国」の「7ヶ月」で「54ヶ所」「10192台」に対して・・・
「大阪のみ」の「3ヶ月」で「18ヶ所」「4929台」ですからね。

ちなみに・・・
全国の1ヶ月平均が「7.7ヶ所」「1456台」で・・・
大阪の1ヶ月平均が「6ヶ所」「1643台」ですので・・・

ほぼ大阪のみで、全国平均を稼ぎ出している計算となります。
(なお、上記集計は、私の手計算ですので正しくはご自身で計算して下さいませ)


・・・ってことで、まだまだ「駐輪場ビジネス」は期待出来る!

・・・と見ているのですが、なかなか、利益として目に見える形になりませんので・・・
ため息を止めるまでにはいたっていない今日この頃であります。


また、「1月17日」に、会社設立40周年を記念しまして・・・
年間配当を「7円→10円」にすると発表されております。
(中間配当:3.5円 期末配当:6.5円)

でもって、この辺りは、私の予想通りだったのですが・・・
株価の方は、私の予想に反し、さっぱり反応しませんでした。

ん〜、現株価が「415円」で配当「10円」としますと・・・
配当利回り「2.41%」となりますので・・・

もう少し買われても良いように思うのですがダメみたいですね。

まぁ、決算自体は、私もため息を出しておりますので・・・
それほど人気化するようには思いませんが・・・

会社側では、今期予想「1株利益27.62円」は確保出来る見込みと・・・
再三アナウンスしておりますので・・・

下方修正がない!と考えますと・・・
今後は、底堅い動きになるのではないでしょうか?

まぁ、私的には、期末が例年並みの売上高となり・・・
その分、上方修正!

でもって、その勢いが来期に持続し・・・
来期業績好調見通し&記念配がそのまま普通配となり・・・

配当利回り「2%」の株価「500円」を回復すると見ているのですが・・・
はたして、どうでしょう?


なお、ダイナミクスのHPはこちらとなっております。



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ん〜、丸6年ですか・・・
リアルタイムの波乱万丈伝説でしたので、感慨深いものがありますね。

・・・ってことで、D/Aさん!
お疲れ様&GOOD LUCKです!!(>▽<)


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2006年12月11日

サニックス分析

現在(12月10日)の各種指標は・・・
株価:213円
PBR:0.57倍(1株純資産:375円)
PER:---倍(会社予想1株利益:-19.48円)
配当利回り:---%(配当予想:0円)


メディアに「サニックス、冬のボーナスゼロ!」の記事が出ておりましたので・・・
ちょっと気になり、軽く分析することにしました。

あっ、もちろん、ご理解いただいていると思いますが・・・
私の分析で投資戦略を構築するようなことは絶対にしないで下さいませ。

よって、サニックスに投資している方や・・・
これから投資する可能性のある方は読まないで下さい。

また、主力の日本コンピュータ・ダイナミクスのように・・・
追っかけている銘柄ではありませんので・・・
分析度がいたって低いと言うことも念頭に入れておいて下さいね。

つまり、「超無責任分析」と言うことでありますので・・・
そこのところ、一つよろしくお願いします。

・・・ってことで、気軽に分析させていただくことにして・・・

まず、過去3年の四季報夏号の見出し及び、業績予想&結果を見ることにします。


2004年【厳しい】【家屋補強】
売上高 営業利益 経常利益 純利益 1株利益
45500   -500   -550   -700   -17.1円(四季報予想)
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
44083    44   73   -10010   -252.1円(結果)



2005年【負担軽減】【環境事業】
売上高 営業利益 経常利益 純利益 1株利益
47000   3200   3230   2250   55.0円(四季報予想)
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
36509   -3382   -3479  -4252   -107.2円(結果)



2006年【黒字化】【新商品】
売上高 営業利益 経常利益 純利益 1株利益
38500   800   700   600   14.6円(四季報予想)
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
30877   ----   -799  -929   -19.48円(現時点会社予想)


はっきり言って、四季報予想は当たってませんね。

・・・と言うか、四季報は、過去大幅に予測がはずれた場合は・・・
読者保護の為、もしくは、責任回避の為・・・
会社側予想を鵜呑みにせず、「否定的」なコメントを出すことが多いように思うのですが・・・

ことサニックスに関しましては、「肯定的」ですので・・・
個人的には、「どうした?四季報?」って感じであります。

なにせ、2005年の夏号のコメントでは・・・
「好採算の家庭向けが回復」
「オフィス向けも黒字拡大」
「収益V字回復」
「ただ、経常益40億円の計画は過大か?」

・・・で、「32億円」の四季報予想を出しているのですが・・・
結果は、「-35億円」ですので・・・

四季報を見て、サニックスに投資した方からしますと・・・
「きつねにつままれた」感じだと思いますからね。

・・・にも関わらず、翌年の2006年のコメントが・・・
「夏場以降回復」
「新商品投入も効く」
「採算好転」
「営業黒字化」
「ただ、会社計画営業益10億円は過大か?」

・・・と、ほぼ同じスタンスのコメントで・・・
結果も、同じく赤字転落予定ですので・・・

ほ〜んと、どうした四季報?って感じであります。


・・・と言うか、ここ3年間だけを見るのであれば・・・
それほど否定的になる必要もないかもしれませんが・・・
上記3年以前の業績も・・・


2003年
売上高 営業利益 経常利益 純利益 1株利益
50357   -2779   -2586   -3462   -85.9円


2004年
売上高 営業利益 経常利益 純利益 1株利益
43987   -4698   -4661   -7099   -178.8円

・・・と、超悪で、個人投資家に辛い銘柄となっておりますので・・・
個人投資家対象の四季報が肯定的なコメントを出すと言うのは・・・
どうもふに落ちない次第であります。


それにしても・・・
2002年の高値が「5040円」で安値が「775円」
2003年の高値が「1150円」で安値が「568円」
2004年の高値が「980円」で安値が「636円」
2005年の高値が「1249円」で安値が「682円」

そして、現株価が「213円」

わずか5年程度で「-96%」
安値からでも「-62.5%」

ん〜、厳しい銘柄ですね。

・・・にも関わらず、経営陣は変わらずですので・・・
東証一部上場企業などと言っても、しょせんは、個人商店に過ぎないんでしょうね。

・・・と言うか、実権を手放さないで良い程度の株を公開する(売る)ことで・・・
東証一部上場企業になれると言うのは、どうなんでしょうね?

もちろん、「嫌なら投資しなければよい!」と言われれば、それまでなのですが・・・

日本の場合、個人の直接投資は少ないですが・・・
銀行に貯金することや、保険に入ることなどによって・・・
銀行や保険会社の機関投資家が「株」に投資しておりますので・・・
間接的には、「嫌でも投資している」のが現状なのであります。

よって、無能な経営者を更迭し、有能な経営者に替えると言う仕組みは・・・
必須だと思うのであります。

でもって、首相を自民党幹部だけで決める「密室政治」よりも・・・
選挙で決める方が透明度が高いですので・・・

株式会社の場合も、「世襲」や「禅譲」ではなく・・・
透明度の高い株主総会で決めるべきだと思う次第であります。

つまり、数の少ない、経営者や社員よりも・・・
より数の多い「株主」それぞれが、企業のことを真摯に考えるプロセスこそが・・・
企業を「公共性」「社会性」の高いものにすると思うのであります。

しかしながら、世の中の多くの人は・・・
株主は、「自分の利益しか考えない」「目先の利益しか考えない」などと・・・
間違った観念を持ってしまっておりますので、非常に残念であります。

・・・と言うか、「株主は悪」「投資家は悪」と言って・・・
自らが、株主、投資家になろうとしていないのが・・・
ボタンの掛け違いに繋がっているのではないでしょうか?

例えて言うなら、選挙に行かずに、政治家の悪口を言ってるみたいなものですからね。

よって、「株主は悪」「投資家は悪」と思っている方は・・・
自らが株主なり、投資家なりになって・・・
「株主は善」「投資家は善」とすれば良いのであります。

即ち、自らが政治家となって、良い政治を行えば良いのであります。

それとも、なんですか?
株主なり、投資家なり、政治家なりになりますと・・・
なる前の信念である「善」を捨てて、「悪」に走ってしまうのでしょうか?

ん〜、談合による知事逮捕のニュースを見ておりますと・・・
それも「真」なのかもしれませんけどね。

ちなみに、談合と言うのは、少数のみが利益を独占するからダメであって・・・
国民なり、株主なりの多数に利益が渡っても何の問題もありません。

よって、談合の風潮と株主軽視の風潮は・・・
根が同じなのではないか?と思う今日この頃であります。


・・・って、サニックスの分析でしたね。

ちなみに、決算を見て、少し気になったところを書いておきますと・・・

まず、流動資産の「現金及び預金」が・・・
前年同期に比べ「54億円→7億円」と激減している点であります。

やはり、企業運営上「現金」は大事ですので、減っているのは気になりますね。


次に、同じく流動資産の「その他」が「13億円」あるのも気になります。

ん〜、私の感覚では・・・
「その他」と言うのは、項目にするまでもない「微少」なものの総称だと思いますので・・・
その額が項目となっております棚卸資産「9億円」より多いと言うのは・・・
なんか、引っ掛かりますね。
(もう少し、その他の内容を詳しく説明して下さい!って感じであります)


また、「無担保転換社債型新株予約権付社債」を30億円発行し・・・
全額株式に転換され、「770万株」の株式が増加している点も気になります。

ん〜、単純計算で「390円」での新株発行ですので・・・
経営者サイド的には、「390円」ならお得と考えている可能性があり・・・
株価の上値が「390円」程度になる恐れがあるように思います。

・・・と言うか、安値での発行は、資金繰りに窮している可能性がありますので・・・
この辺りは、かなりの懸念材料ですね。
(銀行からの融資ではなく、株主から直接・・・)
(それも無理やり?資金調達しておりますので、非常に嫌な感じであります)


また、業績が下げ止まれば、株価も下げ止まると思いますので・・・
業績の見通しが非常に重要となるのですが・・・

中間期の売上げが・・・

◇HS部門
125億円→85億円

◇ES部門
29億円→22億円

◇環境資源開発部門
51億円→48億円

・・・と、全部門で減収ですので、まだまだ、見通しが立っていないように思うのであります。

ちなみに、環境資源開発部門は、減収幅が少ないですし・・・
部門内では、伸びている箇所もありますので・・・
若干期待が持てそうなのですが・・・

しょせん、営業利益が「-7億円」ですので・・・
現時点では、まだまだお荷物部門のような気がする次第であります。

ただ、前年同期が「-10億円」ですので・・・
そこからは赤字幅縮小と言うことで、若干の期待は持てそうでもありますが、どうでしょうね?

・・・と言うか、私的には・・・
本業(シロアリ駆除)と違う事業に乗り出すと言うのは嫌いだったりします。

なにせ、上場企業の株を買うと言うことは・・・
ノウハウのある事業に投資すると言うことであって・・・

ゼロから出発する超ベンチャー企業に投資する訳ではありませんからね。

例えるなら、公務員だと思ってお金を貸したのに・・・
いきなり、ミュージシャンになる!と言われた感じでしょうか。

よって、新規事業を始める際は・・・
かなり濃い「株主総会」を開くべきであって・・・
現在のような「シャンシャン総会」では、原則、新規事業を認めたくない!

