10月度は受注数が9月度の二割増となった。
10月の稼働日数でフル生産した場合の数量を100%とすると、
140%近い生産数を求められた。
稼働日数プラス8日は最低でも必要となる。
全ての土曜日を稼働しても4日不足する。
日曜日全て稼働する必要が生じた。
自分の代わりの者を4日出勤させる必要がある。
しかし、他の者では品質規格が外れる可能性が高く、設備を壊す恐れもある。
リスクがとても高く、これは断念する事となった。
設備はとてもシビアで、常に修正、調整をしつつ高速で廻す。
まるでドライバーを選ぶ、ピーキーでじゃじゃ馬的なレース用車両の如く。
自分が立ち上げ当初から関り、これまで改善を続け、
メカトロニクス設計開発経験のある自分は、
ほぼ全てのトラブルに即座に対応できる。
しかし自分も、法的に週一日の休日を取らなければならない。
現状では代わりは居ないから設備も休日となる。
調整が容易になる様、日々改善、不具合対策はしているが未だ不完全。
設備がもう一台増え、生産に余裕が出来れば他の者に教える予定だ。
現状、失敗も間違いも絶対に許されない状況では、他者に教える余裕も無い。
4日分の不足は、オーバーテイクを掛け続ける事で補う事にする。
回転数を現状より8%増やすが、現状でも当初設定された最高回転数である。
つまり、レッドゾーンを越えてぶん回す事となる。
今日より耐久性を増す対策を施し、再設定した最高回転稼働を開始した。
明朝、自分が出社する迄は、トラブルを起こさずに稼働している事を祈る。
今、設備が壊れたら一巻の終わりだが、体は一つなので仕方が無い。
まるで石橋を叩いて渡るような状況である。