停電で、土曜日の夜間に設備が停止していた。
台風はまだ遠かったが、夜に強風が吹き電線がショートしたのだろう、
土曜日夜間での停電情報は無い。
どうやら、瞬時停電が発生したようだ。
日曜日の朝は、妙に穏やかだった。
その日、台風接近時に事業所所在地の停電が報じられた。
そして翌朝、出勤時も停電は継続中だった。
出荷の為のトラック便もキャンセルした。
10月の生産計画に対し、30日夜の生産予定分も含め、
初日からマイナス1日分の不足だ。
心が折れそうになる程がっかりした。
眠気と共に労働意欲も低下した。
納入先も停電で操業停止していれば有難いと思った。
午前中の情報では、納入先も停電中との事で安心した。
昨日、自分は伊勢湾台風の再来を否定した。
思い入れのある地域なので、それは阻止したいと強く願った。
結局、伊勢湾で危機的潮位には達しなかった。
あの男に自分の願いが通じたのだろうか。
その代わり、自分の仕事が危機的となった。
出勤中は、通勤経路の信号機は正常に作動し、
周辺地域が停電している様子も見られない。
コンビニも照明が点灯し通常営業していた。
しかし、勤務先に近づくにつれ、所々で信号は停電で消えていた。
そして、勤務先周辺だけが停電で、長らく続いた。
今日も自分の二番目に大事なモノを奪われたか。
またも、あの男に。