鴨がネギしょってやってきた

こんにちは!ここは読み終わったミステリ小説や漫画の感想などを綴ったブログです。

中山七里 ネメシスの使者

死刑判決を免れた懲役囚の家族が殺害され、ネメシスという文字が残されていたが…

中山七里の新作は渡瀬警部と岬検事が捜査に絡む連続殺人を扱っている。
以前の「テミスの剣」同様、社会派のネタを扱っている重厚な作品だ。

犯罪被害者の家族から死刑を望まれながら、懲役という判決を受けた殺人者。その家族が殺害されて、復讐の女神を意味するネメシスという言葉が残されている。ネメシスの被害者のもうひとつの共通項は、温情判事と呼ばれる渋沢判事の判決だったということだ。
岬と渋沢の会話シーンは考えさせられるものが多かった。
彼が死刑を選ばない理由がこの作品の肝かもしれない。

終盤に何故このシーンを長々と書くのだろうと思う展開があるのだが、さすがこの作者という感じで犯人像が変化していくのが面白かった。

今日届いた本

こんばんは。今週も新刊の順番が回ってきました。

天祢涼 探偵ファミリーズ

以前から予告されていた作品のようですね。積ん読が3冊になったので頑張って読んじゃわないと!

早坂吝 ドローン探偵と世界の終わりの館

世間からドローン探偵と呼ばれる飛鷹六騎は、北神大学探検部員のメンバーと共にヴァルハラと呼ばれる建物がある三豆ヶ村に行く予定だったのだが…

現在絶好調の著者の新刊は文藝春秋からの出版だ。ノベルスのような体裁なので二段組なのかと思ったら、一段組だった。260ページほどしかないので、ノベルスだと薄くなりすぎるのか。

自称《黒羽を継ぐ者》飛鷹はドローンを操り活躍するという変わった探偵だ。小柄すぎて警察官になれなかったため、ドローンに頼らなければならないという人物で、世間からはドローン探偵として有名だ。
大学の探検部に所属していてヴァルハラという館に行くのだが、両足を骨折してしまい自分の代わりにドローンを館に飛ばすことに。この辺の設定で何かあるんだろうなと眉に唾を付けながら読んでいった。
というのも冒頭に掲げられた読者への挑戦状で、ドローンを使ったトリックが仕掛けられていると宣言しているからだ。果してドローンのトリックとはどういうものか。

クローズドサークルになった状態で部員達の心理をくどいくらい全員分書いていくのだが、それと別に犯人視点も描かれていく。おかげで登場人物の把握は進んでよかった。

メインのトリックが明かされた時はなかなかの衝撃だった。なるほどドローンのトリックとはそういうことかと。
前評判はあまりよくなかったが、このトリックは記憶に残りそうだ。
その分犯人当てはついでのような感じだが、伏線のエピソードは記憶にあった。
まぁ、今年は「双蛇密室」という犯人当てのとんでもないのを書いているからいいか。
しかし犯人の動機が明らかになったあとに明かされる事実には、笑わせてもらった。犯人のやったことぶち壊しだ。
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