・・・と言うのが個人的な考えであります。

・・・ってことで、「環境資源開発部門」には頑張ってもらいたいのですが・・・
個人的には、冷めた目で見ている次第であります。


また、業績悪化に伴い、人員整理やコスト削減を行い・・・
今期、固定費で「22億円」、来期「35億円」を削減するとのことであります。

ちなみに、実際に6月末の「2803人」から「2133人」に減ってるそうであります。

ん〜、やれるのであれば、もっと早くやれ!と言う考えも出来ますし・・・
社員が大量に辞めて行くのは、「沈み行く船」と言う可能性もありますので・・・

この辺りは、判断が非常に難しいですね。

ただ、減収とは言っても、売上高予想が「309億円」ある訳ですので・・・
需要自体は、それなりにあるようにも思うのであります。

もちろん、悪質業者のように、無理やり「需要」を作ってるとしますと・・・
蜃気楼のように消えてなくなる可能性もありますが・・・

現在の時価総額は「104億円」ですので・・・
売上高が、売上高予想の「309億円」辺りで下げ止まるとしますと・・・

営業利益率「10%」で、税金半分取られたとして・・・
純利益「15億円」、PER「6.7倍」

半分の営業利益率「5%」でも、PER「13.4倍」


逆に、営業利益率を「10%」としますと・・・
半分の売上高「154億円」になっても、PER「13.4倍」

更に、半分の営業利益率「5%」になったとしても、PER「26.8倍」


つまり、利益が出る体制にさえなれば・・・
売上高と時価総額の関係から、復活は可能!のようにも思うのですが、どうでしょうね?

また、個人的には、高値があった上場企業の時価総額が「100億円」ほどになりますと・・・
マネーゲームの対象になりやすいようにも思うのであります。

なにせ、浮動株を50%としますと・・・
流通している株は「50億円」となり・・・
ちょっと仕掛ける向きがありますと、個人投資家のチョウチンも付き・・・
「祭り化」する可能性がありますからね。

また、「復活」の可能性がありますと・・・
祭りに、比較的まじめな投資家も参加しますので・・・
息の長い相場になる可能性もあり、ちょっと面白いようにも思う次第であります。

ただ、何も見通しが立ち難い銘柄で勝負することもありませんので・・・
触らぬ神に祟りナシ!がベターな気もする今日この頃であります。

・・・ってことで、特に意味のある分析ではありませんので・・・
サラッと流していただければと思う次第であります。
(何度も言うようですが、この分析で投資するようなことは絶対におやめ下さいませ)



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2006年11月30日

ダイナミクス分析

現在(11月30日)の各種指標は・・・
株価:381円
PBR:1.35倍(1株純資産:282円)
PER:13.8倍(会社予想1株利益:27.62円)
配当利回り:1.84%(配当予想:7円)


また、中間期連結決算の前期と今期の比較は・・・
売上高 営業利益 経常利益 純利益 1株利益
4083    148    157   45   6.03円(前期)
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
4192     9    64   44   6.09円(今期)


純利益的には変わらないのですが・・・
営業利益の減少が著しいですので、ちょっと、期待ハズレですね。

また、利益の内容も、前期にない営業外収益「4000万円」が今期にはありますし・・・
特別損失も、前期に比べ「5200万円」少ないですので・・・
差し引き、「9200万円」ほど、テクニカルな利益の差があり・・・

表面の数字以上に、悪い!と言う印象であります。


ちなみに、期初の予想と結果は・・・
売上高 経常利益 純利益
4000    150    90(予想)
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
4192    64    44(結果)

・・・となっておりますので、予想が甘い!と言わざるを得ません。

・・・と言うか、新社長となりましたので・・・
下方修正等での責任論を防ぐ意味合いもありまして・・・
期初の予想は、かなり堅めのものであると想定していましたので・・・
この結果には、ちょっと、ソフトバンク(想定外)でありました。


ちなみに、想定外の結果になった理由として会社側があげておりますのは・・・

◇低採算プロジェクトの発生

◇要因不足による新規プロジェクトの立ち上げ遅れ

◇駐輪場の運営を代理店方式に変更したことによる利益率の低下

◇駐輪場ビジネスへの先行投資による経費増

・・・とのことであります。

ん〜、駐輪場ビジネスに関しましては・・・
「攻め」の経費と捉え、まぁ、評価を先送り出来るのですが・・・

「低採算プロジェクトの発生」や「プロジェクトの立ち上げ遅れ」は・・・
ちょっと、新社長の手腕を疑ってしまいますね。

なぜなら、社長たるもの、その辺りの情報には精通してしかるべきですので・・・
期初の段階、はたまた、第一四半期の段階での予想は・・・
それらの情報に基づいたものであると思うからであります。

よって、それが外れたと言うことは・・・
社長の認識力が低い、つまり、経営センスに疑問符が付くと思われますので・・・

やはり、社長の責任を問う必要があるのではないでしょうか?

特に、日本企業の社長は、株主総会で・・・
ケンケンガクガクの議論をした上での選出ではなく・・・

「世襲」「禅譲」がほとんどですので・・・
責任は、社長を選んだ「株主」ではなく・・・
社長本人が取る必要があるように思うのであります。

・・・と、言ったところで、そう簡単に改まる風土でもありませんので・・・
言ってて、かなり虚しいのですが・・・

責任者が責任を取らない風土よりも・・・
責任者が責任を取る風土の方が、規律ある社会となりますので・・・
将来的には、「信賞必罰」の風土に変わるものと期待している今日この頃であります。

しかしながら、現在のところは・・・
「信任投票」と言った感じで、結果が悪くとも、罰することが出来ず・・・
単に、信じるしかない状況となっておりますので・・・
必要以上に、今後の業績をシビアに予想する必要が出て来ます。

でもって、私の場合、ダイナミクスに賭ける最大の要素は・・・
放置自転車対策の核となります「駐輪場ビジネス」ですので・・・
そちらを徹底分析することで、今後の投資戦略を構築したいと思います。

・・・ってことで、まずは、駐輪場ビジネスの売上高と営業粗利益であります。

◇前中間期
売上高:10.4億円
営業粗利益:1.3億円

◇今中間期
売上高:10.4億円
営業粗利益:0.7億円

・・・と、売上高が変わらないにも関わらず・・・
営業粗利益が半減しておりますので、一見、最悪のようにも思われます。

しかしながら、これは、直轄経営方式から・・・
「代理店方式」への移行によるものと推測されますし・・・

また、わざわざ儲かる直轄経営方式から・・・
儲からない代理店方式に変更するとも思えませんので・・・

新社長が言うように・・・
「将来的には、代理店方式にして良かった!」となるのではないでしょうか?

よって、私的には、この数字は、それほど気にならない次第であります。


また、駐輪場関係の受注実績を見ますと・・・
「14億円」(前年同期比「+56.7%」)と、大きな伸びを示しておりますし・・・

受注残高も「10億円」(前年同期比「+9.5%」)と・・・
今中間期の売上げ分程度を残しておりますので・・・

基本的に、「需要は堅調」なのではないでしょうか?


更に、ダイナミクスの駐輪場サイトを見ますと・・・

開設時期が今期となっている駐輪場数が、手もとの計算で・・・
11月までで、「54ヶ所」
台数が、「10192台」

だいたい、前期末が、「約200ヶ所」「約4万台」ベースですので・・・
この時期で、この伸びは、まずまずなのではないでしょうか?

よって、私的には、「上方修正」もありえるのでは?

・・・と見ていたのですが、結果は「下方修正」ですので・・・
ちょっと、ため息連発の今日この頃であります。


しかしながら、ダイナミクスのHPに・・・

2006/09/29付けのIRで・・・
弊社駐輪事業における大阪の代理店が大阪市今里筋線の駐輪場管理を受注しました。

・・・とありますので、まだまだ、上方修正の望みを捨てていないのですが・・・
ちょっと、往生際が悪いでしょうかね?

ちなみに、「約3000台」の案件ですので・・・
それなりにインパクトはあるのではないでしょうか?


また、選考結果を見てみますと・・・
ダイナミクスの代理店「アーキエムズ」が100点満点中「90点」で選出となっております。

ちなみに、2位が「86点」、3位が「81点」となっておりますので・・・
以前に比べまして、かなり他企業の追い上げが激しいようにも思う次第であります。

なお、以前は競合企業も違いますが、下記のようになっております。
ダイナミクス:1,217点
他:1,040点
他:999点
他:984点
他:982点
他:917点


ただ、接戦を制して「勝利」したのは事実ですし・・・
勝利したことにより、「実績」が増し、更に優位に戦えますので・・・
まだまだ、リーディングカンパニーとして期待出来るのではないでしょうか?

また、選考結果が公表されている大阪市のHPを見ますと・・・
大阪市立有料自転車駐車場の指定管理者の募集について」の公告を見かけることが出来ました。

でもって、5区画の募集がされているのですが・・・
それぞれの台数は・・・
「約15,300台」「約19,600台」「約21,500台」「約20,900台」「約17,300台」

・・・と、かなり大きな案件となっておりますので・・・
これを取れるとなりますと、更にインパクトがあるのではないでしょうか?
(ダイナミクスが応募しているかどうかは分かりませんが・・・)

また、大阪で、こう言う募集がされていると言うことは・・・
東京をはじめとする他の自治体でも同様の募集がなされていると思われますので・・・
かなりの「追い風」が吹いているように思うのですが、どうでしょうね?


ちなみに、内閣府の発表によりますと・・・
全国の放置自転車数は「約39万台」とのことでありますので・・・
まだまだ、十分にシャアを確保出来るように思いますし・・・

放置自転車だけではなく、既存駐輪場の運営管理も含めて見ますと・・・
かなりのシェア拡大余地があるように思いますので・・・
ダイナミクスの未来は明るいように思うのですが、どうでしょうね?

また、国土交通省は、急増している自動二輪車の違法駐車を追放するため・・・
専用駐車場の整備をオフィスビル、商業施設、鉄道会社などに・・・
義務付ける方針とのことですし・・・

来年からは、これまた自治体等の公的機関にしか認めていなかった・・・
歩道の駐輪場設置を民間にも認めるように規制緩和する方針とのことですので・・・

いよいよ、ダイナミクスの出番が来るような気がするのですが・・・

さて、どうでしょうね?

・・・と言うか、いいかげんに来てくれませんと・・・
「狼少年」ならぬ「ダイナミクス少年」呼ばわりされてしまいますので・・・

マジで、そろそろ、来て欲しい今日この頃であります。


<オマケの愚痴?>

◇短期の株価だけを考えますと・・・
代理店方式に移行せずに、直轄方式を維持していた方が良かったかもしれませんね。


◇新社長は、あまりアテに出来ません。

ん〜、新社長は、説明会のビデオで、ちょっと見ただけですので・・・
詳しい実力は、全く分かりませんが・・・

基本的に、勝ち抜いた後の「創業社長」は・・・
歴戦の猛者と言う感じで安定感があるのに対して・・・

どうしても、サラリーマン社長は、一段劣りますので・・・
駐輪場ビジネスがなければ、それほどダイナミクスにこだわってないかもしれません。

あっ、そう言えば、新社長は、渋滞に巻き込まれたかなんかで・・・
IR説明会に遅れて来たのですが・・・
その時、「業績も遅れるんじゃないの?」と一瞬、頭をよぎったことを・・・
下方修正発表の際に思い出した次第であります。

ただ、ギリギリ説明会に間に合いましたので・・・
通期業績は、下方修正した数値ではなく、当初の予想数値に落ち着くのでは?
なんて思っている今日この頃であります。


◇もし下方修正があるとしたら、「役員報酬」「退職がらみ」と考えておりましたので・・・
業績不振は、ちょっと意外でした。

・・・と言うか、「役員報酬」「退職がらみ」の特損が・・・
まだ片付いていない可能性がありますので・・・
その辺りが、今後、ちょっと心配ですね。


◇サポート&サービス事業が回復傾向

今中間期
売上高:7.2億円(前年同期比:+20%)
売上総利益:1.1億円(前年同期比:+29%)

・・・と、前年同期比で20%以上伸びておりますし・・・
利益の伸び率の方が高いですので、まずまず、いい感じのように思う次第であります。

また、受注高:3.9億円(前年同期比:+92%)
受注残高:7.0億円(前年同期比:+21%)

・・・と、こちらも、まずまずの数値ですので・・・
それなりに業績を下支えしてくれるのではないでしょうか?


