エッフェル塔下部のアーチ内に何もない空間が存在し、真下に建物やエレベーターを設置してない点が、
この塔の質素な美しさと、少し禍々しさも感じさせる。
明と暗、少し影を感じるところも魅力の一つだが、それは
二度の大戦を乗り越えてきた歴史から来るのだろうか。
ところが、東京タワーにはアーチ内にビルが置かれ、中心から上にエレベーターの
四角い筒が通っている。
東京スカイツリーも極端な裾拡がりではないから、当然中身が詰まっている。
重要なのは安定感を感じさせる下部形状と、この部分は空間とする事だと感じた。
東京タワーは電波塔としての役割以外に、観光、商用利用とした為、
下部アーチ内にビルを詰めた事で、エッフェル塔と比べると塔としての意味も違って感じるし、
重厚感も無く、軽く薄っぺらで煩雑な感さえする。

東京タワーを歴史建築遺産として長く残すのならば、ビルは撤去してアーチ下部は空間とし、
エッフェル塔のように、四本の脚部からアーチ上面まで上がるエレベーターを設け、
そこから中心のメインエレベータに乗り換える方式に変更したらどうだろうか。
建築当時の最新、最先端建築のタワーとのイメージは払拭し、塗装も質素なイメージに変え、
アーチ下は風が通る空間の緑地公園とする事が理想だと思えた。
エッフェル塔のイメージをもたらす為に、東京タワーから東京塔と名称変更もすればどうだろう。
後世の人々が、崇高だが少し禍々しさも有する塔として認識して訪れる名所となるように。
崇高なイメージには、長い歴史で刻み込まれた禍々しさも同時に必要だと思う。
かっては繁栄を見たが、その後の衰退にも見舞われたと。
ダークサイド的な部分を全て捨てる必要もないし、黒歴史も老練した重みとなると言うのが持論だ。