2007年08月30日

公共工事ゼネコン

各都道府県のなかで規模の大きい建設会社は公共工事の受注を主体に営業してきた会社が多くあります。もちろん民間工事主体の会社もありますが、以前は政治を巻き込んで公共工事を受注することが最も利益率の大きい仕事でした。

現在は政府の財政が悪化して、公共工事の発注額が年々減少しています。また、談合組織の解体により公共工事の入札で大幅な低価格入札が続いています。以前は入札予定価格の90%台だった落札金額は70%台が珍しくないほどに低下しています。

大都市圏では建設工事の需要が多くあり、価格競争が激化していますが、建設会社にとっての受注機会は多くあります。しかし、地方の公共工事ゼネコンは年々受注と利益率が落ち込む傾向が続いています。今後の存続が危ぶまれます。

公共工事ゼネコンであった建設会社は今後の経営方針を新しく策定する必要があるのですが、今までの公共工事依存の体制が社内の改革を妨げます。品質やコスト競争とは違うところで、政治を巻き込んで利益率の高い工事を受注してきたことは、小さい会社でも社内官僚主義が強くはびこる原因となっています。経営方針を改革しようにも、過去の成功体験が邪魔をするのです。

公共工事ゼネコンが生き残るには、経営方針を改革するだけでなく、社内の人事や組織を大きく改革することが必要です。時には過去の功労者を更迭する必要があるかもしれません。人間関係が密接な会社では難しいことです。したがって多くの公共工事ゼネコンは淘汰される運命にあるのでしょう。現在は建設業は大きな変革期にあります。このような変革期を乗り越えていくには、経営者の先見性とトップダウンによる改革が必須だと思います。

 



nekoinemo at 23:28│Comments(0)TrackBack(0)企業理念 | 建物の維持管理

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