リフォーム

2007年08月16日

木造住宅の耐久性能 2

木造住宅は木材が建物の構造を支えています。内外装や設備配管・機器は劣化につれて更新する必要があります。しかし、建物の構造材の劣化した部分的に取り換えるということはかなり難しいものです。構造材が劣化しないように維持管理をすることが重要です。

以前書いたとおり、木材は腐朽菌やシロアリにより劣化します。この原因は木材の水分によります。一般的に乾燥した木材には腐朽菌やシロアリによる被害は発生する可能性は低くなります。通風が悪く湿気がこもり易い環境では木材が湿潤状態になり、腐朽菌やシロアリが発生するのです。

日本に生息するシロアリは、大きく分類するとヤマトシロアリとイエシロアリです。ヤマトシロアリは水分がなくては生息できないので、その被害は主に住宅の基礎部分に集中します。しかし、イエシロアリは水分がなくても生息できるので、屋根まで被害が及ぶことがあります。日本のシロアリは種類毎に生息区域が分かっているので、住宅の立地に生息するシロアリの種類を確認してから対策を検討する必要があります。

木造住宅の基礎、外壁、屋根裏の通気性をいかに良くするかが、その長寿命化のカギとなります。木材の劣化状況を確認できる点検口を要所に設置することが重要です。木造住宅の外壁や屋根裏の通気も重要ですが、特に基礎の通気を良くして、定期的な点検を行うことができる点検口を設置しすることが重要です。定期的な点検とその結果により劣化対策を実施すれば、日本の木造住宅の寿命は飛躍的に伸びるだろうと思います。



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2007年08月12日

木造住宅のリフォーム

昨日技術士協同組合の会合の帰りに、機械部門の技術士のOさんから築7年目の自宅のリフォームの相談がありました。元施工の大手ハウスメーカーが外壁の塗装の塗り替え工事をするにあっての塗装工法についての相談でした。

私は築7年の住宅で外壁の再塗装は必要ないと思います。再塗装する必要があるほど退色が激しいのであれば、それは新築時の塗装の選択ミスです。

木造住宅は部分的なリフォームよりも全体を定期点検して不良部分を修繕していくことが大事だと思っています。特に基礎の部分の木材の腐朽菌やシロアリによる劣化の点検です。また、鉄部の腐食状況の点検も重要です。そうすることにより木造住宅の寿命は飛躍的に伸びると思います。

部分的なリフォームの提案は、住宅メーカーにとっては施工が簡単で金額が大きなものになるメリットがあるのでしょう。住宅のユーザーのためを考えるのなら、定期点検の実施と不良部分の修繕を提案するべきです。しかし、そのような対応をすると、リフォーム工事を提案するよりも売上金額は少なくなります。また、定期点検をして修繕箇所を提案するためには、それなりの知識をもった技術者が必要です。住宅メーカーには、そのような対応は難しいのかもしれません。

Oさんは機械部門の優秀な技術者です。しかし、そのような技術者でも建物の寿命を延ばすための維持管理の重要性の認識はほとんどないようでした。

日本の住宅の寿命は20〜30年程度と、他国のものに比べると非常に短いという統計があります。これは非常な無駄です。適切な維持管理さえすればはるかに建物の寿命が延びるという情報を発信することが重要だと思いました。



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2006年05月08日

信頼できるリフォーム会社

リフォーム会社を選ぶのが難しい理由は、規模の小さい会社が非常に多くあり、技術力の有無を事前に確認する必要があるからです。また、たとえ技術力があったとしても、アフターサービスが悪ければ何にもなりません。どのような会社が信頼できるといえるのでしょうか。

実は私も信頼できるリフォーム会社は1社しか知りません。それは早稲田大学の建築市場研究会の活動に参加していたガス会社のT社のリフォーム部門です。研究会のリフォーム施工システム研究の一環でT社の施工システムの説明を受けて現場見学もさせてもらいました。管理組合の規約の制限のある中でリフォームの品質確保と顧客満足に会社を挙げて取り組んでいるのが印象に残っています。

施工方法もできるだけ騒音を減らすために、騒音対策された部材の開発をしています。また、他の住民の方が住んでいる中での工事ということで、周辺の環境対策に細心の注意をして工事を進めているのが印象的です。私から見るとやりすぎではないかという対策までとっていて、工事原価はかなり高いものではないかと思います。

