建築の資格

2007年02月04日

不動産評価の第三者監査の必要性

不動産の流動化が加速しています。ビジネス雑誌でも不動産戦略というようなテーマで特集が組まれています。最近の流行のキーワードは、コンプライアンス、リスク管理や内部統制のようです。

内部統制やリスク管理はとても重要ですが、不動産の内容を本当に把握することが最も重要だと思います。

エンジニアリングレポートやPMLなどにより不動産リスクが把握されるのですが、本当に把握できているのでしょうか。

最近あるゼネコンによるエンジニアリングレポートが作成されていた建物の監査をしました。

エンジニアリングレポートでは維持管理状況に問題ないとしている建物のなかには、火災に危険性が大きかったり、第三者の侵入などのリスクがある建物がありました。

エンジニアリングレポートでリスクが把握されていないのです。これは、もちろんレポートを作成したゼネコンの技術力が低いことが大きな原因ですが、受け手の側にも責任があります。

不動産流動化のツールとしてエンジニアリングレポートやMPLの数値の内容を評価しようとせず、エンジニアリングレポートを作成したという事実だけで、形式的にリスクマネジメントと称している組織が多くあるのではないでしょうか。

現在の不動産評価の内容を見ると、第三者の監査が重要であると思います。技術に精通して、関連法規に詳しく、不動産のリスクの本質を把握できる技術者が、第三者として不動産評価の監査を行うことが必要でしょう。

内部監査で、同じ組織の社員同士が監査をしても、基本的に重大なリスクを摘発することは難しいでしょう。これは、不二家や雪印の不祥事を見ても証明されていると思います。



nekoinemo at 22:01|PermalinkComments(0)TrackBack(0)