2007年08月29日

木造住宅の耐久性能 3

昔の日本家屋は柱・梁の接合は木組みで行われてきました。しかし、最近では木造住宅は基礎・柱・梁の構造用の木材のジョイントに金物を利用することが一般的です。いわゆる金物工法といわれているものです。しかし、構造材の材木を材質の異なる金属で緊結することには無理が生じます。日本は湿度が高いために材木が乾燥収縮するのです。また、含水率とヤング係数が保証されてグレーディングされた材木はまだまだ少ないので、経年により含水率の高い構造用木材には乾燥収縮が発生します。

したがって、新築の金物工法の木造住宅は、構造用木材の乾燥収縮で金物のボルトが緩む可能性が高いのです。住宅の耐久性能を確保するためには、新築後からの定期的な点検をおこない、構造材の木材をジョイントしている金物の増し締めをすることが必要になります。構造材の維持管理のための点検や作業を行うための点検口の有無も重要な要件となります。

いかに高い耐震等級が確保された木造住宅でも、構造材のジョイント金物が緩んでいれば、想定された耐震性能は発揮できません。住宅を造り放しにするのではなく、十分な維持管理をすることが今後の住宅建築の重要な仕事になると思います。



nekoinemo at 22:08│Comments(0)TrackBack(0)建築技術 

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