従って、T社のリフォームの見積もりは、町のリフォーム業者に比べればやや高いものになっています。しかし、実際の工事品質は値段以上の価値があると思いました。

T社はリフォーム工事中は、WEBカメラで現場の状況をインターネットで顧客にリアルタイムに公開する試みをしています。また、工事工程も同じように公開していて、顧客や施工する職人さんに同じ情報が発信されます。このような情報の透明化をしようとする会社が信頼できるリフォーム会社ではないかと思っています。



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2006年05月07日

自然派リフォーム

自然派リフォームやロハス(LOHAS=Lifestyles of Health and Sustainability )をキーワードに営業するリフォーム会社が増えています。そういう会社は自然素材を使った無添加リフォームを謳い文句に、ロハスに関する体験学習ができるようなスタジオを造ったりしています。インテリアコーディネーターが間取り相談に対応して顧客のイメージに合うリフォーム提案をします。

しかし、非常に気になるのがリフォームの品質保証などの施工管理は、ほとんどアピールしていない点です。リフォームの相談もほとんどがインテリアコーディネーターによるものです。

リフォーム工事をおこなう際、古い仕上げ材を解体撤去すると、思わぬ設備配管や下地材がでてきて計画通りのリフォームができないことがしばしばあります。そのような状況の際に、誰が状況を把握して的確な修正指示を出すかがリフォームの品質管理のポイントになります。しかし、このような判断をするためには、かなりな経験と知識が必要になります。

けっして素人に近い営業マンが見よう見真似で対応したり、施工の分からないインテリアコーディネーターが計画するのでは、良いリフォームが出来ないのではないかなと思います。

品質の良いリフォーム工事をおこなうためには、品質保証できる技術者が管理するシステムを持つリフォーム会社に発注することが重要だと思います。



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2006年05月06日

リフォーム業者の選定

リフォーム工事に関しての不良工事や詐欺まがいの請求の話題が絶えません。街を歩いていると、リフォームの看板を掲げている会社が最近は非常に多くなりました。団塊の世代の大量退職を受けて、既存住宅のリフォームがビジネスチャンスになると考えて、多くの建設会社がリフォームに力を入れています。また、建築と関係無い仕事をしていた人達も、参入しているという話を聞きます。

リフォーム工事の発注のリスクが高い原因は、新築工事に比べて工事規模が小さいので、資金調達が容易でかつ建設業許可を取る必要が無いからだと思います。建設業許可は工事の請負金額が500万円以上の場合に必要になります。リフォーム工事の場合は建設業許可を取らなくても営業が可能になるのです。したがって、専任技術者や建設業に従事した経験も問われないので、さまざまな業種からの参入が可能になります。そのために技術力がなくて品質保証を行わないようなリフォーム会社も多く存在するようです。

リフォーム会社の営業を指導するコンサルタントもいて、集客についての戦略を練ります。最近では、スタジオを造って自然素材を使ったロハスをキーワードにリフォームをする営業が推奨されているようです。リフォーム会社の営業コンサルタントのなかには、まったく別の業界から参入した会社を大きな規模に成長させた実績を誇らしげに語る人もいます。新築工事が素敵なモデルルームを造ってマンションを売るのと同じような方法をリフォーム会社も取り始めています。

しかし、女性の好む高感度なスタジオを造って、自然素材を使ったリフォームで売上高と利益率を伸ばすことを競うリフォーム会社も、顧客に満足してもらえる仕事を競う傾向はあまり見られません。短期間に会社を急成長させて利益をあげても、そのしわ寄せがリフォームを依頼する顧客に来ている可能性があります。リフォームスタジオを造ることにも大きな経費がかかっているのです。

リフォーム会社の選定は、まじめに品質の良いリフォームをしている会社に発注すべきだと思います。そのためには、その会社のリフォームの実績と、できれば実際にリフォームをしている現場を見学することをお勧めします。また、知人からの口コミ情報も重要な判断材料になるでしょう。建築コンサルタントに依頼してその会社の品質を調査して、見積りがリーズナブルなものであるかを検討してもらうのも選択の一つでしょう。



nekoinemo at 11:33|PermalinkComments(0)TrackBack(0)