◇配当について

企業説明会で、常々、配当性向を最低で「30%」、出来れば「40%」と言っていたのですが・・・
どうも、手の平を返している気配があります。
(社長が交代したことも、若干影響している感じであります)

なにせ、30%でも「8.3円」、40%で「11円」の計算になるのですが・・・
現在のところ、「7円」を予定しておりますので・・・
どうも、「公約」を守りそうにない気配が濃厚となっております。

また、中間配を「3.5円」出すようですので・・・
やはり、「7円」で、お茶を濁す気配が濃厚なのではないでしょうか?

ん〜、私的には、「8.3円」から「11円」の間で・・・
しかも、今期は設立40周年にあたりますので・・・
キリの良い数字で「10円」配当を予測していただけに・・・

もし、本当に「7円」でお茶を濁すとしますと・・・
かなり、経営陣に対して、失望感が増す次第であります。


◇今期業績予想

売上高 経常利益 純利益 1株利益
9000    350   200   27.62円

決算内の通期見通しの中に・・・
「増収は確実なものと思われます」「前期以上の収益はあげられる」等・・・
それなりに手応えを感じているようですので・・・
下方修正後の上記予想程度は達成してくれるのではないでしょうか?

もちろん、個人的には、駐輪場ビジネスでの上方修正を期待しているのですが・・・
さて、どうでしょうね?


◇「魂をつなぐ想い―謙虚に、ダイナミックに
配当とともに、社長の回顧録のようなインタビュー本が送られて来たのですが・・・
内容は、まずまず、興味深いものでした。

よって、ダイナミクスへの投資を考えている方は・・・
一度、読んでみられると良いかもしれませんね。
(下手なIRよりは、よっぽどマシ!)

ただ、社長は、会長となり、一線から手を引き始めておりますので・・・
今後のダイナミクスを占うことは難しいかもしれませんけどね。



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Posted by neeter at 17:53Comments(2)TrackBack(1)株コラム

2006年10月26日

戦国で読み解く王子vs北越

いつの間にやら、コラム「200個」達成!
これも、愛読して下さる皆様のおかげです!
・・・ってことで、ご祝儀がてら、ポチッとお願いします!(>▽<)
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製紙業界1位の「王子製紙」が、業界6位の「北越製紙」に対して・・・
敵対的買収を仕掛けたのですが・・・
あっけなく、失敗に終わってしまいました。

・・・ってことで、アレコレと分析してみたいと思います。

まず、流れ的には・・・

◆王子製紙が友好的に、北越製紙に提携を提案する。

◆北越製紙側は、愛想笑いで軽く流す。

◆王子製紙が、本気だと言うことを伝える。

◆すると、北越製紙は、三菱商事と付き合うつもりだと告白。

◆王子は、北越製紙の経営者の説得を諦め、株主の説得に乗り出す。

◆北越の経営者は、株主を説得されては困る為・・・
北越経営者寄りの三菱商事に「24%」の株を割り当て・・・
説得されない株主を強引に作り出す。

◆突然、日本製紙が「8.85%」の株式を取得し、王子の邪魔をする。

◆「24%」と「8.85%」をTOB反対派に握られ、敗色濃厚となり・・・
日和見を決め込んでいた他の大株主も、続々、北越側に・・・

◆王子、敗北。

◆北越、日本製紙と提携交渉へ・・・

◆王子、500億円投資し、新工場設立へ・・・

・・・ってな感じだと思うのですが・・・
この流れを、「豊臣秀吉と徳川家康」に見立てて、コラムを書いてみようと思います。

まず、家康は、織田信長にも臣下として仕えずに、同盟関係を維持すると言う・・・
「自主独立派」だったのですが・・・

その家康でさえも、秀吉には、臣下の礼を取ったのであります。

ちなみに、これは、あくまで自主独立を貫きますと、戦争状態が続きますので・・・
「平和」の為に、苦渋の決断をしたのだと言われております。

でもって、結果的には、その決断が、「英断」となり・・・
天下は、「家康」のもとに転がり込むことになります。

よって、この教訓から考えますと・・・
北越製紙が、あくまでも、自主独立を貫こうとするのは、いかがなものでしょうか?

ちなみに、当時の「秀吉」と「家康」の力関係(石高)は・・・
「王子」(業界1位)と「北越」(業界6位)に似ているような気がします。

また、石高に差がありましても・・・
「三河武士」(徳川家)のイクサ上手には定評がありましたので・・・

その辺り(北越の設備はNo.1)も似ているような気がするのであります。

しかしながら、「秀吉」が本気で攻めれば・・・
おそらく、徳川家は滅びていたでしょう!

また、「王子」が本気になって、北越と同じ設備を新規導入すれば・・・
おそらく、北越製紙は滅びることでしょう!

よって、「自主独立」を突き進めば良いと言うものでもないと思うのであります。

もっと言えば、ラブコール(TOB)を送られている間が、「華」だとも思うのであります。

なにせ、「北条家」などは、秀吉からのラブコールを一切受け付けずに・・・
滅亡の道を選んでしまいましたからね。


また、「設備」と言うものは、お金があれば、何とかなるものであります。

よって、北越の優位性が「設備」なのであれば・・・
北越が滅びる可能性は高いように思います。

しかしながら、北越社員が言うように・・・
「北越魂」と言うお金で何とかならないものであれば・・・
例え、王子の傘下に入ったとしても、滅びることはないように思うのであります。

逆に、「三河武士」(徳川譜代)が「三河魂」で結束し、後に天下を取りましたように・・・
北越社員も、「北越魂」があるのであれば・・・
時が経つに連れて、王子のトップに、君臨出来るようになるのではないでしょうか?

また、国内の製紙市場は、頭打ちで・・・
更に、中国メーカーが、凄い勢いで伸びておりますので・・・

大きな視野で考えますと、自主独立ではなく・・・
「大同団結」する時のようにも思うのであります。
(ちなみに、戦国時代の終焉も、ある意味、群雄割拠では・・・)
(海外勢の侵略を防ぐことが出来ない為の大同団結と言えますからね)

もちろん、ただ単に、大きくなれば良いと言うものではありません。

例えば、商店街はすたれ、スーパーは繁盛しておりますが・・・
店頭に並んでいる品物自体は、同じであります。

しかしながら、商店街のその都度清算と・・・
スーパーの最後に一括清算の利便性や・・・

総合力にモノを言わせた価格交渉、宣伝力などから・・・
どうしても、スーパーに軍配が上がるように思うのであります。

よって、何でもかんでも、自主独立で経営するよりも・・・
重なり合っている部分は、統合し、助け合う方が・・・
より効率的ではないでしょうか?

また、効率的な経営をする企業が現れた場合・・・
非効率な経営をする企業は淘汰されてしまいますので・・・

常に、効率化に対して、前向きに考えなければならないと思うのであります。

よって、感情的に、「敵対的だ!」と反対するのは・・・
破綻に舵を切ったことになりかねません。

また、「織田信長」も「豊臣秀吉」も「徳川家康」も名門ではありませんでした。

つまり、名門が勝つのではなく・・・
相手よりも正しい論理を、効率的に遂行して行く輩が、勝利を手にするのであります。

さて、今回のTOB失敗は・・・
北越製紙が、相手よりも正しい論理を効率的に遂行した結果なのでしょうか?

私は、そうは思いません。

なぜなら、自主独立と言いながら・・・
三菱商事に「24%」、日本製紙に「8.85%」を保有してもらっていますからね。

よって、もし、正しい論理であるとするのであれば・・・
王子が出て来る前に、北越製紙自ら、提携交渉をすべきだったと思うのであります。

しかしながら、王子のTOBが決まってからの提携ですので・・・
フジテレビが、ライブドアからの買収を防ぐ為に・・・
いきなり、配当をアップさせたのと同様の、底の浅い経営判断のように思えてなりません。

また、三菱商事への第三者割当(24%)も・・・
ニッポン放送時の「新株発行」と同様に、暴挙の臭いがプンプンするのですが・・・
(王子が高く買うと言っているのに、三菱商事に安く株を売った訳ですからね)

王子は、発行差し止めを求めませんでした。

よって、王子も、正しい論理を効率的に遂行していなかったように思うのであります。

また、遂行させない風土が、日本には、色濃く残っているのではないでしょうか?

ん〜、なんて言うか、今の日本は、「食事を残さず食べる」風土ではなく・・・
「食事を余らせて捨てる」風土になっているように思うのであります。

さて、「食事を残さず食べる」と「食事を余らせて捨てる」のとでは・・・
どちらが、生き残ると思いますか?

また、子供が「僕、野菜嫌い!食べない!」と言った場合・・・
親は、「そうだね!」と言うべきでしょうか?
それとも、「食べなさい!」と言うべきでしょうか?

やはり、子供の健康を考えて、「食べなさい」と言う親が多いのではないでしょうか?

よって、「敵対的買収反対!」の経営陣も・・・
「社長の座奪われる!嫌だ!」とダダをこねている場合は・・・

スパッと「解任する」のが正しいのではないでしょうか?

つまり、「感情」ではなく、あくまでも、論理的に考える必要があると思うのであります。

でもって、論理的ではなくなった時、おごっている状態となり・・・

おごる平家は久しからず!の教訓を叩き込まれることになるように思うのであります。

さて、おごっているのは・・・
王子製紙でしょうか?それとも北越製紙でしょうか?

はたまた、汗水たらさないと言われている投資家なのでしょうか?

そう遠くない未来に、その答えが出るように思いますので・・・
楽しみにしている今日この頃であります。



また、オマケとして、今回の騒動で、少し気になった点を斬っておきたいと思います。

◇北越製紙曰く:
業績が悪ければ一緒になってもいいが・・・
自分達でやれるのに、なぜ手を出すのか?

→業績が好調な間は、他人の言うことを聞かず・・・
業績が傾くと、他人の利益で助かろうと考えるのは・・・

童話「アリとキリギリス」のキリギリス的な考え方ではないでしょうかね?

しかしながら、北越製紙は、コツコツ働く「アリ派」を自認し・・・
汗水たらさない「キリギリス派」の排除を主張しているのですから・・・
自己矛盾を感じずにはいられない次第であります。



◇北越製紙曰く:お金にものを言わせる買収は、経済的な暴力と感じる

→「お金にものを言わせる」には・・・
たくさんのお金を支払うと言う意味合いがあるように思います。

でもって、もらえるお金は多い方が嬉しいのが人情だと思いますので・・・
お金にものを言わせることを批難するのは、的外れではないでしょうか?

逆に、高く買ってくれる王子製紙に株を売りたいのに・・・
北越製紙からの圧力で売ることが出来ない。

でもって、その「圧力」は、お金をくれるような陽気な圧力ではなく・・・
裏切ったら制裁を与えると言うような陰気な圧力の場合が多いですので・・・

私的には、こちらの方が、「暴力的」だと思うのですが、どうでしょう?



