猫の世界には箱がある。cats16-134
この作品は、ふんわり癒されたいならかなりお勧めの作品。

タイトルからするとシュレディンガーの猫を思わせてなんだか小難しそうな話に感じるけれど、中身は正反対。

単身赴任の中年である主人公の生活を描いていて、その主人公が住む周辺にたくさんいる猫たちの観察日記という感じ。

ただ、猫を観察しているとなぜか周囲の人たちのストーリーと関わっていくことになるという感じで話が進むので、人間ドラマ的な内容もあって、かなりまったりと、そしてじんわりと優しくなれるような柔らかさがある。

本当に主人公のキャラクターもよくて、こんなおじさんなら知り合いになりたいと思えるような、リアリティがありそうでなさそうなそんなところもお勧めで、安心感を持って最後まで読める作品だと思う。

連作短編風なのも、時間があまりない人にも良くて、ちょっとした合間の時間で少しずつ読み進めることができてかなり好印象。

他の作品も読んでみたいなと思えた。