伝説の甘口カレーと云われるのがS&B食品から発売されている『カレーの王子さま』である。

「カレーは辛いからカレーなんだよ!」と父から教えられ、デリーのカシミールカレーで英才教育を受けて育った僕は、甘口カレーなんて食べたことなんてなかった。
『カレーの王子さま』なんて、これまでに食べたことがなかったのは当然、カレー好きとして敵視していたくらいである。

こんな僕なのだが、試しに食べてみたボンカレーの甘口によって、甘口カレーの奥深さに気づかされたのである。
甘口カレーでは、素材の持つ味わい、旨み、コク、やさしさ、といった辛口や激辛では味わったことのなかった要素が複雑に感じられるのだ。
激しい戦いに明け暮れるような、ストイックな人生しか知らなかった戦士が、野良猫に癒されることによって真実の愛に目覚めたといった感じでもある。

もしもだ、カレーを極めたいと欲するのであれば、甘口カレーを絶対に避けて通ることはできないのだ。

そこで、家カレー評論家(仮)として、今回は甘口カレーの最高峰にして伝説の甘口カレーと名高い『カレーの王子さま』を食べてみることにしたのである。

本記事は、2016年の年末企画『レトルトカレーを食べようぜ』の第一回の記事である。

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『カレーの王子さま』・・・
レトルトパウチを手に取ったときの第一印象を述べると、

かるぅ(軽い)、うっす(薄い)、ちっせ(小さい)であった。
ちなみに、定期購入している日用品と一緒にネットから購入したのだが、他の商品の隙間に入り込んでしまって見つからず、
「ちっきしょう、入ってねえじゃんかよ!!」
っと、ネットショップにクレームを入れる寸前までいったぞ。

上の画像を凝視して頂ければお分かりになると思うのですが、内容量が70グラムしかないのである。通常の一般的なレトルトカレーの内容量が180グラム程度であるから半分以下しかないのである。
(ボンカレーゴールド大辛が内容量180グラム)

「1歳からの・・・」と書かれてあるように、小さな子供が食べきれるだけの量に抑えられているということだろう。


それにしても、

やさしい甘口、化学調味料無添加、牛由来原材料不使用、
卵、乳、小麦、そば、落花生、大豆、米は使用していません。

などと、細かいことが色々と書かれている。
小さな子供に与えるということで、いろいろと細かなことを気にする親を気にしてのことだと思うがたいへんだなあ。

ドンブリに、お茶碗1杯ぶん程度のご飯を用意してみたのだが、それでも、ちょっとバランスがイマイチであったよに思われる。

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うーん、、
カレー70gというのは、カレースプーンで3から4杯ぶんということだろうか。茶碗1杯ぶんであっても、ごはんが多すぎてしまう。

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量が少ない割には、けっこうな具だくさんかな?
ただし、全ての具が微塵切りにされているせいで存在感がありませんが。
あと、具に入っているはずの豚肉を、かなり集中して探してみたのですが見つけ出すことができませんでした。

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本当に肉は入っているのだろうか。

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うっわ、やさしい。優しすぎる味わい。
甘味や酸味など、余計なギミックなんて全く感じられない。ひたすらにマイルドでやさしい味なのだ。
そして、ふんわりとしたスパイスの香りが食欲をそそることによって、しっかりとカレーとしても成立しているのである。

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さすがに、カレーといえば辛口がデフォルトとなっている僕には、物足りなさはあるが、これはこれで美味しいと思える。
甘味や酸味に頼らず、ストレートに旨みとコクを感じさせるところが僕には好印象であった。
『カレーの王子さま』のルウをベースに、いろいろとスパイスを合わせてアレンジしてみたら面白いのではないだろうか。来年になったらチャレンジしてみたいと思っている。

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