◇北越製紙曰く:(地元商工会に対して)株の買い増しをして、北越製紙を守って欲しい。
地元商工会曰く:株価が上がろうが下がろうが、売らない!(ので安心して欲しい)

→北越製紙経営陣には、「MBO」等、自らの身銭を切ると言う考えはないのでしょうかね?

どうも、他人(三菱商事・日本製紙・地元商工会等)のお金をアテにしているようで・・・
支持しにくいです。

また、「株価が上がろうが下がろうが、売らない!」と言い放つ株主も多いのですが・・・
これも、支持しにくい考え方であります。

なぜなら、「判断を放棄」しているように思えるからです。

例えば、「安倍首相が、良い政治をしようが悪い政治をしようが支持します」
もしくは、「安倍首相の支持率が高かろうが低かろうが支持します」

・・・と言う考え方は、独裁者を生むように思いますし・・・
「宗教的」な感覚にも似ておりますので・・・

多種多様な価値観を認め合う「民主主義社会」にはそぐわないように思うのであります。

もちろん、多種多様な価値観の一つとして・・・
「株価が上がろうが下がろうが、売らない!」と言う株主が存在しても構いません。

しかしながら、個人ではなく、企業が株を保有している場合・・・
その企業の経営者は、自らの「主義・主張」ではなく・・・
自らの企業の株主の「利益」を最優先にして考えるべきだと思うのであります。

でもって、「利益」を考えるには、論理的でなければなりません。

よって、「株価が上がろうが下がろうが、売らない!」
・・・などと言う観念的な思考を経営者がとってはならないと思うのであります。

しかしながら、多くの経営者及び政治家は・・・
彼らを生み出したのが「株主」「有権者」であることを忘れ・・・
自らが「株主」「有権者」を生み出しているように錯覚しておりますので・・・

両者の間が乖離し、不幸を引き起こしているように思う今日この頃であります。



◇王子のTOBに応じたのは、全株数の「5.3%」にとどまった模様。

→敗色濃厚(TOB不成立)となりましたので・・・
TOB応募総数が少なくなるのは分かるのですが・・・
それにしても、少ないですよね。

ん〜、外資系が20%程度持っているとの情報もありましたので・・・
もう少し行くかな?と思っていただけに、意外感があります。

また、「ライブドアのニッポン放送買収」「村上ファンドの阪神電鉄買収」の際は・・・
事前にある程度の株を集めておいてから・・・
その後に、TOBを発表をする奇襲戦法をとりましたので・・・

内外からの批判も多かったのですが・・・
結果的には、「成功」となったように思うのであります。

でもって、今回の王子製紙は、奇襲戦法をとらずに・・・
真正面からの正攻法をとったのですが・・・

結果的には、「失敗」となっております。


ん〜、指揮官である経営陣の仕事は・・・
作戦(計画)を成功させることにあると思いますので・・・

「失敗」してはならないのではないでしょうかね?

もちろん、「勝敗は兵家の常」ですので・・・
「失敗=更迭」と言う訳でもないのですが・・・

今回の王子経営陣の動きを見ておりますと・・・
ビジネスに徹しきれていない「甘さ」を感じずにはいられませんので・・・
私的には、王子の未来は暗いように思う次第であります。

ん〜、なんて言うか・・・
「奇襲戦法」は、失敗するリスクを含んだものですので・・・
失敗しても、「勝敗は兵家の常」となりますが・・・

「正攻法」は、失敗するリスクを極力低減したものですので・・・
正攻法で失敗しますと、指揮官の能力に疑問符が付くように思うのであります。

例えてみますと・・・
桶狭間の戦いの「織田信長」VS「今川義元」でしょうかね?

私的には、この戦いは、織田信長の天才ぶりよりも・・・
今川義元のバカぶりが勝敗を分けたと思いますからね。

げんに、名将「武田信玄」が、正攻法で進軍して来た際は・・・
徳川家康は一敗地にまみれ・・・
織田信長も、肝を冷やしておりましたし・・・

また、一見、正攻法同士の戦いである天下分け目の「関ヶ原の戦い」も・・・
その裏では、「裏切り」がばっこするなど・・・
「ドライさ」「ズルさ」が勝敗を決しておりますので・・・

指揮官と言うものは、「正々堂々」にこだわるのではなく・・・
「勝てば官軍」の「勝ち」にこだわるべきではないでしょうか?

しかしながら、日本では、まだまだ「正々堂々」に価値観をおく人達が多いですので・・・
名乗りをあげての「一騎打ち」から、作戦を駆使した「集団戦」に移行する過程で・・・
あっさりと敗れ去って行った数多くの豪傑のように・・・

「名門企業」が、あっさりと、買収されて行くように思えてならない今日この頃であります。

なにせ、株を上場しておいて・・・
「株を買うなんて、ヒキョウだぞ!」なんて言ってるんですからね。
負けて当然と言うものであります。



◇「業界に亀裂を生じさせた責任は重大」として・・・
日本製紙連合会の鈴木正一郎会長(王子製紙会長)に対し・・・
北越製紙と大王製紙が辞任を要求。

「江戸のカタキは長崎で!」ってことですかね?

それにしても、「業界に亀裂を生じさせた」と言うニュアンスに・・・
私は、日本の「談合体質」を感じずにはいられません。

でもって、鎖国の時代ならいざ知らず、グローバル社会となっている現在・・・
談合体質で生き残って行けるほど甘くないと思いますので・・・

「業界に亀裂を生じさせた責任は重大」などと主張している企業の未来は・・・
非常に暗いのではないでしょうかね?



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PS
なぬ?日本コンピュータ・ダイナミクスが下方修正?(@@;

ん〜、ソフトバンクです!(T▽T)
(意味:予想外)

・・・ってことで、その内、分析(愚痴)を載せますね!orz  
Posted by neeter at 21:28Comments(9)TrackBack(0)株コラム

2006年09月29日

会社は誰のモノ談義

( ´з`)ヶ-;'、配当*Hunter
私の大好きなファンダメン太郎さんから、下記のようなコメントを戴きましたので・・・
軽く回答させていただきますね!
(じっくりの回答は、今後のコラムの中から読み解いていただけましたらと思います)


>労働の対価がすべて労働者に支払われるなら、
>いったい会社に出資金以外の何が残るというのでしょうか?
>消費者から過剰に徴収したか、労働者から上前撥ねたかのどちらかでしょう?
>内部留保とはそういう類の物ですから、
>本来、消費者か労働者に帰属するべき物だと思いますが何か?
(また詳しくは、こちらをご覧下さいませ)


前回のコラムでも、少し取り上げましたが・・・
「労働者」を産む源泉となっているのは・・・
株主が出資して生まれた「会社」だと思うのであります。

つまり、株主が先で、労働者は後なのであります。

また、リスクの低い国債利回り以下の「収益」においては・・・
労働者の「働き」とは言い難いようにも考えている次第であります。

更に、「労働」が、すべて「収益」に繋がるとは限りません。

例えば、「無駄」な公共事業と言われている類いの労働などは・・・
その筆頭と言えるのではないでしょうか。

つまり、小学校では、一生懸命に勉強していれば・・・
テストの点数が悪くても、褒められますが・・・

資本主義社会では、一生懸命ではなく・・・
「利益」にのみスポットがあてられるのであります。

よって、資本主義社会においては、「黒字企業」が「正」であり・・・
「赤字企業」は「悪」なのであります。


しかしながら、この辺りの思考は、非常に理解するのが難しい所でして・・・
「平等」や「公正」と言った、理想主義的な正義を信じている人には・・・
なかなか、受け入れられない理論かもしれません。

ちなみに、私も、根っこのところでは、理想主義的な正義が好きだったりしますので・・・
あまり否定的にはなりたくないのですが・・・

現実的な視野で考えますと・・・
「社会主義」「共産主義」が掛け声倒れで終わっておりますので・・・
理想主義的な正義では、好循環する「理論」を打ち立てることは・・・
不可能だとの結論に至っている次第であります。


よって、労働者には、労働者が「満足」する対価を与えるのではなく・・・
「納得」する対価を与えることが、基本となり・・・

また、消費者にも同様に、「納得」する料金設定を原理原則にするべきだと考えております。

ちなみに、松下電器の創始者「松下幸之助」は・・・
「蛇口をひねれば誰でもすぐに使える水のように、安価に製品を供給しよう」

・・・と、いわゆる「水道理論」を提唱したのですが・・・

実際に、消費者の利益を最大限に考えて・・・
安価で製品を供給しますと、会社の体力を著しく損傷し・・・
ちょっとしたことで、製品供給がストップしてしまう状態に陥ったりします。

よって、現在では、あらゆる角度から・・・
消費者の「利益」を追求することが重要視されており・・・
近視眼的な「安売り」は、逆に消費者の利益を損ねると考えられております。

ん〜、例えて言うなら、ホームレスに日々の糧を与えるよりも・・・
日々の糧を自力で得られるように、「自立」を支援することの方が・・・
好循環する理論なのでは?と言った感じでしょうかね。

また、松下電器で言うと、消費者・労働者には・・・
「満足」ではなく、「納得」出来る料金設定とし・・・

「満足-納得」の格差部分で蓄えた資金をもとに・・・
新製品を開発し、更に、消費者・労働者の利益に繋げよう!

・・・との理論構成のように思う次第であります。

でもって、この理論は、非常に良いように思うのですが・・・
消費者・労働者に視点を当てている分だけ・・・
企業の産みの親である「株主」への配慮が薄くなっており・・・

私的には、好循環する理論とは言い難いように考えております。

もちろん、松下電器のように、当初の出資額以上に稼ぎ出している企業は・・・
既に、「年季奉公」明けと言った感じで・・・

「株主」への配慮がなくとも、運営出来るかもしれませんが・・・

今から生まれて来る企業のことを思いますと・・・
「株主」への配慮がない理論では、好循環しないように思うのであります。

また、株式投資は、債権よりも、リスクが高い分・・・
債権のように決まった「年季奉公」ではなく・・・
「生涯奉公」を求められるようにも思うのであります。

ん〜、この考えは、一見、ひどいように思えるかもしれませんが・・・
子供が「親孝行」するのと同じような感じで捉えますと・・・
それほど、受け入れ難い理論ではないようにも思うのですが、どうでしょう?

例えば、親が子を産み、自立するまで育てたとします。

でもって、子が、自立するまで育てられた「費用」を親に返済すれば・・・
それで、お終い!と考える、親子は、ほとんどいないでしょう?

また、親孝行する子もいれば、親不孝する子もいます。

よって、親孝行だけに、また親不孝だけにスポットを当てるのは間違いで・・・
トータルで評価しなければならないと思うのであります。

つまり、成功する企業もあれば、失敗する企業もあるのであります。

よって、成功した企業が、株主に出資分だけ還元したとしましても・・・
失敗した企業がある分、株主(株式投資)は、マイナスとなるのであります。

でもって、マイナスでは、好循環しませんので・・・
成功した企業は、失敗した企業の分まで、還元を行う必要があるのであります。
(銀行や消費者金融の利息に・・・)
(自己破産等で貸し倒れた分が組み込まれているのと同様であります)
(つまり、真面目に返している人が、返せなかった人の分まで返しているのであります)

しかしながら、この還元の過程を傍から見ますと・・・
成功した企業の利益を、株主が過剰に持ち出しているようにも見られかねません。

その為、「株主性悪説」が、はびこることになるのですが・・・

きちんと、全体像を把握しますと・・・
それほど、理不尽な行動でないことが理解出来るのではないでしょうか?

