こんにちは。管理人のネグゼロです。

気づけば2017年も年の瀬。何も成し遂げないまま2018年を迎えるという現実に直面し、今にも罪悪感による過呼吸で倒れそうになります(そんな罪悪感とは裏腹に、スマートフォンにはシャドウバースの文字が躍っている)



リラの死亡時の「やられちゃったぁ」ってセリフが好きなので、時々自爆して声を聞いてます(精神異常者)


閑話休題。


しかし最近、一年の過ぎる早さが段々と加速していってる気がします。気づいた頃には寿命が尽きそうで怖いですね。




さて、今回は遊戯王以外の趣味ということで、最近読んだ本についてお話ししたいと思います。

早速ですが今回読んだのはこの本。









みかづきです。

本屋大賞2位を獲った小説ですので、知っている方も多いかも知れません。




1位を読まなかったのは、1位がピアノコンクールを題材にしているのに対し、この『みかづき』が学習塾を題材にしている点興味を惹かれたからです。

「KJS(可愛い女子小学生)が見たいだけだろ!」と言われてしまうともはや一切反論の余地がなくなってしまうのですが、やはり少々お堅い小説だけあり、この本はそういった邪(よこしま)な考えを満足させてはくれませんでした。





いや、序盤の方には、私が好きなタイプのキャラである、頭の良い女子小学生が出て来てくれます。

しかし、結構すぐに成長します。というか終盤では50代くらいのババアになってます。女子小学生はいずれ女子小学生ではなくなるという真理を見せつけられ非常に虚しい気持ちになりますね。

というかこの小説、序盤20代だった主人公が結婚して子を持ち老人になって死ぬまでを書くみたいな、とにかく時間経過が物凄い作品です。普段こんな時系列ぶっ飛び系の本を読まないのでそこが一番驚きました。


さて、結論からいうと、この小説はまあまあ面白かったかな程度でした。


全体的に感情移入しにくいのが難点でしたね。特に主人公が20代のころの描写はサラッと流れて、オッサンになってからの描写が多いです。



なので一応まだ20代の、カードゲームでキャッキャ言ってる私ではイマイチ感情移入が出来ませんでした。家庭を持って、ある程度部下も出来て、みたいな年齢の人向けの小説だった気がします。

そもそもムカつくのが子持ちの主人公が普通に浮気する所です。思ったんですけど、こういうお堅い小説ってすぐ主人公が浮気しません?

日曜日にやってた陸王最終回は10分に1度のペースで泣きました。というか今年やってたアニメとドラマ全部の中で比べても、陸王が一番面白かったと思います。


※陸王



そしてそのあとすぐこの小説を読んだせいもあるのでしょうが、エンタメとしては断然劣ってるなと感じてしまいました。

そもそもこの小説「みかづき」は大して話にヤマが無かった気がします。盛り上がりに欠けたまま、気づいたら読み終わってましたね……





……さて、散々文句を言いましたが、上で述べたようにまあまあ面白かったです。次は面白かったところも紹介したいと思います。



まず初めに、みかづきというタイトルを回収するかのように、塾と学校教育に関して月を例えに出して論じた部分があるのですが、用いられた表現が非常に美しくて気に入りました。

「学校教育を太陽だとすれば、塾は太陽の光を十分に浴びることが出来なかった子たちを照らす月の役割を果たす」

まだ塾という、学校以外で勉強を教える取り組みが浸透していない、戦後の名残さえある時代に語られたそんな言葉。序盤に出てきたセリフにも関わらず、最後まで心に残っていました。あとは月の満ち欠けや登ったり沈んだりで心情や前途の困難を暗示したりなど、全体的に表現が上手くて読んでいて楽しかったです。


そして上で述べた通り、この小説は時間の経過が非常に大きく物語が進みます。

そんな中で、「ゆとり教育は成功し、教育格差はなくなる」と真剣に語る官僚が登場します。そういった描写を「それ失敗しますよ」と、メタ的な目線で見られるのは割と面白かったです。

あとは個別指導映像授業を主人公がバカにする描写などは、個別指導や映像授業が台頭し集団授業が席巻され始めた今の現状を考えるとまた面白いです。


※映像授業の例


あと個人的に好みのシーンは、主人公の孫(成人済み)が貧困家庭の子供に無料で勉強を教えようとする場面です。


ボランティアの講師を集めて、約1週間プロの元で厳しい研修を行い、ホームページを作ったり、チラシのポスティングなどを行い宣伝し、いざ無料勉強会を開始しようと思ったのに、希望者が一切現れませんでした。

そこで主人公の孫は、知り合いの貧困家庭の女子小学生(僕も貧困家庭の女子小学生と知り合いたい)に「一度ホームページを見てチェックしてみてくれ」とお願いをします。

そこでその女子小学生に「家にパソコンがない」「父親がいないから忙しい」「電車代すら払えない」と想像だにしていなかった現状を突きつけられ、自分が相手の事を何も考えずに行動していた事に気づきます。

このシーンは「本当の意味で相手の立場で物事を考える」とはどういう事なのかを教えられた気がして、この小説中で一番好きな場面です。



……とまあ、散々意識の高いことを書きましたが、結局みかづきを読んでいる時より、苺ましまろを読んでいる時の方が楽しい気持ちになります。





※かわいい




みかづきみたいに高く登ったと思われた私の意識も、実はよく見たらドブ川に反射した蛍光灯の光に他なりませんでした。

私の意識は未だ、汚い水底を意地汚く這いずり回るゴミムシ程度のものだったのです。

ということで、以上、苺ましまろ最新8巻発売中です。


おわり