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6. 私は自信に満ちたプロフェッショナル、自らの仕事を完璧に行う職人を尊敬する。そういう人間は仲間の専門に敬意を払い、他人の領域を侵すことはない。

「ある広告人の告白 [新版] デイヴィッド・オグルヴィ (海と月社)
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この言葉は大きい。

結局のところ、プロである意識があるのであれば完璧な仕事を全うしようとする。
完璧な仕事を行えば仕事に対しても自信がもてるし、その自信がプロフェッショナルとしての意識を高める。

常に「自分は何ができるのか?」を問い続けながら、ただひたすらに目の前の仕事をこなしていく人の姿勢は美しい。

その問い続ける姿勢にゴールはなく、それゆえにプロフェッショナルな職人は謙虚だ。


お金と仕事の話。

仕事には、多かれ少なかれお金が発生していることを忘れてはならない。

仕事に携わる人はお金を使っているし、お金を生み出している。

そのお金とは、非常に取り扱いが難しいことを知らなければならない。

「プロフェッショナル」(の仕事)にはおのずとお金がついてくる。「アマチュア」にはお金がついてこない。そもそも「アマチュア」にお金は扱えない、と考えてもよいのではないか。

このお金が(本当であれば)「プロフェッショナル」としての仕事の証となる。

「本当であれば」そのはずだが、世の中にはプロでもないのに会社に勤めているというだけで給与というかたちでお金を受け取っている人間がいる。

新卒は仕方がない。例外。プロの見習いなのだから。給与が低くても「貰えるだけ幸せだ」と思うくらいの気持ちでいなさいといったところだ。

そうではない所謂「セミプロ」は「プロフェッショナル」としての意識をもつか、「アマチュア」としてお金を扱わないかのどちらかにしたほうがよい。


厳しい言い方かもしれないが、それくらいの覚悟で自らの仕事に責任をもって完璧に行う人こそ利益を生み出せる人材である。

私は、そうありたい。