また、株主を悪く言う人は、「正しい株主」と言うものを知っている人だと思うのであります。

でもって、正しい株主と言うものを知っているのであれば・・・
その人が、株を「悪い株主」から買って、株主の「性善化」に努めれば良いのであります。

しかしながら、一向に株主になろうとせず・・・
ひたすら、悪口だけを言い放っておりますので・・・

「クチは出しても、カネは出さない」

ちょっと、友達や姑にしたくない人達だと思うのは、私だけでしょうか?

また、「カネは出すが、クチは出さない」
いわゆる「エンジェル」的な株主もアリだと思うのですが・・・

ガミガミと言われなければ宿題をしない・・・
「のび太」「カツオ」「まる子」辺りの主人公が支持されているのを見ますと・・・

やはり、それなりに、「叱る」ことも必要だと思うのですが、どうでしょう?

また、「怒る」は、己の感情に過ぎませんが・・・
「叱る」は、相手のことを考えての「愛情」だと思いますので・・・

「叱る株主」が増えることは、悪いことだとは思いませんし・・・

逆に、経営者・従業員が、株主を叱るのもアリだと思うのであります。

例えば、現在は赤字であるが・・・
「5年」待てば、利益に繋がる事業がある際に・・・

株主の「打ち切り」意見に対して、「継続」意見を出すのはアリだと思うのであります。

しかしながら、その際に必要なのは、理論的な説得であって・・・
「感情」ではないのであります。

つまり、相手に理解される理論的な説得こそが「叱る」と言うことであって・・・
それ以外は、「怒る」に過ぎないのであります。

しかしながら、現状は、「叱る」も「怒る」もない・・・
「シャンシャン総会」が主流となっており・・・

叱る人のいない「のび太」「カツオ」「まる子」の・・・
夏休み状態に陥っていると思うのであります。

もちろん、「のび太」「カツオ」「まる子」が自立していれば、まだマシですが・・・

公的資金で救済された銀行、増資で延命した三洋電機やJALのように・・・

最悪の際は、株主に「宿題」を手伝ってもらおうと考えているのであれば・・・
普段から、株主と一体で、経営を考えるべきではないでしょうか?


また、「会社」と言うものは、「家」、箱モノだと思うのであります。

でもって、無駄な公共事業の典型が、利用されない「箱モノ」を作ることであります。

よって、利用される「家」(会社)にしなければ、無意味であります。

でもって、利用される「家」にする為には・・・
「経営者」「従業員」「お客様」が必要となりますので・・・

意味のある家(会社)と言う観点から見ますと・・・
家は、「家族のモノ」(経営者・従業員・お客様)と捉えることも・・・
非常に、大切であります。

なにせ、「仏つくって、魂入れず」では、意味がありませんからね。

しかしながら、家の「ローン」や「家賃」に・・・
思いを寄せない輩(経営者・従業員)が、あまりに多すぎますので・・・

「ちょっと待ってくれないかな?」

「この家は、誰のモノなの?」

・・・と、注意を喚起している次第であります。

また、その注意によって、経営者・従業員に家を出られては・・・
箱モノだけが残りますので、株主も弱い立場なのですが・・・

だからと言って、「ローン」「家賃」を払わないのであれば・・・
株主の立場など「無」となってしまいますので・・・

「経営者」「従業員」「株主」が納得出来る線で・・・
仲良くして行こう!と主張している次第であります。

また、仲良く出来るシステムこそが、好循環するシステムであり・・・
「経営者」「従業員」「株主」・・・
それぞれの利益を最大化してくれるものと考えているのですが、どうでしょう?



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Posted by neeter at 13:31Comments(18)TrackBack(0)株コラム

2006年09月25日

正しい投資環境とは?

例えば、企業収益「10億円」で、経営者一人、従業員100人の会社があったとします。

もし、経営者の報酬が「7億円」で・・・
従業員の一人当たりの給料が「300万円」だった場合・・・
従業員は、納得&満足するでしょうか?

もちろん、経営者が、超カリスマで、一人で「10億円」稼いでいるのであれば・・・
何の問題もないでしょうが・・・

そうでないとしますと、従業員のモチベーションは、かなり低下するのではないでしょうか?

では、経営者の報酬が「1億円」で・・・
従業員の給料が「900万円」だった場合は、どうでしょう?

それなりに、経営者、従業員は、納得&満足するのではないでしょうか?


しかしながら、この企業に、「株主」(出資者)が存在した場合、どうなるでしょう?

例えば、100億円を出資しているとしますと・・・
年間5億円の回収で、20年間掛かる計算となります。

ただ、年間5億円を株主に回しますと・・・
経営者の報酬は「5000万円」、従業員の給料は「450万円」と半減してしまいますので・・・

経営者、従業員のモチベーションは低下する可能性が大であります。

しかしながら、もし、株主に還元しないとなりますと・・・
株主のモチベーションは、地獄の底まで低下することとなってしまうのであります。

また、そもそも、100億円の出資のおかげで・・・
企業収益10億円が上がっているとも言えるのであります。

更に言えば、長期国債の利回りが「2%」だとしますと・・・
企業に出資などせずとも、年間「2%」の利益は安全に得られるのであります。

つまり、最低でも、長期国債と同じ利回り・・・
即ち、利回りが2%だとしますと、2億円は還元されなければ・・・
株主のモチベーションは低下することとなるのであります。

また、リスクの低い国債利回りと・・・
リスクの高い株式投資を同じ水準で考えるのは間違いのモトでありますので・・・

やはり、少なくとも、5億円程度の還元は、あってしかるべきではないでしょうか?

更に言えば、5億円の還元でも、モトを取るのに20年間掛かる計算であります。

よって、利益が出るのは、21年目からになるのであります。

ちなみに、国債の場合は、利息分が、すぐに利益となります。


さて、なぜに、国債は、すぐに利益となるのでしょうか?

それは、元本(出資金)が、全額返還される契約となっているからであります。

つまり、国債の場合、元本は、出資者のモノと言う性質が非常に強いのであります。

では、企業への出資である株式投資は、どうでしょう?

私的には、株式投資もまた、国債と同じように・・・
出資金は、出資者のモノ!

つまり、会社は「株主のモノ」と言う性質が強いものであると考えております。
(債権よりも、リスクが高い為、より「株主のモノ」である性質が強いと思います)

しかしながら、「国債」「社債」「優先株」と言った・・・
目に見えやすい「借金」に対しては・・・
「借金は、貸し手のお金」と腰の低い経営者が多いですのに・・・

「株式」での出資に対しましては・・・
「出資金は、経営者・社員のお金」と、ふんぞり返っている経営者が多いですので・・・

なんで、そうなるの?

・・・と、クビをひねりすぎて、ムチ打ち気味になっている今日この頃であります。

ん〜、おそらく、「借金」に関しましては・・・
人生の中で、それなりに経験がありますので理解出来ているのでしょうが・・・

「投資」に関しましては・・・
「汗水たらさない仕事は、けしからん!」の風潮から・・・
一向に理解出来ていないのかもしれませんね。


また、「エネサーブ(6519)」と言う上場企業があります。

2000年に上場し、自家発電のコージェネ企業として、脚光を浴びておりました。
(なお、コージェネとは、燃料を用いて発電をするとともに・・・)
(その際に発生する排熱を冷暖房や給湯などに有効利用する省エネシステムであります)

ちなみに、その当時の株関係の雑誌を見ますと・・・
「超推奨銘柄」として、エネサーブの名前がズラリと並んでいたのを記憶しております。
(短期推奨ではなく、10年、20年の長期推奨銘柄としてもピックアップされておりました)

そのエネサーブが、原油高のあおりを受けまして・・・
先日、主力の自家発電事業からの撤退を発表しましたので・・・

先を読むのは、本当に難しいと実感している次第であります。

でもって、主力事業から撤退した企業と・・・
投資家の関係は、どうあるべきなのでしょうか?

おそらく、エネサーブの株式を買った投資家は・・・
主力事業のコージェネに期待して株式を買ったのだと思うのであります。

逆に言えば、コージェネのないエネサーブの株は買わなかったと思うのであります。

よって、コージェネに期待した投資家は・・・
コージェネがなくなった現在、投資家を辞めたいと思っていても不思議ではありません。

でもって、辞める方法は、株を売る方法と・・・
会社を解散する方法の二つであります。

ちなみに、前期時点で、1株純資産が「1134円」あり・・・
現在の株価が「700円」程度ですので・・・
解散した方が、投資家にとっては、お得かもしれません。

いや、お得と言うのは、ごへいがあります。

なぜなら、2000年の公募価格は「2600円」ですし・・・
2002年の公募増資価格は「4704円」ですので・・・

基本的に、投資家は、1株純資産の「1134円」戻って来たとしましても・・・
得をする訳ではありませんからね。

また、主力事業からの撤退に伴う特損もあるかもしれませんので・・・
この「1134円」から、純資産が下がる可能性もあり・・・

エネサーブに投資した投資家の気持ちは、暗く落ち込んでいるかもしれませんね。

・・・で、問題は、期待した主力事業がなくなった際の対処方法であります。

投資家としましては、投資したい事業がなくなった企業に、魅力は感じないはずです。

例えば、好きな女の子に、みつぐことは、よくある話ですが・・・
その好きな女の子が、他の男性と結婚した際に・・・

「私のお母さん、あなたのこと気に入ってるみたいなの」
「私の代わりに、お母さんにみついであげて!」

・・・と言われましても、おそらく、返事はノーでしょう!

逆に、みついだものを返せ!とブチ切れる男が多いのではないでしょうか?


ちなみに、私は、みついだものを返せ!と言う男に賛同するつもりはありません。

しかしながら、お母さんにみついでくれ!と言う女の子にも賛同するつもりはありません。

よって、スッパリと縁を切るのが、妥当な対処方法だと思うのであります。

でもって、この妥当な対処方法を企業に応用しますと・・・

「解散」と言うのは、それほど、ひどい選択肢ではないと思うのですが・・・

解散を選択する企業は、ほとんどありません。

逆に、「お母さんにみつぐ」と言う選択ばかりですので・・・

おかしな論理が、まかり通っているように思うのであります。

もちろん、「娘側」「お母さん側」(経営者・従業員側)から見ますと・・・
みつぎものがなくなっては困りますので・・・

おかしな論理を押し通そうとすることは理解出来るのですが・・・

それを認めるかどうか?となりますと、どうしてもクビを傾げてしまう次第であります。

もちろん、「モノ言う株主」がモノを言った上で・・・
「お母さんにみついでみよう!」と決定したのであれば・・・
何の問題もないのですが・・・

経営者、従業員サイドが、勝手に決定しているのが現状ですし・・・
また、勝手に決定出来るように、「株式の持ち合い」等で・・・
保身を強化している現状を見ますと・・・

問題に満ちあふれているように思うのであります。

ちなみに、四季報を見ますと、エネサーブの従業員の給料は「809万円」とあります。

これは、どうなんでしょう?
高すぎやしませんかね?

もちろん、これまでは、儲かっていましたので・・・
この程度の賃金もありと言えばありなのですが・・・

儲かっている間の配当性向は「10%〜25%」ですので・・・

やはり、経営者・従業員重視の株主軽視と言わざるをえないように思う次第であります。
(なお、前期は、17.6円の利益に対して、配当50円なので、例外で除外)
(また、今期は無配予想)


また、主力事業から撤退と言うことは・・・
業容が、ガラッと変わる訳ですし・・・
今期は、無配予想ですので・・・

従業員の給料も、大幅に見直すべき時だと思うのですが・・・
はたして、どれくらい、見直されるのでしょうか?

