勝浦タンタンメンというと、
千葉県外房の一部エリアに於けるソウルフードであって~
さらに母と弟のお気に入り。
ときどき、休日を利用して都内から食べ歩き遠征に向かうというのだ。
しかし僕は、数年前にカップ麺で食べたのが口に合わず、あれ以来、敬遠し続けてきた。あの時のカップ麺についての詳細は忘れてしまったのであるが、ボンヤリとした辛味の後から不快な甘味が口に残ったことは憶えている。
今回は勇気を出して再び食べてみることにした。
前回と同じ商品じゃないかもしれないけど、同じく勝浦タンタンメンをカップ麺化した商品として…。
エースコックの『勝浦タンタンメン』である。
カップの中には戻し時間が4分のノンフライ麺と小袋が3つで構成されている。小袋の中は粉末と液体二種類のスープとかやくであった。
かやくを麺の上にあけ、熱湯を注ぐ。ここで間違えそうになったのだが、2種類のスープはどちらも後入れであった。
4分後にフタを剥がし、麺をほぐしたら粉末スープを溶きいれたら液体スープを浮かべる。
刻みタマネギが浮かぶシンプルなビジュアルから、平塚にある老郷(ラオシャン)のタンメンを思い出した。
老郷(ラオシャン)のタンメンの特徴は、お酢の効いた透明に澄んだスープで、かやくは刻みタマネギ。好みにより卓上に置かれた特製ラー油をたっぷりといれるのである。
ビジュアルだけをみると、勝浦タンタンメンと老郷(ラオシャン)の間に、なにかしらかの関係があるのではないかと探りを入れたくなってくる。
だか、
液体スープを混ぜ合わせてゆくと、老郷(ラオシャン)との関係性は途切れ、口に含むことを躊躇させる真っ赤なスープへと変貌する。
勇気を絞り出してスープを口に含んでみたのだが、辛さは控えめである。
激辛好きな方には物足りなく感じられるだろうが、僕には、ネガティブな印象はなく、ピリリと心地よい辛味が旨味をまとめ上げているように想われた。
ときどき、舌と歯に触れるタマネギの食感が面白い。
麺はノンフライの細麺。このスープにはコレだろうと、あたり前すぎるくらいにシックリとくる組み合わせ。
食べながら実際に店舗で食べる勝浦タンタンメンをイメージしてみたのだが、他には無い味なのに不思議とノスタルジーを感じさせるモノなのではないだろうか?
機会があれば、是非とも現地で食してみたいと思っている。