ん〜、解散せずに継続しますと・・・
見直しが難しいと思いますし・・・

投資家も、継続して投資したい派と・・・
投資を辞めたい派に分かれていると思いますので・・・

私的には、「大株主総会」を開いてもらいたいところであります。

でもって、いったん、会社を解散し、出資金を返還した上で・・・
新会社に投資したい派は、新たに投資をする!と言う選択肢や・・・

解散はせずに、内部留保金を「配当」や「自社株買い」で出資者に返還し・・・
投資したくない派のリスクを低減すると言う選択肢・・・

原油高を読みきれない経営陣の刷新・・・
従業員の削減や、給料の大幅削減・・・

また、その案を飲めない場合は、経営陣、従業員にMBOで・・・
株式を買い取ってもらう選択肢・・・
(現在の経営者、現在の給料でやって行けると考えるのであれば・・・)
(MBOで株式を取得し、自分のリスクで運営するのがスジ!)

・・・と言う風に、ケンケンガクガクの議論をすべきですのに・・・

現状は、大幅赤字を計上しようと、新規事業に乗り出そうと・・・
アッサリと決まってしまいますので・・・

正しい投資環境が整っていないように思う次第であります。

でもって、正しくない投資環境では・・・
正しくない結果となり、社会に悪影響が出ると思うのであります。

ちなみに、「護送船団方式」と言う正しくない環境を構築した為に・・・
銀行がバブルに踊り・・・

また、同じ内容の銀行ばかりになってしまった為に・・・
あっちをつぶして、こっちをつぶさない!と言う選択もならず・・・

結局、公的資金で、ほとんどの銀行を救ってしまい・・・

「大きければつぶされない。他と同じことをしていればつぶされない」と言う・・・

間違ったシグナルを与えてしまったように思うのであります。

よって、私的には、公的資金で銀行を救ったメリットとデメリットを勘案しますと・・・
デメリットの方が大きいような気がして・・・
今後、そのデメリットのツケを払わされることになるのではないか?
・・・と危惧している次第であります。


よって、私的には、「経営者を目指す者」「従業員を目指す者」「株主を目指す者」

それぞれが、良いモチベーションを保てるシステムを作り上げることが・・・
経営者・従業員・株主はもちろんのこと・・・
ひいては、社会の為、国民の為になるように思うのであります。

また、株式を公開している企業においては、基本的に・・・

株主>従業員>経営者

・・・の順に「数が多い」ですので・・・

「株主」には、なりやすいと言えるかと思います。

更に言えば・・・
「経営者でもあり、株主でもある」
「従業員でもあり、株主でもある」

・・・と、株主を兼業出来ますので・・・

「株主重視」路線に移行しましても・・・
経営者・従業員が不利益を被る状態に陥ることも少ないはずです。

逆に、株式非公開の「オーナー企業」の方が・・・
雇われ経営者や従業員は、株主になれませんので・・・
不利益な立場に陥る可能性が高いように思います。

つまり、株式を公開している「株主重視」路線の上場企業では・・・

「経営者」でもあり、株主でもある者
「従業員」でもあり、株主でもある者
「株主」

・・・と、会社に対して責任ある「株」を持つ者に対しては・・・
その出資金に応じて、等しく利益をもたらしますので・・・

経営者も、従業員も、株主も高いモチベーションが保てると思うのであります。

しかしながら、現状は、経営者・従業員が株を持たない為に・・・
株主がないがしろにされることが多いように思います。
(ちなみに、経営者兼株主、従業員持株会等は、株主として影響力を行使するのではなく)
(経営者、従業員として、会社に影響力を発揮する道を選んでますからね)

また、会社に対して責任を持たそうと思い、株を購入する権利・・・
いわゆる「ストックオプション」を与えることがあるのですが・・・

実情は、株を購入して、「株主」となる選択肢を取らずに・・・
ストックオプションで得た株を売って、「利益」のみを手に入れようとしておりますので・・・
「株主軽視」と言えるように思いますし・・・

更に、そのストックオプションの付与も・・・
株主軽視の経営陣が勝手に決定していたりしますので・・・
「株主軽視」も、ここに極まれりと言った感がする今日この頃であります。

でもって、上場企業の多くの経営者は、「会社は誰のモノ?」と言って・・・
株主軽視路線をひた走っているにも関わらず・・・

自分の企業が大量の株を所有している「子会社」が・・・
親会社に「反旗」をひるがえした場合は・・・

「ふざけるな!左遷じゃ〜!更迭じゃ〜!」と烈火のごとく怒り狂いますので・・・

ほ〜んと、二枚舌なのであります。

まぁ、「自分が浮気するのは許されるが、相手が浮気するのは許さない!」

・・・と言う人、結構いますので・・・
この世の中は、そう言うものかもしれませんけどね。

ん〜、困ったものです。


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2006年09月17日

株主優遇が格差をなくす?

私が、「経営者」「社員」こそ、短期的な利益を追求しているのではないか?

・・・と提起しましたのは・・・

株主軽視の人の多くが・・・
「株主は短期的利益を追求するので社会の為にならない」

・・・と述べていることに対する反論の意味合いからであります。


つまり、株主への配当は、低く抑えているにも関わらず・・・
経営者の報酬や、社員への給料は、高止まり・・・
もしくは、年々アップしている企業経営状態が・・・

はたして、「正義」なのか?

子供にも理解出来るような論理なのか?


また、配当に回さない収益部分は、再投資に回すことで・・・
更に、株主利益に繋がる!と、経営者連中は主張するのですが・・・

もし、その主張が正しいのであれば・・・
経営者の報酬や、社員の給料も低く抑えておき・・・
その分も再投資に回すべきなのでは?

・・・と思うのですが・・・

実際の現場では、配当性向が「30%」程度に抑えられているにも関わらず・・・
経営者・社員は、ほぼ「100%」の報酬を得ておりますので・・・

株主よりも、経営者・社員の方が、短期的利益を追求しているのではないか?

・・・と問題提起しているのであります。

もちろん、株主自身が、配当性向「30%」にして・・・
残りの「70%」を再投資に回すように!と指示している場合は・・・

何の問題もありません!

・・・と言うか、原則的には、株主が経営者を選任している事になっておりますので・・・
経営者は、株主の「代理人」であり・・・
経営者の経営方法は、株主の意に適っているものとなりますので・・・

本来、株主が経営者に敵対したり・・・
経営者が株主に敵対したりすることはないはずなのであります。

しかしながら、実際のところ・・・
「しゃんしゃん総会」に代表されますように・・・

株主が、経営者を選任しているとは、言い難いシステムが構築されております。

よって、現状は、経営者と株主の関係が、かなり乖離したものとなっており・・・

いわば、国民の一票で政治家が選ばれる衆議院ではなく・・・
既得権益によって選ばれる「貴族院」的なものになっているように思うのであります。

ちなみに、日本は、民主主義国家ですので・・・
原則的には、公正な投票で議決されるシステムになっているのですが・・・

「株式の持ち合い」と言う、相互不可侵条約を結ぶことによって・・・
公正なシステムが骨抜きにされかかっておりますので・・・

現在のような、株主の意向を無視する経営者だらけになっているように思うのであります。


ん〜、本来であれば、公正さが失われた時点で・・・
社会に悪影響を与えますので、改革が行われてしかるべきなのですが・・・

日本は、戦後、「なんとなくうまく行きました」ので・・・
原理原則について、深く考える機会を得られなかったように思うのであります。

また、この辺りが、投票率の低下や、無党派層の増加・・・

更には、首相にまでなった政治家の発言・・・

「投票日は家で寝ていてくれればいい」

・・・に繋がっているのかもしれませんね。


ちなみに、既得権益を持っている人は・・・
自分が既得権益を持っていることを、他人に知られたくないと言う心理が働きます。

なにせ、知られますと、奪われる可能性がありますからね。

でもって、知られないようにする上級作戦こそが・・・

「なんとなく幸せ」であると、既得権益を持っていない人に思わせることなのであります。

例えば、日々の食べ物にも困っておりますと、犯罪率が高くなりますが・・・
とりあえず、食うに困っておりませんと、それなりに治安は安定しますからね。

でもって、その辺りの作戦がうまく行き・・・
日本は、まれにみる「総中流意識」の国となり・・・

よ〜〜〜く見たら、不公正極まりないシステムも・・・
なんとなく正しいように錯覚し、今日に至っているように思うのであります。


しかしながら、高度成長も終わり・・・
「格差社会」と言う言葉も耳にするようになりましたので・・・

そろそろ、錯覚から、目を覚ます時期に来ているのではないでしょうか?

ちなみに、目を覚ました際に、真っ先に見えますのは、莫大な国債残高!!

もちろん、国民が、真剣に政治家を選び・・・
その政治家が、国債残高(借金)を積み上げて来たと言うことであれば・・・

この国債残高も、国民に了解を得られているものと思われますが・・・

さて、了解している人が、どれくらい存在するのでしょうか?

また、本当に、心から国民の為に「公僕」として勤めている公務員が・・・
どれくらい存在するのでしょうか?


よって、私的には、「株主と経営者」「株主と社員」
「国民と政治家」「国民と公務員」の乖離は・・・

かなり深刻な問題を派生させているように思うのであります。

でもって、これを是正出来ますのは・・・

現在、既得権益を持っている、経営者、社員、政治家、公務員ではなく・・・

株主であり、国民だと思うのであります。

よって、私的には、「モノ言う株主」「モノ言う国民」を推奨しているのですが・・・

なかなか、理解されないようであります。


また、更に申しますと、政治家も公務員も、国民だと思うのであります。

よって、おおもとの国民を大切にすることは・・・
政治家や公務員をしている人にも、メリットがあるように思うのであります。

ん〜、そう言えば、下記のような警句を聞いたことがあります。

「子供叱るな、来た道だから・・・」
「年寄り叱るな、行く道だから・・・」

また、ポピュラーなのでは・・・
「情けは人の為ならず」と言うのもあります。
(情けをかけておけば、めぐり巡って、自分にも情けがかけられ、お得だよ!の意味)

よって、私的には・・・
相手を自分に見立てて、どう対処するのが最適であるかを考えておりますので・・・

政治家の私、公務員の私、国民の私・・・
経営者の私、従業員の私、株主の私・・・

・・・と、それぞれの立場を思いやり・・・
好循環するシステムを追求している次第であります。

でもって、国民をかえりみない政治家、公務員よりも・・・
また、株主をかえりみない経営者、従業員よりも・・・

国民を、株主をかえりみるシステムの方が、好循環するように思うのであります。

なぜなら、政治家や公務員も、国民の一人ですし・・・
また、経営者や従業員も、株主になれるからであります。

つまり、国民の利益は、政治家や公務員の利益にも繋がりますし・・・

また、株主の利益を優遇した場合も・・・
経営者、従業員、その他第三者、みんなが株主になれば・・・
みんなで利益を享受することが出来るようになるからであります。

即ち、重要なのは・・・

上場企業であれば、誰もが株主になれる!と言う一点なのであります。

つまり、上場企業の経営者や従業員には、誰もがなれる訳ではありませんが・・・

株主にはなれる!

これは、絶対に見逃してはならぬ!重要事項の一つだと思うのであります。

なぜなら、経営者の能力に足りない者も・・・
また、従業員の能力に足りない者も・・・

株主になれば、経営者の能力を・・・
また、従業員の能力を、自らの「チカラ」として味方に出来るからであります。

つまり、株主制度と言うものを、うまく利用すれば・・・
格差を縮める有効な手段と成り得るのであります。

よって、「汗水たらさない投資など、けしからん!」と言うのではなく・・・
「投資を有効に使いましょう!」「有効な投資をしましょう!」と・・・

投資の推奨と、モノ言う株主になることを勧めているのですが・・・

理解される日は来るのでしょうか?



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2006年09月04日

会社は誰のもの?回答編

コラム自体は、たくさん書いているのですが・・・
アップするエネルギーが不足しており、なかなか、更新することが出来ずにいます。

ん〜、自分だけが思っている分には、何の遠慮もいりませんが・・・
他人の目に触れるブログとなりますと、どうしても、気苦労が多いんですよね。

・・・ってことで、なかなか更新出来ないのですが・・・
更新しませんと、余計に更新出来なくなりますので・・・

今回は、リハビリがてら、当ブログに書き込まれたコメントに対して・・・
軽く回答させていただくことにします。


なお、コメントの書き込み主は、鈴木さんで・・・
内容は、下記のようになっております。

-----------------------------------------------------------------------------------
こんにちは、はじめまして。
株などはあまり興味がないのですが、たまにですが、拝見させて頂いています。
今日はご意見させていただきたいな〜と思って書き込みしています。

会社は誰のものか?

ということですが、大方の株主は短期的な利益にしか目が行っていないような気がします。
もちろん、そうじゃない人もいるでしょうが・・・
昨今の株ブームではそのような雰囲気が感じられます。

そう思うと、株主はちょっと腰をかけにきたような気もしないでもありません。
会社の創業者やその他必死に働いている者たちは・・・
株の売り買いのように簡単には、やめることも出来ません。
そう思うと会社が株主のものとは言いがたいような気がします。

国と企業は別のものだと思います。

-----------------------------------------------------------------------------------

↓↓これより、私の見解↓↓

>大方の株主は短期的な利益にしか目が行っていないような気がします。


では、「経営者」「社員」は、短期的な利益に目が行ってないのでしょうか?

一ヶ月単位の利益である「月給」
半年単位の利益である「ボーナス」

私に言わせれば、「経営者」「社員」こそ・・・
短期的な利益を追及しているように思えてならないのですが、どうでしょう?

また、働いた分の給料をもらっている以上は・・・
常に、会社との関係は、「イーブン」ですので・・・

基本的に、何の躊躇もなく、退職することも可能だと思うのであります。

更に、退職する際も、自分に代わる社員を入社させる義務などありませんので・・・
会社に対して、「無責任」な立場とも言えるように思うのであります。


一方、「株主」は、どうでしょう?

まず、起業した当初は、赤字なのが通常ですので・・・
その間の給料は、株主の出資金でまかなわれているように思いますし・・・

業績が傾いた際も、株主出資金(増資)で・・・
「経営者」「社員」の給料がまかなわれているように思うのであります。

よって、ある意味、「経営者」「社員」の給料を保障する責任(リスク)を・・・
株主は負っているのであります。

もちろん、これは、「株主」が、会社の責任者・・・
つまり、「会社は株主のモノ」であると考えますと、何の違和感もありませんが・・・

「会社は株主のモノではない」と考えますと・・・

業績を傾かせた責任は、「経営者」「社員」が負わなければならないと思うのであります。

つまり、赤字企業の「経営者」「社員」は、無給が当然!となります。

しかしながら、無給が当然!などと言う論理は、まかり通っておりません。

いや、会社破綻時でさえも、「経営者」「社員」の給料から支払われるぐらい・・・
「経営者」「社員」の有給は当然!と言うのが、論理となっております。

つまり、現在の社会では、「経営者」「社員」は、非常に優遇されているのであります。

逆に、「株主」は、非常に冷遇されているのであります。

さて、このような状態で、誰が「株主」になろうと考えるでしょうか?


また、会社を「経営者」「社員」のモノにしたければ・・・
「経営者」「社員」が、自分の会社の株を買い占めて・・・
名実ともに、会社を「経営者」「社員」のモノにすれば良いですのに・・・

一向に、その選択肢は選ばれておりません。

これは、なぜなのでしょうか?

もちろん、その答えは、株主が損をするシステムとなっているからであります。

もっと言えば、「経営者」「社員」は・・・
長期的に会社の責任を負う意思を持っていないからと言えるかもしれません。

なにせ、もし持っていれば、「経営者」「社員」が、株主となり・・・
業績が傾けば、進んで自らの給料を返上するようになると思いますからね。

しかしながら、現実は逆でして、業績が傾いた際は、給料を返上するどころか・・・
沈む船から逃れるように、「割増退職金」をもらって、スタコラサッサですので・・・
とてもじゃないですが、会社に責任を負っているようには思えないのであります。

一方、「株主」は、業績が傾いた際には、配当がゼロになる上に・・・
割増退職金分を新たに出資するハメに追い込まれますし・・・

また、株を売ると言う行為は、責任を放棄する行為ではなく・・・
新しい責任者、つまり、株主を見つけて来ると言う行為ですので・・・

本当に、最後まで、責任を負うことになるのであります。




>昨今の株ブームではそのような雰囲気が感じられます。


基本的に、株価の変動は、企業経営に影響しません!

なぜなら、株価とは、発行済み株券の値段であるからです。

つまり、株価が変動しましても、企業の「出資金」が変動する訳ではないのであります。

例えば、公募価格100万円の銘柄が、暴騰して1億円になりましても・・・
そこから暴落して、1円になりましても・・・

会社の手もとにあります100万円には、何の影響も与えないのであります。


よって、株主の売買行動と、企業経営を同一視するのは間違いですので・・・

投資家が、短期で売ろうが、売買でいくら得しようが、損しようが・・・
経営者・社員は、全く気にする必要などないのであります。


逆に、「株ブーム」で問題なのは、株主(投資家)ではなく・・・
「経営者」「社員」ではないでしょうか?

・・・と申しますのも、ベンチャーは、IPOで資金を調達し・・・
また、既存企業は、「公募増資」で資金を調達するなど・・・
投資家の「マネー」を、企業内に取り込んでいるからであります。

もちろん、「会社は株主のモノ」と、株主重視の論理であれば、何の問題もありませんが・・・

「経営者」「社員」が、株主になりたがらない・・・
「株主軽視」の論理の上での取り込みですので・・・

はっきり言って、「詐欺」行為に近いものがあるように思います。
(他人のカネは自分のモノ。自分のカネは自分のモノみたいな論理ですからね)


例えば、市場から資金調達したベンチャー企業の・・・
「経営者」「社員」の給料を見てみますと、高給の場合が多いように思います。

よって、調達した資金が、給料に消える可能性も多いにあります。
(高給で良い人材を集めても、株主に利益が還元されなければ・・・)
(何の意味もありませんからね)

更に、上場前に、自社株を安値で購入していたり・・・
また、ストックオプションなどを保有していたりしまして・・・
上場時には、個人的にも、多額の利益を得ている場合が多いように思うのであります。


つまり、IPOに代表される株ブームは・・・
株ブームで投資に足を踏み入れた個人投資家に利益をもたらしているのではなく・・・

「経営者」「社員」に、その利益をもたらしていると言えるのであります。

もちろん、頑張って働いてもらって・・・
その利益以上の利益を投資家に還元してくれれば、何の問題もありませんが・・・

上場前に保有していた株券を売る・・・
ストックオプションを売る・・・

つまり、「株主を辞めた」人達が、「経営者」「社員」だったりしますので・・・
還元される可能性は、低いのではないでしょうか?

・・・と言うか、株を売って、利益を上げておいて・・・
売りつけた相手、つまり、新規株主を軽視すると言うのは、どうなんでしょう?

子供に、きちんと説明出来る論理なのでしょうか?

よって、「会社は株主のモノではない」と言う「経営者」「社員」には・・・

「上場するな!」

・・・と、声を大にして言いたい今日この頃であります。




>そう思うと、株主はちょっと腰をかけにきたような気もしないでもありません。


株券の短期売買によって、株主の責任が・・・
短期的になっているように錯覚されている人が多いのですが・・・
それは、間違いであります!

なぜなら、株券自体は、ずぅ〜〜〜と、存在しているからであります。

つまり、付き合っている恋人(株主)は違っても・・・
「自分」(株券)は、生まれた時から、死ぬまで、ずぅ〜〜〜と自分なのであります。

よって、現在、流通している株券は、生まれた時の・・・
そう、創業者の「株券」と言えるのであります。
(公募増資も、ある意味、第二の創業のようなものですし・・・)

でもって、その創業者の株券を、創業者が納得する値段で買い取るところから・・・
株券の流通が始まっておりますので・・・

常に株主は、創業者(オーナー)として扱われるべきなのであります。

なにせ、オーナー権に値段をつけて買い取った訳ですからね。
(もし、オーナー権がついていないのであれば、誰も高いおカネを出しませんよ)

よって、保有期間の長短に関係なく・・・
現株主は、常に創業者(オーナー)なのであります。

しかしながら、莫大な創業者利益と引き換えに「実権」(株券)を手放しながらも・・・
会社に居残り続ける創業者には敬意を払い・・・

莫大なお金を支払って「実権」(株券)を手に入れた新規株主には・・・
「軽蔑」の眼差しですので、ほ〜んと、理解に苦しむ次第であります。


よって、仮に新規株主が、「経営者」「社員」からしますと・・・
「目先の利益」のみを考える、「敵対的な株主」であっても・・・
新規株主を責めるのは間違いで・・・

真に責められなければならないのは、株券を手放した創業者であり・・・
また、株券を身銭を切って購入しなかった・・・
「経営者」「社員」だと思うのですが、どうでしょう?

それを、身銭を切って創業者が納得する値段で株を買い取った株主が批判される・・・

そんな理不尽な世の中で良いのでしょうか?
また、いつまでも、そのような理不尽な世の中が続くと思っているのでしょうか?


ちなみに、私的には、外資が本格的に上陸しますと・・・
アッと言う間に、理不尽な論理が駆逐され・・・
理不尽な論理で武装していた王様が・・・
実は、「裸の王様」であったことが知れ渡るように思うのであります。

でもって、その時、「王冠」を戴いているのは、「外資」なのではないでしょうか?

もちろん、「外資」でも構わないのですが・・・
やはり、オリンピックや、ワールドカップ等で、「日本」を応援してしまいますので・・・

出来れば、「日本」の経営者・社員に頑張ってもらいたいと思う次第であります。

よって、私的には、日本の経営者・社員のことを想い・・・

「王様、服着て下さい!」「会社は株主のモノと言う服を着て下さい!」

・・・とアドバイスしているのですが、その心は、なかなか届かないようであります。




>会社の創業者やその他必死に働いている者たちは・・・
>株の売り買いのように簡単には、やめることも出来ません。


先にも少し述べましたが・・・
辞めることの出来るのは、「経営者」「社員」であって、「株主」ではありません。

例えば、辞めないでくれ!と土下座で頼んでも、辞める社員は辞めますし・・・
急ぎの仕事だから、残業してくれ!と頼んでも、断る社員は断ります。

また、辞める権利も、断る権利も、経営者・社員にはあります。

更に、たいていのライバル企業は、会社を退職した元同僚が起業した会社だったりします。

つまり、「経営者」「社員」は、完全なる味方ではなく・・・

明日は、会社を破滅に追いやる敵になる可能性も多分にあるのです。

しかしながら、株主が、会社に対して敵になることはありません。

なぜなら、その会社の権利書を保有している株主は、会社と一心同体であるからです。


ただ、次の株主(権利保有者)を見つけて来て譲渡することは可能ですし・・・
会社を解散することも可能であります。

でもって、この辺りが、「譲渡・解散」に反対の「経営者・社員」にとって・・・
気に入らない点だと思うのですが・・・

それは、経営者・社員のワガママと言うものであります。


例えば、経営者・社員に、退職の権利を認めない!
仮に退職する場合は、同等の人材を入社させる義務を負わせる!
また、給料は、最低賃金とし、残業、休日出勤は一切断れない!

・・・とした場合、かなり、長期的に会社を維持することが可能となります。

よって、この場合ですと、相当の口出しをしてもワガママとは言えませんが・・・

賃金や職場環境が気に入らなければ、自由に辞めることの出来る現状ですので・・・
やはり、必要以上の口出しは、ワガママとなるように思うのであります。

ん〜、敵対的買収を嫌がる経営者・社員が・・・
敵対的買収が成功した場合、モチベーション(働く気)が下がり・・・
買収する側の利益にならない!と、よく主張するのですが・・・

これなどは、典型的なワガママではないでしょうか?

なにせ、常識ある社会人であれば、給料分は、働いて当然ですからね。

また、会社的には、給料分だけ働いてくれれば、何の問題もありません。

それを、嫌いな会社で働く場合は、給料に見合う労働は出来ない!

・・・と正面切って主張するのですから、本当に困りものであります。


ん〜、この手の主張をする人達は、自分の子供(義務教育中)が・・・
「僕、転校するなら、学校に行かない!」と言った場合・・・

「そうだ!行く必要なし!」と、頭をなでて賛成するのでしょうかね?

また、自分の部下が・・・
「その仕事、好きじゃないんで、やる気ないっす!」と言った場合・・・

「そうだ!やる気のない仕事などする必要なし!」と、許容するのでしょうかね?


よって、オーナーではなく、雇われている場合は・・・
嫌でも給料分は、オーナーの指示を受け入れるのが、常識ある社会人ではないでしょうか?

また、それが嫌なら、退職する権利はありますし・・・
起業し、自らオーナーになる自由もありますので・・・

経営者・社員が、株主の権利にまで、クチを挟むのは・・・
行き過ぎだと思うのですが、どうでしょう?


よって、私的には、「敵対的買収は、日本の風土に合わない」と否定するのではなく・・・

「頑張って、日本の風土に合わしてみせる」

・・・と前向きに考えることが必要だと思うのですが、どうでしょう?

さもなくば、日本は負けない!徹底抗戦&玉砕あるのみ!の思考となり・・・
滅亡への道をすすむことになってしまうと思いますからね。

よって、嫌いな相手と無理やり結婚させられると言う・・・
個人の尊厳に関わることなら、いざしらず・・・

企業間同士の「結婚・離婚」などは・・・
もっと、ビジネスライクに捉えるべきではないでしょうか?




>そう思うと会社が株主のものとは言いがたいような気がします。


どうでしょう?
少しは、お考えに変化がありましたでしょうか?

ちなみに、私は、自分が株主であるから・・・
株主重視の姿勢をとっている訳ではありません。

・・・と言うか、将来的には起業を考えてますので・・・
ある意味、「会社が株主のモノ」ではない方が、嬉しかったりします。

なにせ、カネを出してもクチは出さない!なんて人がいますと・・・
軽い気持ちで、起業することが出来ますからね。

しかしながら、逆に、私が、そんな奇特な人になれるのか?と自問自答した場合・・・

答えは、「ノー」ですので・・・
おそらく、この論理は、うまく行かないとの結論に達したのであります。

よって、きちんと循環する論理としましては・・・

会社は株主のモノ!

経営者は、株主の意を受けて、企業を運営し、その見返りに報酬をもらう。

社員は、経営者の意を受けて、労働に従事し、その見返りに報酬をもらう。

そして、株主は、経営者と社員に報酬を支払った後の利益を頂戴する。

また、株主の利益を最大化する為には、いい経営者を、いい社員を雇うことが大切で・・・
雇う為には、能力に見合った報酬をはずまなければならない。

よって、株主が株主の利益を追求することは・・・
経営者や社員の利益にも繋がり、論理が完結すると思うのであります。

しかしながら、多くの人は・・・
株主が株主の利益を追求する際には、「いい経営者」と「いい社員」を雇わない!

・・・と考えてしまいますので、話がかみ合わないのであります。

つまり、多くの人は・・・
株主と言う人種は、短期的な利益を追求する・・・
いわば、「ボッタクリ店」の経営をベストと考えているように錯覚しているのであります。

しかしながら、「ボッタクリ店」で利益をあげることは・・・
「優良店」で利益をあげることよりも・・・
はるかに難しいことであることに気付くべきであります。
(簡単なら、上場企業は、ボッタクリ店の老舗ばかりになっていると思いますからね)

よって、通常の投資家(株主)は、無理のある短期的な利益など追求しません。

なにせ、競馬で大儲けして、家を買うぞ!と言う人と・・・
35年ローンで家を買うぞ!と言う人とでは、後者の方が圧倒的に多いですからね。


いやいや、短期的な株主が、巨額配当を要求することがある!

これなど、短期的利益の追求にほかならない!

・・・との意見もあるかと思います。

しかしながら、これも、私に言わせれば、ボタンの掛け違いに過ぎません。

なぜなら、巨額配当を可能にする為には・・・
会社に巨額配当を支払えるだけの資金が必要となります。

では、この巨額配当を支払えるだけの資金は、どのようにして積み上げられたのでしょうか?

経営者や社員が、自らの給料を少なくしてもらい・・・
その分を積み立ててもらっていたのでしょうか?

まぁ、多少は、そう言った分もあるかもしれませんが・・・
ほとんどは、株主が出資した資金そのもの・・・
もしくは、株主への配当を少なくした資金が積み上がったものなのであります。

つまり、経営者・社員に報酬を支払った後の利益は・・・
本来、株主に還元されるものなのですが・・・

経営に万が一のことがあった場合や、迅速な経営判断を可能とする為に・・・
「内部留保」として、余裕を持たしてある分が、巨額配当の原資となるのであります。

もちろん、ある程度の余裕は、会社の為になりますし・・・
ひいては、株主の為にもなりますので、悪いことではないのですが・・・

日本企業は、必要以上の内部留保を貯める悪癖を持っておりますので・・・
非常に問題となるのであります。

つまり、本来、100円の配当が可能にも関わらず・・・
20円の配当で済ませ、80円を内部留保として貯めて来た。

いつしか、10年が経過し、内部留保の額が、800円に達した。

また、10年間、特に万が一のこともなかった。

更に、安定経営が評価されて、万が一の際も、銀行から融資が受けられる体制が整っている。


じゃぁ、もう、内部留保を貯める必要はないでしょう?

よって、配当を本来の100円に戻して下さい。

また、内部留保も300円程度あれば、十分でしょう!

よって、800円-300円=500円、500円を配当に回して下さい。


・・・ってことで、配当の増額を要求した場合・・・
非常に論理的だと思うのですが、どうでしょう?

つまり、巨額配当の要求は、短期的利益を追求した株主のエゴではなく・・・
保険や定期預金の満期が来た程度の極めて穏当なものだとも言えるのであります。

また、巨額配当だけをもらって、すぐに株主を辞める・・・
短期間投資家を批難する人達も多いですが・・・

これも、批難の対象にはなりません。

なぜなら、本来、株価には、内部留保分の価値が織り込まれているからであります。

例えば、株価2000円で、500円の巨額配当を実施した場合・・・
通常、株価は500円の配当落ちとなり、1500円となります。

よって、巨額配当をもらったところで、何の利益にもならないのであります。

ただ、本来であれば、何の利益にもならないのですが・・・
現在は、「巨額配当を要求するなんて、もってのほか!」と言う・・・
「株主軽視」が世の中に蔓延しておりますので・・・

巨額配当の要求が通ると言うことは、かなりのサプライズになりますし・・・
また、これまで、通らないと織り込んでの株価だったりしますので・・・

その修正分だけ、プラスアルファーの利益を生んでいるのが実情であります。

例えば、ユシロ化学やソトーの高額配当の際は・・・
理論値以上の利益が、要求した株主の手に渡ったように思いますからね。

ただ、ここで注意が必要なのは・・・
「株主軽視」の風潮が、短期間株主に利益を与えているのであって・・・

短期間株主が、自らの力で利益を得る道がある!と言うことではないと言う点であります。

つまり、村上ファンドを儲けさせたのは・・・
「株主軽視」の風潮であって・・・

「株主重視」の風潮になれば・・・
村上ファンドなど叩かなくとも、消えてなくなるものと言うことであります。

・・・にも関わらず、叩いてなくそうとしますので・・・
「株主軽視」の風潮が変わらず・・・

近い将来、より大きな村上ファンド、例えば、外資系ファンド等に・・・
利益を与える皮肉な結果になるように推測する次第であります。


ん〜、村上ファンドが、金融の「規制緩和」によって出現したと考える人が多く・・・
村上ファンド嫌いから、規制を厳しくすべきだ!

・・・と世論が傾き始めているように思うのですが・・・

私に言わせれば、全く、逆で・・・
徹底的な規制緩和こそが、村上ファンドつぶしになるように思うのであります。

つまり、村上ファンドを「悪い株主」と考えている人がいるのであれば・・・
その人こそが、株を買って、株主になるべきなのです!

そうすれば、必然的に、「良い株主」となり・・・
「良い経営者」「良い社員」とともに、「良い企業運営」を確立出来ると思いますからね。

それが、なぜか、村上ファンドを「悪」と主張する人は・・・
汗水たらさない、投資も「悪」と考え・・・

自ら、株主となる道を選びませんので困り者なのであります。


ん〜、好きな人が、借金で困っている!場合・・・

借金取りに対して、「借金をチャラにしてくれ!」と頼むのは・・・
正しい選択肢でしょうか?

やはり、助けたいのであれば、自らの身銭でもって・・・
借金を清算するのが正しいのではないでしょうか?

しかしながら、どうも、世の中では・・・
自分が、お金を貸した当事者でない場合・・・

お金を借りて返さない方ではなく・・・
お金を貸した方を責めることが多いですので、ご都合主義に思えてならないのであります。

つまり、株主は「悪」、金貸しは「悪」と主張するのであれば・・・
第一として、自らが、株主となり、金貸しとなって・・・
「悪」を「善」に変えるべきではないでしょうか?

また、第二としては、「株主」「金貸し」を責めるのではなく・・・
なぜ、株主から資金を調達したのか?
なぜ、金貸しからお金を借りたのか?

なぜ、配当を払わないのか?
なぜ、お金を返さないのか?

・・・と、借り手側を追及すべきではないでしょうか?

それをせずに、株主は「悪」、金貸しは「悪」と頭ごなしに否定されても・・・
納得出来るものではありませんし・・・

更に、「悪」だと決め付けて、「毒薬」(ポイズンピル)で・・・
撃退しようとする様を見ておりますと・・・
どちらが、「悪」なのか?分かりそうなものに思うのですが、どうでしょう?


ん〜、「大量破壊兵器がなかった」アメリカを責め・・・

また、核武装で自国を守ろうとする北朝鮮を責める人達が・・・

なぜか、「株主は会社をダメにする」と、確たる証拠もなしに攻撃し・・・

また、ポイズンピルで、経営者・社員が保身に走ることを容認しますので・・・

ほ〜んと、腑に落ちない今日この頃であります。




>国と企業は別のものだと思います。

人それぞれで良いと思いますよ。

また、私は、正しいことを言っている確信などありませんので・・・

私の考えが間違っていると思えば、反面教師にして・・・
自らの思考の確立に、役立てて下さいましたらと思う次第であります。




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Posted by neeter at 15:11Comments(26)TrackBack(1)株コラム